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迷える妊活:何を選ぶかを一緒にみつける「不妊カウンセリング」のすすめ

妊活に迷ったときに。あなたに合った道を見つける「不妊カウンセリング」のすすめ

このところ、「妊娠しました(^^)」というご報告を続けて伺うことができ、私自身もとても嬉しく、ほっこりした気持ちになることが増えています。

不妊カウンセリングをしていて、私がいつも感じるのは、
「ご自身に合った選択」をすることの大切さ、そしてその難しさです。

今はさまざまな場所で不妊に関する情報を得ることができます。

・病院での相談
・友人のアドバイス
・ネットやSNSの情報

このように、多くの情報の中から「よい情報」を探している方も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、さまざまな治療や方法を試しても妊娠に至らず、カウンセリングにいらっしゃる方も少なくありません。

そうした方からよくいただく言葉があります。

「もっと早く先生のアドバイスを聞いておけばよかった」

そう言っていただけるのはとてもありがたいことです。
ですが同時に、妊活において最も大切な「時間」がすでに削られてしまっていることに、患者さんと一緒に焦りを感じることもあります。

だからこそ、
「今この時から何ができるのか」
を一緒に整理し、作戦を考えていきます。

妊活には情報が多すぎる

妊活に関する情報は本当にたくさんあります。

・病院選び
・治療方法
・生活習慣
・セルフケア

インターネットを見ていると、時には真逆の内容の情報も出てきます。

そのため、

「この情報は間違っていますか?」
「これはウソですか?」

と聞かれることもあります。

ですが私は、どれも完全に間違いとも、ウソとも思いません。

情報というものは、

・視点
・立場
・経験
・信念

によって表現が変わります。

つまり多くの情報は、その立場から見れば誠実な情報なのです。

ただし問題は、それが
「今のあなたに本当に必要な情報かどうか」
という点です。

ここが妊活を難しくしている大きな理由の一つだと感じています。

自分に合う妊活を見つける難しさ

「自分に合う方法は何なのか」
これを見つけることは簡単ではありません。

人は自分自身を客観的に見ることがなかなかできません。

そのため、

・迷う
・混乱する
・涙が出る

こうしたことが起きるのも自然なことです。

妊活には多くの不確定要素があるからです。

卵の状態、子宮の血流、ホルモンバランスなど、さまざまな条件が関わります。

条件がそろっていても、今回は卵の状態が良くなかったというだけで妊娠が成立しないこともあります。

つまり妊活は、
とても複雑で、時には偶然のように感じられることもあるというのが現実です。

「不妊」の定義は時代とともに変わってきた

現在では、1年間妊娠しない場合を不妊と定義することが一般的です。

しかし以前は、2年〜3年という期間が目安とされていました。

これは、1回のタイミングや体外受精で妊娠しなくても、それだけで不妊とは言えないという考え方です。

ただ現在は、年齢による妊娠率の変化を考えると、2〜3年という時間は長すぎる可能性があるため、1年という基準になっていると考えられています。

ネット情報との付き合い方

ネットを見ていると、本当に多くの情報があります。

一見真逆に見える情報でも、少し視点を変えると同じ目標に向かっているアドバイスであることもあります。

ただし、
万人向けの妊活アドバイスが、すべての人に合うわけではありません。

特に不妊に悩んでいる場合は、個別の状況に合わせたアドバイスが大切になります。

あなたに合った道を見つけるお手伝いを

当院では、妊活が難しいケースの方と二人三脚で

「何をすればいいのか」
「どう進めればいいのか」

を一緒に考えながら進めていきます。

その結果、妊活の扉を開かれた方も多くいらっしゃいます。

症例についてはWEBサイトにも掲載していますので、ぜひご覧ください。
症例集はこちらです→

ただし妊活は、必ず結果が出るものとは言い切れません。

だからこそ、

一緒に考え、
一緒に悩み、
一緒に道を探していく。

その中で、ご本人が納得し前に進めることが、とても大切なのだと思います。

「今できる最善」を大切に

「今できる最善のこと」を積み重ねること。

それが納得できる妊活につながります。

一人でも多くの方が人生の新しい扉を開くことができますように。
そのお手伝いができれば、とても嬉しく思います。

冷え対策:冷えは動きをつけろ!

冷えについては、本当に世の中にいろいろな対策が溢れていますね。

私は長年にわたり、患者さんの『冷え』という訴えに対応してきました。

そして、タイプ別に3つあり、このことを踏まえて冷え対策をしていただきたいなと思っています。

 

 

人間には、ざくっとわけて3つのタイプがいらっしゃります。

それぞれにタイプが違います。

冷えにはおおきくわけて、三つの課題があります。 冷え

 

生命力の弱さの冷え

 

動きのにぶさの冷え :めぐり、うごく力が足りない、

温め、養う力があっても、巡らなければ、末端まで届きません。手足が冷たいのは緊張や、血流の動きの面での悪さが原因なのかも。

 

外因:外が寒い、地面が詰めたいなどの影響による冷え

 

冷え対策!

冷え対策その1 生命力の弱さ

生命力の弱さをおぎなうには、サプリや漢方なども有効でしょう。ただし、胃袋の力不足の場合は、経口摂取するモノの追加はで逆に生命力が落ちてしまうこともあります。この場合は、お灸のセルフケアです。

 

 

 


胃袋が弱いタイプには、この胃の六つ灸がききます。                             膈兪(BL17)、肝兪(BL18)、脾兪(BL20)。当院ではこのほかにその方の一番弱りを示している経穴へのセルフケアをお勧めしています。

 

冷え対策その2 動きの悪さ

 

 

 

 

 

動きの悪さです

動きが悪いということは、温める力があったとしても、なかったとしても、末端に届き、全体を巡ることができません。

巡らせるための努力が必要です。

緊張や、運動不足、瘀血、などさまざまな原因がありますが、イメージとしては昔のお風呂です。

交代温冷浴 末梢循環改善のために
1)40-42度ぐらいのお湯に膝下まで1-3分ほどつかります。
2)浴槽を出て、冷水を手や足に10秒ぐらいかけます。
3)1と2を3-4回ほど繰り返します。
4)暖かさを閉じ込めたい場合は、最後に冷水で終わりにします。

☆全身浴を行いながら、冷浴をおこなってもよいです。
☆半身浴、あるいは手足の末端のみをバケツなどのお湯と水につける交代温冷浴にしてもかまいません
☆水とお湯の温度差は30度ぐらいがよいとされていますが、冷水浴はあまり無理せずに徐々に身体をならしていきましょう。

 

冷え対策その3外因

 

生命力の弱さや、気血の巡りの悪さによって、温め養われていない部分となりやすいところである、皮膚表面や、手足などの末端は外側の影響を受けやすいですね。この場合は、その末端を外因から守る必要があります。

いわゆる、手袋をするとか、服を着るということですね。カイロなどの温度がでるものも、外因がキツいときはよいかと思います。ただし、温め養うのは、基本的にご自身の生命力でおこなうものです。あくまでも外因がきついときの防御として考えてください。

 

まとめ

 

冷えと、つめたさばかり考えがちですが、食べたものを滋養とし、全身に頒布することが究極の冷え対策です。

温め、養い気血はめぐります。
血流を意識した健やかな身体作りをしていきましょう(*^_^*)

 

 

待つ、やめる、やらないも大切な選択:妊活、不妊、不育

ネットのアドバイスは、貴方へのアドバイスじゃないのです。

そして読んだアドバイスは、自分の聞きたいものだけ耳に入ります。

だから、血流が大事と聞くと、血流のために運動しちゃう

ストレスが大敵と聞くと、ストレス発散のために活動しちゃう。

血流もストレスも大事な要素です、でも、どの方向にもっていくかは、
人それぞれなんですよ。

でも、どうしても、耳は聞きたい方向で聞いてしまうものだと、つくづく私は思います。
当然、私の耳も、そうです。

だから、少し俯瞰したものの味方、メタ認知的な視点はとても大切です。

壁にぶつかった貴方の妊活を前に進めるために

3)不妊・不育・着床障害・妊活、着床から妊娠12週までを乗り切るコツ

今日もいいお天気です。
さきほど、たのまれごとの原稿を送付できて、ほっとしながらも、ご機嫌です。
みなさん、元気にやっていますか(^^)。
さて、今日は、不育、不妊のお話の続きをさせていただこうと思います。

 

☆不妊不育着床障害妊活、着床から妊娠12週までを乗り切るコツ

着床の時期から、妊娠初期の12週までは『血流活性化の必須ゾーン』
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《女子胞の図》

イラスト

子宮のことを東洋医学では女子胞といいます。
この女子胞は、東洋医学で考えるところの五臓(肝心脾肺腎)と深く関係をもっています。

女子胞は、生命の土台の力である腎気に強く支えられ、気血をめぐらせるコントロールをする肝によって周期性を持ちます。まず肝と腎との関係が一番大切なのです。

肝ーのびやかな心身をつくります。人間がストレスや気の鬱滞によって非常に大きく
左右されやすいと言うことがよくわかりますね。鍼灸が得意とするところです。

腎ー生命の土台
生命を支える土台としての腎は、卵子をはぐくみ、受精卵を受け止め成長を促し
出産までしっかりと胎児を滋養していきます。
鍼灸、ご自宅でのお灸、温灸などがとくに力を発揮します。
生命の土台の力ですから、簡単には充実させることができませんが、
この充実こそが、血流活性化が必要な妊娠初期から12週までの時期を支えます。
12週の時期をこえ、女子胞が胎とお母さんの身体をしっかりと結びつけてくれてからは脾胃(胃腸の力)に問題がシフトしていきます。お身体を拝見していますと、背部腧穴(背中の経穴)の変化がこのとおりです。脾胃に負担がきつくなり大きく陥凹して手入れの必要を感じさせる場合が多いです。

 

イラスト

 

 

☆しっかりと充実した赤ちゃんのために(3000㌘50㎝を目指して)
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以前に助産師さんとお話しさせていただいていて、3000グラム50㎝というのが一つの目安になるんですよとおっしゃっていました。

確かに確かに。でも、いまは全体に赤ちゃん小さいですね。

これは平成12年までの統計ですが、さくっと右肩下がりですね。

出生時体重の変化

 

妊娠の初期(~12週まで)は腎気の充実、下焦の血流確保

しっかりと赤ちゃんの体重を増やすには、妊娠初期に血流をあげ、胎盤が大きく充実していることがポイントです。

不育症のサイトをみていただくとわかるのですが、妊娠初期の血流をしっかりと確保し、胎盤が形成させていく時期を助けることで、血流がよくなること、大きな胎盤が作られることが期待されるようです。

この胎盤の大きさは妊娠の初期、15週までできまります。
その後は、胎児と一緒に大きくなり、胎盤と胎児の体重は比例します。
つまり、胎盤が小さければ胎児は小さくなり、大きければ大きくなります。

大きな胎盤はしっかりとした赤ちゃんを育んでくれます。当院で出産なさった方は3000㌘を充たしてのご出産報告をよくいただきます。そして『胎盤が大きいわねえ~』と助産師さんに言われたという私にとって密かに嬉しい報告も多いです。3000㌘50㎝を目指して頑張りましょう。

一昔であれば、3000グラム50㎝のお子さんの胎盤は普通だったのだと思いますが、
出生体重の減少の中みる胎盤は小さめで、3000グラムのお子さんの胎盤は大きく見えるのかななんて思います。

 

赤ちゃんへのプレゼント、胎盤を充実させる、妊娠初期を大事にすごしてくださいね。
コツは子宮血流です。

 

子宮血流をあげるコツ4選

1)安静にして手足への血流を抑える。
→血流は、必要とするところ、動かしているところにあつまる。
→運動→手足へ→子宮血流↓
→考えすぎる、頭を使いすぎる→頭へ→子宮血流↓

 

2)動きをつける
→交代温冷浴、足腰の血流連動
→軽い運動→臍下丹田に納める

3)女子胞(子宮)の温養補腎
→臍の棒灸、関元(CV4)、大巨(ST27)の棒灸

 

4)体幹を中心とした生命力up
→胃の六つ灸 脾兪(BL20)、胃兪(BL21)、三焦兪(BL22)、腎兪(BL23)、次髎(BL32)のお灸

 

 

参考文献:不育症学級 杉俊隆著P47より

2)不妊と不育症:解決へのアプローチが同じ場合が多い!

今日はいいお天気です。
みなさん、元気にやっていますか(^^)。
さて、今日は、不育、不妊のお話の続きをさせていただこうと思います。

☆初診でいらしたSさんの物語

初診でいらしたSさん、41歳。主訴は不妊
長らくの不妊治療をされていました。
体外受精も10回以上の胚移植をなさっています。

 

☆妊娠反応がでるも、若いときには胎嚢確認、いまは化学流産を繰り返しています。

1,2度は妊娠反応が出たこともあるとのことですが、残念ながら化学流産。
治療前の年齢が若いときには、胎嚢確認まではできたのに流産になってしまっていますとのことでした。

その後、妊娠せず、不妊治療を開始、高度生殖医療を取り入れるものの不妊治療が前に
進まないというお悩みでした。

お身体を拝見して、不育症では?と思いました。
流産歴もあり不育症の検査は?とお伺いすると、

『不育症の検査は念のためということでしましたけど、不育症ではないと診断されました』
とのお返事。

 

☆不育症の検査といっても、範囲が違うという現実

うーん、
ここで考えたのは、彼女の不育症とおっしゃっているものと、私が不育のカテゴリーではと考えている中身が違うと言うこと。

そこで、『その検査は保険の範囲内ですか?』と伺いますとYESとのこと。
是非、もう少し踏み込んだ不育症の検査を受けて下さいとお勧めしたところ、自費の検査を受けられ、不育症と診断されました。そしてその後は鍼灸治療とヘパリンを使い、無事に赤ちゃんを抱くことができました。

 

☆不育症の定義を満たしてからの検査では遅いのでは?

 

不育症は、定義があります。しかしながら、現状では不育症の定義をまって不育症の検査をするのでは遅いのではないかと思うことが多々あります。

そしてこの定義で語られる不育症と、不妊にもつながり初期の着床障害や心拍確認前の流産を繰り返す不育症では少し違うように私は感じます。

 

☆不妊でひっかかり、やっと妊娠したのに、不育でもひっかかる。前に進まない

 

また不育と不妊の要素が重なっている方の場合は、不妊が解決し、妊娠反応陽性がでても、不育要因でひっかかり、出産までたどりつけないわけです。

不育の定義は、あたりまえと言えばあたりまえのことが前提です。
20代であれば、妊娠はさほど問題なく成立し、その上で流産を繰り返し、不育症の定義をみたします。

でも、不妊がある方にとっては、不妊の壁を越えてやっと成立した妊娠が、不育要因で前に進まなくなってしまえば、また不妊の壁からの挑戦となりあす。

 

☆40歳での高度生殖医療での妊娠、流産後の治療の進み方

たとえば40歳で体外受精に挑戦しながら不妊治療をしている方。

2回流産してから不育症の検査をして・・・と言っていると、不妊治療そのもののタイムリミットを越えてしまいます。

流産がからむと採卵が数ヶ月から半年先になってしまうことも多く、治療が中断するからです。

ですので、検査は自費でハードルは高いのですが、私はお身体を拝見させていただいて『おかしいな』と思われた方には、不育症の定義は充たしていなくても、不育症の検査をお勧めすることがあります。そして残念ながらなのか、早めに発見できてよかったのか、検査が陽性になり『行ってよかったです』と言う結果が多くあります。

 

☆年齢要因によっては、不妊の課題が解決し得ない状況も・・・

 

そしてときに、行って不育症の診断はもらったものの、それまでの治療歴が長く、年齢要因的な因子が強く関与し、時すでに遅し・・・となることもあります。もっと早くご相談させていただいていれば・・・となることが1度や2度ではありません。

 

☆厚生労働省のサイトよりの情報

厚生労働省の研究班によってこんなサイトがつくられています。
不育症の定義は以下の通りです。

【不育症の定義】(厚労研究班の研究成果を基にした不育症管理に関する提言
(患者様用)から)

2 回以上の流産、死産、あるいは、早期新生児死亡(生後1週間以内の赤ちゃんの死亡)
がある場合を不育症と定義します。すでに子供がいる場合でも、流産・死産、早期新生児
死亡をくり返す場合は、不育症に準じて原因精査を行っても良いとされていますので不育
症外来を受診して下さい。現在のところ、妊娠反応のみ陽性で赤ちゃんの袋が子宮内に確
認されないまま、その後に月経になってしまう化学妊娠については流産回数には含めませ
ん。ただしくり返す化学妊娠については不育症に含めるか否かにつき今後検討していく必
要があると提言されています。

この定義の中で、やはり化学妊娠についても今後の課題ということで取り扱われているのは進歩だなと思います。着床障害もこのカテゴリーに入っていくのではないかという気がします。

現在(2023/08/21)、化学流産に関してはこのように提示されています。
化学流産について

”生化学的妊娠をされたからといって検査や治療を受ける必要は現時点ではありません。あまり神経質にならず、次回の妊娠に臨まれることをお勧めします。
ただし、欧州生殖医学会では2017年に生化学的妊娠を流産回数に含めるとしました。今のところ、日本、アメリカでは生化学妊娠は流産としていません。今後、繰り返す生化学的妊娠をどのように取り扱うかについて検討していく必要があります。”

化学流産、着床障害は、不育症と一般的に言い切るまでにはやはりなっていないと思われますね。
まあ化学流産の段階は、ある程度の”生殖の淘汰”の中でおきることでもあります。

 

☆鍼灸治療で血流をあげ、不妊や不育にお力になれます。

 

当院の鍼灸治療では不育症と非常に関連の強い、血流を改善して、この時期を乗り越え、無事に妊娠を継続出産に至った方を数多くいらっしゃります。

東洋医学的な体表観察や、冷え、血流といった観点からの鍼灸、セルフケアアプローチが効果的である症例も多いです。

当院の鍼灸治療では、着床の時期から、妊娠初期の12週までを特に『血流活性化の必須ゾーン』として、特に力をいれて治療をしています。是非、ご相談下さい。そしてなんとか、妊娠12週をこえ、赤ちゃんが抱けるところまで一緒にがんばりましょう。