日米カナダの妊婦健診事情:出生前診断はほぼ全員ー⑨

不妊という状態。いろいろな選択肢があります。

今回は、『不妊、排卵障害でもステップアップしない』というテーマで、Nさんと一緒の旅です。第一子の不妊カウンセリング+鍼灸での旅につづき、第二子のメールでの不妊カウンセリング+アメリカでの不妊治療をへて、無事に妊娠!

 

ここからはアメリカの不妊治療事情です。このシリーズの目次を出しておきますね。
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

さて、スタートしましょう。
今回は⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断

Nさんから;出生前診断はほぼ全員受けさせられます

今は無事、18週になりました。第二子なのに胎動はまだ感じていません。大丈夫かなあ。

さて、こちらの産婦人科事情は本当に日本と違ってびっくりです。

まず初診が9週ということ。それまでは予約を入れてくれません。
その時も内診のエコーはなく、血液検査で妊娠判定します。
それからエコーは、14週、22週、30週前後にあるのみで、あとは心音を聞くだけ。
そして、出生前診断(胎児ドッグ?)はほぼ全員受けさせられます
11週に血液検査、14週にエコー、16週に血液検査で総合的に判断されます。
まだ請求が来ていないので、いくらかわかりませんが・・・・。
でも14週のエコーは179ドルだったので、2万円くらいですね。
(これは保険適応での金額です)
日本では保険がきかないと文句を言っていたのですが、日本の方がずっと安いですね。

そして、エコーも35歳以上ということで、高齢出産扱い
胎児診断センターというところまでわざわざ行かなくてはなりません。
そもそも、ドクターの診察室にエコーはなく、エコー技師?のいる部屋に
診察とは別枠で予約をとって行く必要があります。運よく同じ日に取れればいいのですけどね。私の行っているのはこの辺りでは一番大きな総合病院ですが、医療機器は全く充実していません。

お腹の上からのエコー機材はあるけれど、内診のエコー機材は持っていないと言っていました。友達の行っていた個人の婦人科は、エコーの機材を持っていないため、エコー技師が月に一度出張してくるそうです。それに合わせてみなエコーの予約をとるのだとか。

日本の産婦人科は今はホテルのように施設が充実して、何台もエコー機材があり。
それが当たり前だと思っていたら、びっくりでした。
でも第二子なので、日本との違いを楽しむ余裕もあり、
「へ~アメリカってこうなのね。」って思いながら過ごしています。
ちなみに、11週の血液検査で遺伝子レベルで性別を判定でき、お腹の子は女の子でした。嬉しい~!ここは日本より進んでいますね。

もうすぐエコー診断があるので、どれくらい大きくなっているのか楽しみです。
日本はもうすっかり秋ですね。こちらはまだ30度くらいあり、過ごしやすいです。

先生のお庭にはどんな花が咲いていますか?
風邪などひかないようお気をつけください。
PS こちらはどこもかしこもパンプキンカラーです。
N

 

私からのお返事:胎児診断の日米違いに驚きます!


非常に興味をもってメール読ませていただきました!!
アメリカなのねえ~。
>第二子なのに胎動はまだ感じていません。大丈夫かなあ。
まあ、大丈夫(^^)とは思いますが、少しお腹が硬くて感じにくいのかも知れません。
それに確かNさんの子宮の位置って少し低めだったような気がします。
それもあって、感じにくいのでは(?_?)。しっかりと棒灸をいれて、血流をよくすると
赤ちゃんがよく動くケースが多いですよ。ご参考まで。

>ちなみに、11週の血液検査で遺伝子レベルで性別を判定でき、お腹の子は女の子でした。嬉しい~!

うふふ、それはよかったですねえ。

それにしても、さすがアメリカ。いまカナダ在住の方と情報交換していますが、カナダも同じみたいです。日本でやれば胎児ドックに6-7万円、出生前診断の血液検査は20万円ぐらいでしょうかねえ。たーいへん。うちの患者さんは40歳以上が半数95%ぐらは35歳以上という現状ですが、胎児ドッグは30%ぐらい、出生前は3-5パーセントぐらいという程度の受診率です。これが無料だったらほぼ全員受けるのかなあという感じですね。ただどう選択していくのかは、なかなか難しい問題ですけどねえ。

>もうすぐエコー診断があるので、どれくらい大きくなっているのか楽しみです。

背中のお灸、骨盤のお灸ができるようだったらしっかりとやってみてください。
ご自身によいですし、赤ちゃんにもよいですよ(^^)。充分大きな赤ちゃんを産みましょうね。

我が家の庭は、明日植え替えです。夏から一気に次のシーズンの準備に入ります。日曜日は、高校時代の同級生と女子会でディズニーシーに行ってきました。ハロインで楽しかったですよ。

以下は、12週まで日本にいらして、13週からカナダに帰国なさった方のカナダレポートです。アメリカと似ていますね(^^)。面白かったので

Nさんにも送りますね~。ご参考まで。

カナダからの妊婦健診体験メール

バンクーバーに着いて早速翌日にファミリードクターに診てもらいました。
そして婦人科専門のファミリードクターにまわされ、染色体異常スクリーニング検査(母体血清マーカー)とNTの超音波検査をすることになりました。
その後の産婦人科への紹介には3ヶ月くらいかかるから待っててと言われてしまいびっくりです。産婦人科に会えるまでは検診もなしです(涙) 日本で受けといてよかったです。

検査は13週の初期までのもの。
こちらでは、血液検査や尿検査は州がが運営する検査ラボに行きます。面倒ですよね。

エコー検査もエコー検査だけする機関にドクターの診察を持って予約していかないと受けれません。ただ、今回のスクリーニング検査とNT検査は高齢なので全額無料で受けれました。その後羊水検査を受ける場合も無料で、NIPT(新型血液検査)を受ける場合は5万円~7万5千円ほどかかるそうです。

今のところ順調です。ただ、身体がだるくてしょうがなく寝てばかりです。まあヒマなので、毎日家事しながらほぼ休んでぐーたらしています。それではまた、カナダ便りいたしまーす。

 

 

Nさんからのメール:エコーの前にはカフェイン飲んでねの驚き。

カナダの事情とは結構似ていますね!
でも高齢だからって出生前診断は無料にはなりませんでした。
前回のエコー検査の時には、カフェイン入りのドリンクを2杯飲んでくるよう指示がでました!

なんとも、赤ちゃんが活発に動き、見やすくなるとか。日本では言われたことのないことで、笑っちゃいました。それから、前回の診察時には、診察に関係ない話は多いのに、診察といえば、心音を聞いて、アイコンタクト。“Very good!  Any questions?”で診察は終わりました。え~そんな仕事私でもできるって!と突っ込みたくなりました。医者は何を診察しているのでしょうか。

まあ、前回の血液検査とエコーの結果はとってもよかったよ~とは言っていましたが、何がどうよかったのかよくわからず、日本のように検査結果をくれるわけでもなく終わりました。次回もこの調子でしょうか。(笑)

こちらでは糖尿病患者が多いせいか、妊娠糖尿病にとても厳しいらしく、友人も何人かすごい食事制限をさせられたと言っていました。私はPCOSなので、糖尿病の傾向がありそうな気がして心配です。今から糖質を減らすようにしています。

別件ですが、平塚在住の34歳の友人が不妊に悩んでいるということを知り、先生のことを紹介しました。もう病院での治療は開始しているようですが、成果がでないとか。行くかどうかまだわかりませんが、もし行ったときはよろしくお願いします。とっても小柄な女性です。

では、風邪などひかないようご自愛ください。

リラックスして前に進みましょう→次は最後の⑩:海外妊婦健診事情 出産報告
リラックス