3) ”冷え”対策の王道、あたため養う温養力

”冷え”には王道 あたため養う温養力up!

”冷え”には王道として、臓腑の力をつけるということがポイントです。

ストレスタイプと、臓腑の弱りタイプに分類をしましたが、

結局、ストレスタイプの”冷え”が問題であっても、根源的に”冷え”の問題に対応して行くには、臓腑の力がつき、気血の滞りとなるストレス状態(肝鬱状態)を引き起こさないようなカラダ作りが必要なのです。

冷えた末端である手足への対策

冷えた末端、冷たい手足は、基本的に保護するという観点での対策で十分だと思います。つまり、手足末端が”冷え”できつく感じるのは、外因(環境要因としての”冷え”)に影響を受けやすいからです。

まず第一に環境要因を受けにくいカラダ作り、自分自身を温め養う(温養)力をアップさせるという王道が求められます。

そして、現時点の環境要因に対する対策としては、保護すると言うことで十分でしょう。

あまりにも末端がひえすぎていると、中心の力がそこに派遣されます。つまり冷えた末端を暖めるために力が使われてしまうわけです。この消耗を防ぐために、手袋や靴下などで保護する。外出などで寒いところに行くときにはカイロなどを使うのもよいかと思います。あくまでも、暖める事が目的ではなく、保護するといった観点です。

お腹のカイロを推奨しない理由

・”冷え”には、基本的に血流が必要です。つまり、暖かい血液をそこに運び暖め滋養する力が血流です。冷えていることそのものが問題ではないので、発熱するものは、防御的な意味以外では使わないということの考え方がここにあります。

お腹も保護するという目的ならば、カイロなど発熱をするものを使うのではなく、小さめのフカフカハンドタオルなどを下腹にいれてみてください。十分保護され、暖かさを感じられると思います。

”冷え”対策としての交代温冷浴

私が”冷え”対策として一押しなのは交代温冷浴です。手足末端の暖かい刺激、そして冷たい刺激の繰り返しは、その場の血の動きをだします。この動きこそが全身の血流改善となります。特に足の交代音冷浴は、足腰、骨盤内臓器の血流改善に非常に陽綱かを発揮し妊娠につながった多くの症例を経験しています。
  冷えた足をあたためるだけではなく血流をupさせる温冷交代浴は冷え改善にとても効果的だと思います。

”冷え”対策まとめ

さて、”冷え”対策についてまとめておきます。

ちょっと専門用語ありなんですが、ご参考まで。

・交代音冷浴をする(血流の観点から)
・生命力、脾、腎の陽気↑、臓腑を養う(全体の養いの観点から)。
・子宮(体幹)の負担にならないように末端(手足)を保護する。
・ET(胚移植)するなら、季節や状況を考慮
・仕事で他に生命力を持っていくとダメ。なるべく仕事はオフがベター。
・末端への負担を減らす。温浴する。
・発熱するものを当てない
(暖かいそのものが大事じゃなくて血流があることが大事)
→血管を育て血流を持ってくる

・胚移植、妊娠したら
     →末端と中心の問題を間違えないこと