4)今日の律子 老いと住まい、二階リビングの問題
我が家は二階リビングです。
家を建築当時は、子供達が小学生、私達も30代後半。
仕事場を一階にもうけたので、二階をリビングや居住空間にすることを
躊躇うことはありませんでした。
ただ、84才の律子が我が家にくると、一大事。
とにかく、階段の上り下りにはど根性が必要となっており、そうそう簡単な問題ではありません。
☆二階リビング問題
この二階リビング問題は、先々自分たちにも大きくのしかかってくるだろうなということを
予想させます。
年寄りの家に行くと、『二階なんてほとんど使っていない』ということをよくみみにします。
確かに、何をするにも、台所が二階にありますから、ものをすべて二階にあげる必要があります。
そして、風呂もトイレも二階ですから、水回りの改装も大変です。
この二階リビングを選択したのは、一階が仕事場になっているからです。
将来、自分が仕事ができているうちは、二階に上がることも可能であり、二階リビングそのものは問題ないと思います。しかしながら、足腰が弱り仕事が難しくなった場合などは、一階生活も考えたいですねえ。
家を建てるときに、一階の書斎部分に水回り用の配管はしてあります。
ですので、仕事を続けながらも、一階に小さなキッチンをもってきて、風呂以外の生活を二階にするという選択もあるのかなと思います。
二階リビング、昇降機やエレベーターが可能か?
20年ぐらい前、東京で往診をなさっている方について、下町のお家を何軒も一緒に訪問しました。
すると、階段に昇降機がついていました。かなり階段が狭くなってしまいますが、車椅子の方の二階の生活に役立っていると。
こんな製品があり、ケアマネさんに候うと、設置しているご家庭もあるとのこと。これだったらいいかなーと思い、施工したハウスメーカーに問い合わせをしました。
我が家はヘーベルハウスです。
すると、建築基準法的に階段の幅が足りないと。
うううむ。
我が家の階段の幅、そんなに狭くはないと思うのですが、ダメなんですか・・・。
エレベーターはどこを見回してもつくところがないなということで断念。こういうことは、家を建てるときに考えるべき課題ですねえ・・・。
自宅のメンテナンス、二つの課題
ヘーベルハウスの我が家は現在建築して25年弱、いつリフォームの手を入れるか、母の介護を通じて課題を感じるようになってきました。
家はいつかはメンテナンスが必要です。
このメンテの時に、今後の生活をある程度予想して、必要なことを考えることが大事だと認識しました。そして大きく分けて2つの課題があると思います。
我が家を建てたときの建築日記はこちら。
なつかしいなあ。ぴんくのおうち
家のリフォーム二つの課題
1)家そのものの外壁塗装や屋根などのメンテナンス
2)老人が快適に生活するためのメンテナンス。塗装は1度メンテナンスをいれています。
1)の家そのもののメンテナンス。
ヘーベルハウスの我が家は、メンテナンスは基本的にヘーベルさんでお願いしています。外壁塗装は15年目ぐらいで1度おこなっています。次のメンテは外壁と屋根は必須かなと。
水回りのメンテナンスを考える時期もそうそうに来るとは思いますが、大きく考えを変えて一階に水回りをもってくるか、二階のままの改装にするのかは悩みどころですね。これは2)の部分にも該当してくると思います。1)として考えることも出来ますが、2)の要素を考えずにおこなっては、老い支度としては問題がありそう。
キッチンを一階にもってくることは、家を建築時に多少想定してありました。書斎の部分の部屋に、水回りの配管をしてあるのです(確か(^_^;))
書斎部分にミニキッチンをつくり生活の場に変更することは可能だと思われます。ですので、キッチン移動は慌てずに考えていきたいと思います。老人ホームをあれこれみていると、『居住空間ってそんなに広くなくていいんだ』とも思いますからねえ。
律子と私は24才年がはなれています。
24年後の自分があの状態であれば、24年後に改装は無理です。
ということは、リフォームはだいたい10年後の70才前後に考えをまとめ75才前後ぐらいまでには実行。今後の方針を立てるべきなのかなと理解しています。
まあ、それぐらいだと、まだ私と夫、二人の頭で考えることが出来るのかなと思います。