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⑦胎児と栄養:「小さく産んで大きく育てる」の意味 杉ウイメンズクリニックの考察から。

⑦胎児と栄養:「小さく産んで大きく育てる」の意味 杉ウイメンズクリニックの考察から。

脳の発達、胎児と栄養:京都女子大学のセミナーのYouTubeから①から⑥まで考察しています。

①から⑥までは以下の通りです。
その①https://bigmama-odawara.jp/blog/archives/4655
その②https://bigmama-odawara.jp/blog/archives/4661
その③https://bigmama-odawara.jp/blog/archives/4672
その④https://bigmama-odawara.jp/blog/archives/4689
その⑤https://bigmama-odawara.jp/blog/archives/4692
その⑥https://bigmama-odawara.jp/blog/archives/4731

さて、赤ちゃんが小さいという話しになると必ず出される言葉があります。

「小さく産んで大きく育てる」という言葉です。

これは、赤ちゃんは小さく産んで大きく育てるのがいいよ~という言葉です。分娩の時に巨大な赤ちゃんだとトラブルが多いから、赤ちゃんは小さい方がよいのよという受け取り方をしている方が多いのではないかなと思わせる言葉です。

確かに確かにとと思う側面もあります。

しかしながら、私がこの言葉に疑問をもったのは、とある患者さんからのメールからです。
やせた方の妊娠フォローの症例(BMI15.6)
この方はお母さんであるご自身がBMI16.5でした。
産科でも低体重児の出産を危惧されていました。
(だからといって、なにかするわけではないですが(^_^;))

妊娠前から治療院に通っていらした方でしたので、妊娠中は初期を中心にがっつりと胎盤形成期の鍼灸アプローチをおこないました。

その結果、ご自身は3300㌘越えのベビちゃんのスムーズな出産となっています。
ご報告のメールからです。

「旦那さんも痩せているのに、随分大きくて飲みっぷりがいい赤ちゃんですね」
と褒められました。
確かにみんなが大きな胸に小さな赤ちゃんを抱いているのに、
私だけ小さな胸に大きな赤ちゃんを抱いていて、
不思議がられていましたよ。
予定日を超過したものと思っていた人もいたようですが、
39週3日での誕生となりました。
「妊娠中、何キロ増えたんですか」と聞かれて
「10キロちょっとです」と答えると、みんなびっくりしていましたよ。
判定日に体重が37.9キロしかなくて、自分でも大丈夫かと心配したものですが、
産院では「高齢初産だし、痩せているから低体重児が」などと随分注意されたものです。
それがこういう結果になったのも、
先生のところに週に二度も通わせていただいたおかげだと思います

ここで考えていただきたいのが、妊婦の体重増加=赤ちゃんの体重増加ではないということです。ここをはき違えると、妊婦が太る=巨大児と思われて体重指導が入ったり、妊婦の体重増加が少ない=低体重児とされて心配という話しにもなります。

ここにはワンクッションあるということです。

健やかな子宮血流を保つ

穏やかな妊婦の体重増加につながる

十分な赤ちゃんの体重増加につながる

この三つであるということです。

この方からのメールは続きます。

出産のときは、たまたま同じときに分娩室に入った人がいました。
私は破水で、その人は予定日超過で陣痛促進剤を投与していたのですが、
向こうのほうがとても強い陣痛が早くからきていて、大変そうでした。
でも、後から軽い陣痛が来た私のほうがあっさり出産して、
その方は母子ともに弱ってきたらしくて、帝王切開になってしまいました。

翌日、産まれた赤ちゃんを見つけました。
保育器の中の、とても小さな女の子でした

後日、「○○さんって、すごい安産でしたよね。隣で、びっくりしたんですよ」と
そのお母さんに声を掛けられました。
お腹がまだ痛そうで、「本当に大変でしたねぇ」と私は返したものの、
一歩違えば他人事でなかったかもしれません。
もしかすると、私も赤ちゃんが小さくて、
こういうことが起こりえたかもしれないなとつくづく思いました。

この方の体験だけで、全てであると語ってはいけないことは重々承知です。しかしながら、体重増加=巨大児=分娩時の大きなトラブルとされているのには違和感を感じます。

分娩時のトラブルは確かに大きいし生命に係わります。母子の生命が第一だということも重々承知です。ただ、その上で妊婦の体重増加が、健康とかけ離れ必要以上に体重増加することと、必要な体重増加であるということを分けて考えなくてはならず、健康度を落とす体重増加が非常に危険であり、出産のトラブルにつながることはよく理解出来ます。

大きい赤ちゃんという言葉の曖昧さ

大きい赤ちゃん=分娩時のトラブル多発 ではないのはこのエピソードから私に大きく問いかけてくれました。大きい赤ちゃんというのは、巨大児ではなく、一昔前にいわれた、
大きい赤ちゃんは、「3000㌘50㎝の健やかな赤ちゃん」ということだけです。

そしてこの方のメールで、同時に陣痛を起こしていた方が、非常に難産で苦労され、お産みになった赤ちゃんがとても小さかったのに驚いたと。
そして自分が大きい赤ちゃんを産むことは難産になるのではと漠然と思っていられたそうです。それはそうなんだなと同感出来ます。

ただ、
充分な体重の赤ちゃんを産むことは、
充分な血流、体力のある妊婦であること

であるという認識は持ちたいと思います。

妊娠糖尿病などによる、巨大児は確かにハイリスクな分娩であり、避けるべき事態だと思います。ただ、これも、健やかな健康状態を妊婦が保つという観点からの血糖コントロールであるようにという努力が必要なのかなと思います。

とにかく食べちゃダメという指導

他の症例で、血糖値が上がってきてしまった方に、
「とにかく食べちゃダメ」というようなカロリーコントロールが指示されていました。まあ、とにかく食べちゃダメということが本筋ではなく、ちゃんとした栄養指導だったとは思うのですが、アドバイスを受け取ったご本人はとても真面目な方だったので、妊娠前よりも細い手足であるのに、しっかりと食事制限をし、それでも、

「こんなに食べるのをやめているのに、血糖値が高くて食事制限を言い渡されるんです、どうしたらいいのでしょうか」と仰りなげいていらっしゃりました。

私は、ぐっと細くなってしまった手足、薄くなった皮膚をなでながら、

「これじゃあただの低栄養じゃないの???。出産に向けて食事バランスガイドに沿ってしっかりと食べてみては。血糖値をあげないように糖質を最初に食べないようにしてみてね」

と私自身が感じたことではあるけれどという前提はお話ししながらアドバイスしました。

その結果、赤ちゃんは、2500㌘を少し越え、おかあさまも元気に分娩されました。

その方はいまでも、
「あのとき、先生に食べろって行ってもらって本当によかった」と言ってくださいます。お体を拝見していて、これ以上の食事を減らすことに私は意味を見いだせなかったのです。確かに数字はその通りの高血糖なのでしょう、そして高血糖のリスクも充分分かります。しかしながら、身体がこれだけ細り参ってしまったら、ただただ「食事を減らせ」だけが指導なのかと疑問を感じざる終えません。もう少し丁寧に、栄養を取ること、その上で血糖値をあげない食事を患者さんに指導して頂きたかったし、あの状態のままで、これ以上どんどん食事を削ったら分娩が乗り越えられるのかと思ったのです。

小さく産んで大きく育てるの意味。

杉ウイメンズクリニックの

小さく産んで大きく育てるの意味

すぎ先生はご自身のブログの中で、DOHaD (Developmental Origins of Health and Disease) 説についてかかれ、小さく産んで大きく育てるという言葉が覆されたとされています。不育症については、様々な議論がありますので、東洋医学のカテゴリーに身を置く私としてはなんともコメントしづらくはあります。

しかしながら、私が「多分不育症で引っかかるな」と思うかたにはこの杉ウイメンズクリニックの受診をお勧めしています。流産を2回したら不育症の検査というには、年齢要因的に妊娠ー出産自体が厳しくなると思うからです。

そして、私がお体を拝見して、ん?と思い、杉ウイメンズクリニックの受診をお勧めした方は、90%以上の確率で「不育症との診断を受けました」というご報告をいただいています。不妊の方に不育症要因は重なるのです。そしてもう一つ、小さい赤ちゃんということも重なります。

DOHaD (Developmental Origins of Health and Disease) 説について

DOHaD (Developmental Origins of Health and Disease) 説については、

実験医学オンラインにて、このように紹介されています。

『異なる生活習慣を背景とする異なる人種を対象として「出生体重に代表される子宮内環境などの出生前の環境因子が成人期・老年期の健康や疾患発症リスクに関連する」という共通の結論が得られたこと自体が衝撃的であり、医学:生物学の研究対象としてDOHaDの概念が注目されるようになった』とあります。
サイト* https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/book/9784758125307/916.html

私達が健やかな身体をと願うとき、そのスタートは胎生期から始まっているという、あたりまえであるけれど、忘れられがちであることを、いま、あらためて大事であると私は感じます。

胎盤形成期の鍼灸アプローチは、そのスタートに非常に効果的です。

ぜひ取り入れてみてくださいね。

勇気を持って不妊治療を前に進めよう! ライナス毛布の勧め②

私は不妊治療で多くのご相談を受けています。

その中でよくあるのが、

『でも、あそこの病院に言ってダメだったら・・
           と思うと怖くて行けないんです』

というお声です。

私がお勧めした病院は自分でもお勧め病院だとわかっている。
実力があって、実績もあり、自分が最後の挑戦をするのにふさわしいと。

でも、勇気がでないんですよね。

その不安な気持ち
ダメだったらもうおしまいだという気持ち。
いままでこれだけやってもダメだったんだから、ダメかもという気持ち。

正直、はじめは理解出来ない私がいました。

それが大きく変わったのは、この、渡辺ゆかりさんとの出会いです。赤ちゃんと出会うための旅

このなかで、ゆかりさんは、

”センセにKLCをすすめられたけど、
なかなか行かなかったのはKLCはDrその他メンバー全てが厳しくて事務的と聞いていたし、
最高峰と言われるKLCでできなかったら立ち直れないかも…と変にかまえてたから。

でも行くことにしたのはセンセにボチボチすすめられて、
「ここならダメでもあきらめつくかな…」と思ったから。”

 

立ち直れないかもと、ここでダメだったらもうお仕舞いだと思うと前に進めなかったと仰っています。

この矛盾がやっぱり大きいんですよね。

ご自身でも、いってみたらいいとはわかっていらした。

でも、行けない。

勇気が出ないんです。

ここで、私は鍼灸で体調を整えることとをしながら、

背中を大きく押しました。

やってみようよ!と。

”行ってみると、別に耐えられないほど厳しい面々でもなかった。
(院長はキツかったけど、副院長は思ったよりやさしかった。)”

 

このきつい院長先生は、もう故人でいらっしゃります。

沢山のエピソードがある偉大な先生でした。

ある方はまだKLCが近くの一軒家にあるときにいっていて、
待合室にふらりと現れて、なにやらあれこれと雑談で演説(^_^;)をしていたとか。

ある方は、
『あなたのせいでご主人は赤ちゃんを抱けないんですよ!』

といわれ泣いていらっしゃるので、『なにいってんの!次の時に周りの話しを聞いてらっしゃい』といいました。そして次回の病院が終わったあと、

『同じ事を言われている人が、
  『そんなことはわかっています、だからここに来たんです。治療法の説明をしてください』
と言ってました。院長それっきり黙ってました!!私もすっきりしました』と報告してくれました。今ならこの発言マタハラそのもの。

まあ、治療を頑張らせる応援の言葉だったとは思いますが、言い返した女史がかっこいいですねえ!

そしてある方は、待合室で待っていると、『もうちょっと待たせちゃうからね、コレでなんか食べてきて』とKLCのカフェの食券をくれたとか。

よくも悪くも個性的で、『赤ちゃんを授けてあげたい』という情熱があったかたですねえ。

この副院長先生は、今の新橋夢クリニックの先生です。

勇気を持って前に進んで道は開けた

ゆかりさんは、転院し、ながい、ながい不妊治療の旅に終止符を打たれました。

病院選びや治療法選びは、本当に迷うことが多いと思います。

それは、他の人にとって最適でも、自分のケースではどうなんだろうということがわかりにくいのです。

ゆかりさんには、KLCをお勧めしましたが、ここだけが一番だとは私は思っていません。ながらくKLCに通っていた人に、向いてないから変えたらといい、結果が出た方も多くいらっしゃります。

選ぶ、決めるというのは、勇気もいるし、わかりにくいこともいっぱい。

最終的に決めるのはあなたですが、もし迷ったら、一緒に考えましょう。そして背中をドンって押しますからね(^^)

☆安心のライナス毛布

安心のライナス毛布その①はこちら

『ライナス毛布』っていう言葉を知っていますか?

スヌーピーのマンガに出てくるライナス君がいつも握りしめているあの毛布です。
これは小さい子供でもよくみられますねえ。

なんでもいいんです、勇気を持って前に進みましょう、人生が変わります

まあ、おいしいもの作って食べて、元気だそうね!

 

 

驚き!? 思った以上に低い??体外受精の成績

驚き!? 思った以上に低い??体外受精の成績

妊娠しない、不妊かも?と思ったときに、「そうだ!病院へ行こう」という判断は正しいです。

そして
高額な治療を受ければ、妊娠出来るのかも!と思うのはちょっと待って
ください。

体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精は、思ったほど成績がよくありません。詳しくはデータが公表されていますのでそちらをご覧ください。

Artの治療成績 日本生殖医学会より

日本産科婦人科学会 ARTデータ集 

☆ARTの治療成績 データーから

ART(体外受精や顕微授精、凍結胚移植などの高度生殖医療受精)は、日本産科婦人科学会や生殖医学会からデーターが公表されています。

Artの治療成績

日本生殖医学会より
Q16.生殖補助医療の治療成績はどの程度なのですか?

このなかで、「2017年には全国で586施設、448,210治療周期が行われました。このうち生産分娩にまで至った治療周期は52,997周期(11.8%)でした」。と紹介されています。

 

グラフをみてみましょう。日本産科婦人科学会からのデータです。

このグラフの、生産率をみると生産率(/採卵、)とあります。生産率というのは、妊娠して出産するところまでいった数字です。

つまり、採卵当たりの出産まで行く確率ですね。2019年は5%程度!

一番右肩上がりなのが、凍結胚の妊娠率。これは(/ET)とありますから、移植当たりの妊娠率で、これはむかしは10%ていどだったのが、凍結胚移植は35%程度までの妊娠率になっています。しかしながら、妊娠率が35%であっても、結局生産率をみると5%ですから、途中での脱落がいかに多いかということですね。うーんその解釈でいいのかと疑問がわいてしまうほどの数字。ご意見をいただけると嬉しいです(pxl02541@nifty.ne.jpまで)

 

これはまた年齢別にみていくと違う数字がでてきます。

これは総治療数からみた生産率があげられています。33才までは、結局20%程度は出産までたどり着きますが、42才で5%を切り、そこから先はかなり厳しい数字になります。

☆不妊の定義を今一度考えましょう

ART(体外受精や顕微授精などの高度生殖医療)の数字からみていくと、非常に厳しいことですが、不妊の定義からみていくと、

不妊とは

日本産科婦人科学会より

不妊の定義

「「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。」

私が不妊鍼灸に携わり始めたころ(20年以上前ですが)は2年とする定義もありましたが、いまは妊娠を考える年齢も遅くなり2年では年齢要因的な不妊要素をアップしてしまうという配慮もあり、1年となっているようですね。

そして1年という期間が定められているということは、通常の妊娠の挑戦であれば12回程度の生理周期があり、その中で妊娠出来ればいいということです。体外受精はその1つの周期を取り出しているわけですから、ある程度、妊娠しない周期があっても、あたりまえのことであるとも考えられ、少し回数を重ねて治療する必要はあるわけです。

☆ARTデータの数字の難しさ

「11.8%」という数字は、若い年齢であれば20%近くなりますが、40才を過ぎると本当に厳しい数字になります。

この厳しい数字の現状を少しでも可能性を広げるお手伝いをしていくのが、不妊鍼灸の役割だと思っています。

☆体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精しか妊娠への道はないのか?

体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精が、不妊治療の唯一の救世主ではないとも私は言えると思っています。

つまり、「不妊」の状態の方にとって、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精しか選択がないのか?という疑問です。

これは、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精をするなかで、今まで何例もの自然妊娠をみてきた私としては、あまりにも「体外受精などを一辺倒」で考えるのはどうかなーという疑問をもっています。

☆病院での治療がないと妊娠しないのか?のトリック

また、少し考えて頂きたいのが、ちょっと古い記事なのですが、面白い見解が載っています。

妊娠について考える、リクルートの中途採用支援サイト

この記事から

「40代不妊治療による出生数は最大でも2608名、対して治療せず自然に生まれた出生数は最低でも、上記3万8280件(人口動態調査)からの差分となる3万5672件。実に、治療による出生の14倍近くも、普通に出産できているということだろう。」

 

40代でもあたりまえですが自然妊娠するんです(^^)。

逆に言えば、43才で月経のある人に「避妊は不要」とは誰も言わないと思います。

自然妊娠の可能性はあるのです。

昔、とある医療職でかなり厳しい条件下で不妊治療に取り組んでいらっしゃる方がいました。その方がご自身が不妊治療を継続する理由をなさってくださいました。

「昔、私が勤めていた病院に49才の独身の方が「飛び込み出産」なさったんですよ。驚いて事情を伺うと、「妊娠するとは思わなかった」と仰っていて。私はその方をみて、あたりまえに自然妊娠し、するすると出産するんだなあと驚いたんです。だから私はまだ40代半ば、ワンチャンスあるのではないかと思って」

確かに、確かにです。

まあ、だから年齢が高くても妊娠出来るという話しに直結するつもりはありません。

もしお子さんを考えていらっしゃるのならば早いほうがよいのはあたりまえです。

ただ、40代になると、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精でしか、妊娠出来ないと思っているかが多いのかなと思います。しかしながら私の治療院でも、40代自然妊娠の方は案外多いです。結局、体外でも、自然妊娠でも妊娠の確率、結果については同じぐらいのだなと私は実感しています。

体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精を金銭的にできなければ、=妊娠出来ないではないのかなと思います。上手に高度生殖医療を使い、それだけではない実とも考えながら、前に進んで欲しいなと私は思います。

ビッグママ治療室 https://bigmama-odawara.jp/

ビッグママ治療室ブログ https://bigmama-odawara.jp/blog/

質問:どうして米山先生は不妊治療専門にしているのですか?

YouTubeの動画一本upしました。
ふふふ、私はユーチューバーになるのだ!
などといいつつ。

今回のテーマは

質問?どうして米山先生は不妊治療専門にしているのですか?

こんな質問をいただきました。

動画はこちら→Zoom02−3 不妊治療を行なっている理由とは?

不妊治療をはじめたきっかけは?

よく考えれば、最近は不妊鍼灸もだいぶ有名になりましたねえ。
昔は、妊娠しなくて困った人が「藁にもすがる思い」であれこれ試すうちの
一つといった位置づけじゃなかったでしょうか。

いやはや、時代の流れは速いもんじゃねえ〜。
ヨネ婆ちゃんは驚くばかりよ。
という、婆ちゃんモードはさておき(さておくんかい)

☆開業して25年以上 長らくの経験からできること

私は開業して25年以上たちます。

免許をとって大学病院で3年ほど研修生、研究生として研鑽をつみ、
その後は独立して今に至ります。

不妊治療においては、20年ぐらい前の体外受精などの不妊治療が革新的に
進んでいった頃を患者さんと共にすごす事で、
非常にいろいろな経験を重ねることになりました。

まあ、いまもそうですが、昔は「いつかは体外受精を」などという感じで、
それほど体外受精も一般的ではなく、基本的に不妊治療は

1)自然妊娠がしたい

2)医療介入は極力少なくしたい

3)健康に自信がもてない

4)いろいろと頑張っているけど、結果に結びつかない

といった、治療そのものよりも、「どう考えるのか」という位置づけが非常に大きな部分を占めているなあと日々感じておりました。

また、妊娠って、一人じゃ出来なくて、相手がいること。その相手の考え、健康状態そして経済的なことまでも大きく含んで妊娠につながりますね。

そんな経験から、不妊治療においては、カウンセリング的な要素も、大きな位置をしめるなあと感じています。

☆不妊治療においてカウンセリング的な側面の重要性

・ご自身おひとりでは考えられない。
・悩むばかりで相談する人もいない。
・何をするべきかわからない。
・自分にとって何が必要なのかもわからない。
・病院選びが難しい。
・お金をどの様にかければより効率的なのかわからない。

そんなときに、私の経験をシェアしながら一緒に考える。
これが私の考える不妊カウンセリングです。

そして、不妊治療の迷い道に入っている方にはとても重要なことだと思います。

何が必要かを見極め、選択し、その上でご本人にとってより妊娠への道の近道となるような不妊鍼灸を提供したいと思っております

☆可能性を少しでもあげるためにあなたが出来ること

不妊治療は、時にバクチだなと思うことがあります。
体外受精をお金をかけておこなっても、生理が来てしまえば元もの木阿弥。
なにが悪かったと考えても、そこには答えがないことも多々あります。

そんなときに、一歩引き、全体を俯瞰し、困難事例であっても、
少しでもあなたの妊娠の可能性を高めるお手伝いが出来ないかといつも考えています。

不妊治療に絶対はありません。
難しい事例も多く、残念な結果になることもあたりまえですが多々あります。

そういった前提は踏まえた上で、
 いま目の前の患者さんの「妊娠、出産」の可能性を少しでもあげる工夫

を一緒に考え続け、提供し続けることが私に出来ることだと思っております。

ビッグママ治療室 https://bigmama-odawara.jp/

ビッグママ治療室ブログ https://bigmama-odawara.jp/blog/

妊活ブログは面白い! その2

妊活ブログは面白い! その①はこちら。

数年前に不妊治療をご一緒させていただいた患者さんから、メッセージをいただきました。
↓こんなの書いてます。

MIZU主婦の妊活ブログ

さて、その妊活ブログの紹介、続きです。

鍼灸の体験を実際になさり、妊娠、出産したかたのブログはとても参考になります。
患者さんならではの視線で新鮮です(^^)

https://mizushufu.com/40th-harikyu/

この記事には、ビッグママ治療室のことが紹介されています(^^)
おーうれしいですねえ(*^_^*)ワクワク

うちのQ&Aがお役に立ったということですが、あらためて読んでみて納得です。
いやいや、よくかけてます↓

ビッグママ治療室よくある質問 

そして素晴らしいと自画自賛したのが、

『漢方や鍼灸は私の不妊治療に必要ですか?』〜質問にお答えして

もう、ほんとによく書けていて二重丸。
私って筆力あるなあ(って、誰もいってくれないから自画自賛)

不妊治療はどうしても「足し算発想」になります。

いまの不妊という状態を改善するにはどうしたらいいのか?

体外受精? もっと繰り返す?

不妊の検査? 病院選び? 食事? サプリ? 鍼灸? 漢方???

不妊カウンセリング

不妊カウンセリングの勧め

いやいやそんなにやってちゃきりないよ!。

ってなことで、本当に何が必要かを考える必要があるわけです。

そしてそれには、「情報」が必要で、情報をもとに一緒に考えて、少しでも可能性を広げる努力が必要なわけです。これが私がお勧めする不妊カウンセリングです。

この妊活ブログ主さんの場合は、

・妊娠する力はある(過去に3回妊娠)
・妊娠を継続する力がない(3回とも流産)
・西洋医学的な不育症の検査はOK(医療介入は不要)

ということがあります。

それでも、不妊という状態に対して解決策が体外受精や顕微授精などの高度生殖医療となっているのですが、妊娠する力がある彼女には必須のアイテムではありません。

問題は、西洋医学的な問題はないのに、妊娠が継続出来ないという身体の中のベクトルの問題だと私は考えました。このベクトル調整には養生のお灸でのセルフケアと鍼灸治療がぴったりあいます。

症例はこちら

彼女にとって、ちょうど良いタイミングでの鍼灸治療の介入になったのかなと思います(^^)。たぶん、卵ちゃんそのものを作る力はそれなりにあったので、短期間での結果につながったと思います。妊娠が成立したときに、子宮(女子胞)に気血のベクトルをしっかりとあつめ、血流を出し女子胞(子宮)の力を高めることこそ必要であったわけです。

いま、何をするべきか!を一緒に考えることこそ、妊活を成功させるコツだと思います。
ちなみに、妊娠はするけど、継続出来ない人はこのヤカンの蓋が弱いタイプです。
鍼灸の介入が効果的ですよ〜。