2)東洋医学の体力貯金 貴絡ワールド

東洋医学では、身体の中の状態を独特な生命観で見ています。
五臓六腑と言う概念が基本で、肝、心、脾、肺、腎、胆、小腸、胃、大腸、膀胱 三焦、(心包)という12の臓腑で考えていきます。

そして臓腑が身体のなかの機能であれば、と経絡というその機能を運ぶ道路という概念があります。運河のようなものでしょうかね。

肝という臓腑があり、手足末端も含めて考えてく運河に足の厥陰肝経という経脉があるというイメージです。

また、12経絡のあらわす正経いがいにも、奇経という身体のネットワークを考えます。正経という十二経絡は体表に流れる概念として
考えられ、もう一つの奇経は中心軸がありバネのように軸となり、コートのように体表を覆うものと考えられます。
米山宣言!

私は五臓、貴絡ワールドを中心に、気血の概念、気の昇降出入の概念を使い、言葉を複雑にしすぎることなく、イメージがしやすい身体の捉え方をするようにしています。

言葉が複雑だと、言葉の解説になりがちだからです。

大切なのは、言葉の解説ではなく、目の前のその人を見ることです。

五臓と、貴絡ワールド。そして気血のありよう。私の軸足としていきます。

この正経と奇経。これもまたまた専門家の間でも議論がわかれるところで、その細かい議論はその道の達人にお任せして(^^ゞ、
私としては、普段の生活に使う生命力が流れる臓腑を正経、そして内側で貯蔵庫のように体力貯金をするところを奇経と考え、
貴重なネットワークとして貴絡ワールドとして捉えています。

私は、臓腑経絡、また正経の治療に関しては、西洋医学やその他の医療、手当てがよく効くと思います。しかしながら、生命力の貯蔵である奇経八脉の充実は、一番大切でありながら、なかなか手が届かないところです。私の治療ではこの体力貯金を目指していきたいと思っています。