東海大学病院に東洋医学科という科があり、そこの研究、研修生でした。
指導でついてくださったドクターから、
『僕はこれ一冊で鍼灸はOK』と進めてくださったのが、青本。
へえーと思いながら購入し、そのまま本棚へ(^^ゞ。
そのこの鍼灸学校出たての私は、とにかく資料や本はいーっぱいあって、
新しいところまでは手が伸ばせませんでした。
鍼灸にはいろいろな、『このツボを使ったら治るよ!』ってな本があります。
でも、それは案外上手く行かないのです。
その理由は、
1)その人の身体を知ることが大前提
2)経穴を探す力が大前提」
なんですよね。この前提があってこそ、このツボを使うと効くよがヒントになるわけです。
ここ案外大事なポイント。
さて、そのうえで、私の勉強軸足は自分の症例深掘りなんですが、最近、やっぱり症状からも学だってありじゃね?と思い返し、いままで自分が持っている資料から引っ張り出して素材にしてます。もう新しいものはいらない。学生時代のもの、もっているもの。今の視点からみると宝の山なんですよね。
さて、青本。
咳の資料を作ろうとしていると、105ページがない!
実は古すぎてノリ部分がゴワゴワで本がバラバラなのです。使い込んでってわけじゃなく、古くて(^^ゞ。105ページは咳なのです。
ネットでこの本持っている人いないですか〜と聞いてみると、声が上がり、このページをみせてもらいました。ありがとうです、ネットってありがたい。
さて、
青本 咳
えーーー天突(CV22)に一寸五分ってことは4㎝強ってことですよね。
ひえー上下どっちに向かって打つんだろう。
窒息用の感覚・・・・。
ムリムリムリ
治喘ってわからなかったのですが、どうも定喘と同じような感じで大椎のならびですね。
同じツボでも、名前を違って表記されたりします。
それに、内関(PC6)、足三里(ST36)と。まあ治療としてはシンプルって言えばシンプル。
他に、咳 灸治療概説にはこんなのが。
これはつまり膻中(CV17)の真後ろを狙えって事かな。神道(GV11)霊台(GV10)、至陽(GV9)あたりを探すと。
まあ、症状で考えると、どのツボ?ってな迷い道に入ってしまうこともありますが、逆に、ベースで診る目があれば、それを広げるヒントにもなるってことだなと理解しています。
それにしても窒息用の感覚。こわすぎ。
昔弟子入りしていた治療院は、肩井の坐位での鍼をよくしているところでした。