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ふたりめ不妊:産後からの不調、体外受精が上手く行かない。43歳妊娠、出産。

ふたりめ不妊は、悩ましい不妊です。

ひとり、無事に出産になっているから、妊娠出来るんじゃないかというあせり。
そして、ステップアップした高度生殖医療ならばということでやってみても、
なかなか前に進まない。

年齢要因があがる、あせり。
そんなとき、もう少し立ち止まって、あなたに何が必要なのか、かんがえてみてはいかがでしょうか?

☆ご相談:40歳です、不妊治療が前にすすまず、悩んでいます。

40歳です、不妊治療がなかなか前に進まず悩んでいます。

第一子もとても苦労しました。
28歳の時に卵巣嚢腫が茎捻転をおこし、右の卵巣を摘出手術しています。
30歳から妊活を始めましたが、なかなか前に進まず、体外受精、胚移植を5回行い、やっと36歳にて第一子を出産することができました。
妊娠中からからむくみや便秘がひどくなりました。
産後も体調がとても悪化してしまいました。

39歳から第二子の妊活をしていますが、不妊治療をはじめると便秘が悪化しより体調不良となってしまっています。

不妊治療を再開した当初は体重が60㌔でしたが、現在は67㌔。不妊治療をすると体調が悪くなり、便秘が始まり、食欲不振、体重増加となってしまいます。
身体全体が重く、冷たい感じがします。
すでに体外受精を2回行いましたが、妊娠出来ませんでした。

もう一人、子供を産み、育てたいと思っています。
またアレルギー鼻炎がひどくつらいです、また便秘もつらいです。
どうしたらいいでしょうか?

☆ご相談にお答えして〜あせらず身体の力をあげて、前にすすみましょう。

第二子の妊活を前に進めたいというご相談ですね。
第一子の妊娠を30歳からご希望なさって、数々の努力を重ね36歳にてご出産。本当に頭が下がるような努力を続けていらっしゃったのですね。

現在、第二子への妊活、少しでもお力になれればと思います。

☆お身体の状態について

もともと身体がむくみがちで、便秘などもあり、いらないものをすっきりと排泄する力が不足気味の素体であったと思います。

妊娠出産は、身体に大きな負担となります。
健康状態がよければ、妊娠、出産の大きな気血の虚損をともなう波にも、生理的な範囲として乗り切り、生命力が充実する方向ですすみます。

しかしながら、元々の素体が虚損気味であれば、より力を失う方向になり、悪循環となります。

とくに、身体の底力である腎の力に負担となることによって、

上焦:百会熱感、心下つまり
中焦:中脘(CV12)の固さ、臍周の冷え盛り上がり、脾兪(BL20)のゆるみ
下焦:板のような下腹、少腹急結、細絡、骨盤の硬さ、次髎(BL32)の冷え

上焦から、強い気逆
中焦から脾胃の動きの悪さ
下焦から進むオ血、腎虚の状態

という状態になっています。
つまり、産後に補われずにいた 脾腎の弱さに乗じて全身に、強い気の鬱滞が生じ、身体の上部には熱感を伴う気の滞りが生じているという状態です。

身体の底力である、脾腎の力をつけ、全身の気の巡りの状態をよくしていくことが、不妊治療を一歩前に進めることになると思います。

☆不妊治療について、4つのアドバイス

1:第一子が妊娠、出産出来ているのだから、基本的な妊娠する力はある。
2:体外受精の卵のグレードの悪さは、体調を整えることを優先し、採卵を急がない。
3:病院について、あわないようならば転院も考える。
4:採卵は年齢要因もあるので、ある程度いそぐ。ただ移植は全体の体調をあげることを優先する。

第一子が妊娠出来ているのですから、妊娠する力は十分にあるカップルだと思います。40歳の現在でも、採卵ができているのですから、焦らず前にすすみましょう。

年齢要因がありますので、治療を急ぐのは大切です。ただ、現状の子宮(女子胞)の力が落ち、子宮(女子胞)卵巣に生命力(気血の流れ、血流)が届いていない状況では採卵を繰り返しても仕方がありません。

凍結胚ができるまでは、身体作りと採卵を並行し、凍結胚が出来たら、身体作りに集中し、全身の生命力をあげることが、結果的に妊娠、出産につながる近道だと思います。

病院については、現在のところ変更するお気持ちがないということですので、採卵ができているのでこのままでいいと思います。しかしながら、ある程度で転院も視野に入れる柔軟性をもっておくほうが、時間を上手に使うことにつながる可能性は高いと思います。

☆東洋医学的な診立て

・弁証
脾腎両虚 肝鬱瘀血
・論治
益気補腎 益気補脾 疏肝理気
・治療方針
まず第一に、産後から落ちたままになっている脾腎の力をあげ、悪循環で生じている肝鬱を納める。また上焦の熱感がつよければ必要に応じて疏肝理気する。

瘀血については、下焦を中心に温養することで動く範囲で対処する。
督脉上に瘀血所見が多いので、下焦を温養し督脉に陽気を導き通していく。

 

☆治療経過〜出産まで

40歳 鍼灸治療後2ヶ月
1)背中のイヤな感じが取れている
2)冷えが少し楽
3)いつもある秋からの肌荒れがなく、高い美容液を買わずにすんでいる。
治療後半年 採卵周期ー今回は卵の状態がとても良く数も多く見えていたが
排卵済み、人工授精をした。
採卵周期にはいるものの、日程があわず出来ず。
治療後1年 病院をかえる。
採卵周期 3つのうち2つがグレード1で凍結
10ヶ月後 移植 妊娠できず
18ヶ月後 HR周期ー排卵がおこって移植できず。
20ヶ月後  HR周期にて 移植ー妊娠
無事に女児を出産 おめでとうございます。

 

途中に上のお子さんの行事やイベントなどもあり、少し間があいていますが、凍結胚は待ってくれるということを信じて、あせらず前に進めることができたと思います。

しっかりとお迎えの準備をし、無事に二人目の出産となったこと、よかったなあと思います。
子育て、楽しんで頑張ってくださいね!

 

2)妊娠初期を乗り切り、繰り返す流産から出産を。30代後半での繰り返す流産  0127

流産についての概要をおはなしさせていただきました。

概要の1)はこちら→1)『普通』にすごす『Stay home』が教えてくれた繰り返す流産を切り抜ける方法

ポイントは2つ血流と、子宮(女子胞)の不安定さです。

さて、具体的な症例からお話ししていきましょう

☆☆ご相談:心拍確認が出来ない流産を2回もしています。

 

 

最初の妊娠は、妊娠希望をしてから1年後やっと授かったと思い、病院へ行き胎嚢がみえました。

しかしながら8週になっても心拍が見えずそのまま出血がはじまってしまいました。

二回目は半年後の37歳の時、このときも同じように心拍が見えないまま出血ー流産となってしまいました。

流産後1ヶ月たつのに、出血がすっきり止まりません。

妊娠もなかなかしにくく、はじめの妊娠は1年ほどたってやっとできた妊娠。そして今回も半年たってやっと妊娠したのに、どちらも心拍確認ができず流産と言うことで本当にがっかりしています。

もしかしたら不育症なのかと悩みますが、病院の先生は問題ないとおっしゃります。

どうしたらいいのでしょうか?

また、小学校のときから、手足にしもやけができ、昔から足先がとても冷えます。頭痛も結構ひどく、肩こりになりやすいです。いつもなんとなく残尿感があります。

疲労感が強く辛いことが多いです。月経周期が長めで生理が遅れることはよくあります。

☆いままでの経過、時系列

・高校時代から左側頭部頭痛
・36歳妊娠希望ー1年後妊娠−8wで流産
・37歳 流産から半年後妊娠ー心拍見えず流産
・流産後1ヶ月たってもなかなか出血が止まらない

 

☆私からのお返事
:身体の余力がをつけることで妊娠を継続させていきましょう

なかなか妊娠しにくいなか、せっかく妊娠できたのに、2回も連続して8wでの流産、本当に辛かったでしょう、残念でしたね。

また流産後の出血も止まらないというのは身体がだいぶ弱ってしまっているのかとも思います。

残念でしたね。

次の妊娠では一緒に頑張って是非出産まで到達できるようにしていきたいですね。

☆お身体を拝見して

お身体を拝見すると、もともとのベースとなる生命力(腎気)が弱めであると思います。

そのために冷えがきつかったり、残尿感があったり、月経周期が長めでつかれやすかったりしていると思います。

腎気は全身の生命を下支えする縁の下の底力を発揮してくれる存在です。そしてこの腎気が、子宮(女子胞)を養い、赤ちゃんをしっかりと受け止め受容できる身体となるのです。

 

☆子宮(女子胞)だけではなく、全身状態の体力不足、余力不足が子宮への養い不足となっている

イラスト

子宮(女子胞)というのは、赤ちゃんの孵卵器です。その孵卵器の性能がちょっとだけ不安定ならば、孵卵器そのものをしっかりと養い守る必要があります。Uさんのお身体は、孵卵器そのものを守る全身状態が、気虚気味(パワー不足)であることが問題です。全身が気虚気味パワー不足であるので、孵卵器も不安定になり流産となってしまうわけです。妊娠は、女性にとって身体の余力でおこなわれます。余力がないと、どうしても不安定な子宮(女子胞)となるわけです。身体全体に余裕をもち、子宮(女子胞)の生命力が安定するようにしっかりとがんばっていきましょう。また強いストレスも子宮(女子胞)に負担となります。ストレスも鍼灸で調整していきましょうね。

・弁証 腎虚を中心とした気陰肝鬱 風邪の内陥 女子胞の力不足
・論治 益気補腎 疎風散寒 温養女子胞
・治療方針 腎気を中心に気虚気味の素体をたてなおし、パワー不足となっている女子胞を暖め養う。また素体に負担となっている風邪の内陥を払うことを急務とする。

 

☆治療経過、妊娠、出産まで。

治療経過

週に1度の通院、毎日の指導に基づいた自宅施灸

初診
左外関(TE5)左陽池(TE4)、左公孫(SP4)、足三里(ST36)、三陰交、下脘(CV10)、関元(CV4)、
胃兪(BL21)、左腎兪(BL23) 中膂兪(BL29)
セルフケア:下脘(CV10)、関元(CV4)、左外関(TE5)、足三里(ST36)、三陰交。腎兪(BL23)、胃兪(BL21)、中膂兪(BL29)

 

1ヶ月後、今回の生理もだらだらはつづいている
3ヶ月後、生理のだらだらが減ってきた
4ヶ月後、妊娠成立

妊娠 手入れ 棒灸

 

4ヶ月後に妊娠。

妊娠中も週に1,2度のペースで鍼灸治療を継続

8w つわりがきつい→つわり治療

19w 喉に違和感があり、空気が上がる感じで食事が通りづらい

23wから逆子ー27wまで。28wで治る

30w やっと妊娠前から体重が4キロ増えることが出来た

 →間食も小さな食事として、食事回数を増やすように指導

30w 再び逆子に

31w 治ってきた感じ、お腹が突き上げて苦しい。

33w 赤ちゃんが小さめと言われた

34w 頚管長短め、ウテメリン処方された

35w 頚管長大丈夫と言われた

37w 2600㌘はあると言われて安心

38w 1㎝頚管が開いた

39w 無事に3000㌘弱の赤ちゃんを出産

おめでとうございます。

☆あとがき、無事の出産よかったですねえ。

流産というのは、辛い出来事ですね。しかも、やっとの思いで妊娠して2回も連続と言うこと。本当に辛かったと思います。

お話しを聞いていて、ご本人の辛さが痛いほど伝わってきました。

妊娠や妊娠継続について、色々な情報をお探しになっていらっしゃるようでしたが、なかなかご本人にぴたっとくる情報がないようでした。そのこともご本人の迷いや悩みを大きくされていました。

インターネットでの検索は一般論や、様々な情報は提供されますが、実際のご本人にとって

必要な情報であるのかは判断が難しいところですね。

今回のケースは、不安定な子宮(女子胞)の状態と全身のパワー不足がリンクしていました。つまり、子宮や流産のことだけを考えるのではなく全身の生命力から考えることが大事なケースであったわけです。

妊娠中も一筋縄ではいかず、いろいろなことがおこりました。もともとストレス状態になりやすいという状況があり、気が登りやすい方の妊娠でしたのでつわりもきつかったです。妊娠中は赤ちゃんを守るために、普通の状態でも気が上向きに傾きます。その上向きのベクトルに加え、ご自身の性質もくわわるとなかなか大変になります。この上向きの気を引き下ろすことは流産につながってしまいますので妊娠中の身体の手入れとしては禁じ手です。つわりは辛くとも、つわりを中心に考えずに、やはりご自身の生命力をつけることをしていくことが体調管理のコツなのです。

妊娠中も色々な事がありましたが、無事に充分な大きさの赤ちゃんにめぐりあえたこと、ご本人のコツコツと重ねられた努力とご家族の協力のたまものだと思います。おめでとうございます。

イラスト ビッグママ

症例:40才出産:医療介入無しで二人目不妊、自然妊娠、無事の出産。0220

30代後半になってくると、妊娠についてもかなりあせりますね。

二人目と言うことは一人目の時よりも確実に年齢があがります。
ですので、年齢要因がある二人目不妊の場合、焦るお気持ちよくわかります。

今回は症例を通じてお話しさせていただこうと思います。

今回のケースも39才と年齢が高めですが、ご本人が一人目も自然妊娠だったこともあり、
はっきりとお気持ちが決まっていたので、無駄な体力をつかわずに治療に集中出来たなと思います。

 

☆二人目不妊は一人目と同じ方法で授かるケースが多い

二人目不妊は一人目と同じ方法で授かるケースが多いです。

つまり、
・人工授精で授かった方は人工授精で。

・体外受精で授かった方は体外受精で。

・自然に授かった方は自然で。

そんな原則はあるように思います。
ただ、産後に生命力を落としてしまうと、医療介入をしても妊娠そのものの成立しにくくなります。

☆☆体力低下の時には、急がば回れ

二人目不妊は、一人目の時よりも確実に年齢が上ですから、年齢要因が気になるケースが多いとは思いますが、急がば回れということになります。

この年齢要因があると、妊娠を早く、早くとあせり、病院へすぐにいかねばと思ってしまいますが、過去の妊娠、出産の経験がある場合は、病院での治療が必須ではないケースが多いです、また逆に病院での治療で解決出来る課題が不妊の課題に直結していないケースも多いですね。一人目を自然妊娠出産、二人目がなかなか授からないといって、体外受精などおこない、良好胚を移植しているのに妊娠しないというお悩みは良く候います。

第一子の妊娠まで体力を戻すこと。現在の妊娠しない要因がどういったことなのかを考え、ご自身に必要な努力をしていただけたらいいと思います。

今回のケースは39才という年齢要因です。

これは自然妊娠自体かなり難しいと考える年齢ですが、

ご希望同理の早めの自然妊娠がやってきてくれて、本当によかったなと思います。
症例、アンケートはこちら0220

☆ご相談:39才です、早く二人目を授かりたいです

 

37才の時に第一子を自然妊娠で授かり出産しました。
現在39才ですが、不妊治療などはせずに、自然な形で第二子も授かりたいと思っています。

39歳 152㎝ 48㌔(あまり体重の増減はない、ピルを飲んでいたときは50㌔ぐらいだった)
20代のころから、生理痛が重く、低容量のピルを長く服用していましたが、35歳の頃に肝機能が悪くなり中止。その後、第一子を自然妊娠で37才で授かり出産。

 

☆☆普段の状態

秋や冬に体調が悪い。
風邪を引きやすいと言うことはない。
食欲は普通、食事は規則的だが、子供と一緒なのDHEA絵早食いになりがち。
食事はおいしく、空腹感もある。子供と一緒に完食が多い(体重の増減はあまりない)
喉や口が渇くこと、苦いこと、違和感などない
お酒はほとんどのまない、たばこもすわない。

便通は1日1回でスッキリです。良好

小便は1日10回ぐらい、時々残尿感があり、夜トイレに起きる。
寝つきは普通、寝起きも普通、疲れが残ることがよくある。

☆☆婦人科の状況

20代から30代前半、生理痛がひどくて低用量ピルを服用。肝機能の悪化で中止

初経は14歳、28日型で定期的、生理痛がひどく二日目三日目がつらい。

生理の高温期にイライラしたり非常に身体が冷える。
顔にブツブツができ、やたらと甘い物が食べたい。
出産は順調、母乳も良く出た。
産後おおきな体調はなかったが、生理の終わり頃から頭痛がするようになった。。

 

☆ご相談にお答えして:第一子妊娠時の体力まで戻しましょう

早く第二子を授かりたいというご希望ですね。

確かに年齢的に39歳ですので、妊娠も少ししにくい状況ではありますが、
第一子もスムーズに自然妊娠していますので、同じように自然な妊娠になる可能性は高いと思います。

年齢要因的に子供を授かる可能性の期間が限定されているということもありますので、基本的なチェックは行う必要はあるとは思いますが、このあたりもご夫婦の考え方でよいのかなと思います。

お身体を拝見していくと、
お腹のツボである:中注(KI15)、気海(CV6)、関元(CV4)といったご本人の生命力を表すツボが抜けています。

背中のツボ:厥陰兪(BL14)から心兪(BL15)の陥凹、上背部の細絡。
胆兪(BL19)、胃兪(BL21)、と言った経穴、三焦兪(BL22)も少し陥凹がみられます。また次髎(BL32)や骨盤経穴は動きが悪い感じです。

手の経穴:列缺(LU7)という全身をともす灯りを判断する経穴のかげり。合谷(LI4)、外関(TE5)と言った経穴のかげり、陽池(TE4)の冷えなどあります。

足の経穴:大都(SP2)公孫(SP4)に冷えこそげ、右の臨泣つまり、三陰交(SP6)奥に冷え、足三里(ST36)陥凹、陰陵泉(SP9)ゆるみ、だいたい胆経突っ張りなどがあります。

全身の力を表すツボがお腹の経穴を中心に抜けがはっきりしていること。
列缺(LU7)の陰りなど、生命力を灯りを示す経穴の陰りがあることなど、全身の気虚がうかがえることと、足を中心として末端の冷えがきついこと、心下の詰まりなど気の滞りが強い可能性が高く、季肋部には細絡があり、舌裏の怒脹、上背部の細絡、生理痛が重いこと卵巣の腫れなどがあることから、東洋医学でいうところの血の滞りの可能性がうかがわれます。
全身の気虚があるために気血の巡りが悪く、気の滞りが血の滞りをよび、悪血を生じている可能性があるのではないかと思います。産後に生理の後半から頭痛がするようになっているのも、素体の力がおちているために、高温期の維持が少し身体に負担となっている可能性がうかがえます。

 

☆☆早く二人目を授かるために

・第一子も自然にさずかっています。年齢要因も気になりますが、お身体の状態をもう少しupさせ一人目の妊娠時のときを目標にして、自然妊娠を望むというお二人の考え方は選択としてありだと思います。ただし、鍼灸治療を始めてから半年程度を目安に、妊娠が成立しない場合は基本的な医療チェックは受けてもいいのかなと思います。

・産後に少し生命力を落としてしまっていることが気になります。第二子は第一子を妊娠した時の体力を取り戻せると自然にやってくることが多いです。食事に少し注意を払い、第一子妊娠時の体重までは増えても良いと思います(+2㌔)

・身体に力が入りやすいタイプです(肝鬱)、リラックスすることを心がけ、気血の巡りをよくしていきましょう。また足の冷えに対して、上部ののぼせが出やすいタイプです(上実下虚)。妊娠は下焦(下腹、足腰)の力の充実が大切です。鍼灸治療にくわえ、セルフケアも取り入れていただけるとより妊娠が早いと思われます。

・手足の冷えがきついこと、血栓ができやすいのではと思われる家族歴がありますので、妊娠初期が要注意だと思います。手入れをしっかりとしていきましょう。

☆☆東洋医学的治療方針

腎虚肝鬱瘀血
益気補腎 疏肝理気、活血化瘀
治療方針:腎気をあげ、全身の気虚を救うことを中心とする。適宜肝鬱を払うことで気血の巡りをよくし、オ血の阻滞とならないようにしていきたい。

 

☆治療経過、3ヶ月ほどでの妊娠、無事の出産へ

初診:中注(KI15)、気海(CV6)、関元(CV4) 温灸
左外関(TE5)、左陽池(TE4)、足三里 三陰交(SP6)、左公孫(SP4)(鍼してお灸)
左胆兪(BL19)、右胃兪(BL21)、三焦兪(BL22)、次髎(BL32) 鍼して温灸、お灸。

セルフケア:中脘(CV12)、気海(CV6)、関元(CV4)、三陰交(SP6)

3ヶ月後:妊娠成立

妊娠の経過について:
第一子が早産だったことや、妊娠初期に少し病院では成長が遅めといわれたことから、鍼灸治療の頻度をあげ、しっかりと子宮血流を出すようにしていく。

つわり、むくみ、貧血などもあるが、無事に経過
正規産で無事に3000㌘弱の元気なベビちゃんを出産

 

☆患者さんからの報告

こんにちは。先月、無事3000㌘弱の赤ちゃんを出産しました。
いまは里帰りで実家に甘えております。
小田原に戻った時にはまたお世話になる事があるかもしれませんが、
その時はよろしくお願いいたします!

☆ビッグママから

無事の出産おめでとうございます。

妊娠初期はいろいろと不安な状態にもなりましたが、あのときにしっかりと鍼灸の手入れやセルフケアをなさり、がんばったことが、しっかりとした胎盤につながり、無事の十分な大きさの赤ちゃん出産につながったと思います。よかったなあとしみじみ思います。

お写真、なんか風格がありますねえ。

二人目の子供ってあっという間に、動き回り、走り回り、飛び回り大変だとは思います。私もいま3人の孫と格闘、振り回されています。

楽しい育児タイムになると思います。がんばってくださいね。

なお、体力がなくなって大変だ〜と思ったら、一歩先手を打って身体をいたわってあげてください。子育てが忙しいと自分のために時間を取ることが難しいとは思いますが、もしご主人のご協力を得られたら治療にいらしていただくのもよいですね。

また十全大補湯という漢方薬が授乳中でも飲める身体の力を補う漢方薬として有名です(ドラッグストアでも手に入ると思います)実際に服用するならば、薬剤師さんなどに相談していただければとは思いますが、年齢高めの出産、育児は思ったよりも体力をもっていかれます。少し先手で手を打っておくのがよいかなと思いますよ。がんばってね。

十全大補湯についてはこんなご意見もあるようです。ご参考今で

楽しい子育てを!

小田原 海 イラスト

小田原の海はいつでも待ってるよ〜

婚活YouTubeにはまっています。等価交換ってすごいこと言うなあ。

婚活YouTubeにはまっています。

私は台所仕事をしているときは、YouTubeをつけっぱなしで、見放題OKのご褒美を自分にあたえています(^_^;)

大好きな学長や、ひろゆきのほかに、このところはまっていたのが婚活YouTube。
こんなのみてます(^_^;) 婚活YouTube

30代の娘がうちに来てそんな私をみつけると、『おかあさん、なんでそんな動画みるの???』と言います。

確かに、私は夫もいますし、子供達もすでに結婚済み。別に必要性があるからみているわけではありません。ってか、婚活って正直いうと私とは遠い世界。

それがなんでこんなにはまるかっていうぐらいはまり、婚活YouTubeをみています。

そこで、この方が主張するひとつの結論は、

『婚活市場における結婚は等価交換』

うーん、これは盲点でした。

私は大学時代に知り合った夫と、うっかりうっかり(^_^;)って感じで何も考えずに22才で結婚してしまいました。単なる勢い(^_^;)。

あとは、東京から小田原に引っ越し、結婚生活、子供が生まれた・・とプライベートの生活は続き、子供達は成人し、就職し、パートナーに巡り会い、結婚し子供もいます。

この私や子供達のストーリーの中に、『結婚は等価交換』というイメージはわきませんでした。
つまり、その間の価値みたいなものを考えて選択したというよりも、勢いでそうなった、そうなってしまったという感じ。

だから、結婚相手ってのを”選べる”というのが新鮮で面白い。

☆結婚は勢い??? 考えたらしないよね。

ある程度の年齢まで結婚せずにいると、周りが煩いなんてのは、一時代前の話。

『なんで結婚しないの?』なんてのは、モラハラ、パワハラなどともつながり、
周りからの圧力ってのは非常にすくなくなっているって感じますね。

周りからの圧力や、世間体ってのがなかったら、結婚なんて勢いだろうし、自分自身が『結婚したい』という意識がなければ、前には進まないだろうなあ(などと妙に納得)

それでも、日々を生きていくときにはパートナーがいた方が便利だし、ご飯もおいしいかもなんて思うのだよね。

 

☆結婚相手を選ぶ、そして選ばれる 等価交換??

『お相手はどんな人』っていうのは結婚を考えるときにはあるでしょう。

私が相談されたときには、『飲む、打つ、買う』という、今時には使わないような用語で、これがあったら結婚はやめた方がよいし、このうちの2つがあったらダメだよねえというぐらいの基準しかもっていませんでした。

以前に、彼がお金にだらしないけど、私が管理して頑張るからというお話を聞いていた方。
しかしながら、結婚してからもご主人はカードローンを使っていて、奥様は気がつかず。
家の購入を検討したところで、ローンが借りられないことが発覚。
色々な経緯があり離婚なさったという方がいらっしゃいました。
こういった根本的なところは、結婚しても変わらないという感じで、
許容範囲にあるかどうかがポイントですねえ。

この婚活サイトで、そんな飲む打つ買うはあたりまえの話しで、結婚に対する考え方を
えんえんと『婚活は等価交換』で話されるのです。

等価交換ということは、まず、自分の価値を知ることから始まります。

そしてこの自分の価値、厳しい言葉で言えば『自分の市場価値』をしらず、『相手の市場価値』のみで追求すれば、マッチしないという事を繰り返すわけです。

うーーーーーん、そうなのかと大きく頷きました。

確かに、確かにと。

☆サクッと決まる結婚

治療院にいらっしゃる患者さんにどこで出会ったの?と聞くと、案外婚活経由の方が多いです。
そしておもしろいなーと思うのは、婚活スタートから、結婚までの期間が短い。決まるのが早いです。

決まるのが早いというか、決めるのが早いというのか。

つまり、私が話しを候った婚活をしたという人は、半年以内には決まるケースばかり。
だから、なにかの会に入り婚活すれば決まるのかと思っていました。

それが、この婚活YouTubeをみていると、世の中には『婚活3年』とか、『婚活してもいい人に出会えないんです』とか

これは、自分の価値と、相手の価値をしっかり紐付ける力があるかないかなのだなあと思いました。

そして、そして。決断力

人生を前に押し進めるには、この自分の現状をしって、腹を括って前に進み、決断するということが、とても大事なんだと、婚活YouTubeをみて思うのです。

 

☆決断する力が人生を前に押し進める

 

この決断する力ってのは、いろいろな場面に共通することなのかなと思います。

たとえば、結婚っておおきな人生の変革。
いままで、一人でそれなりに暮らしていると、それなりに便利で快適で楽しいと思います。
これを”変える”のはとっても大変です。
だから、結婚なんてやめておこう、こんな人との結婚はないななどと、
『変化しないこと』を選んじゃいがちですよね。

そして、『変化しないこと』を選ぶというのは、本当に変化しないのではなく、
どんどん自分の年齢はあがり、環境はかわっていきます。
自分の選択だけが変わっていないだけです。

婚活で大事なのは女性の場合『年齢』です。

厳しいけれど、市場価値という言葉で言うと、年齢が上がることは不利になります。

そして、不妊治療でも同じなんです。
あっと思ったときに、ぐっと腹を括って前に進む。

へこむことがあったり、辛いことがあったりして、もう『もうやめる』ということも
一つの決断でしょう。

でも、やるべき事をやってから決断して欲しいのです。
中途半端にやめるのでもなく、やるのでもなくという時間をすごしてしまうと、
年齢は確実に変化し、それが不妊治療におおきな負担となります。

はらを括って決めるこれが大事。

結婚は一つのゴールだけど、人生の面白さ第二ステージはそこから始まります。

妊活も同じ、出産は一つのゴールだけど、子育ての面白さ山あり谷ありはそこからはじまります。

ぜひ、腹をくくって、人生を前に進めましょう!

いまが一番若いとき。

前にすすもう!

って、ここでタイトルをつけながら考えちゃうんだけど、結婚って等価交換じゃないなと。
婚活は等価交換的発想なんだろうけど、実際の結婚って、二人で新しい価値や、
二人で新しい生活を作り、一緒に楽しむ世界。
パートナーが居る世界は、鬱陶しいけど、それもまた楽しからずやって
思うこともいっぱいあるよ。

うんうん。
それじゃねー(*^^*)