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食べない方が調子がいい! ・・・でもそれジリ貧ですよ。

しっかり食べると言うことは、体力作りにとても大切なことです。

ですので、胃腸のキャパが小さい人は、身体作りが難しいです。
食べて食物から滋養を受け取る能力が小さいというわけですからね。

暑いんです〜、
生理が来て〜、
ストレスで〜。
出産で〜。

いろんなことが体重減少につながってしまいます。
そして体重が落ちることでより体力を失い、食べられなくなります。

☆食べられない人が陥る、食べない食養生

体調が悪化し困っている人や、食べられなくて体重が減ってしまい困っている人がときにやってしまうのが、

『食べない食養生』や、『肉や魚などを食べない食養生』です。

マクロビをやってみたんですという方も多いですね。

そして、みなさん、”とても体調が良くなった感じがして、動けるんです”と仰います。でも、そのあと

     ドドドォー!!!っと体調悪化。

まわりからも『どうしたの?』と言われるほどに頬がこけてげっそりしてしまったりしています。

☆げっそりなのに、『元気なんです!』と仰る理由

げっそりしているということは、土台である土台の力(腎気)が小さくなっています。

この土台の力(腎気)が小さく虚損していくと、気が立ちやすくなります。

土台 どっしり ふらふら

東洋医学で言うところの腎虚肝鬱。
どっしりと座る椅子がなく不安定だからこそ、

小さくなった土台をカバーするように背伸びして、必死に声をあげます。

気を立てて、生命としての勢いをカバーしようとしています。

つまり、気が立ちやすくなっているので、

 

ご本人としては、『元気なんです!』となるのです。
いや、それカラ元気ですよ。

短期間ならば、それでOKでしょう。土台の力がなくても、から元気がでるのは、人間がなにか危機的な状況を切り抜けるためです。そんな短期決戦のための身体の使い方を、長期間にわたってしてしまう危険性は大きくてあぶない。
また、から元気でいつも気を立てていることそのものが土台の力(腎気)の消耗とつながるのです。
ああ、悪循環。

☆気が立つ日々の果てにあるもの・・・

そして、周りの人がみて『大丈夫なの?』と思ってしまうほど

げっそりしていても、ご本人は『ダイジョーブデス!』と
ご自身の状況がわからなくなり、大丈夫、大丈夫、調子良いのと動き回ります。

そしてあるときに、ぽっきりと気が折れ、
どうしようもなくなってしまいます。
東洋医学的には肝気の中折れ

どんなにがんばっても、気が立たなくなってしまった状態。

ここまでいかなくても、生命力の土台の力(腎気)が弱っていますので、

・体力そのものがぐっと弱った状態で、免疫力が弱くなる。
・不妊
・強い疲労感
・気力がわかない
・食欲の低下
・腰痛
・生理周期がのびる
・生理の出血がダラダラとまらない

などの状態になってしまいます。
こういったときに、外邪が入り込むと、喘息やリウマチなどなどの虚損病のはじまりともなってしまいます。

☆マクロビや肉を食べない食養生は????

胃腸のキャパが小さい人は、タンパク質などの血や肉になる栄養素を受け止める力が小さいので、食べないと胃が楽と仰います。

ここが、マクロビや肉を食べない養生にはまる第一歩だと思います。

確かに、『胃腸のキャパをオーバーした食べ物を短期間控える』のであれば、大きな問題はないと思います。しかしながら、それを長期間継続すると、滋養、栄養そのものが不足となり、土台の力(腎気)が小さくなるっていくパターンを多くお見かけします。マジメな人ほど陥りやすいですね。で、土台の力(腎気)が小さくなると、気が立ちやすくなって、テンションがあがりやすくなり、

     『調子がいいんです〜』につながります。

マクロビや肉を食べない養生そのものに、私は何ら意見はありません。人それぞれ、食は思想信条につながります。ご自身が食べたいもの、やりたい養生を選ばれるのは自由であると思います。

そのうえで、ご自身の状況が土台の力が小さくなり、気が立ちやすくなっている状況でお困りであれば、肉や魚のタンパク質はとても力強い滋養をしてくれますし、貴重な栄養です。そしてこの力強い栄養を受け止める胃腸のキャパをあげることがとても大切です。

肉や魚からしっかり滋養を受け取れると、私が観察している限り、体調アップの速度がぐっと早まります。ハンバーグは豆腐じゃなくて肉で作ってねと思っちゃうわけです。

☆肉や魚のタンパク質をしっかりと受け止める胃腸のキャパを作ろう

胃腸のキャパがない人は、肉や魚のタンパク質が胃に重いと感じる方が多いように思います。

この状態の人が、口から入るモノで体力をあげようとするのは大変です。

・サプリを飲んでも、
・漢方薬を飲んでも、

胃に重くて受け付けられないということになります。

こういったときに、鍼灸治療は力になります。
口からではない養生として力を発揮します。
また日々のお灸養生もとても効果的です。

☆お灸でのセルフケアを!

お灸でのセルフケアもとても効果的です。

鍼灸院で印をつけてもらって、ミニ治療をご自宅でなさるのがベストです。

また、こんなツボもいいと思いますよ。

こちらは背中のツボ

お灸 脾兪 三焦兪(BL22) 大腸兪(BL25) 次髎(BL32)

脾兪、三焦兪(BL22) 大腸兪(BL25) 次髎(BL32)

ゆっくりお灸して下さい。背中のツボは弱っているツボを見つけてお灸するのがコツです。

 

 

 

 

 

こちらは足三里(ST36)、陰陵泉(SP9)、三陰交です。使ってみて下さいね。きっとあなたの力になります。

足三里(ST36) 陰陵泉(SP9) 三陰交

食事、気がついてはいるけれど・・・・

食事、気がついてはいるけど・・・・。

食事の大事さは多くの人が説かれています。

そしてあれがいい、これがいいの情報も一杯ありますよね。

ただ、食事は、単に食べ物を食べて栄養摂取をするだけという

行為ではないと私は思っています。

食事は、その人の文化です。

生まれてきて、お母さん、お父さんと過ごす時代があって、

給食や、みんなで食べる時間があり、

人生の試練葛藤の時にも

食べたご飯があって、

救われた食べ物

気持ちがほっとした食べ物。

力を貸してくれた食べ物

涙を拭ってくれた食べ物などがあると思います。

また、ある指導的な食事のやり方を取っていた方は

『偏食じゃないのかなあ、栄養が偏っていないのかしら』と思いつつも

病院での血液検査でコレステロール値がLOWなのに、

指導者から『気にしなくて良い』といわれましたとある方が仰りました。

ほとんど肉や魚卵はとらず、野菜や大豆での食生活でした。

この状態で、困ったことがなければそれはそれでよいのでしょう。

この方は長らくの不妊症で悩んでいらっしゃりました。

肉や卵をとらないほうがよりヘルシーでよいと思っていたのです。

この方は非常に皮膚が薄く、お灸をしてもすぐに火傷ができてしまっています。

うーーーんと唸って

『野菜炒めに、肉はいれないの??』と伺うと、

『ちょっとは入れるんですけど、主人が全部食べちゃうんで・・・』

あらら。

男性の方が、食事に関しては頭で考えず、身体が欲するものを食べるんだなと

感じます。

とりあえず、あなたも一緒に食べられるお肉の量を野菜炒めにいれてみたら?という

ところからはじめました。

少しずつ、食事に対する拘りがとれ、

ご自身の身体に自身が持てるようになっていったと思います。

体格も小さく、BMIも痩せの分類であっても、

『これ以上太りたくない』『身体が重い』とおっしゃる方もいらっしゃります。

これは実際に体重が重いから身体が重いのでしょうか?

胃袋の容量の問題もありますね。

炊飯器が1合炊きの小さなものから、10升炊きの大きなお釜までいろいろな

炊飯器があります。

一合炊きであるのならば、少量頻回。

キャパをあげていく努力も必要です。

食事は今まであなたが歩いてきた文化、そしてとりあえず使いやすい方法です。

変えるのは勇気がいるし、難しい。

でも、変わると大きいですよ!

写真は巨大生物律子!

ガチ偏食のとんでもない生き物だけど、28本ある歯で好きなものをガッツリ食べてますよ!