2) 内転筋歩きこそ、膝の痛みの根本治療 100年足腰
足腰をしっかりというのは、生きていくときの大きなテーマですね。
さて、前回は2つ体操を紹介しました。
私はこの本の著者、巽一郎先生の大ファンです。
本はこちら→
講演動画はこちら 巽一郎先生 100年足腰 講演動画
https://www.youtube.com/watch?v=104PnPiEp44
人工関節の専門家の先生が、”まず保存療法、ダメなら手術”とされているなかで、徹底的に拘り、手術への道を遠ざけているこの方法は本当に説得力があると思います。
さて、前回、この本の中での2つの体操を紹介しました。
この二つです。
この二つをもう少し理解するために、巽先生のお考えを深掘りしていきましょう。
☆長生きのための4つの筋肉
巽先生は、年齢を重ねたら特に意識したい4つの筋肉をあげていらっしゃります。
・内転筋
・大腿四頭筋
・腹筋
・骨盤底筋郡
ちょっとなじみのない名前ですが、歩く、姿勢を保つと言うことに対してとても大事な筋肉郡です。
この4つを鍛えるために巽先生の8つの体操があります。
1正しい立ち方
2 内もも歩き
3 足あげ足趾にぎり
4 背伸び体操
5 CS 体操
6 足振り子体操
7 多裂筋体操
8 指の付け根を広げ 指を前後に(全部)
足首回し 雑巾絞りリスフラン関節とショパール関節
☆長生き筋肉『内転筋』
正しい立ち方と、内もも歩きはこの内転筋をとても意識した歩き方です。
先生は、この『内転筋歩き』が膝の痛みの根本治療となるとされています。それはよく行われている、『骨切り術』という人工関節を入れる以前の手術で得られる効果を、この内もも歩きが実現するということを先生の目でご覧になった結論だと思います。
本の中であった、『膝を内側にいれる』という言葉が今ひとつよくわからなかったのですが、O脚の人は、まっすぐ立ったときに膝が外にずれているんですよね。
つまり、膝の内側が痛いという人は、膝そのものが外側になり、O脚になっているわけです。
これを、すうっとまっすぐするということが、膝を内側に入れて、ということであり、下肢のアライメントを整えるというちょっとかっこいい言葉になるわけです。
このために、まずつま先をあげ、足を出し、踵着地して足の親指で次の一歩へという歩き方が必要です。
☆内転筋という二本足歩行の陰の立役者
私は筋トレにいくと、アウターサイ、インナーサイというマシンが好きです。これは通常では鍛えにくい、足の内転筋群、外転筋群を鍛えられるからです。
内転筋というのは、大内転筋、長内転筋、短内転筋、薄筋、恥骨筋
先生はまた、内転筋が弱るとO脚が進行するとされています。
これは膝関節の上部にある股関節との関係です。股関節は球関節で、多くの向きに大腿骨を動かせることができます。
股関節のおかげで、大腿骨の屈曲。つまり太ももをあげる動作ができますし、足を内側にいれたり、外側に出したり、回旋させたりとなかなかの活躍です。この動作を陰の立役者として支えるのが内転筋群の力です。
この股関節と膝関節の調和をたもつために、内転筋がとても大切と言うことですね。
☆歩かなくちゃだめ、でもO脚のままあるくのはNO!
痛みのせいで動かないと廃用性萎縮がおこります。
でも、O脚のまま歩けば、より軟骨がすり減り、痛みが増します。
このときは、体重をかけることなく、筋肉を鍛えるという方法もありますねこれは先生の紹介する3番目の体操、3)足趾にぎりです。体重を掛けずにあるけますよ。次のページで紹介しますね。
さ、今日も踵重心で親指意識して歩きましょう!