『僕は傷をきれいに治したいんだよ』岡部先生のご冥福をお祈り申し上げます。

一昨日の出来事。
岡部形成外科さんから、電話がありました。
私の予約は2週間後
あれ? と思って電話にでると、先生がお亡くなりになり、診療が出来ませんとのこと。
ショックで頭が真っ白に。
え?先生が??と。

私の指の怪我

半年ほど前に料理をしていて、指先をぐさっときってしまいました。
その日は日曜日。
小田原の休日診療に電話をすると、西湘病院を紹介されましたが、
電話をすると頭の外科のみの対応と。
そして、市外の休日を見てくださる病院へ。
外科の先生がみてくださり、傷の処置をしてくださいました。
明日も来てねと言われ、通院。
ただ、いわゆる傷の処置と包帯なので、うーん傷の治りがどうなるのかなあと。

頭に浮かんだ、『傷なら岡部先生だな

出血もおさまり、傷そのものの状態は落ちついてくると、指先なのでなるべくきれいに
状態よく治らないかなあと思い、頭に浮かんだのは岡部形成外科。
やっぱり、傷ならば岡部先生だなと自分の中で結論がでて、傷、三日目で受診。
指先の傷をじっくり見ながら、
岡部先生『なんで僕のところにすぐに来なかったの?』
私『だって、休日診療に電話で問い合わせると、日曜日で小田原の外科は西湘病院。頭以外はみないといわれ、紹介されたのが○○病院で。。』
先生『だから小田原の休日案内はダメなんだ、僕はその日いたのに』と、
私じゃなく傷をみながら仰っていました。
先生は、傷としっかりと対話しながら、丁寧に、丁寧に処置をして下さいました。
先生が、僕のところにおいでとおっしゃるので、心の中で、
  『じゃあ、今度日曜日に怪我をしたら先生に電話します〜』とつぶやきました。
先生、電話出来ないじゃないですか!

『うん、次は3ヶ月後に見せて』

傷は防水のシートも不要となり、不自由さもなくなってきました。
1ヶ月後に受診し、
先生『うん、次は3ヶ月後に見せて』

とおっしゃるので、そのまま12月の22日を予約。

『先生〜指先の感覚はまだ戻らないんですが、戻りますかねえ』と私。

先生は、『血流をよくしてね』と、血流って食べ物ですか〜などと食い下がる私に、

うーーーんと困った顔をされ、手の超音波浴かなあブツブツと。

とにかく血流ですねと次を予約して帰りました。

☆傷とお話をされているような先生

 

きず怪我をして、岡部先生に丁寧に直していただき、
3ヶ月後に見せてねと仰った予約はかなわずとなってしまいました。

ちょうど1年前、うっかりと剥いでしまった(いたああい!)足の拇指の爪。
きれいに治ってきたものの、途中で内側の端っこが痛くなり先生〜痛いですと
相談すると、
『痛くなることは一切しないで。ダメなら巻き爪の手術かなあ』と傷を見ながら先生。
おっしゃるとおり、痛くなることを一切しないようにしたら無事にきれいに治りました。

私が傷がキレイに治って感激していると、

『僕は傷をキレイに治したいんだよ』と、私とじゃなく、私の傷とお話しされていました。

とても頼りがいがあり、技術もあり、信頼の出来る先生でした。
休日でもみてくださることをあたりまえのようにおっしゃる先生。
本当に有難い存在でした。

先生のご冥福をお祈りもうしあげます<(_ _)>