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今日の律子: 夜の電話がなくなった理由は??

明子に平和な夜がやってきた

夜の電話がなくなり、平和がやってきました。

律子がサ高住から介護付有料に引っ越して9日目です。

夜中の3時、4時とかかってくる鬼電がなくなり、

明子の夜もすっかり平和になっています。

夜の電話は謎ばかり

このところは、あまりにも夜中の電話がすごく、スマホを別室において寝ていました。

夜間はおやすみモードにしてあったので、なんで?と思いカスタマーセンターに問い合わせると、連絡先に登録してあるところから連続でかかると音が出るのが標準モードになっていると。

うううむ。

夜中の電話ってまあ普通は緊急だもんね。

仕方が無いので、ある時点からスマホを寝室からリビングに置いて寝るようになりました。それでも、目覚めてからの6時台にガンガン電話が掛かっていましたが(^_^;)。

朝に10件、20件の着信履歴をみることもなくなり、落ちついたのかなあと思っています。

夜中や明け方の電話。なにかあったのかなと取ると、

『いつくるん?寂しい』と。

『あさっていくよ、待っててね』と答えると、

『うんわかった』と。

そして2分後には『いつくるん?』と(^_^;)

同じ会話が続く。

律子の認知症が進んだと思った理由

この謎の電話が続いたことが、

”律子は認知症がぐっと進んだ”と私が実感した出来事です。

また、サ高住のスタッフサンからも、やはりお風呂やデーサービスの準備などが一人でできなくなってきていて、認知症が進んだんだなあとは思っていました。

電話がピタッと止まりました

その謎の電話がピタッと止まりました。

電話は相変わらずかかってきます。

でも、『社長さんが最近見えないんやあ〜』などと、いいたい事は言ってきます。

ちなみに、この社長さんってのは、律子が入っているSOMPOケアの室長さんのことで、律子は秘密っぽく『あの人はな、社長さんなんや』というので、『うんうん社長さんなのね』とお返事。

そりゃー入所時には説明やら契約で室長さんも良く出てきましたが、いまはケアマネさんとか、看護スタッフさんや、介護スタッフさんが入ってくれています。

昨日は鍵をなくしたらしく、一緒に探してくれたスタッフサンと抱き合って喜んだそうです。覚えているんだね、律子。鍵はしまいこむなよ。

電話がかけられないわけではなく、衝動的に電話、電話となっていたのがなくなったという感じです。衝動的電話は切ってもすぐに同じ事を繰り返すという謎電。

この謎電が、場所を移っただけですぐになくなるというのは、新しい介護付有料が律子にあっていたという側面もありますが、普通はなんにせよ、新しいところへの緊張で悪化するんじゃないか??と思います。

電話がピタッと収まったことの疑惑

 

電話がピタッと収まりました。でも、引っ越しただけで?と妹とは謎に包まれていました。
そして妹と疑惑が一致したのは、サ高住での出来事。

サ高住は長らく部屋に入ることが出来ませんでした。

律子の引っ越しが決まったこと同時期に部屋に入ることができたので、

私も妹も部屋で律子と一緒に作業しながら過ごすことが増えました。

そこで分かった大きな事が1つあります。

それは、ぐいぐいと部屋に訪問してくる人のこと。

私も3,4回あったのですが、部屋でノックがするのでドアをあけると

その人がいたり、鍵をしないでいるとすうっとドアが開いてその人がいます。

私達が中にいるのをみると、なにしているの?などと聞き、出かけるんですというと、『私も連れてって』、とか、『一緒に行きたい』とか。

え?え?と思いながらやんわり断っていました。

これは私だけ?と思い、妹に話すとやはり同じようにグイグイと言われたとのこと。

うううううーーーーん、この謎の訪問者の方は、もしかしてずっと律子の部屋にこうやって訪問していたのでしょうか??。

☆高齢者施設でのあたりまえ

このあたり、サ高住は、下宿と、ご飯と、見守りの世界なので、こういった同一施設の訪問者に対しては介入しないという感じなのかと思いました。

ただし、現在の介護付有料老人ホームでこの問題の事を候うと、認知症の方などの場合、どうしてもそういったことはおこってしまうということで、サ高住だからおこる、他の施設ではおこらないといったことではないとも思います。

これは、もう少し広げれば、共同生活やご近所付き合いといったあたりまえの生活にある程度はおこりうる問題だとも思います。

まあそうはいっても、律子が『寂しい、寂しい』の他に、怖い怖いといい、何度も『ここは閉めるんや』といっていたのは、この突撃訪問のせいなのか???と。

まあ、これはよくわからないですねえ。

うちに同居していれば、彼女を守ってあげられる家族がいるわけですから、こんな問題もおこらないのでしょう。

なんだかなーと思いつつ、

新しい場所で律子が平和だったら嬉しいなと思います。
ギルバルスも律子を待ってるよ

律子のこんちくしょー!

律子のこんちくしょー

さて、日曜日にSOMPOケアに移った律子。

なんだか、安心したのか、認知ぼけ?状態が一段回復して、目つきがしっかりとしました。

そして月曜日、荷物整理にいったのですが、そこでもなんかしっかりしてます。

ん?新しいところで、安心したのかなあ。それともうつって緊張しているからボケが治った?などと思っていると、

『あたしの郵貯の銀行預金は?』と。

なにいってんだ、全部わたしにもってて。

もう、怖いから全部持っててと半泣きになりながら、いったくせになあ〜と思いながら、

『郵貯はアキコが全部預かっているよ。お金はしっかりと持っているからね、安心してね』と。

以前はこれで、ふんふんと納得したのですが、

『あれは私がコツコツ貯めておいたもんや・・・ぶつぶつ』と。

『アキコが預かって、いつでも律子が必要ならばのってくるからね』というと、

『あんたはアテにならん!!』

かっちーんと来ました。

なぬ! 明子はあてにならぬと。

これはいままでのボケてる律子ではありません。

しっかりものの律子カムバックです。

そこまでいうのならば、もうボケてかわいい律子はおりませんので、

しっかりと言い返します。

『わかった。あてんならんアキコが心配ならば、全部持ってくるから。一切預からないから勝手にして!それでいいね』というと、

目を合わさない。

私が、カッチーンと来て怒ったことを察した律子は

さっと話題をかえ、私の怒りをかわします。

喧嘩売ってくるならば買うよ!

なんか、あのぼけぼけ認知のかわいい律子はどこにいったんでしょう。

安心しつつも、むっとしているアキコです。

ストーブを出したら、ネコ達がよってきます。
まあ、アキコさん、そんなに怒らんでねえ。

老人の投資、お金の管理は誰がする?? 

私の母律子は84才

ちょっとボケ気味で、身体能力もテキパキとはいきません。

チャオチュール律子にチャオチュールをねだるネコ達

お金の管理は、妹が主軸で私と二人でおこなっています。

半年ぐらい前までは、妹と私が彼女の大きな部分の銀行の通帳も判子もキャッシュカードも私達があずかり、彼女は郵便局のキャッシュカードのみ、自分で管理し、郵便局にいって、お金を降ろして使ったりもしていました。

まあ、それなりに自分でお金の管理もできていたし、大きなお金は私達が管理していたので安心出来る状態でした。

ただし、今考えると、あれだけ複数回降ろして、いったいなにに使っていたのかはすごく不明です。物を買った形跡もあまりないし、基本的にサ高住でさほど日々にお金がいる状態ではなかったので・・・うーんなぞ。通帳を記帳しお金の動きを把握していた妹は、『おかしいけど、まあ律子の自由にできるお小遣いの範囲だな』と許していたそうです。

そんな、まあまあ、お金の管理。
私達を主軸にしながらも、律子も参加出来ていた日々。

それが、あるときに突然、

『あんたがもっていて』とキャッシュカードを渡し、お金もいらないと財布を私に渡してきて、『ここはもう閉めてあんたんとこにいきたいんや〜』と言い出しました。ううむ。

全てを投げ出し、まるで、子供のような態度だなと。

さまざまな面倒や、生活費の工面管理まで全部親がやってくれている子供。
そんな感じに一気になってしまいました。

こうなってくると、金融機関が複数あるのも、面倒で問題だなと感じます。

ただ、普段使いの物は、万が一の可能性も考えて大きなお金をおいておくのはダメだと思います。

1)年金などが入ってきて、普段のお金も出ていく、フロー口座
2)自分の大きなお金が入っている予備口座

この二つの使い分け程度がベストかなと思います。

フロー講座には、ある程度オーバーローンできるようにしておかないと
即時対応が必要になってしまうので要注意ですね。

いまどきは、通帳がないタイプの口座も多いのかなと思います。
これはかなりやっかい。
通常のパスワードと、引き出しなどのためのパスワードと、
引き出すときのカードなど。今の私でも苦労しているのに・・・・。

律子と私は24才年がはなれています。

24年後の自分があの状態であれば、お金の管理も無理だと想像出来ます。

とくに、私はいわゆる投資商品を買って趣味としているので(^^ゞ、その管理はいまの律子をみていると、とても無理だろうなと思います。

律子の状況を振り返るに

75才:投資商品の管理の限界
82才:日々のお金以外の管理の限界
84才:一切のお金の管理の限界

こんな感じでしょうかねえ。

いつごろ、自分のお金の管理を、子供達に託せばいいのか。

なかなか難しい問題ですねえ・・・・。

大好きなデニーズでハンバーグをぱくぱくぱく。

4)今日の律子 老いと住まい、二階リビングの問題

4)今日の律子 老いと住まい、二階リビングの問題

我が家は二階リビングです。

家を建築当時は、子供達が小学生、私達も30代後半。

仕事場を一階にもうけたので、二階をリビングや居住空間にすることを

躊躇うことはありませんでした。

ただ、84才の律子が我が家にくると、一大事。

とにかく、階段の上り下りにはど根性が必要となっており、そうそう簡単な問題ではありません。

☆二階リビング問題

この二階リビング問題は、先々自分たちにも大きくのしかかってくるだろうなということを

予想させます。

年寄りの家に行くと、『二階なんてほとんど使っていない』ということをよくみみにします。

確かに、何をするにも、台所が二階にありますから、ものをすべて二階にあげる必要があります。

そして、風呂もトイレも二階ですから、水回りの改装も大変です。

この二階リビングを選択したのは、一階が仕事場になっているからです。

二階リビングのメリットデメリット

将来、自分が仕事ができているうちは、二階に上がることも可能であり、二階リビングそのものは問題ないと思います。しかしながら、足腰が弱り仕事が難しくなった場合などは、一階生活も考えたいですねえ。

家を建てるときに、一階の書斎部分に水回り用の配管はしてあります。

ですので、仕事を続けながらも、一階に小さなキッチンをもってきて、風呂以外の生活を二階にするという選択もあるのかなと思います。

二階リビング、昇降機やエレベーターが可能か?

20年ぐらい前、東京で往診をなさっている方について、下町のお家を何軒も一緒に訪問しました。

すると、階段に昇降機がついていました。かなり階段が狭くなってしまいますが、車椅子の方の二階の生活に役立っていると。

階段昇降機

こんな製品があり、ケアマネさんに候うと、設置しているご家庭もあるとのこと。これだったらいいかなーと思い、施工したハウスメーカーに問い合わせをしました。

我が家はヘーベルハウスです。
すると、建築基準法的に階段の幅が足りないと。
うううむ。
我が家の階段の幅、そんなに狭くはないと思うのですが、ダメなんですか・・・。

エレベーターはどこを見回してもつくところがないなということで断念。こういうことは、家を建てるときに考えるべき課題ですねえ・・・。

自宅のメンテナンス、二つの課題

ヘーベルハウスの我が家は現在建築して25年弱、いつリフォームの手を入れるか、母の介護を通じて課題を感じるようになってきました。

家はいつかはメンテナンスが必要です。
このメンテの時に、今後の生活をある程度予想して、必要なことを考えることが大事だと認識しました。そして大きく分けて2つの課題があると思います。

我が家を建てたときの建築日記はこちら。
なつかしいなあ。ぴんくのおうち 

家のリフォーム二つの課題

1)家そのものの外壁塗装や屋根などのメンテナンス
2)老人が快適に生活するためのメンテナンス。塗装は1度メンテナンスをいれています。

 

1)の家そのもののメンテナンス。
ヘーベルハウスの我が家は、メンテナンスは基本的にヘーベルさんでお願いしています。外壁塗装は15年目ぐらいで1度おこなっています。次のメンテは外壁と屋根は必須かなと。

水回りのメンテナンスを考える時期もそうそうに来るとは思いますが、大きく考えを変えて一階に水回りをもってくるか、二階のままの改装にするのかは悩みどころですね。これは2)の部分にも該当してくると思います。1)として考えることも出来ますが、2)の要素を考えずにおこなっては、老い支度としては問題がありそう。

キッチンを一階にもってくることは、家を建築時に多少想定してありました。書斎の部分の部屋に、水回りの配管をしてあるのです(確か(^_^;))

書斎部分にミニキッチンをつくり生活の場に変更することは可能だと思われます。ですので、キッチン移動は慌てずに考えていきたいと思います。老人ホームをあれこれみていると、『居住空間ってそんなに広くなくていいんだ』とも思いますからねえ。

律子と私は24才年がはなれています。

24年後の自分があの状態であれば、24年後に改装は無理です。

ということは、リフォームはだいたい10年後の70才前後に考えをまとめ75才前後ぐらいまでには実行。今後の方針を立てるべきなのかなと理解しています。

まあ、それぐらいだと、まだ私と夫、二人の頭で考えることが出来るのかなと思います。

3)今日の律子 ココファンとのお別れにスイッチオン

3)今日の律子 ココファンとのお別れにスイッチオン

先日、退去の手続きのため、ココファンの所長さんとお話をしました。

2年弱お世話になった学研ココファンです。

私的に非常に信頼ができると感じられた2年間でした。

ですので、移転も学研さんの施設を検討したのですが、グループホームは外出の制限が厳しく、私の家に来て猫にあいたい律子向きではなかったことで断念、その他も距離的に不便だったり、駅から遠かったりで(妹は電車で母のところに来るので)候補からはずれました。

☆寂しさや不安は本人と家族の課題

所長さんとのお話で、

『介護保険の範囲で対応出来るところだったらよかったのですが』とのこと。

やはり、律子が求める物は、介護保険の範囲の外。

不安や、寂しさってのは、あたりまえではあるけれど介護保険ではなく、

本人や家族の課題。

同居してしまうのが一番いいのか?という気もしてしまうのですが、

もともと一緒にすんでおらず、彼女がいま住める状態には我が家はなっていないといういことが律子と同居できない大きな理由です。

我が家が老人向き住宅ではない2つの理由

同居という言葉もちらつきますが、この二つの課題で、足腰が不自由な巨大生物律子が私達の家に住むのは難しそうです。

・風呂トイレすべて二階にある二階リビング
・仕事場が住居と同じ

所長さんの認知症のお話

『認知症がだんだん進んでいくと、いままで出来ていたこと、分かっていたことなどが”わからない、できない”が自分でわかられます。そのことがとても強い不安につながるようですね・・・』と仰っていました。

律子の際限の無い不安は、自分自身の不安からでているんだなと考えると納得理解出来るところです。

もう少し、律子の不安に答えてくれる場を検討する必要を感じました。

認知症への理解が対応を変える

そして、この所長さんの言葉は、私の律子への理解をぐっと高めてくれました。
おかしな事ばっか言って、自分のことばっかりいってと律子に不満が大きくありましたが、
だからといって、いまの律子に私の不満や、律子のおかしい点をぶつけるのは筋違い。

認知機能の低下に理解ができたら、
律子の不安や寂しさによりそって、律子が幸せにいてくれいてくれるようにという気持ちがぐっと前にでました。りっちゃん幸せに時間をすごそうよ。

律子は私がいつくるのかと、連続鬼電なので、こんな張り紙を。まあそれでも連続鬼電ですが(^_^;)。

☆所長さんがいい人なんよお

律子は髙松弁

『いくよ』このことばならば、真ん中にアクセントがあります。

いい人なんよ、ならば、なにアクセント。

その律子が、ココファンの所長さんはいい人なんよといいます。

いったいどこがいい人なんだか、正直私には接点がなかったので、わかりませんでした。

今回、二人でお話をして、居住者の状況によりそうこの姿勢が律子をして、『いい人なんよ』と感じさせるポイントなのかなと思いました。

スタッフも、大勢いらっしゃると思いますが、律子から直接、お名前が出てくる方が3人ほどいらっしゃり、彼女たちをすごく律子が頼りにしていることもよくわかります。

なんとか、ココファンでやってこれたのも、皆さんのおかげだなと思います。

☆往診のドクターのアドバイス

施設にいる律子が、少しおかしなことをいっても、もともと一人っ子で自分中心主義の律子は、『世界は自分中心で囲っている』的な発言が多

 


かったので、いつものそんなものだなとスルーしていました。

しかし、3ヶ月ほど前、往診のドクターから『ちょっとおかしいから、脳神経外科受診を』と指示されました。

日々の動作や理解がおかしいとドクターや、一緒に生活をしている人々が感じられるようになっていたということです。何かを準備するのが遅い、話していて理解が遅いなどかなと思います。これはコロナで長らく会うチャンスが減っていた家族には、いつもの程度という感じで目に映るところでした。

一年ほど前に転倒して受診した西湘病院が脳神経外科で有名でそちらへということで、ドクターからの紹介状をもって再受診。検査などしていただき脳には問題がないという診断がつき、加齢によるものと判断されました。

ううむ。

そしてそのあたりから、ぐっと律子の不安発言が多くなり、

ドクターから、『動けるうちに対応を考えた方がよい』と言われました。

私にスイッチが入りました。

コロナがとりあえず納まっている。

律子もそれなりの理解度がある。

施設を変えるならば今だというスイッチが、このドクターのお言葉でスイッチオンです。

遊びにきた、りっちゃんに杖を渡してあげるひ孫ちゃん。かわゆすう。
律子がんばろうね。