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私の受けたい治療④ いま弟子を募集しているよ

私の受けたい治療④

☆いま弟子を募集しているよ

そんなこんなで、腕があっても鍼灸って難しいのねと実感した日々

鍼灸学校時代の同級生から『うちの鍼灸院、いま弟子を募集しているよ』と

いう声がかかり、そこが当時の自宅から近かったこともあり、

そちらへ移動。

☆驚くほどシンプルな鍼灸治療で、患者さんはたくさん来ている

ベッドが6台あり、一人の先生が、アシスタントをつけて、鍼をさくさくっとして置鍼。12分置針の後、坐位にて単刺肩井(GB21)、うつ伏せで置鍼と直接灸、はい終了。

こんな感じで、先生は鍼をするだけで、あとのカルテ書きやお灸、タオル掛けたりは弟子の仕事。後ほど聞いて知ったのですが、以前は灸頭鍼をかなりしていたそうなのですが、当時は近隣からの煙クレームがあり、それも一切なさっていませんでした。

ただただ、驚くほどシンプルな治療。なのに、患者さんがザクザク来ていました。

それも自費のみ。

☆☆疾患や症状によって、鍼灸治療が変わるものではない

ガンの患者さん
リウマチの患者さん
腰痛の患者さん
肺疾患の患者さん

多分皆さんさまざまな主訴をお持ちだとは思うのですが、
ほぼどなたも変わらぬ施術。お灸のやり方で少し違うという
程度にしか、当時の私には感じられませんでした。

使う経穴も、鍼灸学校では300以上あると習いますし、
その疾患ごとに対応経穴が選ばれますが、さほど変わらない経穴が
常用経穴として使われていました。

☆☆ガンの患者さんが教えてくれたこと

あるガンの痩せたひょうひょうとしたおじいちゃん患者さん。

踵がひび割れでぼろぼろでした。これが痛いんだよね、お灸してもらうと
閉じるんだよねといっていました。

何カ所も、何カ所も、セッセとお灸して紫雲膏を塗り込みます。
次にいらっしゃったときには、お灸した箇所はあかぎれが壅がっていますが、

次のあかぎれができしまっています。
なかなか手強いあかぎれでしたが、
それでも、患者さんはよろこんでいらっしゃっていました。

☆☆リウマチの患者さんが教えてくれたこと

あるリウマチの患者さん

当時(30年近く前)のリウマチは、いまのような薬の開発が進んで
おらず、関節の変形がひどい方も多かったと思います。

その方には、全身の経穴が20箇所前後選ばれ、
1つの経穴に7壮程度お灸していました。
患者さんが、

『お灸は一箇所に集中せずに、数カ所をまわるようにしていくのが
うけるほうは方が楽なんだよ。数は俺が数えるから、お灸に集中しなさい』

と、教えてくださり、もう私はお灸に集中。

お灸のやり方を受けてである患者さんが、具体的にこれが楽、これが効く感じと教えてくださいました。

☆鍼灸が欲せられているのか、あの治療院が欲せられているのか

鍼灸学校では、鍼灸を勉強します。

西洋医学的な理解、
東洋医学的な理解、
疾患別に対応を勉強したり。

いまでは論文化されるほど、鍼灸は効くとされていると思います。
でも、いまの街の鍼灸院や施術所に求められるものはなんなのでしょうか。
鍼灸だけでやっていくのは難しい、

保険を使わなくっちゃ
往診もしなくちゃ
美容針がいいかも、
やっぱりマッサージがいいかも、
特別な職人技のような鍼灸技術が必要

などなど、鍼灸で生計を立てようとすると、考えることはたくさんあります。
上記のことがほとんどなかったこのシンプルな治療で、患者さんが大勢要らしているという現実は、私にとって大きな事実でした。

このシンプルな治療院にいて、体験したことは、
私にとって非常に大きな経験となりました。

☆☆弟子達はみな、鍼灸でマネタライズできていた

そして、学生時代からそこでバイトをしていた同じく鍼灸学校の同級生は、

免許をとりたての当時でも、『俺は往診で同時に3,4人の人を寝かせて鍼してるよ。月に20−30万円ぐらい稼ぐなんて軽い♪』と。

私のもっていた、患者さんが来る臨床のイメージはガラガラと崩れました。
こんなにシンプルで、そっけなくて、さくっとした治療でも
ニーズがあるんだというのは、本当に驚きでした。

また後日談ですが、ここの鍼灸院で弟子入りしていた人達は
みな、鍼灸でご飯を食べることが出来るようになっていると、ここを
よく知る関係者の方がいっていました。

ひとつの治療に手技を混ぜないで完成できるというのは、複数の方を同時にみることができることや、体力がない、人手がないなどのときに、柔軟に対応出来ます。

私は、患者さんやお客さんはすべからく、手技も受けたいんだと思っていました。
マッサージが入らないと、こういった治療院の治療は成り立たないと思い込んでいました。
そうではないニーズがこんなにあるということも知り、驚きでした。

☆私達が治療のモデルになるから自由に鍼灸をやってごらんよ

その鍼灸院には、弟子入りした鍼灸ひよっこのほかに、
この道十数年というベテランアシスタントさんも複数いました。

彼女たちは、長年鍼灸院にいますから、学校とは違い、現場を長年知っています。

またその治療院は、スタッフ同士で、勉強治療会をやっていましたので、現場に即したメソッドでそれなりに実技も出来る力がありました。

つまり、その人たちは、『鍼灸をよく知り、その上で患者さんとして鍼灸を受けたがっている人』でした。

彼女たちは、ひよっこの私に、『鍼灸治療をしてよ』と頼んできてくれました。
その結果、私は彼女たちに、1から教えられたと思っています。

鍼灸学校とも違う、
弟子入りして私がみているものとも違う、
実際に鍼灸臨床を長年経験し、そのうえで、鍼灸が好きな、受けたい人達から
教えられた鍼灸治療は、私の軸となっています。
この方達は、私が開業後も患者さんとなってくださり、
長年、私の師匠であってくださった方々で、

本当に感謝です。

鍼灸に来る人を女性だけに限定しない方がいいよ
お灸はリズミカルに入れるのがコツ
会話の仕方、
タオルのかけかた。
治療院に飾る小さな花瓶の数々
患者さんへの気遣い
沢山の事を教えてくれました。

私がいま、鍼灸院をまがりなりにもやっていけているのは
彼女たちのおかげだと思います。

ありがとうございます。

次は、その⑤です。

☆東海大学病院、東洋医学科での研修、研究生としての3年。

私の受けたい治療③ 鍼灸学校、卒業、新規開業のお手伝い

私の受けたい治療③ 鍼灸学校、卒業、新規開業のお手伝い

 

私が臨床をはじめたとき、もう30年ぐらい前になりますでしょうか?

自分自身が受けたいと思っていたのは、手技やマッサージでした。

鍼灸なんぞ、みじんも受けたい治療には入っていませんでした。

☆鍼灸学校、西洋医学的な解剖、生理、病理をたっぷり学びました。

鍼灸学校というのは不思議なところです。

学校に3年も通い、何を学ぶのかと言えば、西洋医学的な医療知識が7割といった感じでしょうか。残りの3割が東洋医学的な話し。これは国家試験合格という大目標がありますから、仕方のないことです。

鍼灸についても、西洋医学的な知識に基づいての、筋・関節アプローチや、

教科書的な東洋医学的な概念にもとづき、『学校での授業としての鍼灸』

また、私のいっていた学校は、スポーツを重視していました。

鍼灸学校なのに、なぜか、プールや体育の授業が一杯。

マッサージやあん摩、指圧の授業もありましたが、

授業で断片的にならったものが、じゃあ実践で使うものになるの?というのは

大きな疑問な感じ。

臨床で使う技術を学ぶ場というよりは、理論それも西洋医学的な基礎知識を養う場が私にとっての鍼灸学校でした。

ひとつ思い出になっているのが、指圧実技の試験。

先生に対してひとりづつ、指圧をほんの2,3分して、合否。

そのときに、先生が『あなたは指圧でご飯が食べられるよ』と言ってくださいました。

指圧という手技に合格を頂いたんだなあって思って

とても嬉しくなりました。

手技の実技で思ったのは、上手下手は学校での勉強は無関係。

初めから、按摩が上手い人は上手い。下手くそは下手。

確かにやり方や知識がつくと、」少しスキルアップにはなりますし、

それなりの型は収得できるとは思います。

が、そもそも下手は下手ってのは、変わらないのかなというのが

私の感想です。

手技はその手の感覚、押す、引く、さする、の動作のうまさがありますねえ。

☆すごい先生を雇った鍼灸院のお話

鍼灸学校を卒業する頃の出来事。

私は鍼灸の免許はとりましたが、鍼灸の治療をする、人に針をするなんていう

イメージはまったくもてずにいました。

整体とかカイロを出来るように勉強会に行こうかな〜ぐらいの感じでしたねえ。

しみじみ。それぐらい、鍼灸で人になにかをしてマネタライズ出来るなんていう

実力はみじんもなかったということです。

そして、当時20才以上の年上の60才近い同級生が『鍼灸院を開くから一緒にやらない?』というので

ホイホイと。

その方は、『自分はもう年だから弟子入りなどはできない。だからすご腕先生をやとって、自分は院長としてその治療を見学しながら覚える』

このアイディアはなかなかナイス!でした。

当時の、鍼灸学校に外部講師としてきていた、人気の先生お二人、それにとある大学病院の鍼灸治療室にいらっしゃった先生と3人に日替わりで来て頂いて、のスタート。

これだけすご腕の先生がいらっしゃり、東海道線の大きな駅の徒歩3分のロケーション。

流行るはずですよね!

☆☆すご腕先生が勢揃いの鍼灸院

これだけの先生がそろっていれば、

患者さんはどんどん来ると思っていました。

鍼灸学校時代に、これら先生の授業を受けていて、実力は知っていましたし、

人柄も間違いない。

オーナー院長はしっかりとガツンと広告もうちました。

ポチポチと患者さんは来ましたが、

たまーにという程度。

そして暇。

暇ですから、私はこれらの先生とゆーっくりとした時間をもつことになりました。

そして、先生から、鍼灸治療を直接受ける体験をしたり、

たまに来る患者さんのアシスタントをしながら治療解説を伺ったりで、

非常に勉強にはなりました。

また、手技の希望の方には私がおこなっていました。

マッサージ指圧もある程度上手くなっていきました。

☆☆すご腕先生がいても、患者さんはこない

しみじみ、ロケーションがよくても、すご腕先生がいても、鍼灸の患者さんって

こないんだなって思いました。

鍼灸治療が希望のかたよりも、手技マッサージの希望の方のほうが

問い合わせとしては多く、来院も多かったような気がします。

あれこれの病気や症状を改善したからってくるわけでもないんだなというのが

実感。

患者さんがくるっていうのは、難しいことなのねえって思いました。

私の受けたい治療② 症例数万件の鍼灸臨床を通じて思うこと

私の受けたい治療②

☆症例数7万件以上の鍼灸臨床を通じて思うこと、感じたこと。

私は、ありがたいことに数多くの患者さんと一緒に時を過ごすチャンスを頂きました。

これは臨床家としてはかなりありがたいことです。

鍼灸というのは、あまりメジャーな選択肢ではありませんよね。

普通は、身体の調子がわるいといえば病院、

そこで大きな問題がない、でも調子がわるければ、

整体や、手技療法のほうが一般的な選択肢ではないでしょうか?

ほかに、食養生、体操、運動。

身体作りといえば、そういった選択肢が一般的で、

私も、患者さんの立場で選ぶのなら、その通りだと思います。

☆体表観察を通じて思うこと

鍼灸臨床は、そのアプローチする1点をみつけるために体表観察をします。

東洋医学で言う四診が大きく見立てる方法です。

私自身は論理的な身体の見方は弁証論治というガチ論理でできています。

それには、この四診が身体の情報をとる大前提となります。

この情報をしっかりとり、四診のなかの体表観察を上手にくみあわせることで、

ご本人にとって、必要な事が理解でき、

『効く』アプローチにつながります。

この『効く』アプローチは、時系列を考えて『効く』ということにもつながり、

その方の人生を応援するという治療方針がたてられます。

そして、今日の治療についても『効く』アプローチをすることができるわけです。

また逆に、なぜ1回の治療だけでは『効く』ことにつながらず、積み重ねが必要なのかという理解にもつながります。

☆論理と観察の組み合わせを

この論理と観察の組み合わせは、私が臨床を通じて非常に大事だと感じています。

でも、鍼灸師であっても、この論理と観察の組み合わせを出来ている人が案外少ないです。

あれこれ学んでいる人も、沢山の知識があるのに、それを目の前の患者さんを見るという道具に使いこなせていないケースが多々あります。そして症状からどうやって解決?とおいかけていて迷宮入りをしています。

症状から追いかけるのも時にOKです、でも、全体観を見失わないようにしなければ、物語につながらないのです。さまざまな症状、その対応はいったい全体の流れの中ではどういった位置づけなのか、そこを知ることが大切です。

☆☆症例の書き上げから学んだこと:人生の物語で考える

私は症例として書き上げるという症例200本ノック(^^ゞを行っています。(これは私のWEBサイトをみていただければ症例集として乗っています)。こういった、目の前の方を四診を通じ過去から現在、そして未来に向かって考えるという発想をもって治療に取り組むことが、妊活やベースとなる身体作りに貢献できるんだという実感をもっています。

☆☆西洋医学では解決し得ない課題:生命力をあげる

妊活は、器質的な課題、つまり卵管の閉塞や排卵障害、子宮の形など西洋医学で対応せざる終えない、対応した方がスピーディーな課題が多くあります。しかしながら、それ以外のご自身の生命力の課題は、西洋医学では解決し得ない問題です。

妊娠をしてもしなくても、その人は個として生きています。

ここが大事。

別にいいんです、生殖は個にはあってもなくても。

でも、生命を連綿とつなぐ種としてはやはり必要であり、人の根底の望みだと思います。

そのために、何が必要か、その答えに、『生命力の余裕をつける』ということです。

これは日々の生活だけではなく、余裕資金をもって人生を歩むとゆったりと歩めるというお金の使い方と同じなのです。

この余力の積み増しが、人生を豊にします。

そして余力の積み増しのシステムが人間には備わっています。

もし、火事が起きたときに必死で逃げる『火事場の馬鹿力』的な普段は発揮することがないけど、緊急時に発動できる余力が、人生の妊娠などさまざまな突発的なエピソードを

柔軟に乗りこなしていくための余裕資金なのです。

☆☆生命力の余力をつけるために

日々の体調コントロールが、施術を受ける一番の目的になることは理解できます。

そしてこの上に、生命力の余力を積みます発想をもった治療をすることが、

とても大事だと私は思います。

日本には伝統的に温熱療法があります。

琵琶の葉温灸や、光線療法、セルフケアのお灸療法など数々の温熱療法は、

この生命力の余力をつけるという観点からみると、非常に大きな役割を担っていると思います。

この発想に、少しだけ東洋医学の論理をいれ、全体観をもつ。

それがあったら、鬼に金棒って思うのです。

そしてそんな治療を私は受けたいです。

私の受けたい治療① 臨床家としての米山のあゆみ

私の受けたい治療①

☆臨床家としての米山の歩み

私(米山)は長らく、鍼灸の臨床をやっています。

もともと、自分自身が施術を受けるのが大好きで、興味があり、鍼灸マッサージ師の資格が取れる学校が自転車で10分のところにあったために免許取得に至りました。

免許取得後は、鍼灸師ってよりも、整体やオイルマッサージ、ほかに温熱療法などに興味があり、そういったことを学びたいな、やりたいな、受けたいなと思っていたのですが、

大学病院から声がかかり、3年間の研究研修生

有名鍼灸院とのご縁で、1年の弟子入り生活、

東洋医学の世界(弁証論治)とご縁があり、鍼灸による妊活治療

鍼灸そのもののご縁が深く、鍼灸臨床家として皆様に貢献が出来る道を

あゆませていただいたこと、本当に感謝です。

臨床家としては、今後もますます精進し、一人でも多くのかたにお役に立てるように

と思っております。

☆むくむくとわきたつ、自分の受けたい治療に対する思い

ただ、そんななか、やっぱり私の中で、むくむくと私の受けたい治療に対する思いがふくらんできました。

私は自分自身が臨床家としては、手技療法は捨てざる終えませんでした。

それは、私のところに来てくださる患者さんが増え、一日に拝見させていただく患者さんの数がある程度のレベルを超えたとき、限界だなと感じ、臨床を鍼灸一本に絞ったのです。

このことは、鍼灸を極めていくことと、体表観察を極めるということにおいては

非常に大きなメリットとなりました。

私の受けたい治療をこのビッグママ治療室で私自身がそのままさせていただくことは今のところできません。ただ、今までの臨床経験を踏まえて、手技を取り入れた温熱療法、井穴セルフケアを含めた治療は組み立てることができます。

そしてそれをどなたかにリクエストして、”新私の受けたい治療”として、私自身も患者さんとして受けたいなあと思います。

そんな思いを漠として持っておりましたが、

少しお話しする機会がありましたので、

いろんなタイプに分けて、お話ししていこと思います。