妊娠したいと思ったときに、なかなか妊娠出来ないとあれこれ考えちゃいますよね。
☆不妊治療で年齢が若いことのメリット
年齢要因は不妊治療ではおおきなメリットです。
妊娠に関しては、年齢が若いと言うことはなんにせよありがたいことです。
それは色々な選択肢を時間を掛けて行うことが出来ると言うことです。
『自然妊娠をしたい』ということは、多くの人があたりまえに望まれることだと思います。
しかしながら、年齢要因が高ければ、時間のかかってしまうことに関しては出来ることが限られます。
つまり、妊娠は人間の場合、28日に1回しか排卵しないので、
それだけしか挑戦出来ません。
半年掛けても6回。
年齢要因が厳しい40代の方の場合、半年たつと卵巣の状態も悪化ということが
めずらしくありません。
こういうときには、こういうときの作戦の仕方がありますね。
☆医療介入はなるべく少なくが生殖医療の大原則
”妊娠には、なるべく介入は少なく”というのも大原則です。
つまり、さまざまな医療介入はなるべく必要最低限でということです。
排卵をおこす、クロミフェン、クロミッド、セキソビット、レトロゾールなどの薬。
高温期を保つ、デュファストン、
薬に関してはこちらのサイトがわかりやすいですねえ。さすがはらメディカル。
不妊治療で使う薬 わかりやすい
また、人工授精(AIH)、体外受精、顕微授精、凍結・・・・などなど
沢山の医療介入があります。
私はどちらかといえば ”適切な医療介入はした方がよい”と考えています。
ただただ、”自然妊娠がよい” とか ”なにかするのは怖いから”という
理由から、なかなか次の一歩が踏み出せない方があります。
私は多くのそういった方の背中をぐいっと押してきました。
妊娠がしたいという気持ち、
不妊であると言う状態。
その地点から考えると、足がすくんでしまうことも多いでしょう。
でも、目的は妊娠することではなく、
愛するパートナーとの子供をもち、家族との生活を歩むことではないかなと思うのです。
妊娠だけを考え込んでしまうのではなく、家族をもつこと、家族との生活をスタートさせるために可能性のある選択肢を、適切に選ぶと言うことは大事だと思うのです。
☆自然妊娠したいというあたりまえの選択
確かに、”自然妊娠したい” というのも、あたりまえであり、かつ、医療介入が少ないというのは生殖医療においての大原則なのです。
医療介入はなるべく少なくというという大原則を踏まえながら、
何を選択すべきかということがとても重要です。
このあたりは、その方の状況によって、”採れる選択肢” と、”採るべき選択肢”が違ってきます。
つまり、排卵がまったくなければ、排卵誘発剤などは使うべきでしょうし、セックスが成立していないのならば、人工授精なども前向きに検討すべきでしょう。年齢が高ければ、時間を有効に使うような選択が望まれます。
☆なかなか妊娠しないとき、医療介入の少ない道を選ぶコツ
なかなか妊娠しないときには、
1)一般不妊検査を男性側も含めておこなう
2)タイミングを排卵前後を中心にに3,4回はとる。
3)体調をあげる、血流をあげる
4)医療介入をおこなう
私は長らく不妊治療に携わっていて、1−3までの段階を丁寧にすることで、案外多くの方々が、”自然に妊娠に至る”ということをよく知っています。つまり、医療介入がなくても妊娠が出来る可能性のある方が大勢いらっしゃるということです。
また、年齢が高めの方でも、40歳未満であれば、”半年程度”という期間は区切りますが、医療介入までのステップアップの時間をしっかりと1−3)に費やしていただき、4)の医療介入や体外受精の採卵をよりよい状態で迎える準備をしつつ、体調を整えていく中で自然に妊娠なさった方もおおくいらっしゃります。
年齢が若いと言うことは、1−3までのステップにかけられる期間がながいということです。今回の症例の方も、カップルのご希望が自然妊娠をしたいということでしたので、1年程度を目安にこの1−3のステップに時間をかけてもよいのではという提案をさせていただきました。
その後、4)の段階に入りましたが、それまでの準備ができていますので、スムーズなステップアップとなりました。
年齢が若いということのメリットを十分活かし、その上でご自身にとって最適な選択をできるといいですね。
それでは症例に続きます。
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