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結婚して子どもを持つ持たない問題ー未来は誰にもわからない

結婚して子どもを持つ持たない問題

この課題、いろいろな要素がありすぎて、考えるのが難しいですね。

NHKで面白い番組をやっていました。

「“結婚”と“子ども” シェアハウスで考えてみた」

初回放送日: 2023年1月13日

番組に出てくるお二人です。

☆女性:ゆりえさん31歳
結婚式にあこがれがあり、子供を持ちたい

☆男性:しんごさん 28歳
結婚制度に疑問があり、結婚したくない。
幸せな未来が約束してあげられないのだから子供はもちたくない。

付き合い始めて2年半

☆子供を産むと言うことー未来を確約してからならば先送りしかない

この課題は、社会制度への課題と、子供を産むという現時点での選択がごっちゃになっています。

子供を産むということは、子供を作るということがあり、セックスをするということがありますね。

で、セックスをするときに、
『子供を産み育てていく未来を全部考え、責任を全う出来るかどうか答えを出し切ってから』

という事が条件ならば、セックスそのものが成り立たなくなり、なり立つ場合でも避妊をしてこの課題への回答は先送りとなるのかなと思います。

なぜならば、未来を完全に見通すことなど誰にも出来ないからです。

☆先送りにできない、女性側の課題と現時点で決断すべき事は?

今回の方でも、この課題を先送りに出来るのか出来ないのかは、女性の年齢が31歳であるので先送りには出来ません。

では、現時点で、この二人が避妊をせずにセックスをするときに何を考えるべきなのか。

『この目の前の人と愛し合い家族になりたい』

っていうことなのかなあと思いました。

以前に、35歳の女性の方が、結婚当初、ご主人が『いつか子供を持ちたいとは思う置けど、もっとよく考えてからのほうがいいかな。いまじゃなくて・・』とおっしゃったので、

『縄文時代ならば、私達の年齢なんてとっくに寿命だよ。子供のことを先送りして考える時間の余裕はないんじゃない』と仰り、妊活を結婚当初からスタートするという選択をしたと仰っていました。

へえーっと思い、寿命としらべてみると、1600年頃で30歳。その後、江戸時代で社会が安定するとぐっと伸びますが、それまでは、30歳ぐらいで次の世代を残し寿命だったんですねえ。

☆『いつか考えたい、いまじゃなくていい』という先送りがもたらすもの

『いつか考えたい、いまじゃなくていい』というペンディングはできるようで出来ない課題だなと考えます。
なぜならば、人生は案外短いからです。
先日、10年日記のことを話していました。
私は昨年末2013年から2022年の10年日記が終了し、
新しく、2023年スタートの10年日記が始まりました。2013年のお正月は、息子も娘も20代前半で独身。息子の友達が数人。彼らはこの数年は毎年年末から年始まで泊まり込んでうちにいました。それに主人の母と、私の母。それらメンバーで迎えたお正月。

そして次の10年日記スタートの2023年は、30代になった息子夫婦と孫、娘夫婦と孫二人と私達60代夫婦。

メンバーも状況も年齢も10年で様変わりです。

この話を聞いたある方が、『うちは娘夫婦が2011年に結婚したけど、子供は持たないと決めたから、全く変化がないなあ』と仰っていました。

その話を伺い、ハッとしました。
子供と時間軸を共にしていると10年は本当に早い、

大人だけの時間軸でいると、変化が少ないので年月を感じにくい。

それでも確実に年月は流れていき、
次の10年日記のスタートの時には、息子も娘も40代前半、孫達も小学校高学年から中学生ぐらいであり、私達も70代前半で、どうなっているかわかりませんねえ。

10年日記、ほんの数冊のうちにおこる出来事なんです。
でも、女性の年月にとって、20代、30代、40代は妊娠というテーマに絞ると確実におおきな変化がありますね。

☆いま、決めなければいけない課題は、腹を括って今決める。

いま、考えなければならないことは、

『この目の前の人と愛し合い、家族になりたい』っていうシンプルなことにつきるのではないかなと感じます。

その上で、二人で家族になりたいけど、子供を持ちたくないということははっきりしていれば、当然その選択もありだとは思います。

 

今回の女性のように、はっきりと子供が欲しいと言っている人がお相手であれば、

『この目の前の人と愛し合い、家族になりたい』ってことで、セックスすることはOKであり、先延ばしの選択はないのかなって、私は考えました。

今回のケースでこの女性が、それでも男性のことを愛していて、彼の意見を尊重して先延ばしにすることに同意するのならば、先延ばしにしてもいいかとは思いますが、この結論を先延ばしにする『子供が欲しい』と言うことに対する女性側のリスクは大きく、20代後半からはっきりと『子供が欲しい』と意識していた女性が、その意識をもち、パートナーを持った状態で、30代の時間をすごしていくのは、かなり辛いことではないかなと感じます。

☆女性が悩まずに産み育てられる社会へ

男性側が迷うというパターンは多く見かけます。

私が思うのは、やはり考え込まず、シンプルにです。

そして女性側が年齢要因や肉体要因もあり、早く授かりたい、産みたいという現状もありますね

このことへの解決は、結果的にシングルマザーになっても、産みやすい社会の構築じゃないかなって思います。

男性側が迷う要因は社会的要因が多い感じがするので、そこは棚上げOK、子供は女性と社会で育てられるっていう社会であれば、子供を授かりたい、産みたいという女性側の声に沿った社会ができるんじゃないかなって感じています。

☆子供を授かるようにという願いを一緒に持つ事が出来る幸せ

結果的に、子供を授かることが出来なくても、『一緒に子供を授かるようにという行動が出来た』ということは、二人にとって、とても幸せな時間であるのではないかなあと感じます。

今回のお二人。
ゆりえさんと、しんごさんが、『子供を欲しい』と願っても、授かるかどうかはまた
別問題です。

だからこそ、一緒にそう願う時間を過ごせると言うことがどんなに貴重であるのかということを
感じます。

結婚年齢の4才の差

4才の差は大きいねえ。

2016年の統計で、女性の平均結婚年齢は29.4歳となり、第一子出生時の母の平均年齢は30.7歳でした。まあ結婚して1年半後ぐらいには第一子を出産というところですね。

私は35年ぐらい前に結婚し、その後妊娠出産しました。
このころ、周りでも言われていたのが、
『25才までに結婚して30才までに産み終える』という合い言葉です(^^;)。

で、統計をみると、約30年前の1985年には、これらの数字はそれぞれ25.5歳と26.7歳で、25才までに結婚よりは少し遅めだけど、第一子が20代で産むスタイルではありますね。

30年間に平均結婚年齢は4才あがり、それにともない出産年齢も4才上がったわけです。

この4年は大きいですね。

35才を過ぎると妊孕能が低下すると言われています。これは出てくる卵胞の数をみると明瞭です。卵胞の数が少ないと言うことは淘汰されることが前提の生殖においては、出産に繋がる数も減ってしまうということを意味しています。

また計測することは難しい卵子の質もやはり低下すると言われています。

また、子宮や卵巣などに疾患のある場合も、不妊の要素となり得ます。

ただ、不妊治療に携わっていて、この子宮や卵巣に疾患がある場合は、案外、妊娠ー出産に繋がるケースが多いのです。これは疾患があるゆえに、ご本人が『早く治療を!』と思っていらっしゃるからです。年齢的なスタートが早いわけです。

もう、お節介お婆さんの年齢の私は、若い女性に向かって『早く結婚しなさい』と言いたい気持ちが一杯あります。そして結婚したのならば早く妊娠しなさいってなことも言いたくなります。まあ、言えないけど(^^;)。

今日が一番若い日です!
時間という貴重な資源を上手に活かしていきましょう。
不妊治療に長く携わっていて、ここのポイントを上手く過ごしていくことが
困難ながらも上手く切り抜けるコツだと感じています。

ぜひ、ご相談ください。
お金もとても掛かる治療です。
お金の使い方、時間の使い方、どちらもすごく大事です。
一緒に考えましょう。