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病院選びの基準、養老先生のお言葉から

病院選びの基準

先日、ある読み物でうーん納得と思う記事がありました。

養老孟司「生死をさまよい、娑婆に戻ってきた」病院嫌いが心筋梗塞になって考えたこと

養老孟司先生は、解剖学で有名。

お医者様でありますが、ちょいと風変わりな医者嫌い。

この養老先生がお医者さんに掛かったときの体験がこの記事です。

この中で面白いなと思ったのは、

”医者選びは自分と価値観が似ているかどうかも重要です。”

私は不妊治療に携わり、日々皆さんの病院選びの話題により添わせて頂いていますが、この価値観の問題は非常に大きいです。一応の基準はあるものの、どう選ぶかは大きく違うのです。

養老先生は、このときの状態が

”そのときの私の症状は、1年間で約15kgの体重減少、あとはなんだか調子が悪い、元気がない、やる気が出ないといった不定愁訴(ふていしゅうそ)だけです。体重がなぜ10kg以上も減ったのか、理由はわかりません。”

この状態だと、82才という年齢を考えても、糖尿病などの成人病的な要因での悪化やガンなどの慢性消耗性疾患を疑うのかなと思います。

しかしながら養老先生は心筋梗塞でした。すばやいカテーテル治療などで命拾いされています。

医療はその人に何が必要なのか案外難しい選択になります。

ドクターはご自身が考える価値観の中で『ベスト』を提示してくださります。

しかしながら、その『ベスト』がその人の様々な事情の中での『ベスト』とは限りません。

不妊治療は特に、とくに様々な事情がからみます。

価値観、経済的状況、夫婦の相性、いままでの治療歴。

これにドクターや病院側が考えるメソッドが一致しない場合もあるわけです。

病院選び、迷ったら誰かに相談してみるのがよいのかと思います。

私達は養老孟司先生のように、スーパーな相談相手はいませんが、

案外身近なところ(Googleの口コミなど)でも考える要素になりますし、また

不妊カウンセリングなども、少し頭を切り替えさせてくれるのかもしれません。

 

それにしても、狭心症や心筋梗塞の予防として、1喫煙、2食事、3適度な運動4ストレスをさける。とあります。

なんかあたりまえなことですが大事なんですね。

ストレス対策で、

『あせらず、おこらない、明日出来ることは今日しない』

けだし名言!

コロナの世の中、ストレスはたまる一方ですが、

あせらず、

おこらず、

今日を楽しみましょう!

それが健やかな身体作りの基本ですね(^^)

猫草でも食べて、猫先生を見習ってのんびり、マイペース

23 胃の病気   胃の冷えとストレスからのダメージ

23 胃の病機についてです。

まず第一に脾胃についての復習。

これが基本です。

おこをおさえて、さて、胃の病機を考えていきます。大きく5つ。
胃気虚弱、胃気虚寒、胃火上炎、胃陰不足、胃絡瘀滞です。

全体としてまとめると、こんな感じです。
胃気虚寒=胃気虚弱+内寒
胃火上炎=胃の熱症状+上部の症状
胃陰不足=胃の陰虚+胃失和降
胃絡瘀滞=出血の症状+オケツの特徴

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胃気虚寒(胃気虚弱+内寒)


原因:外邪の直中、生冷物の偏食、暴飲暴食、陽虚体質
症状:食欲不振、腹部膨満感、ゲップ、悪心、胃脘部の冷え、冷痛

胃火上炎


原因:偏食、辛み、酒肉類、大腸腑気普通(便秘)
症状:消化亢進 清穀善飢
胃気上逆(悪心、嘔吐、吃逆、口苦)
胃経に影響(歯齦腫痛、出血)

胃陰不足(慢性萎縮性胃炎)

原因:長期間の気鬱状態→熱を化す
長期間にわたり、熱邪が胃に停滞、
七情失調による清熱→陰液の消費、
重篤な病機または慢性病による胃陰消費

症状:胃の受納消化機能に影響→飢不欲食、食欲不振(食べたいけど食べられない)
胃の和降機能に影響(脘腹不快、吃逆、乾嘔)
全身の津液不足、口、咽喉の乾燥、消瘠、便秘、舌質紅、無苔(鏡面舌)

冷えの問題、そして長期間の肝鬱が熱に化火して陰液不足を起こしてくる問題と大きくわかれます。ストレスと胃は有名ですが、ストレスという肝のうつ熱が長期間にわたることで胃の陰液不足を引き起こし、新たな病態となっていくわけです。

ストレスがあるたびに、食べて体重アップ。困ったな症例

ストレスの解消に美味しいモノを食べちゃうと言うのは、一番簡単な解決法ではあります。

でも、ストレス解消に、財布と胃袋は使ってはいけません!!。
さて、そんなことを言いたくなる(^^ゞ症例です。

ストレスがあるたびに、食欲が増し、体重増加ということを繰り返し、25歳の時には52キロ出会った体重が34歳では74キロまで増えてしまっています。妊娠のご希望もあります。
お身体の状態を紐解き、一緒にどのようにしていったらよいのか、考えていきました。

症例はこちら。0025

この方への生活提言を書きました。転載しておきますね。

生活提言

結婚され、環境も変化があり、また日々の生活も忙しくご自身のお身体を構う暇もない
生活だと思います。

妊娠を望まれるときに大事なのは、生命力の土台の力、臍下丹田の力です。
睡眠を充分にとり、規則正しい生活を心がけるようになさってください。
また、お食事も、夜遅くならないように工夫してみてくださいね。

ストレスを丈夫な胃腸で解消するというパターンは、内湿をため、あらたなる
問題をおこすことつながります。ストレスと上手につきあうことも考えましょう。
妊娠や体調管理のためにも、もう少し内湿を落とし体重をセーブすることも大事ですね。
ご夫婦二人でのストレス解消、内湿解消につながるスポーツなどの楽しみをみつけるのもよいのかもしれませんね。

問診上で冷えが予想されたのに、実際のおなかは温かい状態でした。これは
おばあちゃまから頂いた腹巻きを常につけるようにして身体を守っているからですね。
ちょっとした心遣いが、女性の身体を守る養生となります。大事にしてくださいね。

妊娠する力は、個人差の大きいものです。
しかしながら、一般的に30歳を過ぎると卵管采が卵をキャッチする力が落ち、
35歳からは卵子の質の低下が始まり妊娠する力が落ちるといわれています。
妊娠のご希望があれば、基本的な妊娠に対する検査は受け、基礎体温を測り
ご夫婦でタイミングをとってみるのがいいと思われます。このとき、積極的に鍼灸治療を受けるのもよいかと思います。また、ご結婚から(妊娠を希望なさってから)1年、
あるいは35歳を過ぎても妊娠にいたらな場合は、病院で不妊治療の相談をされるのもよいかと思います。