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気楽に使われる”好転反応” それって本当に好転な反応??

刺激量と好転反応と遠隔取穴 

昔から、それっていったい(^^ゞと思っていた言葉に好転反応ってのがあります。
なんらかの施術などの刺激があって、そのあとドーンとおこった症状を

『好転反応です、気にしなくて良いですよ。効いてるって事ですからね』

と説明っていうアレです。
患者さんからときに他所での説明でそう言われたとの言葉が・・。
また、食事療法やサプリなどでもこの説明をいわれたと候ったことが何度も。

私自身はこの言葉があまりにも曖昧で、どんな反応も『よくなるために反応だからOK』ってなニュアンスで使っている感じが多く感じています。
で、私的にそれはちょっと〜ワードです。

以前に、食事をかなり軽めに、動物性タンパク質などを極端に取らない食事という指導を受けていた方が、BMIも18(もともと痩せている)から、16.8まで落ち、その上、健康診断でもコレステロールなどの値がL つまり低いとでているのに、『気にしなくて良いですよ、好転反応ですよ』と説明されて、体重もコレステロールも気にしなくていいって言われてるんですと。

食事の大切さ

イラスト ツボ セルフケア

こういった、軽め食事やタンパク質を葉っぱ系だけにすることそのものを、よいとか、悪いとかの判断は私にはできません。ただ、他の全身状態と組み合わせて、どうもおかしい、基礎的な体力がなくなっている感じがするのならば、ちょっと待ってもいいのかもと思います。とくに、こういう感じに食を絞ると気は高ぶりやすくてテンションがあがり、『軽く動けるんです!』となる場合が多いです。

この軽く動けるを、本当に基礎的な力がついてきて軽く動けるのか、テンションがあがって軽く動けるのかを見極めるのが大事かなと思います。

また、データ的なBMIの動きもどのあたりが許容範囲なのかもざくっとで良いから把握しておきたいと思います。データで見る栄養学BMI22って本当?

同じ患者さんでも、なにかおおきな病的な変化があると、ご自身の許容量がかわります。

以前と同じ程度の刺激量で治療をしたところ、
『治療の翌日にすごく身体が疲れて丸1日経ったらやっと復活です。これって好転反応でしょうか』とご本人。

いやいや、以前の施術はドーンと疲れてしまうことはなかったのだから、今の状態にとっては刺激過多ではないかと思いますよと説明。少し治療の刺激量をおとしての施術に切り替えて、治療後のどんと落ちる感じもなく、スムーズで、治療の効果も良好とのこと。

まあ、このあたり判断は難しいところではあります。
どーんと落ちということを、施術後のその方の生活や、付随しておこっていることなどなどを
勘案して、そのどーんと落ちるを判断する必要があるということです。

施術は何らかの身体の反応をおこしているので、いろんな受け止め方がでるのは事実です。
それを、なんでも好転反応という便利な言葉で片づけてはいけないなあと思うのです。

治療は、方法と刺激量で色々と違います。その調整は案外難しいと私は思います。

刺激量、治療後の変化などを観察し、考察し、すすめていきたいです。

イラスト 養生 お灸 セルフケア

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