かかと落とし
踵っていうのは、東洋医学で言うところの腎、生命力の土台の力です。
その踵に刺激をいれることは、東洋医学的に非常によいことですし、
昨今は、『カカト落とし』などという言葉で、健康作りの体操として
紹介されることもありますねえ。
かかと落とし→
「介護の日」鎌田實先生「スクワット・コグニサイズ・かかと落とし」
フレイル予防や、骨密度をあげるっていう事に効果ありという話しが多くでていますね。
また昨今では、糖尿病対策にもよいっていうことでも紹介されています。
☆東洋医学で考える、かかとと腎
時々、患者さんとお話ししていて踵(かかと)落としをお勧めすることがあります。
足をみていて、背屈状態が常で、アキレス腱がちじこんだ印象があったり、
踵ちいさくね?って思うような人には特にお勧め。
(かかとが小さい人は靴がぬげやすいですよ〜)
東洋医学で言うところの腎と肝の関係をただし、腎気を養い肝気を納めることを目標とします。
イメージは、”腎気を整え、肝気を整え、身体の軸を出していく” ということです。
すうっと立った姿勢がよくなり、食事バランスガイドで使われているコマの図の
軸の棒がしっかりしているイメージです。
☆なぜかプロレス技に聞こえるかかと落とし
さて、この踵落とし、
いままで、上記の様に健康作りの文脈の中で、
さほど違和感なく使っていた言葉なのですが、
先週の土曜日に使ったところ、
『で、先生、誰に踵落としすればいいでしょうか?』と。
えーーーー!
他にも5人ぐらい、踵落としは誰に?とか、どこに?とか。
つまり、この踵落としを、プロレス技や空手技の踵落としのイメージを
持つ人の方が圧倒的に多かったのです。
驚きました。
誰に?と質問してくれた人は、『夫にやればいいんですよねえ〜』と。
いやいや、ダンナさんに踵落とし攻撃しないでよお〜。
これって、だいぶ自分が年をとってきて、
患者さんとの年齢ギャップが開いてきているってことかなと
感じます。
もう、私はお婆ちゃんエイジですから。
まあ、なにはともあれ、かかと落としは地面にしていただいて、
健やかなる腎気を手に入れましょう!
決してダンナさんに食らわせてはいけませんよおおお~