血行をよくするビタミンE

血行をよくするビタミンE

ビタミンE 抗酸化作用をもつことと、血行をよくすることで注目されています。
先日、サプリなどの摂取の話を患者さんとしているときに、このビタミンは脂溶性ビタミンだからサプリに偏るよりも
食品で摂取の方がよいのではという話をしました。

そこで調べてみると基本的には過剰症は出現しにくいビタミンのようですが、サプリなどの極端に
偏ったものだと発症するようですね。やはり食というのは、良いものでもそれ一点責めにするよりも
食物そのものから摂取する方が、リスクの軽減、多くの栄養素を幅広く摂取出来るという観点からも
食事からとりたいモノです。
ビタミンE解説 -「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)

そこで、ちょっとお勉強。

ビタミンEの働き

・抗酸化作用
・細胞膜の正常維持、細胞の老化予防
・血行改善
・生殖機能の維持

『あたらしい栄養学』吉田企世子 松田早苗監修220ページより
これは食べたいですねえ。

抗酸化成分のひとつ

抗酸化成分のひとつにされていますが、酸化されやすいという特徴があります。
食品の保管は光にあてない、空気に触れさせない、できるだけ新しいものをというのが
ポイント。油に多く含まれますから小さなボトルで使い切りですね。

他の抗酸化成分と一緒に

他の抗酸化成分と一緒にとることで、より強固な抗酸化作用となります。
ビタミンAやC、カロテン類がよいです。青菜などがよいようですね。

具体的な量としては
たとえば、アーモンド100㌘に30.3㎎含まれています。
目安量は30歳から49歳の女性で6ミリグラム。ということは20グラムも取れば目安量は
満たせます。アーモンド1粒は、だいたい重さが1グラム、カロリーは6kcalぐらいのようですから
20粒とればビタミンEはok、120カロリーとなりますね。

1日あたり20粒のアーモンド、これを多いと思うか、少ないと思うかは微妙(^^ゞ。

ツナのオイル漬け缶詰めには100グラムで8.3ミリグラム。これはいいですねえ。
100グラム食べれば一日の目安量が充たされます。

過剰摂取をおこすことのない上限としての耐用上限量があります。これは一日あたり700㎎です。
多いなーと思うヒマワリ油でも100グラムあたり38.7㎎ですので食品で取ろうとすれば
ヒマワリ油を2リットル近く飲むんですか?!!

計算あっているのかなと思うのですが、これはすごい暴挙ですねえ。

逆を言えばサプリなどではこんな摂取が可能になるのですから、
サプリの含有量がいかにバランスが悪いものかを感じてしまいます。

食事に気をつけて、その上に補うものとしてのサプリかなと。

さて、どんな食事にしましょうかねえ。
次はそのテーマで考えてみたいと思います。