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教える立場が、一番勉強になる。それでも婆さんには荷が重い(^^ゞ

教える立場が、一番勉強になる。

先月、ある団体から講演を頼まれました。

時間的にも短めで、そのとき自分的に一番面白いって思っていたお灸の臨床についての話しだったので、ホイホイと引き受けました。

自分がそのとき深掘りしていたのは、鍼灸、そしてお灸の種類のよる効き方の差。

これって、案外答えがあるようでないのです。

施術する人の好み、

治療を受ける人の好み、

病態によるアプローチの向き不向きなどなど。

治療現場によっては、お灸が使えないなどの場合もありますねえ。

 

☆当院はお灸が自由に使えます

ツワリ セルフケア

これはつわりの方に用いた背中のお灸です。

当院はもともと私がお灸が好きであったことや、弟子入り修行していた鍼灸院が直接灸が多かったこともあり、治療院を設計するときから換気設備に重きを置いています。

お灸はやはり煙が問題。

換気がないところでは難しいです。

そういったことで、鍼灸院と言ってもお灸の取り入れ方については大きな差があると思います。

 

☆患者さんとの関係性

鍼灸治療っていうのは、ある程度の経験則があり伝承されています。

しかしながら時代がかわり、環境がかわり、

古典的な、そして明治から昭和初期の時代に多く伝承されている方法がそのまま

今の患者さんに当てはまらないことも多いです。

そうしていくと、多くの症例を、現時点でおこない、患者さんとのフィードバックできていることがとても重要となってきます。

 

☆鍼灸業界アルアル話

単発で、これを治した、この治療法がよかったというのは、実は鍼灸業界では

アルアル話(^^ゞ。

なんてか、どや顔の自慢話は半分納得、半分疑問と思ってしまいます。

だって、そんなに簡単に長年の腰痛が一発で治るメソッドがあるのならば、

世の中の腰痛なんてすっかり消えちゃいますよね。

でも、そんな現実はないです。

やっぱり腰痛はすごく多い。

すると、あの一発で治った話っていったいなに?って思うのです。

また、気になるところ(顔などもね)にばああーーーっと鍼を沢山打って

こんなに血流がよくなりました!ってのも、

まあそりゃそーだと思うわけですが、

長年この業界にいると、うーーん、そうねえってうちでは取り入れないかな(^^ゞって思っちゃいます。

特定の部位を使ってのアプローチも、ダイエットなどに結びつけて売り出されることも

アルアルですが(^^ゞ。それもなーっておもっちゃうんですよね。

 

☆教える立場での原稿作り

患者さんに対して広告的にぱあっと出す情報と、

東洋医学を学んでいる実践者の立場の人に出す情報は

自ずと作りこんでいく状況が違います。

私も書き物をしていて、業界の方向けに書いていることと、患者さん向けに書くことは

同じ事をかいても、トーンが違います。

このところ、いろんなご縁から、教え伝える立場で書かせていただいて、非常に自分自身の勉強になっています。それはそれでありがたい。

ただ、自分的にこの役割はもうお婆ちゃんには荷が重いです。うん、使っている論理のバックグラウンドを確認したり、論理の隅っこに破綻がないかチェックしたり。いやしんどい(^^ゞ。

そういったこともとっても大切で、学びになり、進歩になるのでありがたくやりたいです。
そして、中心は自分の興味に向かって深掘りですね。
患者さんをしっかりと体表観察しながら感じたことを探求、研鑽を重ねて、
すこしでも当院の臨床が実のあるものにしたい。
仕事が好きで、もう趣味といえる領域。
もっともっと、深掘り、探索して、少しでも皆さんのお役に立てる臨床の場を
提供し続けていきたいと思います。

うん、ヨネ婆ちゃん、がんばるぞ!