きょうだい関係
ライフスタイルを決める要素はたくさんありますが、このきょうだい関係というのは、なかなか面白い要素です
「実践カウンセリング」 監修、野田俊作 から紹介しますね。
家族の間の相互関係はライフスタイルの形成に重要な働きをする。
→ふむふむ、それはそうですね。子供にとって、家族ははじめて知る社会。そこから学びますね。
役割の選択:こどもはきょうだいとの競合の中で自分なりの成長を発揮して社会(両親や大人達)に受け入れられようとする。
→こういった環境によって、自分のライフスタイルを子供みずから選んでいくのですね。
私は、多くの方と接していて、確かにその方がどういった家族関係(兄弟順位)出会ったのかと言うことをぼんやり感じることがあります。野田さんのこの本を通じて、はっきりと意識することが出来ましたので、もう少し学んで行きましょう。
単独子(ひとりっこ):
親の影響を受けやすい
孤独に弱い
対人関係が下手
自信がない
わがままになりやすい
私の夫や母は一人っ子です。どうも当てはまるようなあてはまらないようなという気がしますが、ワガママになりやすいという点から言えば、「それをワガママと認識してないワガママ」であるのが一人っ子の特徴ではないかなと思います。
たとえば、美味しいケーキがあります。人が3人います。全部自分が食べたいというのはワガママでしょう。一人っ子である、私の夫や母はここを「ワガママ」と意識せず、「わー美味しそう!食べよう」と、自分の好きなだけ、まわりにシェアする人がいるということが「もともと発想になく」食べちゃいます。食べ終わってはじめて「美味しかったよ、貴方も食べれば?」って言います。でも、結果的に全部食べ終わってしまっていて、シェアはできませんから、ワガママな行動です。
ただ、このワガママは、他を押しのけてとか、自分だけが独占したいという思いがあってのワガママではなく、「まわりの存在を気がつかない」「シェアしなくてはいけないことに気がつかない」ワガママなのです。
つまり、丸ごと一つのケーキがあれば、自然とケーキの上に切り取り線が浮かぶのが兄弟のいる人でしょう。3人で分けるのかな?5人でわけるのかな?切り分ける前にその切り取り線が浮かび、「そんな切り取り線など無視だ!おれが全部独占する!」となるならば、ワガママもわかりやすいのですが、一人っ子の夫と母には、そもそもこの切り取り線が見えません。見えないんだから、わけようもないし、独り占めしてもワガママと言うよりも、空気読めないってところでしょうか?。一緒に暮らしていると悪気のないかわいいヤツだけどムカつくぞって感じです。
第一子
第一子の最初の体験は王座を喪失すること。
高い目標をたてる
リーダーシップがある。
王座の喪失ってのは、ずっと第一子で親の注目をあつめ生活していたのに、第二子、第三子の登場によって転落しちゃったということですね。王座を奪われた後は必死で親の関心を建設的な方法で引こうとするか、それに失敗して問題児的に感心を引くか。私は第一子ですが、妹と2つ違いなので転落っていう意識がないのですが、あるのかな??。
中間子
中間子は自立的
現実的、社交的
一度も親の愛を独占したことがない。自分の人生は自分で切り開くそんな考えを感じて生きる人が多い。上下の兄弟関係を作るという立場から、現実的で社交的。ただ、自分の扱いが不当だと感じれば攻撃的になるかもしれないとのこと。兄弟との関係、親子との関係のありようですねえ。
第二子
第二子は第一子と正反対になりやすい。
これは非常にわかりやすいですね。そして競合的になりやすいというのもなんとなく納得。がんばりやさんですね。
末子
永遠の赤ん坊
末子の記述を読むと、割合と否定的な文言がならびます。自立できない「永遠の赤ん坊」と。ふうむと思いながら、私自身は末子の人の「かわいい優しさ」をみることが多いです。また親にとって、親思いの人でもあるような感じがします。親との蜜月が続いているのですかねえ(これを永遠の赤ん坊と把えているのかな?)
テキストに紹介されているこれらのきょうだい順位。改めて読み直して面白いなあと感じます。人間観察の妙ですねえ。もっと観察を重ねてみたいと思います。
参考文献:「実践カウンセリング」 監修、野田俊作