肝です。
東洋医学では肝木の生命観という観点から、生きる意思の中心ともなる臓腑です。
大きな役割は2つ。疏泄(そせつ)と蔵血(ぞうけつ)
この疏泄という全身における気の升降出入のよりどころと、蔵血という血量の調整が肝の役割です。これによって生命の濃淡をつけていると考えられます。
どこかに一点集中するような場面では肝が強く出動してきます。火事場の馬鹿力をイメージしていただければよいかと思います。ただ、これは緊急出動的な感じになります。現代人のように日常的にこの状況にあると、非常に大きな負担となります。
普段は穏やかに疏泄と蔵血をになう臓腑であってほしいものです。
肝は疏泄を主る
1:気機の調整
気の升降出入のよりどころとなります
2:脾胃の運化機能を促進
脾胃の昇降機能が失調してしまいます。のぼらないし、降りない!
3:情志の調節
怒が悪影響を及ぼします。
気機の昇を主るのが肝です。若木がのびのびとしているさまです。