さて逆子ちゃんの治療をしました。
鍼灸で有名ですが、先ず逆子ちゃんはなにもしなくても案外治ります(^_^;)
ただし、逆子ちゃんになれば、帝王切開というのが今時の決まりですから
逆子をどうにかしたいというのもよくわかります。
逆子ちゃんが回るポイントは、お腹が柔らかいことです。
十分に余裕があって、お腹が柔らかい。緊張感がなくてゆったりしている。
この状態にない場合は、あせりは禁物。まず身体に余裕をもたせ、
お腹が柔らかくなることが大切です。
☆熱いお灸で爪痕が。それでも回らないときは回らない。
以前に、逆子のお灸をしてもらったけど回らないという方がいらっしゃりました。
別の鍼灸院でやってもらったというすごく熱いお灸のせいで、握りこぶしを作った爪が手の平に食い込み爪痕が傷になって出血の後が!。そんな傷が出来るほどと驚きました。
そんな辛さを我慢しても回らないものはまわらないのです。
この方のお腹をみたら、非常に羊水が少ない様子でパツパツの上に硬い状態。
これじゃあ、いくら「逆子のお灸」をしてもダメじゃんと正直思いました。
そして、
とお伝えしました。
その方は納得して下さり、以降はお体の手入れにを中心に施術させて頂きました。
結果的には逆子ちゃんは回ることはなかったのですが、お体に余裕ができ、
ご本人も「いままでとっても身体に無理をしていたんだなってわかりました」とのこと。
臍帯がちょっと短かったようです。回りたくない理由があったんだなと思います。
逆子ちゃん、あせる気持ちはよくわかります。
ただ、ゆったりすることを気に掛けて頂き、その上で今回ご紹介するお灸を組み込んで頂くと、するすると回ってくれることもありますね。
☆逆子ちゃん 症例から
さて、あと1ヶ月ちょっとで出産予定の方。
検診にいったら逆子っていわれたとのこと。
えー今更の34週。
実は逆子治療で回りやすいのは、29週から32週ぐらいまでです。
それ以降ですと、微妙ですねえ(^_^;)回るときは回る。
ちなみに、39週で逆子と言われた方。
ダメ元でという感じで治療をしましたら、無事に回ってくれて経膣分娩出来ました。
回るときは回るですねえ。
さて、
どこを蹴るの?と候うと、お腹の下の方と。
ふむふむ、お腹の下の方を蹴っている場合は逆子ちゃんの可能性大です。
お腹をみると、柔らかい。
おおいい感じだなー。回るかなーと思いながらも、
この週数だから回らなくてもしょうがないねとお話。
ちなみに病院の先生は気にするな(^_^;)と。
帝王切開の予定日だけお知らせしてくれたとのことでした。
まあ、これがスタンダードですね。
☆逆子ちゃんのお灸
1)背部兪穴のお灸
2)三陰交、至陰のお灸
まず、
1)背部兪穴のお灸。
実はこの背部兪穴のお灸は、12週ぐらいに
「トイレが近くてしょーがない」というあたりからずっと
やっています。このお灸をいれたら調子がよいので継続と。
妊婦さんは、身体に余裕をつけること。これが第1ポイントです。
背中のお灸は効きますよ(^^)
2)三陰交、至陰のお灸。
この至陰は有名ですね。
私は左右差をみて、冷えのきついほうに、やります。
今回はセンネン灸のちょいと強いタイプで。
至陰だけ感じにくかったので3回
しっかりと染みるまでやります。
三陰交はあつさをほんのり感じる程度でOKです。
治療直後、なんとなく動いた感じがすると。
翌日には、真ん中当たりを蹴ってるっていうので、
まあ、下じゃなければいいかと思い、それ以降は背部兪穴のお灸だけにしました。
次の検診で、ちゃんと回っていてくれて帝王切開予定日は取り消しに。
無事に出産を迎えられますように。