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肩の前面の痛み、膝の内側のツボにお灸しよう。

☆飛躍的な薬物療法の進歩がある慢性関節リューマチ

慢性関節リューマチで悩む方は多いかと思います。

現在は、薬物療法が非常に発達していて、関節の外科的手術なども減り、治療の進歩が著しい病気のひとつdす。

そうはいっても、リウマチでの内服薬は、全身に効いてしまい『なるべく薬を少なくしたい』という思いを持つ方も多いですね。

私は薬そのものはやはり使っていただきながら、体調をあげ、生活しやすくなるようにと願っています。

 

☆リウマチ、いつもの痛みに加えて肩の痛みの出現

さて、今回は肩の前面の痛みです。

手の関節や足など不調は波がありながらもなんとか薬と鍼灸でコントロール出来ている感じの方。ただし、気圧の変化、気温の変化、冷えなどで様々なトラブルを引き起こします。

1週間ぐらい前から、右肩前面が特に痛みがきついとのこと。

ざくっと触ってもらって肩の前面から大胸筋部。

今回は遠隔取穴での対応としました。

 

☆肩の痛みを膝のツボでケア!セルフケアも簡単

痛む右側の肩の反対側左の膝内側のツボを使います。

鍼をして、その隣にお灸をおきます。

お灸を3回ほどおこなうあいだ、痛む右肩を動かしてもらいます。

このお灸をしながら肩を動かす間にも痛みが軽減

その後、全身のパワーアップのために、背部の経穴と、背骨の経穴を鍼と温灸でパワーアップしていきます。

大きな三角の温灸で督脉を暖めます。
また、脊柱起立筋上にある経穴は温石であっためていきます。

横から見るとこんな感じ

この督脉の三角温灸は私も大好きで、週に1度は副院長に治療してもらっています。
身体の養生にぴったりですよ。

 

 

☆治療経過

治療直後も調子がよく、1週間後もよいそうです。
またリウマチそのものの調子もよく、身体が軽いとのこと。
よかったですねえ(^^)

局所の症状って、局所そのものを使うと治療の組み立て的にバランスが崩れるのですが、遠隔の場合はその崩れがすくなく組み立てられるのでいいなあって思いまする。

仙腸関節の痛み

仙腸関節の痛み

腰が痛いという患者さん。

先週の整形外科での診断では仙腸関節の痛みと診断されましたとのこと。

まあ、とにかく病院での診断がついているのは安心。

難しいことは病院におまかせして(^^ゞ、のんびり、痛みを軽減するポイントを探してみました。

そして見つけたのがこのポイント。

 

なかなかグッときたようで、患者さんも「印つけといて~」とのことでした。

痛みのあるときに、痛んでいるその部位は弱っている部位でもあるので、

出来れば他の遠隔ポイントも使いたいと私は思っています。

手は、こうやって上手く見つけられれば良いポイントとなります。

面白いですよねえ(^^)

0013 腰、背中の痛み、脱力感→痺症、風邪の内陥でのアプローチ

75歳の男性。

2年前から灸に発症した様々な痛み。
病院での診断は、線維筋痛症ということになり、抗アレルギー剤、ステロイド、痛み止めで
なんとかコントロールされていました。

骨の状態が悪くなり背中も曲がってきてしまったと言うことで来院。

おからだを拝見すると、風邪の入り込みと、強い気逆から引き起こされた脾気を中心とした気虚。
つまり気虚気滞が身体の中にあり、つよい気滞によって痛みが発症。その痛みを増強させているのが
風邪という構図ですね。

病因病理相関図作ってみました。
わかりやすいかな(^^)

治療は割とシンプルです。
百会、風門、肺兪、大巨、足三里、胃兪、脾兪、腎兪。

面白かったのは下肢の委陽から承山までをしっかりと温補したことによって、グットからだが
温養されたこと。上焦の強い気逆ですので下をつかってって吉でしょうかねえ。