鍼灸・東洋医学と健康」カテゴリーアーカイブ

惑星物語と十干十二支マラソン

今日は2021/02/26 42番目の干支乙巳です。

昨日、12星座の惑星物語というのを知りました。牡羊座で生まれ魚座で悟りにいたるまでの一生です。なかなか楽しい物語です。十干も種から発揚し葉っぱが茂り実り次の命につなぐという循環の物語があります。十二支も同じです。こうやってその一つの循環する物語がそれぞれ関係性をもって暦の世界ができていきます。

今日は天の気は乙、種からの芽が地上に出ようとしているところです。そして十二支は草木が繁栄の極限に達したところとされます。そしてそこにいる人はというのが天地人の物語となるわけです。

 

ところで、旧暦の小正月。旧暦は1月1日を新月とするわけなので、15日は満月になるはずです、でも満月は明日なのよね〜。なんでーー暦ってのはこのずれが結構ありますね。世の中割り切れることばかりではないってことでございます。

乙と巳、どちらもくねくねした文字です。やっぱり乙女はくねくねするのかしらねえ。
蛇はアスクレピオスの杖にも描かれ医療のマークとも繋がりが深いですねえ。くねくね。

#朱雀 #翼 #乙巳  #小正月 #翼宿 #天 #巳 #地   #暦 #小田原 #お庭大好き #ビッグママ治療室

素直に言葉が入るとき

不妊カウンセラーをしています。

先日はオンライン講義をお願いされました。

学会での講演で、依頼をされたのは1年前の2月頃。

10月の講義だったので、すっかりこれはなくなったなと

思っていたら、なーんとオンラインでやりますと!

運営スタッフさんの根性に驚きながらも、

不妊カウンセラーであり、不妊治療の現場を長年携わっている立場としての

講演をさせていただきました。

さてさて。

現場でのお話し。

私は、不妊カウンセラーとして、割合と公平な立場でのアドバイスができます。

というもの、病院直属というわけではないので、そちらの利害関係とも距離を

おいていますし、サプリやなんとかの販売をするわけでもありません。

自由な立場での不妊カウンセラーとして、目の前の方にとって、「これがいい!」と

思われることをアドバイス出来る立場にいるわけです。

そのうえで、臨床上で培った経験と、数多くの根性ある患者さん達が

教えてくださった、コツ。本当に貴重な体験から積み重ねたここ一番のコツも

意外なほど多く積み重ねてもっています。

そんなところから、「ここ一番が頑張りどころだよ」というところをアドバイスさせて

いただくのですが、どーもこの言葉が届かないときがあります。

全く始めから私のアドバイスに耳を傾けない姿勢の方ならば、

まあそうだろうな(^^;)と理解できます。

強いご自身の信念と

その行動力で突き進むタイプの方の場合、

それはそれで、案外よい結果を出すことがあることも知っています。

また、どんな結果であれ、ご本人は納得されると思います。

そんな感じではなく、

それなりに、私のアドバイスを聞いてくださり、

それなりに、努力をなさり、

それなりに、積み重ねているのに、

ここがコツといったキモとなるポイントを、

すーっすーっと外す方がいらっしゃるのです。

その悔しさに、

初めのうちは「私のアドバイスの仕方が悪いのかな?」とか

「もう少し理解していただける言葉にした方がよいのかな?」など

いろいろ努力してみましたが、

どうも違う。

なぜか、運命の歯車をそこだけすっと違える運の流れがあるのかと

思うようになってきたのです。

私が暦や手相、占いに興味を持ちだしたのはこんなことの積み重ねからです。

すーっすーっと、困難事例でありながら、運の波にのって前に進む人もいます。

良い条件、状態であるのに、え?そっちを選ぶの?なんていう選択をし

自ら困難な道に進む方もいらっしゃります。

これはどちらが悪いのではなく、その方の運の方向が、今その時ではないのか、

流れが違うのか、大きなスパンでみると結局その道につながるためなのかという

事ではないかと思うようになりました。

つまり、私たちがあれこれ考えるよりももっと大きな動きや流れがあって、

私たちは生かされているのかもしれません。

また、その方に素直に言葉がすーっと入っていくには、その時の運やなにかの力が必要なのかもしれません。はっと気がつくその瞬間が人にはあります。気づかせてくれる存在があるのやもしれません。

その生かされている私たちのありようを、感謝して日々をすごしていきたいものですねえ。

坐骨神経が痛いよ〜! 手の甲つかってみましょう。

さて、座骨神経痛は悩ましいですね。

世の中には色々な治療法があります。

座骨神経痛というのは、坐骨神経に沿った痛みということで

下肢痛を伴う腰痛という事が多いですね。

案外効くのがストレッチ。あるいはテニスボールなどでぐりぐりの

マッサージ。梨状筋という坐骨神経の出口になっている部分を

いたわってあげる感じです。

他にパイオネックス(置き鍼)や湿布もよいでしょう。

とにかくなんでもやりたいですよね>痛いんだもん。

疲れと連動している場合は、下腹の温灸が効果的。

お臍の棒灸もお勧めです。

遠隔取穴として、手の経穴も置き鍼などでつかうと効果が持続することがあります

 

 

症例としてはこちらかな0022

 

規則正しい習慣、食事、リラックスで、気持ちの良い便通ある生活

便秘は悩みで持つ方も多いですねえ。

芸能人である松本明子さんの体験談を読み、非常に面白く思いました。

以前にも書きましたが、もう少しまとめた形にしますね。

まつもとさんは、有名な便秘外来にいかれます。そこでは、

「処方されたのは、消化剤と整腸剤に、ガスを出す薬の三つだけ。主治医からの指示も、起き抜けに水を一気飲みする、決まった時間にトイレに行く、便器に座って体をひねる――など、簡単なことばかりだった」

面白いですねえ。

便を出す薬なんて処方しないんです。

これは、

松本明子著「腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラ出来ました!」アスコム出版

という本です。

この本から提示されているのは

・毎日トイレに5分座るという習慣化

・心と身体の緊張を緩めよう

→同じような毎日(習慣化)

→余裕ある時間の設定(あせらないようにする。

→呼吸法をおこないリラックス

・感謝して寝

・夜寝る前3時間までに食事を終わらせ、朝ご飯を毎日とる(習慣化、腸の蠕動運動を促す)

・食事に発酵食品などを取る

・ストレッチを行う。腹部を伸ばしたり、腸に圧力をかけたり

・朝一杯の水を飲む(スイッチオン、胃結腸反射)

この本はリラックス、緊張を緩めると言うことが強く提唱されていて、便通に対する考えがオモシロいです。

以前に東洋医学的な考察をしていますので、詳細はこちらを。

https://wp.me/p88CT4-LN

ポイントとなるのは、

油:オリーブオイル

発酵食品

食物繊維+乳酸菌

オリゴ糖

となっています。

発酵食品としてキムチ、漬物、チーズ、らっきょう、福新漬けなどなど

食物繊維には不溶性と水溶性の2種類があります。

不溶性食物繊維を多く含む食品

穀類、野菜、豆類、キノコ類、果実、海藻

水溶性食物繊維を多く含む食品

昆布、わかめ、こんにゃく、果物、里いも、大麦、オーツ麦など

どちらも大切ですので、しっかり取りたいですね。まあ、野菜食べて、キノコ食べて、海藻類食べてっていう感じでしょうかね。

これに、便秘といえばオリゴ糖なんて言うのもよくききますね。

オリゴ糖は、大豆などの豆類、たまねぎ、ごぼう、にんにく、アスパラガス、ブロッコリー、アボガド、バナナなどに多いようですね。また、オリゴ糖として砂糖の棚にも並んでいたりするので、ヨーグルトを食べるときに少しパラパラでもよいのかもしれませんね。

規則正しい生活と、リラックス(*^^*)

それに楽しい食事で便通と上手に付き合いましょうね。

 

 

 

0010:両卵管閉塞の診断からの自然妊娠②(西洋医学的、東洋医学的不妊治療解説)

両卵管閉塞の診断を受けていた方ですが、無事の自然妊娠に至った症例です。

詳しい症例はこちらです。

この中の、東洋医学的な分析について少しづつ解説していきたいと思います。
興味のある方はご覧下さいませ。

不妊治療解説0010

☆1

1)5年間妊娠していない現状の捉え方:

不妊治療の基本として、妊娠を希望してからの期間があります。

この方の場合は、26才で結婚を希望されてから5年間妊娠しないという十分な期間があります。

通常は、20代でしたら2年程度の期間で充分かとはおもいます。30代でしたら1年程度が

目安でしょう。逆に言えば、1年ぐらいは妊娠しなくても当たり前っていえば当たり前なのが

妊娠です。1,2度のタイミングで妊娠しないからと言って大騒ぎする必要もないわけです。

地元の婦人科で検査され卵管閉塞による不妊という診断。セカンドオピニオンでも同様の

結果ですので、両卵管閉塞による体外受精という診断は正しいと思われます。

2)なぜ両卵管閉塞、体外受精しかないという診断を乗り越えて自然妊娠をしたのか?

〜身体の緊張がもたらすこと

しかしながら、この方は結果的に自然妊娠をされています。

これは、卵管造影や検査によって緊張すると卵管が閉塞している状態になって

しまうケースがあるということではないかと私は経験から思っています。

実は、画像診断による卵管閉塞診断後の自然妊娠は長い不妊治療経験を踏まえると

案外あるといえます。つまり、緊張しやすい状況を持った人が、東洋医学的な

身体作りをし、不要な緊張感がなくなることで妊娠するということが

よくあるのです。

これは卵管閉塞という画像診断まで行かないケースでも多々あります。

3)東洋医学的解説

この身体の緊張が強く、卵管が閉塞しているように思える状態がこの方の弁証では、

弁証:気虚 腎虚肝鬱

論治:益気補腎 疏肝理気

腎気を補い全身の気虚を救う。肝気をめぐらせ鬱滞を張らす。

ということが現状をよく現れています。

全身の生命力が不足し(気虚)

その生命力不足が腎気が中心であったので、

気の昇降出入(全身の巡りをスムーズにさせる)の主導となる肝気が鬱滞し

伸びやかな身体でなくなっているということです。

このために、腎気という身体の底力、そして生殖の力を補い、疏肝理気というように、身体全体の気の巡りをよくしていく努力が必要となっていくわけです。

初診時に体表観察にしたがい、寒邪の入り込みを取り除く治療が入っています。風邪の内陥が生命に竿しているとまで考える弁証にはなっていませんが、もしかしたら、この寒邪の入り込みは、この方の腎気に負担をかけ肝鬱を強くしていた一因となっていた可能性も伺えます。

☆2

針灸治療解説

両卵管閉塞、体外受精しかないという状態からの自然妊娠。

弁証論治は

弁証:気虚 腎虚肝鬱

論治:益気補腎 疏肝理気

腎気を補い全身の気虚を救う。肝気をめぐらせ鬱滞を張らす。

ということです。

針灸治療について解説していきましょう。

..鍼灸治療

…初診

1)右合谷、右列缺(ミニ灸)右申脈(ミニ灸)、右陽陵泉、右臨泣(ミニ灸)、

左三陰交、大巨(10)

2)肝兪(ミニ灸)腎兪灸頭鍼、次髎ミニ灸、復溜(ミニ灸)

この方に第一に必要だったのが腎虚です。腎気が補われると、肝気がゆるみ緊張がほぐれることはよくあること。

1)で合谷、列厥、右の申脉とつかっていっています。これはこの方の緊張がもしかして冷えの入り込みとの関係もあるのではといったところも伺わせたことからの取穴です。ただし、右の陽陵泉、臨泣と詰まった感じがでていて、初診時は右半身での取穴になっています。取穴は基本的にざくっとした弁証論治が終わった後、改めて触って決めていきます(初診の切診をするだけでも身体がかわりますから、最終的になにを取穴するかは、いままさに取穴するときにきめます)

つまり、これはかなり気の偏在が強いということを感じさせます。

申脈(BL62):足の太陽膀胱経に所属する経穴。confluence points of eight vessels陽蹻脈の主穴でもあります。

合谷(LI4):手の陽明大腸経に属する経穴

Source pointでもあり、四総穴の一つでもあります。ここは反応の多いところですし、また全身を大きく理気するポイントともなります。今回は肺気を動かし風邪の可能性をとること、身体がリラックスし、気の昇降出入をもつことを狙っています。

2)背部兪穴は基本的にみたままの弱りをそのまま取穴していきます。結果的に腎兪(BL23)の冷えが大きかったので灸頭針をいれています。

自宅養生施灸

この方は、遠方であったこともあり、治療が2週に1度しかいれられませんでした。しかしながら、そのことを御自覚なさり、とても丁寧に自宅施灸を棒灸を中心にし、おこなっていらっしゃりました。

自宅施灸はミニ灸と棒灸でおこなっていただき、

棒灸では、大巨(ST27)、関元(CV4)、臍など、お腹を中心に。ミニ灸は列厥、復溜、三陰交、申脉、内関などなど、治療時につかった配穴をそのままご自宅での治療用にしていただきました。

妊娠してからも、妊娠10週まではホルモン値が悪く、いつ流産してもおかしくないという状況でしたが、鍼灸治療の頻度をあげ、ご本人も丁寧な棒灸をおこない、無事に初期を乗り切りました。途中もお腹の張りやすさなど問題が多くでがちでしたが、無事に正規産で3000㌘弱のお子さんを出産。身体の緊張を持ちやすい方は、もともと気が上向きのベクトルをとり安いタイプです。妊娠は胎をまもるために、上向きのベクトルを強くしますので体調不良(つわり、胃の不快感、つきあげ)が強くなりますが、上向きのベクトルを

その後、第二子も無事に自然妊娠し出産。

下焦を充実させることで、身体がリラックスし、気血がスムーズに運行できたことが、妊娠ー出産ー授乳ー次の妊娠にという連携をスムーズにさせてくれたと思います。

また、本症例では、ご本人の棒灸に対する丁寧な取り組みが、私自身に棒灸の力強さを教えてくれる結果となりました。妊娠初期にP(黄体ホルモン)などのホルモン値が悪く、流産の可能性が指摘されるケースでも、多くの症例で無事に妊娠初期を乗り切ることができています。

臍下丹田に気を集めることの重要性、そして気を集めることをしてく道具としての棒灸の力強さを感じます。