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出産応援:病院の先生から『もういつ生まれてもいいよ〜』と言われてからのセルフケア 0210

妊婦さんのセルフケア

当院では、出産間際まで患者さんのケアをしています。

☆鍼灸治療の妊娠時期別目的

妊娠の時期に応じて、鍼灸治療の目的がかわっていきます。

妊娠を目標とした、妊娠前から12週まで。
そして、妊娠12週からは健やかな身体作りで出産に備えます。
妊娠37週をすぎ、『いつ出産してもいいよ』と言われてからは、スムーズな出産に向けた鍼灸をしていきます。

1)着床から妊娠12週まで
→妊娠目的、子宮血流をあげ赤ちゃんをしっかりと子宮(女子胞)で受け止めよう

しっかりと妊娠をし、初期の流産しがちな時期をサポートしていきます。
なかなか着床出来ない、9週の壁が越えられないというお声にもしっかりと応えていきます。
目指すはしっかりとした胎盤作りです。
しっかりとした胎盤があれば、妊娠が安定し、赤ちゃんも大きく育ちます。

2)妊娠12週から妊娠36週まで
→健やかな母体をつくり、赤ちゃんの居心地のよい身体作りを。

1)で充分な手入れができ、しっかりとした胎盤があれば、赤ちゃんはどんどん自分に必要な栄養をとっていきます。

妊娠したら、”歯が悪くなった” ”髪が抜けた” というのは、赤ちゃんに栄養を吸い取られ、お母さん側はちょっと老化が進んでしまったのです。

妊娠は老化のシュミレーションなどといいます。

充分な体力などがあれば、生理の周期と同じ、妊娠の時期を乗り越え、出産し、柔軟に回復の波に乗り母乳がで、子育てが楽しめます。

しかしながら、この回復の波にのれずにいると、妊娠の期間中へとへとになり、その状態で出産をむかえ、その後少しテンションがあがりますので、産後の1ヶ月をハイテンションで乗り切り、その後1,2ヶ月立つとドーンと疲れがでてしまい、産後のトラブルとなってしまいます。

当院では、特にこの時期のケアをしっかりとおこない、妊娠の時期を充実して乗り切り、出産直前に『体調がすごくいいんです』という状態で出産に臨んで欲しいです。

3)出産応援のケア

出産は今までの妊娠中とは身体のベクトルがかわります。

妊娠中は、基本的に上向きベクトル、しっかりと落とさないように支えるベクトルが働きますので、つわりがおきたり、便秘になったりするわけです。落とさないように、落とさないようにってところですね。

この上向きベクトルから、一気に下向きのベクトルになるのが出産です。
つまり、便秘状態から、快便状態へということです。
身体の力を使い、下向きベクトルの力をしっかりと出し、

出産応援のセルフケア

病院の先生から「もういつ生まれてもいいよ〜」というコメントをいただいたら、
始めるツボ刺激をご紹介します。

 

☆出産応援! もういつ生まれても良いよ〜と言われ始めるツボ刺激4選

 

妊婦 出産

 

 

 

1)合谷のお灸!

これは、身体の下向きのベクトルを出すのにピッタリです。
動画では、直接のお灸をしていますが、センネン灸などの
動画をご覧ください 合谷のお灸

 

2)臨泣のお灸足のツボです。

 

 右側の臨泣にツボがでている人が多いと思います。お勧め! セルフケア 出産 妊婦 臨泣

 

3)三陰交(SP6) 三陰交(SP6)のツボ

いわゆる三陰交(SP6)から、骨に沿ってすうっと冷えたところに何度もお灸! センネン灸タイプでOKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4)身体のパワーアップとして、背中骨盤のツボ

妊婦 健康

背中のツボをしっかりと使います。順番としては、陣痛がまだ来ていなければ、先に手足をしてから背中を。陣痛がきて、微弱というのならば、背中を2,3回おきゅうしてから手足っていう順番にしましょう。

ご報告、ありがとうございました。

妊娠中の体調ケア:免疫力がアップしますように! 0308

妊娠中のトラブル、いろいろありますね。

妊娠中は服薬は出来れば避けたいと思う方も多いと思います。
しっかりと飲まなければいけない薬は飲んでいただき、
それ以外は出来れば体力をアップさせることで解決して行ければいいですねえ。

このアンケートの方(8−2)は、妊娠21週目からのケアです。
ご本人の感想として
『風邪などに対する免疫力が上がったように感じます』とのコメントをいただきました。

また、鍼灸治療については、
『最初はとても不安に感じていた張りですが、回数通ううちに身体も楽になり、精神的な安定も得られるようになり、とても感謝しています』とのコメント。

うれしいですねえ。
妊婦さんの施術は、基本的に無理せず、出来る範囲でというのがビッグママ治療室の考え方です。
しかしながら、『妊娠は老化のシュミレーション』といわれるぐらい、妊娠は身体に負担となります。

まあ、確かに歯が悪くなったり、髪が抜けたりと老化そのものですね。

今日は少し妊婦さんの鍼灸治療に関して紹介させて頂きます。

☆妊娠20週からのケア

・風邪を引きやすい
・吐き気、頭痛が辛い
・花粉症などの症状がつらい

☆☆妊婦さんへの治療方針

 

赤ちゃんはお腹のなかでよく動いて成長します。
そして出産のその日までお母さんのお腹の中にしっかりと留まり日々をすごしていくわけです。
つまり、子宮(女子胞)が赤ちゃんを支え、上向きのベクトルを保ちながら日々をすごすのです。

お母さんがちょっと疲れていたり、下向きのベクトルがでがちな状況の時に、子宮(女子胞)は赤ちゃんを守り、赤ちゃんが安定を保つために強い上向きのベクトルを出します。これがつわりや逆子の状態です。

また赤ちゃんを守ることが最優先となりますから、お母さん自身をまもる表面の気(肺気、衛気)が不足したり、上向きベクトルが強いことによって、吐き気や頭痛などになったり、花粉症もきついですね。

また、血流が足りなかったりするとお腹が硬くなります。ゆとりがなくなっちゃいますね。

妊婦さんへの治療では、症状にかかわらず、血流をあげお腹を柔らかくゆったりさせること。そして適度な上向きのベクトルをもつようにと調整します。適度というのは、「上向きベクトル」は赤ちゃんが保つために必要なことですからね。

 

☆鍼灸治療の目的について:

1)身体の疲労をとる。全身の血流を改善し、健康度をupさせる
2)子宮(女子胞)の血流を改善し、柔らかいお腹を作る
3)強い上向きのベクトルがあれば調整する。

 

☆妊婦さんの鍼灸治療の実際:

20週ごろ:
1)大巨(ST27)、臍 棒灸
左外関(TE5)、足三里(ST36)、陰陵泉(SP9) お灸
2)胃兪(BL21)、三焦兪(BL22)、次髎(BL32)などはりしてお灸

25週ごろ:静脈瘤のお灸を加える。
臍、大巨(ST27)、関元(CV4)
胃兪(BL21)、三焦兪(BL22)、次髎(BL32)

30週ごろ:
耳の辛さがある:聴宮、首のスジバリにパイオネックス
臍、大巨(ST27) 関元(CV4)
脾兪(BL20)、三焦兪(BL22) 次髎(BL32)

 

☆☆鍼灸治療解説

基本的に上向きベクトルを出すようにしていきます。
そしてその方の弱りに対して、補うようなアプローチを主にとっていきます。

妊娠初期であれば、お臍は鉄板。後期になってくると、背中を中心にしていきます。
静脈瘤は、その部位を軽ーく触れて一番弱りを感じるところに隔物灸をしています。

コメント イラスト

あとがき:

妊婦さんの治療は無理せず、結果をあまり意識せず。
それでも十分効いてくれるのが妊婦さんの治療であり、効き過ぎ注意が一番大事です。

そんなに痩せる必要ある? 数字をみようよ!

そんなに痩せる必要ある? 数字をみようよ!

いま、妊娠を考える女性、そして妊婦の人の体重ガイドラインが昔とはだいぶ変化していることをご存じですか?

ガイドライン表→

このガイドライン表は、「もともとやせているか標準体形の妊婦は、これまでより体重を増やしても構わない」

という前提で作られています。

もっと体重を増やしても構わないのです。

BMIを確認しよう!

私は、初診でお話を伺うときに、必ずBMIを患者さんと一緒に確認します。

そして、BMIの19.5を切っているのに、「もっと体重を減らそう」としている方が多いなあと実感します。

健康へ向かうカラダ作りの話しなどを見聞していても、「痩せた=成功」という文脈を見ることが多いです。痩せると美しいとか、痩せると健康とか。

確かに、

こんな記事もあります。BMI25以上が肥満

世界保健機関(WHO)は、国際的な基準として、BMI(体格指数)25以上を「過体重」、30以上を「肥満」と定めている。

 日本人ではBMIが25を超えると2型糖尿病や循環器疾患のリスクが高くなり、内臓脂肪が増えていく傾向がみられるので、日本肥満学会は日本人の肥満を「BMI 25以上」と決めている。

でも、よく読んでもらいたいのは、肥満はBMIが25以上です。

たとえば、身長158センチの女性で体重が62キロならば、BMIは24.8です。

普通体重範囲は…46.2Kg以上、62.4Kg未満で、普通に入ります

でも、イメージとしてこのぐらいの体重は「太りすぎ」と思っている方が多いのではないでしょうか?

また、同じく158センチで46キロ。この体重だと、BMIは18.4で低体重の範囲に入ります。

低体重なんですよ!!

このBMIは案外大きな指標となると感じます。

BMI19.5を越えると自然妊娠していく

 

低体重の範囲の方が、体重を増やしていくなかで、BMIが19.5を越えた当たりで自然妊娠される方を何人もみてきました。

つまり、

ちゃんと食べる→食べたものが実になり、体力になる身体→標準体重、体力が作られる→妊娠出来る可能性の高い身体

という流れです。

とにかく、ちゃんと数字を把握しながら、ご自身の状況をちょっと冷静にみてください。太っているというイメージが本当に太っている、肥満なのか。しっかりと把握しておくことは大事だと思います。

この記事も参考になると思います。

妊婦の厳しい体重制限が変わった理由

つわりの手入れ お灸をしてみましょう!

誰でも出来る、つわりのお灸 

つわりは辛いですねえ。

気持ちが悪くなったり、食事が出来なくなったり。

身体のだるさや眠さ。

☆どうしてつわりはおこるのでしょうか?

赤ちゃんは、出産のその日までお母さんのお腹の中にしっかりと留まり、成長していきます。

つまり、子宮(女子胞)が赤ちゃんを支え、上向きのベクトルを保ちながら出産の日まで日々をすごすのです。

この上向きのベクトルが過剰になるとつわりという辛い症状になるわけです。

☆つわりがとても辛くなるのはなぜ?

しっかりと守ろうとしています!

お母さんがちょっと疲れていたり、下向きのベクトルがでがちな状況の時に、子宮(女子胞)は赤ちゃんを守り、赤ちゃんが安定を保つために強い上向きのベクトルを出します。これがつわりや逆子の状態です。

子宮を抱えるお母さんの身体は孵卵器といっしょです。

妊娠の初期はとても不安定。

血流をあつめ、しっかりと成長していくように頑張っていますが、

どうしてもベクトルは過剰になり症状はきつくなります。

☆つわりも、もうすぐ山を越えますよ。お母さんがんばりましょう。

孵卵器の状態が安定してくると(妊娠11-14週、基礎体温がいつもの高温期よりも高く、妊娠初期の高温期よりも低くといったぐらいになってきたころ)つわりも少し安定していきます。

妊娠初期はこの孵卵器が安定出来るように、血流を活発にしつつ、手足や頭の活動は少し控えめで、上手に時間をすごしてくださいね。

☆つわりのお灸

つわりの時には上向きベクトルが症状をきつくします。
つまり下から上に衝き上げるベクトルがあるので気持ち悪くなったり
食欲がなくなったり。
また気が立つので匂いに敏感だったり、イライラしたり。

こういったときに、症状をとるにはベクトルを納めるなどの方法が考えられますが、究極のつわり対策は妊娠していないことになっています。それでは本末転倒。

上向きのベクトルが暴走することなくしっかりと子宮(女子胞)を支え
血流を出せるようにしていきましょう。

ビッグママお勧めのつわりのお灸

この背中のお灸は鉄板です。
ベクトル出しをしていないので、使いやすく安心しておこなっていただけます。

つわりを治すのではなく、つわりと調和して、体調をあげようというのが狙いです。

治療院では、弱りのあるところに印をいれていますが、ご自身でなさる場合は

この写真を参考にしていただければよいと思います。

また、棒灸というお灸があります。この棒灸が出来る人はお腹側の温灸もよいと思います。レンチンして温めて使う温灸などを代用してもよいと思います。