ちょっとくたびれちゃったときに。
あるときの出来事。
80歳になったばかりの女性。
だいたい月に3回ぐらい、メンテナンスでいらっしゃっています。
今日はちょっと疲れた雰囲気で、『このところ友達が続いて亡くなっちゃってねえ』と。心身共に参ったという感じでした。
80歳の方にとって、周りの同年代の人が亡くなられるということは、寂しいということのほかに、ご自身についてもあれこれと考えることが多いのかなと思います。
この方は、ご主人と二人暮らし。
ご自身のこと、
ご主人のこと、
いろいろと気遣うことが多い生活をなさっていました。
その上の出来事で、お気持ちがだいぶ参っちゃったのかなあと。
治療が終わって会計のところで、にこにこと、そしてほっとした表情でいらっしゃるのをみかけたので、お気をつけてお帰り下さいねとお声をかけたところ、
『身体が軽くなったような気がします』と。そこですかさず、『どこが軽くなったんですか?』と伺うと、
『芯ができて、軽くなった感じです』とのこと。
ああ、よかったなあと思いました。
ぐらぐらと不安な気持ちに、寄り添う中心ができたのかなと思いました。
さて、治療としては、背部腧穴の腎兪ー大腸兪ー次髎と、GB31風市 GB20風池 KI6照海を組み合わせてみました。
開闔枢と言う考え方があります。
身体を扉と考えて、
ドアを開けた状態の開、空気がすうっと入り込みますね。
ドアを閉じた状態の闔、外からしっかりと守ります。
そしてそのドアの軸となるのが枢
軸がしっかりしているとドアの開閉がスムーズで、
空気を取り入れること、
外からの邪をよせつけないことが
スムーズにできます。
私のイメージ同理の治療が出来たかなと思いました。
身体の手入れは色々な方法があります。
こんなやり方もよいのかなと思います。