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食事バランスガイドは鉄板、夫の風邪っぴきは節約レシピのせい?

食事バランスガイドは鉄板

健康年齢アップにはまた食事の問題はかかせません。食物からの滋養を取り込み、生命力として身体の隅々までいきわたることは、活力を持って人生を生きるときの大きな課題です。

しかしながら、どのように食事のアドバイスをしていくのかはなかなか難しい課題です。

問診で、食事の話しが出てきたり、どうにか工夫をしようとしている方は、すでに食事の課題はクリアになっている場合が多いですね。つまり、食事以外の課題が問題なのです。

では、食事の課題の切り分け方はどうしたらいいのか?

食事記録をつけ、食事バランスガイドとカウント比較する!

もう、これに限ります。

食事記録をつけていただき、厚生労働省が提案している食事バランスガイドに従ってカウントし、過不足の調整をしていただいています。食事バランスガイドに従っていただくことが、私の臨床を通じて一番確かに生命力をアップさせている実感があります。より前向きな食事や栄養の課題を考える場合には、まずここで提唱している最低限のカウントを充たしてからとアドバイスしています。しかしながらこれ以上のことが必要となったケースはあまりありません。まず食事記録、そして食事バランスガイドです。

世の中の食事情報

世の中にはいろいろな食事情報があります。

朝食一つをとっても、食べる派、食べない派。

東洋医学の世界に入ると、「砂糖ダメ」「甘いものダメ」という話しがよく語られて、そうなのかーと思っていました。

しかしながら、個人的なお付き合いを通してみていくと、

酒飲みの先生→お酒に甘く、お菓子に厳しい

という法則が見えてきました。

もう少し考えると、

気が立ったタイプの先生→朝抜きが動きやすい(気が立ちやすい)

結果的にご長寿だった人の提唱も強いパワーがあります。

ご近所に、烟草ぷかぷかのご長寿おじいちゃんがいらっしゃいますが、

彼の意見に従えば、「タバコこそ長寿の秘訣!」になっちゃいます。

私は、基本的に「何がいい」を推奨する立場にはありません。

 

最適解は何かを探す旅

ご本人の問診と体表観察、それに生活パターンなどと、お体そのものの変化の状態をつきあわせて、最適解はなにかを探す立場です。

その当たりを踏まえて思うのが、「食事バランスガイドは鉄板」です。

さて、この症例の方は、「節約レシピ」を実践されていました。そこから食事バランスガイドのカウントをなさり、ご自身が出来る範囲で食生活をかえられました。大きな変化がまずあったのは、ご主人。やっぱり食事はすごいですね!

 

15: 不内外因の面白さっていったらなんだけど、面白い

15では、病機の原因となる3つの要素を考えていきます。

病因を東洋医学では3つ考えていきます。
内因、外因、不内外因です。

内因、外因は
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1)自身の内側からの問題(内因)、2)外から身体を劫かす問題(外因)と考えられています。そしてもう一つ、内因でも外因でもない3)不内外因があげられています。

この不内外因には、飲食の問題、働き過ぎ、痰飲、瘀血とあります。つまり食の偏りや働き過ぎといった課題は自分の弱さでも、外からの問題でもなく、人としての行動が身体に及ぼす課題であるということですね。

そしてもう二つ「痰飲や瘀血」は内因や外因が長く身体に負担になり続け形成され身体に影響している湿気の塊(痰飲)や血の塊(瘀血)そのものをさします。つまり、新たな病理産物が形成され、その病理産物によって身体が劫かされているという状況なのです。

この不内外因という概念が私には面白いなあと感じられます。

これらは、飲食の問題や働き過ぎはご自身の生活の摂生によって変化させることができるんですよね。
また湿痰や瘀血といった病理産物は、生活の摂生によって排出を促すという事も可能ですし、西洋医学的に病理産物を取り除くといった治療が功を奏することもあります。

対応に代して非常に幅広いし、人の生き方にせまるような気がします。まあ内因を七情内傷というメンタルからだけいくってどのように対応していくかということは、千差万別なのですね。

では、個別に考えていきましょう。