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その5 40代最後の治療:私からの不妊カウンセリング、アドバイス

不妊治療、やめました。―ふたり暮らしを決めた日 

さて、もし40才の不妊治療を再開しようと決断されたときに来院されたら、どのようなアドバイスをするのかを考えてみました。

40代の不妊治療をなさる方は、ぜひ、ぜひ、ぜひ、事前に不妊カウンセリングを受けてくださると、不妊治療に大切な時間とお金を効率的に使い、妊娠−出産への可能性あげることが出来ることが可能かと思います。

今まで何人もの方が、『先に聞いていればよかった!』と仰ります。
それは、不妊治療に一番大事な時間を無駄にしてしまったということと、
お金をもう先に使い果たしてしまったという要因があります。
ぜひ、ぜひ、ぜひ先に聞いてください。
そしてあなたの可能性を1%でもあげることができれば、私はとても嬉しいです。

☆40歳から不妊治療再開

30代半ばで、卵管造影、通気などをされながら、1年以上通院し、不妊治療を終了されています。

この時点でのお気持ちは、ご本人にとって終了だったと思います。もう続けることはイヤだという気持ちは確かにそうだなと思います。

不妊治療は病院でお話を聞き、カウンセリングを受けていると、病院での治療しかないのかなと思います。しかしながら、不妊というのは、案外微妙な立ち位置にあり、病院は、『その病院でのベストな提案』であり、ご本人にとって何が必要かはわからないのです。

☆不妊カウンセリングのありよう。鍼灸は棚上げ。

私は不妊カウンセラーであり、鍼灸師でもあります。

不妊カウンセラーとしては、鍼灸の選択はまず棚上げしてお話しします。
ここが不妊カウンセリングのポイントだと思います。

まず鍼灸ありきでは話しをしません。
人によっては、鍼灸がベストではなく、早く病院での治療を進めることだったり、
食事だったり、漢方がよかったりします。

手段ありきではなく、ご自身の状態を見極め、選択肢を考えていく。
これが、不妊治療を前に進める大きなポイントです。

40歳になっての再開。
やはり『もう一回挑戦してみよう』というお気持ちはよくわかります。

そして、その1回の挑戦を、なんとか結果につなげるにはどうしたらいいのかを、不妊カウンセラー鍼灸師の立場で考えていきたいと思います。

☆不妊カウンセラーからの40歳、前に進む不妊治療の提案

 

私がもしこの再開時点で不妊カウンセリングをしていたらどのようにアドバイスするかを考えてみました。

状況

1)妊娠経験がある、しかしながら流産している
2)タイミングなどはそれなりにとれている
3)男性側の大きな問題なし
4)女性側は子宮内膜症などの既往あり、卵管などには大きな問題なし
5)体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精の選択肢はしない
6)漢方などの服薬経験あり

ポイント
1)過去に妊娠経験があるということは、カップル的に大きな受精障害などの課題がない
2)流産歴、子宮内膜症などの既往から、血流や血液凝固系の課題がうかがわれる
3)病院選びが、ご夫婦の希望にあっていない
4)血液凝固系の家族歴をチェックし対策を考える

 

☆不妊カウンセラー、米山からの不妊カウンセリング、提案

 

いままでお二人で一生懸命頑張ってこられましたね。
ご自身でやれることは充分やっていると思います。

少し課題を整理したいと思います

・年齢要因、カップルの相性から妊娠の可能性は高い

→当院では、自然妊娠でも、体外受精での妊娠でも45歳ぐらいまでは同じ程度の確立でおこっています。45才以上の出産は体外受精での出産がおおいです。

→確率で言えば、40才以降の妊娠、出産は厳しいですが、43才ぐらいまではあたりまえに妊娠出産するという現実もあります。そして私の鍼灸臨床では45歳までは自然妊娠も、体外受精も可能性の窓は同じぐらいという実感です。それぐらい自然妊娠はするという現実です。

→1度でも妊娠(流産していても)の経験があるカップルは妊娠〜出産まで到達する可能性は高い

 

・遠回りでも近道となる、
暢びやかで暖かい血流のあるカラダ作りをめざす。

→シンプルに妊娠を考えましょう。
土台の力(腎気)の力があり、気血の巡りがよく(暢びやかな肝気)、あるべきところである子宮に力が集まりやすい状態を作るのが妊娠のためのカラダ作りです。
案外この努力で妊娠がすんなり成立するカップルは多いです。(症例0212、0090、0023)

→身体の緊張をとる。壁をぐーっと押しているような力の入り方は力のむだ遣い。気血の巡りも阻害です。リラックス、リラックス。鍼灸やお灸のセルフケア効きますよ(症例0007)

 

・余計なことはやめよう、妊娠は余裕ある身体にやってくる

気虚タイプの人が、余計なことをやるのは身体の負担。身体の負担があると身体は無理して緊張を使って力を集中。生殖に集まらない。何が余計なことで、何が必要なことかの見極めも大切。

→集めたいところに力をあつめるには、日常生活を余裕のあるものとする必要があります。いつもいつも余裕なくキーキーいっているのは、毎日が精一杯。身体の余力で成立するのが妊娠です。その余力がないと妊娠が成立しないのです。

→日常を余裕のあるものとするには、規則正しい生活が効率的。
小学校の時間割のような規則正しい生活は、余裕を生みます。

→忙しい、徹夜など余裕のなさは、生殖という身体の余力でおこることを後回しにしてしまう。(症例0136)

→人生の優先順位を考え、今は『自分を育て、子宮を育て、子供を育てる』時期と腹をくくる。
不妊治療を長らくしていて、この腹を括った人を何人もみてきました。そして彼女たちが、困難の扉をあけていくのも沢山見ています。扉を開けるのはご自身です。私はその応援をしているにすぎません。

勇気を持って、人生の扉を開けてみてください!

・食事の見直し、大豆蛋白を一切やめてみる

大豆蛋白については異論もあり、なんともいえませんが、大豆に偏った健康食生活がかえって足を引っ張っているケースは一つや二つではありません。まず1ヶ月完全に大豆断ちをしてみましょう。その結果、嚢胞が小さくなった、生理痛が楽、子宮内膜症が軽くなったという事実があれば、大豆を控えめには効果的な不妊治療になります。

→症例0044 1ヶ月やめると内膜症や嚢胞がよくなるタイプがいる。その場合、やめると効果的。

→なぜか大豆信仰になっている人がいる。動物性タンパク質の方が効率的な人も多い(皮膚の厚みアップ、卵の質アップ)。大豆ハンバーグよりもお肉のハンバーグのほうが身体に効く方多いなと実感しています。

 

・食事バランスガイドを主軸に食事を考えよう

→食事バランスガイドで過不足の確認。何かを食べないならばその代替を考えてからやめるべき。乳製品、果物やめるありきにならないように。かえって栄養が貧弱に。

 

・不妊治療の最大メリット、時間を買う感覚で西洋医学を取り入れる

→体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精の最大のメリットは時間を買えること。

→時間は戻せない、でも一番大事。凍結は時間を買う

→体外受精だけを繰り返しても、前提となる部分が出来ていないと無駄になること多々。急がば囲れ。その急がば回れに、先に採卵して凍結、前提となる受け皿であるご自身のカラダ作りをして、卵ちゃんをお迎え、無事に妊娠出産という急がば囲れに”凍結は時間を買う”がとても役に立ちます。

・病院選びを考える

他の人がよかった病院、評判のよい病院がそのままあなたの不妊治療にピッタリとは限りません。

ご自身の希望、何をすべきか、不妊治療は待つことも大切と言うことを知っている先生と。体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精の選択肢と自然妊娠の可能性、どちらもご存じの先生を選ぶのがポイント。

どの病院でも、その病院でできる、最高の提案はしてくれる。その提案と自分の状況があっているのかどうかを考える必要がある。病院が悪いのではなく、自分にとっての最適解を選ぶこと。

そして病院選びは、2,3箇所行く可能性があるということを考えて、一つの病院で息詰まらないようにしておきましょう。

・6ヶ月ほどの鍼灸治療でのカラダ作りをしてから体外への挑戦は鉄板

ここからは鍼灸治療を取り入れた場合を考えます。

・子宮血流をあげるというポイントを見据える

→流産歴があると言うことは、子宮に気血が集まりにくいタイプであるということ。(自然な淘汰である可能性もある)。子宮に気血を集めるにはという課題で考える

→冷え対策が不妊治療、不育治療に直結する可能性が高い。冷えといっても単に温めるのではなく、暖め養い子宮に集めるのがポイント

→高温期から妊娠初期は丁寧に鍼灸治療、セルフケアをもってくる。ここが本当にポイント。胎児の染色体異常というこはある、でもそれだけの要因ではない可能性もあります。子宮血流upの胎盤形成期の鍼灸で乗り越えられたことも多々。

 

・血流という課題に対して、子宮血流、胎盤形成時期を意識する

体表観察から来るご本人に必要なことを考える。食事生活記録をもとに全体を考える。無駄なことをやめて、集中する。

血流という言葉の誤解をとき、必要なところに必要十分に温め養うためにはどういった手段が必要なのかを考えて、血流改善に努めることが必要です。これは本当にポイント。血流は使っているところに集まります。考えすぎれば頭に、運動すれば手足に。今必要なのはなんなのか、という優先順位を考えなければなりません。

長期的な視点であれば、手足を動かす運動をしていくのはとてもよいことです。ただ、いままさに着床するというときには、手足ではなく、子宮血流が欲しいんです。そこがポイントです。

 

 

病院への通院をやめても不妊治療は成り立つ

状況によっては、基礎体温表、排卵検査薬、シリンジ法などのほうがメリットがある場合もあります。また鍼灸や運動、食事などが効果的であったことも多々あります。

・フーナーテスト不良は、大きな問題ではない可能性もある

フーナーテストは一つの目安。ただ、フーナー不良でも自然妊娠している方は多く見かける。フーナーテストの意味を考えての選択を。

 

希望の扉があなたに開きますように!

その4 40歳不妊治療の中断から再開へ

不妊治療、やめました。―ふたり暮らしを決めた日 

堀田 あきお

この本をもとに、もう少しお話をすすめていきましょう。

今回は不妊治療の中断から再開へです。

☆40歳近くになる

 不妊治療再開 某大学病院へ転院

  卵管造影、通気、1年以上通院
不妊治療を終了

『不妊治療、やめました』の最後の章です。
ご自身がお考えになった、最高の医療を、納得いくまで受ける。

とても大切なことだと思います。

不妊治療をやめたと、しっかりと受け止めてやめられたのだなと思いました。

こうやって、10年にも及ぶ不妊治療を経験なさった方に、こんな後追いのことをいうのは失礼だなと思いながらも、現在『不妊治療進行中』の方々が読者である点を考えて、あえて、このカップルにとっての過去についての選択を考えて整理してみます。
そして次の章では、40歳の現時点で出来る不妊カウンセリングについて考えます。

1)妊娠の希望が29歳という若い年齢である好条件

この段階で、もう少し幅広く妊娠ということに肩の力を抜いて考えられたら選択肢が広がっていたと思います。年齢は本当に有難い要因。病院などに通わず、からだによいことをして結果的に妊娠というプロセスが高い可能性で考えられる年代です。

一般不妊検査を受け、体温雹をつけ、鍼灸など取り入れていただくと結果につながりやすいです。赤ちゃんが欲しい、ストレスを打ち払って自然妊娠

2)32歳の自然妊娠の成立エピソード

   →身体の緊張が問題であった
→卵巣などの血流で、妊娠自体が成立しにくいときが多かったのではない
(つまり、排卵しても空砲だったりしていたのではないかと)
→妊娠する力があるという事実

3)流産についての考察

     自然の流れ(淘汰)であった可能性

     血流が悪く、胎盤がしっかりと出来上がらない状態のままの流産であったので          はないかという可能性
→この症例ではこちらの可能性が高いと考えます。緊張が強いタイプでもあるので。

 

4)不妊治療そのものに対する考察

・『自然妊娠』するのであるから、排卵を誘発する、より緊張や負担が強くなる過剰な医療介入は不要であったのではないかという考察

・高度生殖医療に対する選択は、多めの採卵が期待できる30代前半で一度挑戦してみてもよかったのではないかと思われます。もう少し勇気を持って前に踏み出してもよかったのかもと。

ただし、高度生殖医療は、選択しないということも、ご本人の意思としてとても大切です。

私は『妊娠』だけを考えたら、今回の症例pxl02541@nifty.ne.jp高度生殖医療も充分選択しに入るカップルであると思いました。子宮内膜症によるキャッチup障害が第一関門であった可能性です。しかしながら、1度妊娠していますから、体外を選ばないも充分OKなカップルです。

体外を選ぶメリットとしては、年齢的に若く卵巣機能がよい30代半ばに、多めの誘発、しっかりとした採卵をし、凍結胚を作っておくということが、可能性を広げる選択肢。自然妊娠を狙いながらも、上手く行かなかったときのために時間を買うという発想はアリだと思います。

 

不妊治療は、ご本人の選択がとても重要な医療です、
『妊娠』だけがゴールではなく、産まれたことどもを受け止め、人生をともにする医療でもあります。お二人が納得して選択することはとても大切だと思いました。

その3 不妊治療をやめると決める前に。出来ることがある。

その3 35歳までの不妊治療あるある、「不妊治療やめます」

35歳までの不妊治療のあるあるは、「不妊治療やめます」という宣言です。

いままで多くの方の、35才以下の「不妊治療やめます」の
お話を伺ってきました。

「いままでやってきて、もう気持ちがついていかないんです。」

本当によくわかります、確かに、確かにです。
体外やれば出来ると思っていたというお声も聞きます。
そりゃそーですよね。

「そんなに子供が欲しいって言うわけでもないし。」

そうですよね、いま忙しいし、沢山やることありますよね。
また、いままで子供がいない生活を二人でエンジョイなさっているわけですから
今更子供がいてもいなくてもと思うのももっともだと思います。

そして、それを知った上で、

その決断「待って!!!」と強く思うのです。

35才までの方は、ときに「不妊治療やめます」とおっしゃり、やめられます。

しかしながら、不妊治療が上手く行かず、「不妊治療をやめます」という決断をしたはずなのに、赤ちゃんを授かることが年齢的にも難しくなり、本当に「子供を授かることはない」と感じられると、「不妊治療を再開」なさる方が多いんです。実に多いんです。

いままで何人もの、そういった方の経過を拝見しています。
たぶん、前向きな決断が出来る年齢だから、ご自身でやめると決断して行くのかなと思います。でも、心の奥底でやっぱり子供が欲しいという気持ちがあり、「やれることはしてみよう」と再開なさります。

そして断言出来ることは、「年齢要因があがるほど、費用も、時間もかかる。選択肢も少なくなる」ということです。

35歳までならばなんとなかった事例でも、40歳が見えてくると時になんとかならなかったということにもなることが多くなってきます。

だからこそ、赤ちゃんが欲しいと思われた30代前半のときに、
      「やるべきことは一通りやった」と、
ご自身も、そして客観的にみても思える状態でやめるべきではないかと、つくづく思うのです。

そしてこの「やるべき事はやった」を見極めるには、不妊カウンセリングなどを利用して、もう少し不妊の本質的な課題を見極めることをする必要があるのかなと思います。

また、メンタル的に耐えられないというかたもいらっしゃります。そこは本当に、本当によくわかります。だからこその不妊カウンセリング。どうしようもないときの時間稼ぎの方法もいろいろあります。ご相談して下さればと思わずにおれません。

さて、本のお話に戻りましょう。

☆最先端不妊クリニックへ転院 高度生殖医療はしない決断。

フーナー良好、精子良好、頚管粘液良好ということで、体外受精をすすめられる。このクリニックでは、体外受精をしないならば、通う必要はないと言われ、経済的要因を考え治療中断

このクリニックはきっぱりしていますね。

☆☆妊娠の可能性と、クリニック選びの失敗。

これ以上このクリニックでやることはないというのは、そうなんだと思います。
だから、このクリニックではないんです、行くべきところは

1度自然妊娠をしているわけですから、自然妊娠する可能性もかなりたかいカップルです。ですので、ここは不妊クリニックの選び方を間違えていると思います。

体外受精が最適解かもしれないけど、可能性として自然妊娠もあるのだから、自然妊娠に向けた治療で患者さんを勇気づける、治療としてなりたたせる。そんなクリニックを選んでいれば・・・と思います。

クリニック選びって本当に難しいです。

最先端のこのクリニックは、最先端医療を受けるという決心をしているカップルにはベストの選択だと思います。しかしながら、このお二人は「最先端医療はしない」決断をしています。この決断をすると、不妊治療はないのかと思いがちですが、そうではないというのが不妊治療の考え方の難しいところ。

ドクターによってこのあたりの選択も違います。

クリニック選びをも少し考えられたらと思います。

☆☆たった1度の体外受精への挑戦という選択肢だってあったのでは?

以前に、42歳で長く不妊治療をされた方が、経済的要因で1回だけと決心され高度生殖医療に挑戦の決断をなさり当院を来院されました。

15回の人工授精と1回限りの体外受精ののち、自然妊娠(43歳出産)

私は、1回だったら、ご自身で納得出来るクリニックならどこでもいいから選んでみては。どちらかというと、薬を沢山使うタイプのクリニックがいいかなと思いますよとアドバイスしました。

そして、とあるクリニックを選択。ガッツリ薬をかけた治療でしたが1個しか採卵できず、移植するも妊娠出来ず。

☆☆☆まさかの自然妊娠!

胚移植も、どっぷりというぐらい沢山の薬を使いました。
「これだけホルモン剤を使ったんだから、生理が乱れるのも仕方がないね。採卵のドリリング効果はあるから、半年は体調を整えながらがんばってみましょう」と声をかけ、そのまま鍼灸を継続しました。

そして、「生理がこないね〜乱れちゃってるねえ〜」などといいながらも、体調を整える鍼灸。

そして3ヶ月後、なーんと自然妊娠が成立していました。

あれだけ長く、人工授精、タイミングを挑戦されて、満を持しての体外受精でうまくいかなかったのに、この環境で自然妊娠???と患者さんと二人キツネにつままれたような思いでした。

なかなか、なにがよかったのかを断言は出来ませんが、
・「一度きりの体外受精」と決断され、採卵前から3ヶ月にわたり鍼灸治療を高頻度でいれていたこと。
・採卵によって卵巣に対してドリリングとなったこと。
・ホルモン剤でがっつりと補充していたこと。
・採卵、移植周期も高頻度で鍼灸治療をいれていたこと。

などがよかったのかもしれません。

一気に、不妊治療の流れが変わることってあるんです。

勇気を出して、飛び込んでみるのもアリかもしれません。

 

☆☆東洋医学の選択肢

本の症例の場合は、精子の条件、卵管、排卵の状態はよいが、妊娠しないと言うことで、卵管采の動きがよくないのではないかと思われます。これは子宮内膜症がひどいということがあるかもしれませんし、東洋医学的に緊張状態が強いので動きが悪いということもあろうかと思います。

当院では、二人目不妊や1度妊娠歴のある方の場合は、「同じ方法で妊娠する」ということを多々経験しています。『妊娠のため』ということから一歩離れ、『身体作り』『子宮内膜症の治療』という方向転換にして、気楽に治療に望んでいただければ、案外再度の妊娠となるのではなどということも思いました。

治療の選択は、大きな決心です。なかなか難しいテーマですが、一緒に考えていければと思います。

症例1

こちらの症例の方は、一人を自然妊娠していますが、ドクターから「体外受精以外では二人目のお子さんを授かることは出来ません」と断言され、メンタル的に落ち込み、少し休憩の感じで鍼灸にいらっしゃりました。無事に自然妊娠され二人目をご出産されています。

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症例2

こちらの症例の方も、二人目がなかなかできず、私からは年齢要因もあるので高度生殖医療も含んでお考えになることを提案させていただきましたが、ご本人の希望で自然妊娠の挑戦を続け、無事に妊娠、出産されました。妊娠経験のある方は同じ方法で妊娠するを改めて実感した症例です。

二人目不妊、自然妊娠での出産ができました(39歳出産)