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ご相談にお答えして:落ち込みやすい、気力がでない、適応障害、妊娠したい 0143

ご相談にお答えして:落ち込みやすい、気力がでない、適応障害、妊娠したい。どうしたらいいでしょうか?

妊娠をしたいけれど、ご自身の体調に自信がなく前に一歩出ることができないというご相談は案外多くあります。

こういったときに、私は精神的な面で強くトラブルがある場合には、精神科などの受診をお勧めします。薬に対してのコントロールが上手なドクターにかかり、症状にあまり拘らない方が身体の立ち上がりが早い感じがしています。

また、ご自身がいま出来ること、許されていることを把握し、『自身の持てる身体作り』をめざすことで、体調が回復し、気力が回復し、精神的に安定することはよくあります。

若い年代ならではの多くの精神的なトラブル。一歩踏み出して人生を前に押し進めていただけたら嬉しいです。

ご相談

結婚して4年たちます。もともと体調が悪く適応障害という診断を受けたこともあります。

20代に仕事でとても無理をして、体重が50キロから40キロ近くにも落ちてしまうこともありました。

結婚して夫と出会い、赤ちゃんが欲しい、一緒に生活したいと思うようになりました。

でも、体調はよいと思える日がありません。身体がだるかったり、ほってったり、いつも眠さがあり、疲れやすい感じです。

また精神的にも不安定です。

生理前や雨が降る前などとくに、だるくて、あちこちが痛み、気分が落ち込みます。

早く妊娠、出産したいと思っていますが2年前に流産してから2年たっても妊娠出来ません。

どうしたら早く妊娠、出産出来るでしょうか?

私からのお返事

気力を充実させて元気に生きたいというご希望ですね。

とてもよくわかります。

元気な身体、安定した精神は、気持ちよく生きていくためのお宝ですね。

大事に育てていきましょう。

20代前半でのお仕事は、お身体にとってだいぶ負担だったようですね。

ここで体重が10キロ落ちたことにより、身体の中にいらない熱(陰虚熱)が発生するきっかけになってしまったと思います。全身が非常に弱った(気虚)中、身体の内側におこった内熱(陰虚熱)は、様々は不定愁訴(ほてり、だるさ、精神的な不安定さ)を引き起こしてしまったのだと思います。結婚を機に、精神が安定し、体重も増えたのは本当によかったですね。ご主人の優しさのたまものですね。

だいぶ回復されたとはいえ、今現在も不安定さは残っているようですね。胃腸の力をしっかりさせ、身体を充実させていきましょう。そして、赤ちゃんが早く来てくれるようにしていきましょうね。

・弁証 脾気を中心とした気陰両虚

・論治 益気補脾 益気補陰

・治療方針 脾気を立てることを中心として、補気補陰していく。脾気がたつことによって腎気が持ち直すことを期待する。脾腎の陰気がたち肝鬱が納まることを期待するが、場合によっては肝鬱も取り去る。

方針:

胃腸を中心にしっかりと生命力を高める。そして胃腸が整うことで精神的な不安定さも減少していくことを

期待する。身体にある余計なもの(内湿)の排出を促し、気分の落ち込みなどを防いでいく。

鍼灸治療:

右の内関(ミニ灸2回)、膻中(CV17、7)、気海(CV6 10)、大巨(ST27)

左の公孫 右足三里 左右三陰交

厥陰兪7 左胆兪脾兪(BL20)、左胃兪、左大腸兪(BL25)右次髎(BL32) 申脉

自宅施灸指示:内関 中注 関元(CV4) 足三里 三陰交

経過:

初診から8ヶ月後 

  体力がついてきたと思う、寝込むことが減ってきた 

10ヶ月後 

  そろそろ不妊治療を再開してみようという気持ちになった 

12ヶ月後 

  不妊治療を始めたら、生理痛や腰痛がひどくなっている 

 めまいやほてりも出現 

  →それでも、それほど気にせず治療を進めることが出来ている 

24ヶ月後  

  体外受精にステップアップ 

 不妊治療のホルモン剤などで体調悪化。それでも、治療を進めていけている。 

  1回目の採卵→移植 妊娠出来ず 

30ヶ月後 

  2回目の採卵→良好胚が多数凍結出来た 

32ヶ月後 移植、無事に妊娠、出産 

患者さんからのメール

「スタッフの皆様 

○○です、お世話になっております。 

○月○日3000㌘越えの女の子を無事出産することができました! 

母子共に健康です(^^) 

 

赤ちゃんはむくむくしてきれいな状態で生まれてきました。 

自分が母親になれたなんて、いまだに信じられない気持ちです。 

でもとってもかわいいです。 

こんなにかわいい子を抱くことができたのは、

 先生はじめビッグママ治療室のスタッフの皆様のおかげです。 

本当にありがとうございました。 

とりあえずご報告まで。 」

あとがき:

メンタル面での課題が多いときに、その症状に振り回されてしまうことも多いかと思います。

そんなときには、まず身体の調子をよくしてみるということから始めるのがよいのかなと思います。そして身体の自信を取り戻すと自然に気力もわき、精神的な安定に繋がることも多いと思います。

身体と心はひとつですね。

気力を充実させて元気に生きたい

アンケート

適応障害について

ご相談にお答えして:何度も重ねた体外受精、体調管理で仕切り直し 44才出産0184

何度も体外受精を重ねるものの結果が出ず、41才から仕切り直しで身体作りをし、
44才にて無事に出産した症例です。

35才で自然妊娠をなさっています。ですので、高度生殖医療を取り入れればすぐに妊娠出産できるはずと思われていました。そう思われるのも当然だと思います。

 

ただ、二人目不妊の場合は、体外受精などが救ってくれる卵管因子や受精障害は問題となっていない場合が多くあります。それ以外の課題が問題であるわけです。

上のお子さんがいらっしゃりますから、日々が忙しく、どうしても手間暇掛かる身体作りはムズカシイかと思いますが、結局、遠回りながらも体調をよくすることで妊娠、出産した症例です。

ご相談:
35才で第一子を出産しました。その後37才で流産。はやく二人目が欲しかったので体外受精などを繰り返していますが、妊娠しません。

肩こりや腰痛もひどく、全体に体調が悪いと感じています。また特に冷え性が気になります。
早く妊娠したいと願っています。

自然妊娠で一人目を出産していますので、体外受精さえすればすぐに妊娠出来ると思っていましたが、何度やっても上手く行きません。どうしてなのでしょうか?

私からのお返事:
早く、早くというお気持ちよくわかります。

もともと、胃腸のパワーがよわく、身体にいらない湿気のようなものがたまりやすく、
そのために気の巡りが悪くなったことが不妊治療に対して大きな壁になっていると思われます。

体外受精は、卵管要因、受精要因が問題であれば非常に力強い解決方法です。
しかしながら、体調そのものの悪化や弱りによる不妊には残念ながら結果につながる
治療法とは言えないと思います。つまり体外受精が解決してくれる要因が
あなたの不妊の原因ではないからです。

年齢的にあせるお気持ちもよくわかります。
体外受精をこのまま継続したいというお気持ちもよくわかりますし、その方が
年齢的にもよいかと思います。しかしながら、それだけでは不妊が解決しないことも
おわかりかと思います。

しっかりと身体作りしながら、不妊治療を前に進めていきましょう。

東洋医学的な見たて:
弁証論治
脾虚内湿 腎陽虚
益気補脾 温養補腎

治療方針
腎の陽気を立て、脾気をバックアップし内湿を裁き、全身の気の升降出入の動きがよくなるようにする。
腎気をたて、脾気を補うことで女子胞を養い妊娠へとつなげる。

治療経過:

35才で出産(卵管が詰まっていると言われたが2ヶ月後自然妊娠、体重65キロ、BMI24.46 )

37才 流産

41才 卵管が再度詰まっていると言われ通水やタイミングを何度かしてみたが妊娠せず、
体外受精にステップアップし2回挑戦するも妊娠せず。

ビッグママ治療室初診受診
体外受精を続けるも、妊娠しないことから、

体外受精の回数を重ねるよりも
体調管理をしっかりしようと方針を切り替える。

43才
体重10キロダウン (BMI26.35から22.58 へ)
15回目の採卵周期、移植、妊娠、出産へ。

この症例の詳しいご紹介
患者さんからのアンケート

0147 :心と身体と不妊治療 二人三脚での妊娠ー出産

独身時代に生理痛で受診した婦人科で『将来、子供を希望するならば不妊治療が必要』といわれ、そのおかげで、不妊治療のスタートそのものは早かった症例です。

身体作りと不妊治療 二人三脚での妊娠出産(0147)

 

こういったドクターの言葉はときに厳しく感じますが、そのご経験からのお言葉は、人生を大きく変えてくれる言葉だと思います。

この症例では、確かに多嚢胞性卵巣症候群があったので、排卵が難しく、また治療でのコントロール(自然妊娠や人工授精の場合、多くの排卵では多胎妊娠の危険があるためにできない。しかしながら体外受精などで多く排卵誘発をすれば腹水がたまるなどのトラブル発生)が難しい状態にありました。

また、ご本人がとても緊張しやすく、そのため気血の巡りが悪くなりがちなことは、首や肩の問題、そして子宮卵巣の気血の巡りの阻滞などをおこしやすく、全体の問題に投げかける課題として案外大きかったのではないかと思います。

少し年月はかかりましたが、鍼灸治療のスタートが36才であったことはご本人にとってラッキーであり、身体作りと不妊治療を平行に走らせながらも、高度生殖医療を無理に急ぐことなく、体調の回復と共に歩ませることができたのは、全体の器が小さめなご本人にとってもとてもこう幸運な事であったと思います。

無事なご出産、おめでとうございます。

症例:主訴①不妊、②精神的な落ち込み、イライラ、不安定

アンケートありがとうございました(^^)

判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続。38歳出産 0179

不妊治療のご相談をしていて、かなり多いのが『少しだけ妊娠反応がでたのですが、継続しません』という状態です。

この方は、判定日にhcg14でした。これは様子をみましょうということになります。
そしてこういう数字の方は非常に多いんです。
そして、こういったときに『できる限りのことをしたい』という声におこたえしたのが
こちらの症例です。

判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続。38歳出産
確かに、妊娠には”淘汰”ということが、とても大切なプロセスとして存在します。

初期の妊娠であれば

日本産科婦人科学会より

 

早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。この場合、お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。

これは事実です。しっかりと基礎体温などをつけていなければ、気がつかないほど早くリセットがおこなわれ、流産とは思えないような状態も多いかと思います。これは自然なことです。

ただし、不妊治療をしていて、この状態を繰り返す人がいます。もう少し週数が進んでの流産ならば、不育症などの懸念と言うことになりますが、初期の段階では余りそういった解釈よりも、上記の日本産科婦人科学会での発表道理の解釈がされ、ドクターからは『卵の問題』『あなたには問題がありません』とされるかと思います。

そういった状態の方のご相談を非常に多く受けます。

そしてやはりあたりまえの”淘汰”のプロセスであることも多いのは事実です。

しかしながら、ではご自身の課題はないのかといえば、その方のお身体の状態によっては、

卵を受け止める子宮の力をしっかりと底上げしてあげることは出来ると思います。その手入れの上で、

自然の淘汰であれば淘汰されるかと思いますし、この手入れは次の卵を十分に成長させ、

次の受精卵のお迎え環境を作ります。つまり女性自身の卵受け入れ環境を整えるということです。

この症例では、妊娠判定日は『先生、やっぱりいつものようにhcgが低くて14でした。ドクターからは、『妊娠が継続することはほとんどないと思いますよ。あなたのせいではなくて卵の問題でしょう』と言われました。いつもこんな感じです、なにか出来ることはないのでしょうか?』というご相談の電話がかかってきました。

私は、『次の再判定の日までとりあえず出来ることは全部しようよ!』と提案し、ここからは毎日、再判定日からは週に3回の頻度で鍼灸治療をいれ、無事に元気なお子さんをご出産されました。

当院では、凍結胚盤胞移植で判定日hcg3.5という方が一番低い数字で、無事に元気なお子さんを出産されたケースも経験しています。基本的な概念としては日本産科婦人科学会の言うとおりだとは思います。

でも、出来ること、やれる挑戦はあります。応援したいです。

 

 

判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続

いままで沢山の努力をしてきました、今後なにをすればいいでしょうか?0044

不妊治療をさせていただいて、多くの方々と沢山の時間をご一緒させていただいています。

数々の努力をなさっても、いまだ赤ちゃんに巡り会えていない。

このときに、もっともっと何か足し算をと思いますが、案外引き算、つまり何をすべきかを今ひとつ立ち止まって考える必要がある場合があります。

今回の症例では、充分やるべきことはなさっています。ただもう少しの工夫が必要でした。

症例もありますので、そちらもご覧ください。

それでは。

ご質問にお答えして

35才です。いままで、精神的な面、そして肉体的な面と自分でいろいろと努力して改善してきました。

食事、漢方、高度生殖医療にも挑戦していますが、なかなか結果がでません。どうしたらいいでしょうか?

簡単な経過

34才まで、食事改善と漢方服用を始める(現在まで)。肌の調子が良くなり、体が楽になった。仕事もだいぶん楽になった。

35才現在。不妊治療にということで、婦宝当帰膠や冠元顆粒、八味丸、芎帰調血飲などそれぞれに合わせて飲んでいます。今後どの様にかんがえていったらいいでしょうか?

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私からのお返事

☆いままでの努力は充分になさっています。

お子さんが欲しいと言うことで、鍼灸、漢方など色々頑張っていらっしゃいますね。

20代後半で身体を大きく壊され身体の器そのものを小さくしたこと、そして小さい器の

身体に負担になってしまった食生活と、生活リズムが、倦怠感などをもたらしてしまったと考えられます。

また、初診時に拝見したときに非常に皮膚が薄く、火傷がしやすかった状態も、器そのものの

弱さ、体表に気があつまり張っていること、胃腸の力不足で肌肉が十分やしなわれていなかったことを示しています。

☆精神的なストレスについて

精神的なストレスはお身体に大きな負担となりますね。これは20代後半のときもそうであったし、

現在でも続いていると思います。この身体のストレス状態は、ヨガや鍼灸などで充分よく

コントロール出来ていると思います。

☆食事について

身体の力そのものを養う胃腸の力が少し弱いため、疲労して底支えがなくなったり、食べ物に充分な栄養がなかったりすると、全身のパワー不足が目立ってしまい体力的なジリ貧状態になります。

朝食を取る方が、胃も楽、仕事中も楽、倦怠感も楽であり、昼食後の状態もよいということですので、食事全体のリズムを考え、バランスよくタンパク質を少し意識して食生活を進めていってください。

食事は、いろいろな思いや気持ちの中で重点を置きたいこともあるかと思います。まず客観的な指標として食事バランスガイドを参照にして、ご自身の食事をカウントしてみてください。予想外にタンパク質などが足りていないのではないかと思います。とりあえずカウント数を満たすというところからはじめてみてはいかがでしょうか?。その上で不都合があれば一緒に考えていきましょうね。

☆大豆製品について

卵巣嚢腫や、子宮筋腫などはエストロゲンの依存性疾患です。つまり生理がある限り悪化していきます。妊娠のご希望がなければ黄体ホルモン製剤のディナゲストなどを使ったり、閉経へ向けてのを希望する女性の場合は

☆漢方薬について。

漢方薬は、漢方の先生が考えてくださった生命観に乗っ取り進められていきます。

こういった治療は、その先生の方針、生命観に依拠するところですので、それぞれなのですが、

胃腸の状態をよくして器をしっかりするような漢方薬を選ばれるとよいと思います。

生理周期は確かに短いのですが、以前に比べて低温期が通常の長さになっただけです。

つまり身体が立ち直る方向性としては間違っていないと思われます。

また、現時点で、ストレス状態ともいわれる肝鬱はヨガと鍼灸で充分コントロール出来ていると思いますので、薬剤でこの点のコントロールまでもってくる必要は現段階でないのではと思います。それよりも薬剤では器を養っていく方向性をとるほうがよいのではと思います。

不妊、倦怠感、食生活、漢方薬、出産弁証論治