3)今日の律子 ココファンとのお別れにスイッチオン

3)今日の律子 ココファンとのお別れにスイッチオン

先日、退去の手続きのため、ココファンの所長さんとお話をしました。

2年弱お世話になった学研ココファンです。

私的に非常に信頼ができると感じられた2年間でした。

ですので、移転も学研さんの施設を検討したのですが、グループホームは外出の制限が厳しく、私の家に来て猫にあいたい律子向きではなかったことで断念、その他も距離的に不便だったり、駅から遠かったりで(妹は電車で母のところに来るので)候補からはずれました。

☆寂しさや不安は本人と家族の課題

所長さんとのお話で、

『介護保険の範囲で対応出来るところだったらよかったのですが』とのこと。

やはり、律子が求める物は、介護保険の範囲の外。

不安や、寂しさってのは、あたりまえではあるけれど介護保険ではなく、

本人や家族の課題。

同居してしまうのが一番いいのか?という気もしてしまうのですが、

もともと一緒にすんでおらず、彼女がいま住める状態には我が家はなっていないといういことが律子と同居できない大きな理由です。

我が家が老人向き住宅ではない2つの理由

同居という言葉もちらつきますが、この二つの課題で、足腰が不自由な巨大生物律子が私達の家に住むのは難しそうです。

・風呂トイレすべて二階にある二階リビング
・仕事場が住居と同じ

所長さんの認知症のお話

『認知症がだんだん進んでいくと、いままで出来ていたこと、分かっていたことなどが”わからない、できない”が自分でわかられます。そのことがとても強い不安につながるようですね・・・』と仰っていました。

律子の際限の無い不安は、自分自身の不安からでているんだなと考えると納得理解出来るところです。

もう少し、律子の不安に答えてくれる場を検討する必要を感じました。

認知症への理解が対応を変える

そして、この所長さんの言葉は、私の律子への理解をぐっと高めてくれました。
おかしな事ばっか言って、自分のことばっかりいってと律子に不満が大きくありましたが、
だからといって、いまの律子に私の不満や、律子のおかしい点をぶつけるのは筋違い。

認知機能の低下に理解ができたら、
律子の不安や寂しさによりそって、律子が幸せにいてくれいてくれるようにという気持ちがぐっと前にでました。りっちゃん幸せに時間をすごそうよ。

律子は私がいつくるのかと、連続鬼電なので、こんな張り紙を。まあそれでも連続鬼電ですが(^_^;)。

☆所長さんがいい人なんよお

律子は髙松弁

『いくよ』このことばならば、真ん中にアクセントがあります。

いい人なんよ、ならば、なにアクセント。

その律子が、ココファンの所長さんはいい人なんよといいます。

いったいどこがいい人なんだか、正直私には接点がなかったので、わかりませんでした。

今回、二人でお話をして、居住者の状況によりそうこの姿勢が律子をして、『いい人なんよ』と感じさせるポイントなのかなと思いました。

スタッフも、大勢いらっしゃると思いますが、律子から直接、お名前が出てくる方が3人ほどいらっしゃり、彼女たちをすごく律子が頼りにしていることもよくわかります。

なんとか、ココファンでやってこれたのも、皆さんのおかげだなと思います。

☆往診のドクターのアドバイス

施設にいる律子が、少しおかしなことをいっても、もともと一人っ子で自分中心主義の律子は、『世界は自分中心で囲っている』的な発言が多

 


かったので、いつものそんなものだなとスルーしていました。

しかし、3ヶ月ほど前、往診のドクターから『ちょっとおかしいから、脳神経外科受診を』と指示されました。

日々の動作や理解がおかしいとドクターや、一緒に生活をしている人々が感じられるようになっていたということです。何かを準備するのが遅い、話していて理解が遅いなどかなと思います。これはコロナで長らく会うチャンスが減っていた家族には、いつもの程度という感じで目に映るところでした。

一年ほど前に転倒して受診した西湘病院が脳神経外科で有名でそちらへということで、ドクターからの紹介状をもって再受診。検査などしていただき脳には問題がないという診断がつき、加齢によるものと判断されました。

ううむ。

そしてそのあたりから、ぐっと律子の不安発言が多くなり、

ドクターから、『動けるうちに対応を考えた方がよい』と言われました。

私にスイッチが入りました。

コロナがとりあえず納まっている。

律子もそれなりの理解度がある。

施設を変えるならば今だというスイッチが、このドクターのお言葉でスイッチオンです。

遊びにきた、りっちゃんに杖を渡してあげるひ孫ちゃん。かわゆすう。
律子がんばろうね。