100年自分の足であるこう!:膝とのつきあいかた
自分の足であるくってとても大切なことですね。
母の律子84才をみていると、実感します。
とにかく、お年頃のみなさま、しっかりと自分の足でどこでも歩けるように
足の力、歩行力は大事にしていきたいですねえ。
☆歩くポイントは膝
さて、歩くことのポイントになるのが膝。
これは案外若い年代から痛い人が多いですね。
鍼灸でのご相談も多いテーマです。そこでこんな講演をご紹介します。
巽一郎先生という膝の人工関節置換術をなさっている先生の講座です。
なかなか面白いんですよ、この先生はもともと神奈川の湘南鎌倉病院にいらっしゃったのですねえ。
さて、この動画の中で、
膝の痛みの原因
1)体重が多すぎ
2)大腿四頭筋が落ちている、ぐらぐらしてくる
3)歩行
とされています。
この1,2、3で原因は1,2はそれぞれ10%、3)の歩行の仕方が80%とのこと。
私が東海大学で鍼灸をしているときの患者さんが、
「私は体重を20キロ減らして手術を回避した」とおっしゃっている方がいました。
自分でのコントロールで手術回避出来たのは身体にもメスが入らずメリットがありますし、
なによりも、ご自身でご自身の身体をコントロール出来たという大きな自信にもつながりそうですね。
手術が大好きな巽先生をして、手術を回避して自力で治すのはこの3つがポイントとおっしゃっています。そしてこれは、ご自身の生活を変え、生活習慣そのものを変えて行く中で到達されるのかなと思います。
☆生活をかえ、自分の健康に貢献し、結果として膝の痛みからも解放される。
これは、膝の痛みだけではなく、ご自身の健康というテーマに向かうことですねえ。
継続は力です。たった1日食事を減らしただけでも、ちょっとだけ筋トレしてもなしえません。日々の生活を変え、毎日を積み重ねていくことこそ到達出来るのかなと思います。
つまり、膝の痛みをどうこうするのかというよりも、生活そのものを変えて、体重を減らし、筋肉トレーニングをして、歩く動作を変えるわけです。
さて、巽先生の話に戻りますね。
☆筋トレ! とにかく筋肉を鍛えましょう!
巽先生は2つの筋トレをあげています。
1つが、腹筋トレーニング。
歩けなくなる大きな原因として脊柱管狭窄症をあげ、その対策としての腹筋を鍛えようということです。大腿四頭筋の訓練をあげています。
二つ目が大腿四頭筋です。
膝関節の主動作筋である大腿四頭筋、身体の中でもとても大きな筋肉です。この筋肉がしっかりとしていることで膝関節が守られます。
☆☆腹筋をを鍛えよう
歩行出来なくなる大きな原因として、脊柱管狭窄症をあげていらっしゃります。
その原因は腹筋が落ちて神経の通り道が細くなり、腰椎4番5番の脊椎がぐらぐらしたり、前に行く→そして神経が圧迫される痛みが出現して歩けなくなる。
だから腹筋が大切だよ!と。
☆☆腹筋のトレーニング(8:43)
1)手を臍の上におく
2)お腹を背中につくぐらい引っ込める(息はとめない)
3)お尻の穴をきゅっと閉める(骨盤底筋群)
4)ふうーっと緩める(血液が入る、血流がでる)
ご飯を食べる前にやろう!血液は働いているところにあつまるからお腹がいっぱいのときには、そっちにいるぞ。
☆☆大腿四頭筋のトレーニング
大腿四頭筋の訓練(1:03:53)
1)座って足をもちあげる(お尻と一緒よりもうちょっと踵が高い)
2)足首を自分の方に返す
3)足の指先をぎゅーっと握る感じにする(太ももが硬くなっているのを確認)
4)キープで5秒、そのあとゆっくり降ろす
交代で20回
☆☆歩き方について
巽先生は、歩き方が膝の痛みの原因の80%とおっしゃっています。
歩き方を注意することはとても大切ですね。
O脚の人は脚の小指側で歩いているこれが膝の痛みの原因になるとのことです。
O脚で、下重が外側にかかれば、膝の内側の関節の幅が狭まり、ぶつかります。これこれでは痛い!ですよね。内側の関節の間が広がるように、親指側に力が掛かるようにして歩きます。
正しい歩き方について
1)つま先あげて、踵つく
2)体重をのっけるときに内側に膝をやって親指がつく。
踵→親指
この動きで膝は内側が開いて関節がつかない。親指過重かえて、小指は1㎜で良いからあげる。
☆関節軟骨を育てるのが大事!
巽一郎先生は、関節の軟骨を増やすのもポイントと仰っています。そしてこれは
関節包の血流をよくしていくこととつながります。
体操のやり方、ちょっとわかりにくいのですが、
22:45 ~ 軟骨を増やし方・座ってできる簡単運動
朝、起きてトイレに行く前にまず膝関節をブラブラさせろということです。
これは、こちらの勝呂先生の説明の方がわかりやすいので、そちらを参照して下さい。http://www.kansetsu-japan.jp/pdf/media12.pdf
日々の生活を変えて、100年自分の足で歩きましょう!