食事・食材・食べ物」カテゴリーアーカイブ

風邪について:1 やっぱりご飯が大事かな

風邪について

昔はよーーーーく風邪を引いていました。喉が痛いというのも常。あれこれの対策法をとっていました。
それが、
『あれ?風邪って引いていない』
『そういえば、風邪薬のお気に入りあったけどチェックしなくなったなあ』
『喉が痛くなると使ってた喉スプレーもうずっと使ってない』

という感じで、風邪に強くなったなあと思います。
まあ、こんなこと書くと大風邪引いて寝込んだりするので(^_^;)大きな事は言えませんが、
一番の理由は5年ほど前に思うところがあって、食事を改善したことだと思います。
外食中心だったのをやめて、夕飯を中心にタンパク質の主菜を考えた上で、野菜などの
副菜もたっぷり作ります。
ほかの方がみたら大抵こんなに作るの?といわれるぐらい作っています(^_^;)。
これはスタートとなる動機は家族のためだったのですが、
結果的に自分の健康にも非常に役に立ったんだなあと思っています。

食事そのものについて、『この食材がいい』とか『これを食べましょう』というお薦めは
ほとんどないです。
ただ、タンパク質のメインディッシュ。肉、魚を中心に2皿。それに野菜を茹でることを中心に
あれこれ作っていきます。果物も乳製品もとります。あまり食材そのものには凝りません。

細かいことにこだわるよりも、美味しく食べること。種類を増やすことの方が
現実的でメリットがあるように私は思っています。

なんどか写真でもアップしています。

たとえば、これ。ある日の夕ご飯です。
大根の煮物、サラダ、ブリ大根、鮭のタルタルソース。ネギ豆腐、野菜炒め、野菜ときのこの甘酢漬け、
ブロッコリー、きんぴらかな。こんな感じで気が向くまま作っています。作りおきで繰り回す部分もあるのですが、
肉と魚は意識的にいれます。後の野菜は気の向くままかな(^^)

さてさて、話がそれました。
風邪について、少しまとめながら考えていきたいと思います

脚気の歴史:栄養の歴史から③

脚気の歴史、病気の原因を知る難しさ

脚気は古くからある病気です。日本書紀にも記述がありますし、江戸煩いといわれた時期もあります。つまり都会に出て食生活が変わると出現する病という認識です。

明治時代になって、軍隊という集団生活の中で非常に大きな発病をみました。ここから脚気の原因に対する試行錯誤が始まります。

外国の軍隊では脚気が起こりにくいということから、食事を和食から洋食に変えて発生を抑えることに成功した海軍の軍医高木兼寛は食事によって脚気の発生を抑えることに成功しましたが、明治政府が導入したドイツ医学を学んだ石黒忠應や森林太郎らは細菌感染説や中毒説を唱え、長く対立しました。

長い変遷を経て脚気の原因は「ビタミンB欠乏症を主因として起こる」という結論が出ましたが、栄養欠乏症であることにたどり着くまでは長い時間がかかっています。

脚気の症状は、倦怠感、下肢のしびれ感、腓腹筋の痛み、頭重感、食慾不振、便秘、むくみなど。循環器症状として、下肢や顔面のむくみ、頻脈、心臓の肥大、心不全、神経症状として、対照的な可氏症状、運動障害性の多発性神経炎。大きく乾式脚気、湿式脚気にわかれる。

江戸わずらいといわれたころ、大名が江戸にやってきて白米食を食べると疾患に悩まされ、国元に帰ると大部分が短時間のうちにすっかり治ると言うこともわかっていました。

明治時代には脚気が大流行し、結核とともに二代国民病として畏れられていました。

軍隊という、同じ生活、同じ食事の中での大量発生があったために、脚気の研究はぐっとすすみました。
外国の軍隊では脚気がおこりにくいということから、食生活の西洋との比較をおこない、海軍では麦飯によって脚気の発生を抑えることに成功しました。

しかしながら、陸軍においては平時には麦飯を採用するにも、兵事には中枢部からの命令で白米にしていたことから、脚気が流行してしまっています。

栄養学としては、食品の性部分分析から三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)の科学的解明がすすみ、さらに無機成分やそれ以外の成分があることも解明されていきます。ビタミンB1研究には1884年(明治17年)に高木兼廣が脚気の発症に食事が関与することを発見してから、明治43年には鈴木梅太郎が米糠より杭脚気因子を単離、昭和4年エイクマンが杭神経炎ビタミンの発見でノーベル賞、昭和4年ホプキンスが成長促進ビタミンの発見でノーベル賞という流れです。

このビタミンの発見が、「欠乏症」の概念を広く受け入れさせることに繋がっていきました。

微量の栄養素による欠乏が大きな病を招いていたということに気がつき、対処できるまでになるのに、こんなに長い試行錯誤の歴史があることに大きな感慨を持ちました。

病因を探るというのは本当に難しいことなんですねえ。

私は目の前の患者さんを拝見するときに、思い込みを排除し、診たままを理解し、単純に決めつけて評価することがないように、わからないものはわからないとして置いておくという原則的な態度を貫いていこうと心を新たにしました。

Amazonの箱が大好きな月見姫です。かわゆす(^^)

補中益気湯、お腹の元気を益してあげあげ。

補中益気湯という有名な処方があります。

補中益気湯は金言の四大家と呼ばれている李東垣が作った処方です。脾胃論という脾胃、つまり胃腸の機能とキャパを命の中心と考えらた書物の有名な処方がこの補中益気湯です。

医王湯という医の王様という別名をもつような素晴らしい処方です。
漢方医に処方された方も多いのではないかと思います。

中心は人参と黄耆。人参で元気を生じ、黄耆で囲んで漏れ出ないようにする。
そして胃腸の機能をアップさせるような百術、陳皮、甘草、生姜、大棗といった同じにさんがならびます。

面白いのは柴胡と升麻。この二つはからだの柱(4つ柱ってイメージかな)をくつろがせて上に登らせます。
命って立ち上がるもの。命を梳かし支えているのですねえ。

中、すなわち、おなか。身体を上中下とわけたときの真ん中で胃腸の力をさします。
胃腸の力をおぎなって、元気をましていく処方です。あげあげですね(^^)

帰脾湯を飲んでいます。

帰脾湯  

帰脾湯を飲んでいます、この漢方はどうでしょうか?というご質問を頂きました。

漢方は、出していらっしゃる先生の意図によって、目的がかわります。
ですので、なかなかその真意は難しいところですが、少し一緒に考えてみましょうねえ。

帰脾湯の帰るというのは、気血生化の源である脾に帰って気血を補うという意味です。そのために使われる処方ですね。

帰脾湯《薛氏医案》:人参2−4;白朮2−4(蒼朮も可);茯苓2−4;酸棗仁2−4;
竜眼肉2−4;黄耆2−4;当帰2;遠志1−2;甘草1;木香1;大棗1−2;生姜1−1.5

上記が成分です。
四君子湯にオウギがはいり、脾気をあげます。
これに、当帰や龍眼肉、酸棗仁で血を補い、
木香、生姜、大棗などで、脾胃の気を整えて食欲を増進させて、
益気補血の効能を発揮させていきます。

体質が虚弱で顔色が悪い人。貧血気味で精神不安や心悸亢進。
不眠などの精神症状を訴える場合に用いると漢方ノートにはあります。

しかしながら、ご質問を下さった方はとてもそんな感じの方ではありません(^^)。
つまり、帰脾湯の教科書的な答えは上記のようになるのですが、実際にはこの処方を用いて、
全体のバランスを取ろうとしていたり、何らかの目的を有している場合もあるということです。

漢方の処方って面白くて勉強になりますねえ。

お刺身を前に悩む月見姫。刺身は栄養があるねえ。とくに加熱していない油が摂取できるのが嬉しいっす。

食の情報を知りたい:栄養の歴史から①

現代は沢山の情報にあふれています。
とくに「食べ物」情報は、美味しい情報や、珍しい情報。そして売りたい人からの情報、健康に役立つ観点からの情報、痩せる、太るための体型のための情報など、いろいろな角度からなされています。

日本には、「日本人の食事摂取基準」という情報提供が厚生労働省からなされています。
5年ごとの改訂で、エビデンスに基づく情報です。

日本人の食事摂取基準
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html

この情報の確かさをみていくと、「栄養や食事」に対する決めごとというのは、私たちの歴史を踏まえ、今後を考えていくものであるということを感じます。5年ごとに改訂していくという姿勢があるんですよね。

よく、「昔はこんな食生活だったら、よかった」という回帰的な序文と共に食の情報提供がなされることがあります。そんなときにいつも思うのは、その時の社会全体のありよう、栄養がもたらした影響などの観点が織り込んであるのかという疑問です。

昔は粗食だからよかった。いったい粗食のどんな観点が、どのようによかったのか。私には疑問を持つことが多いです。明らかに平均寿命は現代の方が長いですからね。
ただし、この平均寿命の話は、乳幼児の死亡率の大幅な低下ということが大きく影響しています。ですので、いまと昔を単純に比べることはできません。このことを差し引いても、40歳の平均余命においてかなり差があるということはどう考えるのかといった感じでしょうかね。

江戸はみんな30歳で死んじゃうの?
https://note.com/jyaga0716/n/n3210d2b5c84b

私の楽しいお昼ご飯です。
ポケGOをしたり、YouTubeの動画をみたり、一人ワクワクのお昼タイムです。
そして同時に夕飯の仕込み、家事のこなしもする時間です。