症例集」カテゴリーアーカイブ

不妊:カウンセリング 不妊治療の進め方教えて下さい⑥

相談:いきなりの人工授精の提案に戸惑っています、先生はどう思いますか?。

不妊カウンセリング

病院の先生は第2回目から人工授精を勧めてきました。私は全く予期していなかったので、とりあえず断ったのですが、先生は早めのステップアップを勧めています。私の気持ちでは、5~6回はタイミング法で、新年明けたくらいから人工授精にトライしてみてもいいかな、と思っています。来年3月には36歳になりますし、もう若くないので。先生ならどんな計画をお勧めしますか?

そして、問題は主人です。
主人は昔から人工授精にはかなりの抵抗を示していて、全く乗り気ではありません。

人工授精は精子に問題のある場合には有効だけれど、自分は全く問題ない(検査済み)から、やっても意味がない。というのが彼の主張です。これって正しい主張でしょうか?こう言われるとどう説得していいのか困ってしまっています。

最後に、先生のお庭がなつかしいです。毎回治療の後、お庭を見せていただいたのを思い出します。私の日本の家の庭のバラや紫陽花は今年も咲いているみたいです。(お隣さんが教えてくれました。)植物を見ているといやされますよね。こちらでもテラスガーデンを楽しんでいます。

とっても長いメールになってしまって申し訳ありません。もしよろしければ、先生のお考えをぜひお聞かせください。どうぞよろしくお願いいたします。

院長の不妊カウンセリング:ご主人の言い分は正しいです。

アメリカでの子育て楽しそうですねえ(*^_^*)
お子さんは、日本語と英語のバイリンガルになりそうですね。
さて、確かにメールでのご相談はなかなか難しいです。
案外多くのメールがくるのです。拝見したことのない方からも(^^ゞ。
基本的には、文字は誤解が生じやすいので遠慮させていただいておりますが、
以前に1度お身体を拝見し、一人目の出産までご一緒させていただいたNさんですので
メールでのカウンセリングも可能かと思います。
ご参考までということで、お返事させていただきますね。

院長からの9つの追加質問

先に少し質問させてくださいね。
1:前回の来院時は体重が164㎝の48キロですが、かわりないですか?
2:病院のドクターが人工授精を勧める理由はなんなのでしょうか?
3:抗精子抗体などの検査はおこなっているのでしょうか?
4:現在、生理はどれぐらいの周期できていますか?
5:自力での生理は全く来ない状態ですか?
6:病院のドクターが排卵しているかどうかの検査は、何によっておこなっているのでしょうか?7:(Pの値の計測でしょうか?)卵胞の育ちはみていないのですか?
8:手術などは勧められていないのでしょうか?(卵巣のドリリング)
9:ご主人は人工授精に反対とのことですが、人工授精を含めてそれ以上のすべての
西洋医学的な治療に反対という感じなのでしょうか?
それでは、お返事お待ちしております(^^)

 

Nさんからのお返事~現在の状態

とっても早いお返事ありがとうございました。
現在の体重は50キロです。抗精子抗体の検査も何もしていません。ただ、アメリカでは4回タイミングを試して妊娠に至らない場合はステップアップするとのこと。まだ4回もためしていないのですけどね。

人工授精を勧める理由をきちんとドクターに聞いてみます!去年の9月に断乳してから、11月に一度自力で生理が来ました。その後、1月まで様子をみましたが、体温も上がらず病院へ。そのままクロミッドを処方され、3周期続けて飲みました。しかし、今周期は排卵時期に少し大きな歯科治療があり、タイミングをとれるかどうか曖昧なため、休憩をかねてクロミッドを飲んでいません。

今日は5日目ですが、13日目に卵胞のサイズを計測に行く予定です。今の病院に変わってからは、排卵の前に超音波でサイズを測り、数日後また超音波で排卵の確認をしています。それに加えて、さらに1週間後、P値の計測をしたのですが、それはいらなかったような気がします・・・。

手術に関してはまだ勧められていません。主人は、人工授精以上全て抵抗感を示しています。第一子の妊活中からそうでした。

「そこまでやらなくてもいいんじゃないの~」が口癖です。

でも、これはどう夫婦で答えを出していくかが大事ですよね。ただ、自分の勉強不足でうまく主張できず、いつも説得できずじまいです。そして、アメリカでの治療費もネックになっています。

人工授精15万円、体外受精になると120万円くらいのようです。かなり度胸が必要な額ですよね。お灸も自己流でお腹にやってみます~!どうぞよろしくお願いいたします。

ビッグママからのお返事~具体的な提案1,2、3

 

こんにちは、
人工授精が15万円ですか、驚きです。ご主人の問題がなければ、人工授精はあまり意味がないかもしれないような気は私もしますねえ。まあ、抗精子抗体が出来ていればやってもいいのかもとは思いますが。ただし、抗精子抗体は変動しますから、あまり気にしなくてもという意見もあります。

排卵障害に着目しよう!

排卵障害が主訴なのですから、排卵を誘発してもらうというのが治療の主眼ですよね。おっしゃるとおり、こちらにいらして妊娠してたときには、クロミッドは飲んでいなかったのですよね。クロミッドが高い排卵誘発効果の割に妊娠率が低いと言われるのは、内膜を薄くしてしまう問題もあるのかなという感じですね。

そして強い排卵誘発剤が使えないのは、人工授精も含めて自然妊娠狙いなのですから(つまり体外受精ではなくとういことで)、多胎の問題があるからですよね。15万円も払って、がっつり誘発できないから、ちょろちょろっとの誘発での人工授精は意味ないなあって思いますねえ。

私が、多膿疱性卵巣の方をみていて、結局、体外受精になることが多いなあと思うのは、この、なかなか排卵しない、強い誘発は出来ない、のせめぎ合いで、結局、がっつりと誘発して(ガッツリ誘発すれば、それなりに沢山出来るのが多膿疱性卵巣の人の特徴ですよね)、受精卵を作り、それを一つずつ戻すということが成功につながるからではないかなあというところです。

体重、検査、タイミング

さて、現実問題!
>現在の体重は50キロです。
少し増えたという感じで、体重そのものはいいですねえ。
(ここでよく体重を減らしての不妊がいるのですよ)

>抗精子抗体の検査も何もしていません。ただ、アメリカでは4回タイミングを試して妊
娠に至らない場合はステップアップするとのこと。まだ4回もためしていないのですけ。
どね。人工授精を勧める理由をきちんとドクターに聞いてみます!

 これは日本でもスタンダードなところですね。ひとつのことを半年やってダメならばステップアップと。人工授精もだいたい4回~6回ぐらいが目処ではないかと思います。ただ、第一子を自力妊娠をしている人なので、もう少し粘りたいという希望は仰っていいのではないかと思います。『二人目不妊は同じ方法で妊娠する!』っていうのが私の経験からの予言です(^_^;)。 卵胞サイズの計測は、まあ、意味があるやら、ないのやらってところですよね。

つまり、タイミングを取る目安をみているということ。それから、薬が効いているかということをみているのかな。それだったら、クロミッドを飲んで、あとは、排卵検査薬と基礎体温表でがんばってしまうのも アリなのかもしれません。タイミングが頻回に取れればそれで問題ないのかも。(多嚢胞性卵巣症候群の場合は排卵検査薬が使えないケースもあります)

 ちゃんと排卵後の様子まで確認するのは丁寧なやり方だとは思いますが、それは基礎体温を測ればOKですよね。 基礎体温があがって10日ぐらいして生理がくるという感じになっていれば、問題なしと。

 外国人は基礎体温表が作れないというのを聞いたことがあります。こういう表がつくれるのは日本人の国民性だと(^^ゞ。日本の病院で、高温期の排卵後の検査をルーティーンでやっているところがすくないのもそういった理由があるのかもしれないのかなあなどと思いました。

>そして、アメリカでの治療費もネックになっています。人工授精15万円、体外受精になると120万円くらいのようです。かなり度胸が必要な額ですよね。

 男性側に問題がないのに、15万円もする人工授精をする意味があるのかなあ。それも多胎を防ぐように、誘発控えめだろうからねえ・・・・・。この値段で人工授精4回もやったら、日本だったら、体外受精が2回出来ちゃいますね。

 人工授精で結果が出る人って、確かに少ないかも知れませんね。セックスが成立していないとか、男性側の問題で自然妊娠が難しいケース(調整してやっと運動率などが改善すると言う人)ぐらいかな。それに日本の人工授精は1-3万円だからわりと挑戦しやすいのではないかなって思います。1回15万円の人工授精だったら帰国して体外のほうがよいんじゃないかなあ。

私の治療院には、外国在住の人で一時帰国などを利用し、体外受精に挑戦という方がときおりいらっしゃいます。(男性側は凍結精子を使います)。1回の体外受精が120万円だったら、飛行機代を払っても日本の方が安いということがいえますものねえ。

1)何らかの方法で排卵誘発してもらう。

2)その後のフォローは最低限にして、排卵チェッカーと、基礎体温表を活用。排卵チェッカー(排卵検査薬)は、ネットで入手(^^ゞ。(ただし、排卵検査薬は排卵障害などでLHが高いと使えません)

3)人工授精はコストパーフォーマンス的にあわないので、これをやるぐらいならば、一時帰国利用の体外を考えた方がよっぽど結果につながりやすいと思われます。精子は凍結すればOKですね。

 こんなところでしょうかねえ。体外受精も、年齢があがると、非常に成績が悪くなります。第1弾で妊娠率ががくっと下がるのが35歳、次が37.5歳です。いま微妙な年齢ですね。

 そうそう、卵巣のドリリングは日本でもそれほど多くはみかけません。腹腔鏡の手術ですからね。ただ、ご主人がどうしても、ステップアップをいやがるのならば、一時帰国して(海外でも可能なのかな?)やるのはいいのかもしれません。少し前に挑戦した方がいらっしゃいます。ただし、その方は、手術後半年タイミングをとってみましたが、妊娠出来ず、体外受精にステップアップし、第一子を無事にご出産なさいました。

外国なので、何を選択したらいいのかというのも、難しいところですが、ご参考まで。

Nさんからのお返事~自己注射 卵胞の計測 見もされない基礎体温表

こんにちは。お忙しいところ、また早いお返事ありがとうございました。
やはり主人の主張も一理あったのですね。

精子を人工的に注入すること以外は自然妊娠とおなじですものね。排卵の方法は、クロミッドが効かないようなら、注射にすると先生は仰っていました。

自分で打つ注射だということで、私がびびっています。(名前を聞いたのに忘れてしまいました!)この注射での排卵はメリットはあるのでしょうか?クロミッドより内膜が薄くなりにくいとか?そのあたりもドクターにきちんと聞いてみます。

卵胞の計測に関してですが、2月~4月の2サイクルでは、クロミッドを飲んだのに、14日目前後に排卵が起こらず、いつが排卵なのか結局わからなくなってしまいました。排卵検査薬も試したのですが、14日目前後くらいから陽性反応が出ているような気もしていたのですが、その陽性反応がすごく長く続いて、よくわからなかったのです。陽性反応と言っても、コントロールラインと同じくらいの色で、陽性だったのかどうだったのか。ただ、明らかに10日目くらいよりは濃くなっているのですけどね。病院の先生に陽性反応が出たと言っても、「排卵してないからそれはないと思うよ」と言われてしまいました。

確かに体温も上がらず、全くいつタイミングをとったらいいのかわからなかったため、新しい病院では卵胞の成長をみてもらっています。日本では排卵検査薬を使っていなかったので、自分の検査結果の見方を研究中です。

高温期

基礎体温表はドクターは見ようともしません。鍼の先生は見るのですが、「不安定だね。」というだけです。私は記録するのが好きなので、つけています。今の状態がよくわかりますもんね。

もし、先生のところに前回私が妊娠した時の体温表が残っていましたら、生理何日目にタイミングをとっていたか、教えていただけますか?全て日本に置いてきてしまって、自分でもどんな感じだったのかわからなくなってしまいました。覚えているのは、いつが排卵なのかわからないくらいゆっくり高温期に登っていくグラフだったような・・・。

結論:もう少しタイミングで粘ります!

では、もう少しタイミング法で粘ってみたいという希望をはっきり伝えたほうがいいですね。この選択が正しいのかわからず、迷ってしまっていました。もっとドクターともじっくり話し合いたいのですが、なかなか細かいニュアンスを英語で伝えるのが難しく、突っ込んだ話をしないまま終わってしまっています。でも、それではダメですよね!本当に、先生からアドバイスをいただけて嬉しいです。自分の選択に自信が持てるようになりました。また今後の状況など報告させていただきます。

ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。N

次は⑦です。
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ

さて、このシリーズの目次を出しておきますね
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

スタートしましょう。

 

二人目不妊 海外での不妊治療 メールでの不妊大作戦!④

さて、第二子のやりとりは、メールになります。

アメリカは医療費がバカ高い人工授精の値段の違い

海外での不妊治療事情も出てきてなかなか面白いです。
日本の不妊治療は高い!といわれますが、アメリカは医療そのものがバカ高い!のですねえ。

日本の人工授精は1回2−3万円程度

日本では人工授精は2〜3万円程度ではないでしょうか。
そして、4から6回ぐらいは試してみるケースが多いと思います。
人工授精は主に男性側の要因がある場合に救いとなります。濃縮洗浄をすることによって、より妊娠率を高めることができるわけです。

また他に、タイミングが取りにくいカップルにも人工授精は有効でしょう。上手に組み合わせればいいのかなと思います。

アメリカの人工授精は1回15万円!

このアメリカの金額はぶっとんじゃいますね。
また体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精は150万円程度と説明を受けたそうです。

ううううーむ。ときどき、日本に帰って体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精を受ける方がいらっしゃりますが、納得できるところです。
飛行機代を払い、半月から1ヶ月程度の滞在をして、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精を50万円払っても150万円には及びません。私のところでもときどき、実家に帰省しながら不妊治療を進める人がおおくいらっしゃりました。凍結精子を作っておけば案外簡単に治療は進みます。

 

45回の人工授精で妊娠にいたった症例

以前に人工授精を45回なさった方がいらっしゃりました。
アメリカで45回人工授精をしたのならば、15万円かける45回で675万円です
とんでもない料金ですね。
日本だと1−3万円程度のところが多いので、1万円ならば45万円、3万円でも135万円です。

この45回目の人工授精で妊娠なさった方は、実はこの回は体外受精をするための誘発をしていました。

いつもの薬控えめの人工授精ではなく、しっかりと体外受精での薬の誘発をしましたが、卵胞が2つしか出てこなかったので採卵はせずに人工授精にして体外受精を見送ろうということになったのでした。

そしてその45回目の人工授精で妊娠!。

私はこの方が、『陽性がでました!』と報告してくださったときに、
『え?なんの妖精さんが舞い降りてきたの?』と謎の受け答えをしてしまいました。それほどこの回数までやって、人工授精で結果がでるなんてありえないと思い込んでいたのです。

陽性でました

うーん不妊治療なにがおこるかわかりませんね。この方は45回の人工授精のうち2回目のときに妊娠をなさっています。残念ながら継続が出来ず流産。このことで、長く続く人工授精への挑戦になったのです。後半のクリニックは2万円。合計しても50万円で、1回の体外受精と同じぐらいの値段ですね。後半で鍼灸を組み合わせたのもよかったのかもしれません。また年齢要因が35才以下というところも、ステップアップを急がなくてよく、人工授精の挑戦を重ねることが出来た要因です。

さてさて、続きのメール遠隔不妊大作戦です。

とっても楽しいメールのやりとりとなりました。目次をつくってみました。

自然妊娠がしたい!二人目海外からの質問 35歳(36歳出産)
1:『メール遠隔不妊大作戦!』はじまります!
2:『ご無沙汰してます』海外での不妊治療事情
3: 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
4:私からのお返事~基本的な事項の確認
5:妊娠しました
6:18週になりました、日米カナダの妊婦健診事情
7:29週になりました。
8:生まれました!

不妊カウンセリングには、ご本人の身体の状態を知ることが必須です。ただし今回は第一子までの状態をよく知っていることが前提としてありましたので、その上での不妊カウンセリングということでお受けすることになりました。

不妊治療を進めるときに一番大切なのは、「ご本人が気がつかない視点からのアドバイス」です。このアドバイスによって、肩の荷がおり、まっすぐに治療に取り組むことができるのかなと思っています。

今回の『メール遠隔不妊大作戦』はとっても楽しい時間となりました。ご本人から、情報シェアの許可を頂いておりますので、個人情報に配慮させていただきつつ、皆さんにシェアさせていただきます。ご参考まで。

 

さて、このシリーズの目次を出しておきますね
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

スタートしましょう。

不妊:相談 治療を休むメリットデメリット8選 ー③

このシリーズは、『不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産』の③回目です、
①、②の目次は一番下にありますのでどうぞご覧ください(^^)

さてさて。

①、②でご相談を受け、鍼灸治療が始まりました。
ご主人の意見を尊重し、とにかく全部薬をやめて身体の手入れをしましょうという不妊カウンセリングでの提案のもと鍼灸治療がはじまりました。

治療経過

・初診より、排卵誘発剤など薬剤の治療はやめて病院での治療は休憩。
・鍼灸治療のみでスタート。
・週に一回程度の治療間隔、自宅施灸は毎日

なんと、5診にて妊娠。
あれだけ頑張った日々があり、薬をつかったりエコーに何度も通ったのに
すべてやめたら妊娠!!
不妊治療アルアルですねえ。

妊娠中も鍼灸治療を継続
20w ひどいむくみが出現
21w 柴苓湯にてあるていど解消、むくみとつきあいながらの妊娠生活。
無事にご出産。おめでとうございます

結果

 初診より2ヶ月ほどで自然妊娠、無事に出産

まとめ

ご主人の「そこまでしなくていいんじゃない〜」というのがいつもの台詞という奥様のお話が印象的でした。

腹を括り患者さんとふたりで、
『とりあえず一切の薬をやめ、病院を休憩してみる』

この選択は、案外スルリの自然妊娠を産みます。それだけ『通院そのものによるストレス』は大きいと言うことですね。

また、『とりあえず一切の薬をやめ、病院を休憩してみる』ということは、次の治療をスタートした場合に、薬の効きが非常によいということも期待できます。よく体外受精で採卵を繰り返している方が、

『1回目は沢山卵が採卵できたけど、2回目、3回目になったらだんだん薬が効かなくなってきてしまいました。』

こんなことをおっしゃる方が多くいらっしゃります。
薬は継続的に使うと効かなくなってきちゃうことがあるんですね。少しお休みするとまた効きがよくなって沢山採卵できたというのはよく伺うエピソードです。

精神的にも、肉体的にも、『上手なお休み期間』はとってもいいことです。
年齢要因的な問題もありますが、考えてみてくださいね

休憩期間のメリットデメリット8選

休憩期間のメリット

  1. 通院というストレスからの解放
  2. 時間的余裕
  3. 負担になっていた薬剤や治療からの解放
  4. 薬などがリセットできるメリット、再開したときに効果upの期待

休憩時間のデメリット

  1. 年齢要因は積み重なる→対策として休憩の期間を決める
  2. 治療が遅れる→何がおくれるのか考える
  3. 休憩をしているうちに、不妊治療のやる気がなくなる
  4. 休んでから2,3年立ってしまうと、年齢があがり、不妊治療が困難事例となってしまう。

まとめ:ステップアップだけが答えではない

多膿疱性嚢胞による排卵障害の場合、体外受精などで誘発し、多くの卵胞を作り、採卵し受精させ凍結胚を作っておくことでスムーズに妊娠ー出産する人を多く見ています。私もステップアップの方が解決が早いかなとは実は思っていました。

ご主人の明確な意思のおかげで、肚をくくって取り組むことができ、自然妊娠へとつながりました。そしてこれは二人目、三人目への自然妊娠ストーリーへと繋がることになりました。

高度生殖医療が身近になると、妊娠しなければすぐにその選択と考えがちですが、なすべきことをまずやってみるという、当たり前の原点を振り返らせていただいたようなきがします。

さて、続きの二人目への挑戦に移っていきましょう
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!

ーーーーーーーーーーーーーーー
このシリーズの目次を出しておきますね
不妊:排卵障害でもステップアップしない 自然妊娠 出産
①:不妊:排卵障害でもステップアップしない。自然妊娠プロローグ
②:ステップアップは了解しない夫との不妊治療
③:不妊:薬をやめて不妊カウンセリング鍼灸治療での自然妊娠
④:第二子への挑戦 メールでの不妊大作戦!
⑤:海外での不妊治療事情 PCOS  クロミッド
⑥:不妊:相談 海外での不妊治療、どの様に進めたらよいでしょうか?
⑦:不妊:相談 基礎体温表の手がかり 排卵検査薬の難しさ
⑧:不妊:相談 妊娠しました! 800ドルの超音波エコー
⑨:日米カナダの妊婦健診事情 出生前診断
⑩:海外妊婦健診事情 出産報告

スタートしましょう。

不妊:相談 二人目不妊の成功の鍵はこんなに単純!その1 0090

二人目不妊の成功の鍵はこんなに単純!

二人目め不妊で悩まれて来院される方多いです。
どうしても、なんで妊娠しないの??と悩み、不妊クリニックに受診すれば、『大きな問題はないが、妊娠しない期間がある程度あるので、体外受精をしてみましょう』という提案になると思います。

 

二人目不妊の悪循環

『なんども体外受精を繰り返し、良好胚を移植しましたが妊娠しません』
という方のなんと多いこと!
ここに二人目不妊の解決の鍵があります。つまり医療介入が必須ではないのです。

『なかなか妊娠しない』
   
 『病院にいく』
   
 『原因不明
  ↓
『高度生殖医療を試してみましょう』
   
繰り返す体外受精:妊娠しない

こうなるのはわかるのです。これしか提案できないと思います。つまり原因不明でも妊娠しない。さてどうするといったときに病院での提案はステップアップです。つまり高度生殖医療を試してみましょうという結論です。

二人目不妊:焦りのパターン3つ

1)早く妊娠したい、上の子との年があいてしまう。
2)一人は簡単に妊娠したから、医療介入すれば簡単に妊娠できるのでは?
3)こんなに強い医療介入すれば、私の不妊などたちまち解決するはず

こんな風に思って、どんどん高度生殖医療にお金を注ぎ込みます。しかしながら解決しない状況。どうしたらいいのでしょうか?。

私が長らくの経験から言える二人目不妊の解決方法をご紹介します。

二人目不妊:解決のたった一つの答え

『一人目のお子さんを妊娠したときの
気力、
体力に回復させる』

これがたったひとつの解決する大きなのポイントです。ここを解決せずに多くの医療介入を用いても本当にお金が湯水のように流れていくだけです。

 

二人目不妊の解決:妊娠パターン3つ

二人目不妊の方は多くの場合、一人目と同じ方法で妊娠します。

・一人目が自然妊娠であれば自然妊娠。
・一人目が男性事由であれば人工授精などの介入 健康改善
・一人目が体外受精、顕微授精であれば体外受精顕微授精

となるケースがほとんどです。一人目の時以上に医療介入が必要なのは、なんらかの病因が加わった場合だけです。

一人目は順調に妊娠し、出産したのに、何らかの課題によって体力を低下させてしまったり、女子胞力という子宮の力を落としてしまったために、二人目不妊となてしまっているわけです。この場合は、高度生殖医療が必須ではなく、まずご自身の『体力回復』『女子胞力回復』が必要なことです。

二人目不妊で悩むあなたへのメッセージ

この体力、気力の回復は、お子さんがいるハードワークな状態であるとなかなか解決ができません。しかしながら、もしお金を不妊治療に投入しようと思っているのならば、このご自身の体力気力の回復にお金を使いましょう。時短家電、調理法のスピードアップ、託児を頼むなどなど、自分の体力気力を回復できるお手伝いアイテムは不妊治療だと思って使ってみましょう。体調があがると気持ちもあがって、前向きになります。体外受精の30万円一回分を自分の体力気力回復に使ってみよう!そんな発想で取り組んでみてください。

それでは、具体的なご相談にいきましょう→その2へ

 

不妊:相談 二人目不妊の成功の鍵はこんなに単純!その2 0090

二人目不妊の鍵ーその1はこちら

相談:二人目の妊娠を希望して1年以上たちます。なかなか妊娠しません。

第一子の出産後から体力が落ちてしまった感じがしていますます。
生理前のイライラや気持ちの悪さ、胃がムカムカする感じが出現しています。
腰痛もひどく朝が一番辛く夕方からもひどくなってきて動くのがつらいです。

すぐにでも第二子をと願っていますが、もうすでに1年以上たってしまい、私は32歳になってしまいました。どうしたらいいでしょうか?

 

ビッグママからのお返事:急がば回れ

早く二人目が欲しいというお気持ち、とてもよくわかります。第三子まで考えていらっしゃると言うことで第一子二子は早く産み終えたいというあせる気持ちがつのりますね。
二人目不妊の解決には、第一子を妊娠なさったときの体調を思い出していただくことが一番のポイントです。

産後からの体調悪化や、胃のムカつき、腰痛などが解決するころに、きっと自然な訪れがあるのではないかと思います。

また、現在32才でいらっしゃるのである程度の期間(半年以から1年程度)は自然妊娠への挑戦でよいと思います。しかしながら、『あせる気持ちが抑えられない、早くしたい』というお気持ちが強ければ、半年程度の期間をおき、体力の回復をしっかりとなさったうえでのステップアップもよいかと思います。

体力の回復をしないままにステップアップをし、体外受精などの高度生殖医療を取り入れてもなかなか結果に繋がらない方々を多く見てきました。それは、体外受精が救ってくれるキャッチアップ障害や受精障害などが二人目不妊の主たる要因ではない場合が多いからです。ですので、これらの挑戦においても、体力回復をしてから挑戦するということが大切であると思います。

アドバイスのポイント

1)第一子の出産前の状態まで体力の回復をはかる。
2)胃腸をしっかりさせ全身の生命力をアップさせる。
3)あるていど生命力がアップしたら生命の土台の力(腎気)に力をいれ腰痛の変化を目安に体調の改善をはかる。
腰痛の状態と、子宮の女子胞力はリンクしています。ご自身の状態の目安としてくださいね。

経過:体力回復の道のり〜妊娠、出産

32歳 初診 週に1度程度の鍼灸と 週に2〜3回の自宅でお灸
33歳 1年後 第一子妊娠前の状態まで体力が回復。腰痛もよくなり、体重も第一子妊娠時の50キロとなる。一人目出産後の産後不調であるイライラ、胃のムカつきも減少
33歳 初診から1年4ヶ月後に自然妊娠 無事に3000グラムオーバーの女児を出産。
結果:
1年4ヶ月後に無事に自然妊娠、出産。

まとめ:二人目不妊解決のコツ

二人目不妊の治療ポイントは第一子の妊娠時の状態に体力などを戻すことです。今回のケースでは産後に悪化している腰痛と落ちてしまった体重に注目し体重の回復と、腰痛の改善がみられたころより、基礎体温表も非常にしっかりとした高温期を示し、1年4ヶ月で無事に妊娠の成立、ご出産となりました。

少し長くかかりましたが、よかったよかったと患者さんと二人小躍りしました。どの当たりでステップアップに踏ん切るかは難しいところですが、今回のケースでは、体力が回復し、体調がupされていくことをご自身が納得実感されたために西洋医学的な不妊治療はせずに時間をすごし、そののちの自然妊娠となりました。

実際のケースでは年齢要因と不妊の原因と思われることを考慮の上、考えるとよいかと思います。なにがなんでも自然妊娠がよいとは思いませんが、お膳立てをする(体力回復をする)ことなしに、ステップアップをしてもお金だけが消えていくということになりがちです。

 

あせらずいきましょう! ご相談おまちしております。