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リウマチ、背中の温灸で体力パワーアップ!

リウマチの治療は、ここ数年で非常に薬が発達しています。
日本リウマチ学会

これは本当に朗報で、昔は関節の破壊から手術になってしまったり、
大きな不自由につながる方も多かったのかなと思います。

現在では、発症の初期段階でガツッと投薬を受け、
関節破壊の進行をとめるのが主流だと思います。

ただ、やはり強い薬にはそれなりの課題もあり、
体調の維持管理という意味で、鍼灸を取り入れている方も多くいらっしゃりますね。

☆全身の力をあげて、リウマチや薬の影響を小さくする

リウマチに対する治療について、色々な考えがあると思います。
西洋医学的には、リウマチの根本原因である、自分に対する破壊を強く薬で
コントロールし、破壊を止めると言うことだと理解しています。
まず第一に選択し、リウマチによる関節の破壊を防ぐのは本当に大事です。

いたずらに薬を怖がらず、必要な時に必要な薬を使い、病気をコントロールしていくのは、慢性的な病気の場合には本当に大事です。

しかしながら、自己免疫疾患であるリウマチの進みを止めるということは、
免疫抑制的な方向にも治療が向きます。

全身の力をあげていくということを並行しておこなうのは、
ご自身の健康を長い目でみたときにとても重要な視点だと思います。

☆リウマチに必要な、東洋医学臓腑の力

東洋医学では、臓腑と経絡という考え方をしています。

これは色々な考え方がありますが、私は簡単には臓腑は体幹と経絡は手足と考えています。

臓腑と経絡 体幹と手足。

臓腑の役割:
→食べ物から栄養を取り入れ、滋養を取りこみ、身体のパワーをつくルプロセスです。

経絡の役割:
→滋養を全身に巡らせ、活動的に生きていく動きを作る

まず大事なのは臓腑なのです。

臓腑のパワーアップが、経絡の病であるリウマチの根本を支えます。
そして、リウマチの薬がそこなうのも、この臓腑の力。
だから、”怖い薬”と思う方も多いのでしょう。
必要な薬は取り入れ、臓腑の力を東洋医学の力でアップしていきましょう。
これは、どんな病気であっても、共通の重要事項です。

☆痛む関節の手入れ

大事なのは臓腑ということを踏まえると、痛む関節そのもの手入れは、
積極的に行うのではなく、臓腑を補った上で余力があればしていくということになります。

治療というのは、あれもこれもと取り入れると、結局、何も効かないになってしまいます。的を絞ってしっかりとです。

☆リウマチの動きにくい手足に、お灸や針

リウマチの王道は、臓腑の手入れ、その次に手足末端の手入れということを踏まえて、当院で実際にやっている治療を紹介しますね。

また、お灸でのセルフケアもとても有効です。
是非やってみてください

☆背骨の手入れに△温灸 臓腑対応

この三角温灸は頭から骨盤までの背骨の上で、弱いポイントにしっかりと温灸をいれていくやりかたです。

リウマチ、喘息など、身体の疲れ、虚損病。
冷えの入り込み、風邪の内陥、全身の気の巡りの悪さなどなど
多くの状態に対応してくれています。
生命力の底上げの鉄板というところです。
実は米山も週に1度はこの三角温灸を受けています。
全身の疲労感が一皮むける様に楽になるという感じですねえ。

☆足首の鍼や温灸

この足首の鍼は足首に対応するというよりも、首に対応すると考えていただいた方がよいです。

すなわち、足の踵を頭と見立てて、そこから伸びるアキレス腱を首と考えていきます。いわゆる遠隔取穴です。

この足首の鍼にお灸を組み合わせることで、足の血流がよくなり、結果的に全身の血流がよくなります。

 

 

 

☆手足末端のお灸

この黒い印のところがお灸の印です。他に足などのツボもお灸します。

この末端のお灸は、しっかりと気を通すことにつながり、

重だるい、動きにくいなどと言うときに効果的です。

 

 

 

 

リウマチの方に、温灸を中心としながらの鍼灸。
身体がほっとしますよ。

肩の前面の痛み、膝の内側のツボにお灸しよう。

☆飛躍的な薬物療法の進歩がある慢性関節リューマチ

慢性関節リューマチで悩む方は多いかと思います。

現在は、薬物療法が非常に発達していて、関節の外科的手術なども減り、治療の進歩が著しい病気のひとつdす。

そうはいっても、リウマチでの内服薬は、全身に効いてしまい『なるべく薬を少なくしたい』という思いを持つ方も多いですね。

私は薬そのものはやはり使っていただきながら、体調をあげ、生活しやすくなるようにと願っています。

 

☆リウマチ、いつもの痛みに加えて肩の痛みの出現

さて、今回は肩の前面の痛みです。

手の関節や足など不調は波がありながらもなんとか薬と鍼灸でコントロール出来ている感じの方。ただし、気圧の変化、気温の変化、冷えなどで様々なトラブルを引き起こします。

1週間ぐらい前から、右肩前面が特に痛みがきついとのこと。

ざくっと触ってもらって肩の前面から大胸筋部。

今回は遠隔取穴での対応としました。

 

☆肩の痛みを膝のツボでケア!セルフケアも簡単

痛む右側の肩の反対側左の膝内側のツボを使います。

鍼をして、その隣にお灸をおきます。

お灸を3回ほどおこなうあいだ、痛む右肩を動かしてもらいます。

このお灸をしながら肩を動かす間にも痛みが軽減

その後、全身のパワーアップのために、背部の経穴と、背骨の経穴を鍼と温灸でパワーアップしていきます。

大きな三角の温灸で督脉を暖めます。
また、脊柱起立筋上にある経穴は温石であっためていきます。

横から見るとこんな感じ

この督脉の三角温灸は私も大好きで、週に1度は副院長に治療してもらっています。
身体の養生にぴったりですよ。

 

 

☆治療経過

治療直後も調子がよく、1週間後もよいそうです。
またリウマチそのものの調子もよく、身体が軽いとのこと。
よかったですねえ(^^)

局所の症状って、局所そのものを使うと治療の組み立て的にバランスが崩れるのですが、遠隔の場合はその崩れがすくなく組み立てられるのでいいなあって思いまする。

湿気の病をお灸で軽やかに リウマチの1−4気端灸の勧め

慢性関節リューマチは、一昔前と違って本当に薬が発達していますね。
昔の様な極端な変形や、生活の質を落としてしまうような
問題はかなり減っているのかなと思います。

東京女子医科大学 膠原病リウマチ痛風センター

しかしながら、自己免疫疾患という 『上手に付き合っていくことが大切』 な病気ですから、
薬で関節の変形などのリスクを軽減しながらも、ご自身の生命力をupさせる体調管理をしていくことは、とても大切かなと思います。

湿気の病と梅雨の付き合い方

さて、この梅雨の季節。

やっぱり身体が重い、指がスッキリしないというお悩みはあると思います。
これはリウマチに限らず、内湿という身体の中に湿気があるタイプのかたでは
様々な症状をひきおこしていますね。

『湿度が高いと頭痛がするんです』
『湿気があると体調が悪くて』
『気圧が下がると身体が重くて』
『気圧が上がっても下がっても身体が疲れます』

などなど、湿気や気圧に敏感に反応しちゃいますね。

身体の内側に『内湿』という内側の湿気があるせいです。

基本的に内側の湿気があるわけですから、身体に除湿機をかける必要があります。
これは脾胃(胃腸の力)をupさせて、身体のいらない湿気を排除させる力を
Upさせることが基本です。曲池(LI11)や足三里のお灸を毎日定期的に行うのは
とてもよいですね(*^^*)

また、特にこの時期、手足先が重いと言うこともあるかと思います。
そんなときには、指の親指と薬指、第一趾と第4趾の指先にお灸をいれます。

1−4気端穴
これは出来れば直接灸がよいですね。ちょんちょんとお灸を入れます。

すると、この写真のようにこの線から先の部分がとくにすっきりとして、
指の動きがよくなります。


内湿の排除がちょっぴり出来たわけです。

梅雨の時期、少しでも軽やかに過ごしたいですね。