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風疹から考える、社会を感染症から守るコツ。

コロナの日々が続いていますねえ。

私はマスクがあまり好きではありません。
でも、もうしょうがないと諦めモードでマスク生活してます(^_^;)

夏だし、外ではもういいんじゃね?と思っていると、
政府からも屋外でのマスク指針がかわりましたね。

厚生労働省 マスクについて

こまかくお話が出ていますが、
他者と身体的距離(2m以上を目安)が確保できない中で会話を行う場合のみとはっきり書かれているので、従いたいと思います。

さて、世の中いろんなデーターを参考にして、色々な意見がでています。私はこの忽那賢志先生の発信を信頼してみています。

コロナのずっと前からいろいろな発信をされています。
つまり、感染症としてのあたりまえの考え方を教えてくださっているなと感じます。

この風疹の話しは本当に説得力がありますよね。
私は妊娠希望の方の風疹抗体価を拝見することが多いのですが、
案外皆さん低いのですよね。

みなさん若い頃にはワクチンを打っていますが、30代後半ともなると、抗体価が低くなっており、『まず風疹のワクチンを打ってから不妊治療』となるケースも多いかと思います。

このときに、当事者(子供と妊婦さん)が問題ではなく、当事者以外で流行をさせてしまう集団があると、結果的に当事者(妊婦さん)が感染し、子供に重い障害が出てしまうと言うことにつながるということです。

当事者である、大人男性や妊娠に関係のない人たちにとって『風疹?子供の病気でしょ。自分たちは関係無い』となりがちですが、社会で防げる物は防ぐのが感染症なのかなと感じます。

忽那賢志先生の

マスクを着けている人が多い日本の新型コロナ感染者数が、世界最多なのはなぜ? です。データーを読むのは難しいですね。でも、非常に納得出来るところです。

かなり身近になっているコロナです。仕方がないと思う反面、出来ることはしなくっちゃとも思います。

我が家の近所のお寺さんの一角に、痘瘡堂というお堂があります。

これは昔の天然痘が流行ったときに建てられた物だときいています。いまサル痘のことで、天然痘のワクチンで防げるといまのところいわれています。日本では天然痘ワクチンは天然痘の撲滅宣言もあり中止されており、昭和49年生まれの人までですね。それがいま再び注目されるとは・・・・。歴史は繰り返されるということでしょうか?

人間の生活、社会活動や家族との喜びこそが私達の生きる支えです。この支えを大事にしながら、日々を生きていきたいですね。

庭にブルーベリーの実がなり、食べ頃です。
これって、鳥さん的にはまずいのか、あまり狙われず私がラジオ体操をしながら
毎朝少しづつたべています。健康ゲットだぜ〜(ホント(^_^;)???)

ブルーベリー

外邪から身を守るには、肌肉の厚い充実した肺の力を!肺気の充実を

Zoomをつかった、鍼灸師さん向けセミナーをしています。

今回は、東洋医学を考えるときの基本のキ。
気の昇降出入をとりあげました。
この気の昇降出入は生きている人間を東洋医学的に把えるときに
本当に大切な概念です。

ここをしっかりと押さえずに、沢山の知識だけをバラバラと詰め込むと
ただただ使えない知識の山ができちゃいます(^_^;)。
統合する力こそ、診る、診立てる力だと思います。

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人間の身体はゴム風船(肺気)で括られ、その中に身体は濃淡を持って存在しています。

ゴム風船で括られたその内側には濃淡があり、濃いところは、筋、骨、臓腑など目で見て感じられるところ、薄いところは血液体液や動きなどと把えています。

その濃淡全てが、ゴム風船に括られ、ゴム風船のゴムの厚さが肺気の柔軟な力と重なります。そして人間の生きる意思は肝気が主っています。

☆肺気と肝気

・肺気について

肺気は外界との交流も持っていますが、一括りの人間そのものをみるときには、肌肉としての厚みをもち下向きベクトルを持つ存在ととらえています。

・お高い肺気と安物肺気

ヂィズニーランドで買う風船はゴム部分が厚みがあって弾力があってお高い感じ。選挙の時にもらう風船はペラッペラで薄いお安い感じ。肌肉としての肺気の状態はそんなイメージでみるとわかりやすいと感じます。

・生命力のある生き物とは

たとえばリンゴ。肌肉がしっかりと厚く充実感があるリンゴ(肺気の充実)。そして内側から肌肉へ衝き上げてくる生命力を感じるリンゴ(肝気の充実)。この感じが生きてる度が高い生命のイメージです。

・肝気について

肝気は生きる意思(肝)を持つ存在です。気の昇降出入の中心的存在でもあります。そして、特に上向きベクトルを強くもっています。

・相互の関係

肺気と肝気は、ベクトル(強さと方向性)で、下向きと上向きの関係性を強くもち、命の中で大きな存在感となります。肺気の下向きベクトル粛降と肝気の上向きベクトル昇発は大きなベクトルの組み合わせです。

気の昇降出入 肝心脾肺腎 肝気 肺気 イラスト

☆実際に東洋医学臨床で使う、肺気と肝気

治療において、この肝気と肺気のベクトルは、強さと大きさを意識したときに非常に効きやすいものであり、使い方に注意が必要です。

健康な状態、病態などあわせ、どのベクトルがいまのこの身体に生じ、どのベクトル出しをすることがこの身体に必要なのかを考えることで、一つの治療の中での順番やドーゼを考えやすくなります。肺気は全体を括るゴム風船ですから、下向きベクトルを出しつつ、上向きベクトルを柔軟に受けとめ、内側に返します。また過剰な上向きベクトルを上手にヤカンの穴から水蒸気が噴き出すようにガス抜きが出来れば、健康な状態を保ちやすくなります。

肺気が十分に厚みをもって力強くあると言うことは、身体の防衛ラインが充実しているということです。

病的な状態

上向きベクトルがあまりに強すぎたときに、肺気が傷られてしまう状態ともなります。また、常に上向きベクトルの負担がかかり続ければ肺気のゴム風船は薄くなってしまいます。また肺気の薄さを肝気がカバーしている場合もあります。(生命力の不足をやる気でカバー。気が抜けるとガクッとなる)一時的なカバーにはなりますが、長期的には消耗となってしまいます。

肺気と肝気、相互に仲良くなっていって欲しいです。

そして臨床では非常に使い勝手の良い、効く、効いてしまうベクトルです。

上手につかっていきましょう。

☆昨今の流行性の風邪について。

肺気が充実していると言うことは肌肉があつく、外敵との防衛ラインがしっかりとしていることにつながります。

これは、外邪である風邪にやられにくいということにもつながります。

しかしながら、この肺気を充実させるということは、脾肺の虚が全身の気虚を示すように、充実させるには、裏ステップがいくつもあり、その最後のあらわれとしての肌肉の充実となるわけで、単に肺を補って即充実とはいきません。

お高い肌肉の充実した風船になる道は遠いけど健康のめざすところであるといえますね。

肺気に負担をかけやすい、肝気の調整(つまり心の調整、気持ちを整えること)が、健康法とつながるのも肝気が肺気をいじめ、脾胃をいじめ、自分自身の生きる意思(肝)である美しい姿をもちながらも、自分自身を傷める刃にもなるからです。

昨今のマインドフルネスブームは、この生きる美しい意思であり、気の昇降出入の主役である肝気を上手にコントロールしようという方法です。肝気のコントロールができることは、健康への近道でしょう。

マインドフルネス、やってみましょうよ(^^)

18-2 肺の病機、肺の器そのものが虚損しています!

肺陰の失調を考えていきましょう。

これは、肺の器そのものが、外邪や内邪で侵されている状態を示しています。
肺を養う肺陰そのものの不足と、内熱によって肺陰が消耗している病態を考えていきます。

18−2:肺陰失調:肺陰不足と陰虚火旺

肺陰不足

原因
1,燥熱邪気(外邪)ー肺に滞り肺陰を消耗
2,七情内傷(内因)ー内火を化し肺陰を消耗

肺陰の滋潤作用低下ー鼻咽喉の皮膚乾燥
肺陰の気道失養ー乾いた咳、痰が少ない、息切れ、声がかれる

陰虚火旺(肺陰虚、腎陰虚(特殊)

虚火上炎ー煩熱、盗汗(夜が中心、重くなると昼も)、不眠、五心煩熱
肺絡の抄焼ー乾いた咳、喀血、痰に血が混じる