妊婦さんのセルフケア
当院では、出産間際まで患者さんのケアをしています。
☆鍼灸治療の妊娠時期別目的
妊娠の時期に応じて、鍼灸治療の目的がかわっていきます。
妊娠を目標とした、妊娠前から12週まで。
そして、妊娠12週からは健やかな身体作りで出産に備えます。
妊娠37週をすぎ、『いつ出産してもいいよ』と言われてからは、スムーズな出産に向けた鍼灸をしていきます。
1)着床から妊娠12週まで
→妊娠目的、子宮血流をあげ赤ちゃんをしっかりと子宮(女子胞)で受け止めよう
しっかりと妊娠をし、初期の流産しがちな時期をサポートしていきます。
なかなか着床出来ない、9週の壁が越えられないというお声にもしっかりと応えていきます。
目指すはしっかりとした胎盤作りです。
しっかりとした胎盤があれば、妊娠が安定し、赤ちゃんも大きく育ちます。
2)妊娠12週から妊娠36週まで
→健やかな母体をつくり、赤ちゃんの居心地のよい身体作りを。
1)で充分な手入れができ、しっかりとした胎盤があれば、赤ちゃんはどんどん自分に必要な栄養をとっていきます。
妊娠したら、”歯が悪くなった” ”髪が抜けた” というのは、赤ちゃんに栄養を吸い取られ、お母さん側はちょっと老化が進んでしまったのです。
妊娠は老化のシュミレーションなどといいます。
充分な体力などがあれば、生理の周期と同じ、妊娠の時期を乗り越え、出産し、柔軟に回復の波に乗り母乳がで、子育てが楽しめます。
しかしながら、この回復の波にのれずにいると、妊娠の期間中へとへとになり、その状態で出産をむかえ、その後少しテンションがあがりますので、産後の1ヶ月をハイテンションで乗り切り、その後1,2ヶ月立つとドーンと疲れがでてしまい、産後のトラブルとなってしまいます。
当院では、特にこの時期のケアをしっかりとおこない、妊娠の時期を充実して乗り切り、出産直前に『体調がすごくいいんです』という状態で出産に臨んで欲しいです。
3)出産応援のケア
出産は今までの妊娠中とは身体のベクトルがかわります。
妊娠中は、基本的に上向きベクトル、しっかりと落とさないように支えるベクトルが働きますので、つわりがおきたり、便秘になったりするわけです。落とさないように、落とさないようにってところですね。
この上向きベクトルから、一気に下向きのベクトルになるのが出産です。
つまり、便秘状態から、快便状態へということです。
身体の力を使い、下向きベクトルの力をしっかりと出し、
出産応援のセルフケア
病院の先生から「もういつ生まれてもいいよ〜」というコメントをいただいたら、
始めるツボ刺激をご紹介します。
☆出産応援! もういつ生まれても良いよ〜と言われ始めるツボ刺激4選
1)合谷のお灸!
これは、身体の下向きのベクトルを出すのにピッタリです。
動画では、直接のお灸をしていますが、センネン灸などの
動画をご覧ください 合谷のお灸
2)臨泣のお灸足のツボです。
3)三陰交(SP6) 三陰交(SP6)のツボ
いわゆる三陰交(SP6)から、骨に沿ってすうっと冷えたところに何度もお灸! センネン灸タイプでOKです。
4)身体のパワーアップとして、背中骨盤のツボ
背中のツボをしっかりと使います。順番としては、陣痛がまだ来ていなければ、先に手足をしてから背中を。陣痛がきて、微弱というのならば、背中を2,3回おきゅうしてから手足っていう順番にしましょう。
ご報告、ありがとうございました。