不妊治療」タグアーカイブ

セックスレスでも不妊治療は前に進めることは出来ます。

セックスレスと不妊治療

不妊治療にいらした方に私は必ず『セックスしてます?』と伺います。

セックスしないと子供は出来ません。皆さんこんなことは充分ご存じでしょう。
でも、セックスは一人じゃ出来ないんですよね。

また、
子供が欲しいとセックスがしたいはイコールではありませんよね。

ここの課題を越える方法は、あります。
基本的に、ご夫婦がセックスできるようにする道を探すことがベストではあると思います。ただ、女性側や子供が欲しいと思っている側から、このようなアプローチは現実的ではないと私は思ってしまいます。

もし男性側がセックスを拒否(消極的な拒否も含めて)し、かつ不妊治療も拒否するという事態になると、女性の年齢ばかり積み重なり、結果的に『子供を持つことが出来ない』ということになります。私は何人もの方のこういった相談にのってきました。

ふとセックスレス 不妊で検索すると、あまりにも心に突き刺さる言葉や文章に満ちたブログに行き当たりました。

『女を磨けとかさ、そんなアドバイスいらんから。
他の人を探した方が早いよ。
10年前の私が 今の自分のブログを読んでいたら、もう再婚して子供が居たのかも知れない。』セックスレス高齢不妊からの離婚

悲しいけど、そのとおりだと思いました。この方のブログは気持ちにしみました。

現実的に不妊治療を前に進めるコツ3つ

1)早めに不妊治療に舵を切る
2)セックスレスの原因が男性側の場合は、追い詰めても無駄
3)夫婦関係をよく保つのか、破綻しても仕方がないと思うのか肚のくくりは必要

セックスのことは切り離して、『子供が欲しい』で一致すれば話は早いです。
ただ、時に男性は、『そもそも子供とは・・』とか、『そんなことまでして・・・』などというあたりで、時間や年齢を考えずに結論を出さない時間をかけます。30代後半の女性の時間の大切さは、不妊治療に足を踏み入れないと気がつけないのが悲しいですねえ。

こういったお話しを伺うと、私は、もういっそのこと自分一人で出来る『卵子凍結』でも選択してしまおうかという気持ちにもなります。まあ、諸般のことを考えると現実で気ではないのかもしれませんが・・・。

男性にとっての子供をもつ、女性にとっての子供をもつの温度差

男性にとって、『子供を持つ』ということは、『子供の顔を始めて見る』そのときからスタートするのかも知れません。だから、子供のイメージがまったくない『不妊治療』は選択に躊躇われるのかも知れませんねえ・・・。

『漢方や鍼灸は私の不妊治療に必要ですか?』〜質問にお答えして

ご相談にお答えして。

漢方や鍼灸がご自分に本当にあっているのかわからない、判断基準が知りたいというご質問を頂きました。
私の考えを書かせていただきますね。

東洋医学の世界では、漢方を投与する、鍼灸をするという前に、
 1)まずその方のお身体の状態がどうなっているのかという把握を行う(四診)
 2)四診の上で、その方にとって、どういった方向性に進むのが望ましいのかを考える。
   (治療方針の決定)→不妊カウンセリングをあわせおこなう
 3)治療方針に従って、どのような鍼灸治療の組み立てをするのかを考える

 この3つのステップが必要です。

不妊だから漢方を飲む、不妊だから鍼灸治療をすると言う前に、『今、どのような状態なのか』を把握することがとても大切なのです。自分自身で自分の状況を客観的に判断することはなかなか出来ないことです。東洋医学の四診を通じてみることで、ご自身ではいまま自分自身では気がつかないウイークポイントなどが発見できることもよくあります。

不妊治療の場合は治療方針の決定において、東洋医学的なお身体情報のほか、年齢要因、西洋医学的な要因、いままでの不妊治療歴などを踏まえ、総合的に『どのような選択が妊娠という結果に一番近いのか』という観点から考えていくことがとても大切です。

私の治療院ではこの不妊カウンセリングを踏まえ、鍼灸治療ならば、このような貢献が期待できるのではないかということを、患者様それぞれ、個別具体的に考えていっております。

また、不妊カウンセリングの結果、場合によっては、鍼灸治療よりも、西洋医学的な不妊治療を優先すべきこともあるかと思いますし、並用した方がよいのではと思える場合もあります。また、私は鍼灸の専門家ではありますが、鍼灸よりも漢方を優先した方がメリットがあるのではというタイプの方には、漢方医、漢方薬局などの受診をお勧めする場合もあります。

不妊によい、赤ちゃんが出来るという情報はたくさんありますね。鍼灸も、漢方も、サプリも、運動も、あれもこれもとバラバラに考えるとどんどん足し算になってしまい、逆にストレス状態になったり、時間を無駄にしてしまう場合もあります。

鍼灸や漢方があうのかあわないのか、と言う前に、『貴方のいまの不妊状態に必要なのはなにか?』ということを東洋医学の四診を通じたお身体の情報集めを踏まえ考えていくことは、とても役立つものだと私は思っています。そしてこの情報に基づいて、いま、目の前にいる○○さんに『どんな鍼灸治療が必要なのか、効果が期待できるのか』ということを治療者と一緒に考え、提案してもらう必要があるかと思います。

西洋医学的な不妊治療、鍼灸、漢方、サプリ、運動などがバラバラとそれぞれ独立した状態で『不妊によい』ということで足し算されるのではなく、ということを考えることが一番大切だと思います。

現状を把握し妊娠するためにはどのような選択がよいのか一緒に考えさせていただいております。

この、どんな鍼灸治療を展開するのかということを私は治療家として考え、患者さんに提案させていただき、ご納得いただいた上で施術をしております。

私は鍼灸師ですので、治療方針の決定に従って、鍼灸治療ではこういったことが出来るというお話をさせていただきますし、場合によっては、鍼灸よりも優先するものがあるのではないかというお話しをさせていただいています。まず、相談して下さいね。