冬の庭

冬の庭

冬の定番である葉ボタン。かわいいミニはボタンが出るようになって冬の庭が変わりましたねえ。
寄せ植えにすることで、とっても華やかにもなります。

そして一年草かと思いきや、庭に植えていると冬を越え、夏を越え、2年目という子も。おもしろいねえ。

この子は、去年の種からこぼれて育っているこぼれ種ちゃん。
葉色に透明感があってステキです。もう少しあったんだけど、なんとなくこの子だけになっちゃいました。
がんばれーー。もう少し大きくなったら、他のものと一緒にしようかな。また種が取れるかな。

これはビーツ。
去年の夏、長野の親戚からいただき、ボルシチにして美味しく頂きました。
畑の血液!と言われるぐらい栄養豊富というぐらいですが、根っこを食べるもので、
鉄分が豊富と思っていたらそれは葉っぱ。このあたりは専門家に譲りましょう(^_^;)。
色が特徴的ですが、この赤紫はベタシアニンというポリフェノールの一種で、ビタミンB群の一種である葉酸が豊富。これは嬉しいですねえ。

そんなビーツ、最後の一個を植木鉢に植えてみました。
さて、今後はどうなることやら。
だいたい冬越しがこの状態で大丈夫なの??と疑問は沢山湧きますが、
とりあえずこのままゴー。
もう少し大きくなったら、大きな鉢に移そうかな(直植えもよいかな)

ビオラ、ストックなどが色を添えてくれています。
冬の庭。
静かに時間が流れています。

相談員をしてきて。筋腫との付き合いに思う

先日、子宮筋腫のお悩みの方とあれこれお話しをしました。
保存的な付き合いになれという見通しがついているケースは
針灸治療も大きな助けになると思います(^^)

それはさておき、子宮筋腫患者の会で相談ボランティアをながらくしていました。
この会での立ち位置は、あくまでも『子宮筋腫の患者』だった自分が中心です。
会報に出した体験談があるので、自分の書き物用にまとめなおして仕上てもいいかなとは
思うのですが、なかなかこの筋腫との付き合いはやっかいな面もありますね。

筋腫を考えるときにやはり妊娠というのは、ひっかかる項目になります。

漠然と、妊娠という言葉に戸惑いを感じる方も多いのかな。
月経があるということは、身体は妊娠し、子供を産むということを
前提に動いています。

でも、自分の人生で ”今じゃない” ということを感じる方も多いでしょう。

不妊治療をどっぷりやっていると、もっと広い『啓蒙』がとても必要だと
痛感します。

筋腫は年齢要因で悪化する面もありますが、逆に閉経逃げ込みということも考えられます。

妊娠は年齢が高くなれば、妊娠しないこともある意味『自然の流れ』の
なかの出来事ともいえますし、閉経逃げ込みもそのなかにあります。

現代の日本人はそれを棚上げにしているようなところがありますね。

女性には、妊娠しやすい人と、妊娠しにくい人がいます。
この差は、何ら原因があるという状況ではなくても、大きいものがあります。

個人の人生の意味
社会の価値

こんなところから、問われる問題かもしれません。

子供をもつ、持たないといことは、人生の1番力がある時期である20代、30代に決めることになります。このときの価値観だけで決められる課題なのかとも感じますが、決めなければならないですね。

私は、とある子宮筋腫患者の会で相談のボランティアなどもしていましたが、
迷う人が多いんだなあと実感です。

迷い、迷い。それでも地球は回っている?のかな(^^)。

0001 頭痛、目の奥の痛み、妊娠、出産症例

2019年にいただいた年賀状。
3人のお子さんに囲まれた賑やかな年賀状でした。

初診でいらしてくださったのはもう10年前になるのでしょうか?
流産してからの体調悪化で、「妊娠したいけれど、妊娠どころじゃない」という感じで
ご自身の、頭痛や疲労感でいっぱいでした。

治療の手を入れて、体調が回復なさり、だんだん痛み止めなどの薬の服用も減り、
徐々に体調がよくなるなかで自然と妊娠され、ひとり、ふたりとの出産。

ご自身の体調と向かい合っての長いお時間だと思います。

目の奥の痛みは、頭痛の中でも、「腎虚頭痛」と考えて良いケースが多いです。
つまり生命力そのものが弱り、目という身体の上部で気血が集まり機能を果たす場を
養い続けることが難しくなっている状況なのです。

治療の大きな山は週に二回の治療で約一ヶ月の8診ぐらいで目処がついてきました。

ちょっと書き出してみましょう
初診から週に二回で治療
…1)初診
1)関元(10)ミニ灸(右太巨、右大赫)、右外関+ミニ灸、足三里、復溜灸頭鍼+ミニ灸
2)肺兪(7)
3)(腎兪、左三焦兪)+ミニ灸、中膂兪+ミニ灸 ミニ灸(左絶骨、申脈)

…2)2診
初診治療当日とても疲れてだるかった
翌日起きたら頭が締め付けられるような頭痛がして、夕方すっとよくなった

…3)3診
2診治療後、楽に過ごせた
治療同じ

…4)4診
生理前の痛みがない、生理がきてから左目の奥、左肩の痛み

1)関元ミニ灸(右太巨、右大赫)、左(合谷ー外関)+ミニ灸、右曲池ミニ灸、中注(7)
左目窓、足三里ー左三陰交(灸頭鍼+ミニ灸)、左公孫+ミニ灸
2)肺兪(7)
3)(左胃兪、三焦兪)+ミニ灸、中膂兪+ミニ灸 天中 ミニ灸申脈

…8診ほど経過して
体調がよく、生理前の不調がない。両親も喜んでくれている
この一ヶ月痛み止めを飲んでいなかった。

特別なことはしていませんねえ。
スタンダードな感じで身体の手入れをしていき、無事な経過になった症例でした

症例:http://1gen.jp/1GEN/BENSYO/2007-B1.HTM

 

 

脚気の歴史:栄養の歴史から③

脚気の歴史、病気の原因を知る難しさ

脚気は古くからある病気です。日本書紀にも記述がありますし、江戸煩いといわれた時期もあります。つまり都会に出て食生活が変わると出現する病という認識です。

明治時代になって、軍隊という集団生活の中で非常に大きな発病をみました。ここから脚気の原因に対する試行錯誤が始まります。

外国の軍隊では脚気が起こりにくいということから、食事を和食から洋食に変えて発生を抑えることに成功した海軍の軍医高木兼寛は食事によって脚気の発生を抑えることに成功しましたが、明治政府が導入したドイツ医学を学んだ石黒忠應や森林太郎らは細菌感染説や中毒説を唱え、長く対立しました。

長い変遷を経て脚気の原因は「ビタミンB欠乏症を主因として起こる」という結論が出ましたが、栄養欠乏症であることにたどり着くまでは長い時間がかかっています。

脚気の症状は、倦怠感、下肢のしびれ感、腓腹筋の痛み、頭重感、食慾不振、便秘、むくみなど。循環器症状として、下肢や顔面のむくみ、頻脈、心臓の肥大、心不全、神経症状として、対照的な可氏症状、運動障害性の多発性神経炎。大きく乾式脚気、湿式脚気にわかれる。

江戸わずらいといわれたころ、大名が江戸にやってきて白米食を食べると疾患に悩まされ、国元に帰ると大部分が短時間のうちにすっかり治ると言うこともわかっていました。

明治時代には脚気が大流行し、結核とともに二代国民病として畏れられていました。

軍隊という、同じ生活、同じ食事の中での大量発生があったために、脚気の研究はぐっとすすみました。
外国の軍隊では脚気がおこりにくいということから、食生活の西洋との比較をおこない、海軍では麦飯によって脚気の発生を抑えることに成功しました。

しかしながら、陸軍においては平時には麦飯を採用するにも、兵事には中枢部からの命令で白米にしていたことから、脚気が流行してしまっています。

栄養学としては、食品の性部分分析から三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)の科学的解明がすすみ、さらに無機成分やそれ以外の成分があることも解明されていきます。ビタミンB1研究には1884年(明治17年)に高木兼廣が脚気の発症に食事が関与することを発見してから、明治43年には鈴木梅太郎が米糠より杭脚気因子を単離、昭和4年エイクマンが杭神経炎ビタミンの発見でノーベル賞、昭和4年ホプキンスが成長促進ビタミンの発見でノーベル賞という流れです。

このビタミンの発見が、「欠乏症」の概念を広く受け入れさせることに繋がっていきました。

微量の栄養素による欠乏が大きな病を招いていたということに気がつき、対処できるまでになるのに、こんなに長い試行錯誤の歴史があることに大きな感慨を持ちました。

病因を探るというのは本当に難しいことなんですねえ。

私は目の前の患者さんを拝見するときに、思い込みを排除し、診たままを理解し、単純に決めつけて評価することがないように、わからないものはわからないとして置いておくという原則的な態度を貫いていこうと心を新たにしました。

Amazonの箱が大好きな月見姫です。かわゆす(^^)

補中益気湯、お腹の元気を益してあげあげ。

補中益気湯という有名な処方があります。

補中益気湯は金言の四大家と呼ばれている李東垣が作った処方です。脾胃論という脾胃、つまり胃腸の機能とキャパを命の中心と考えらた書物の有名な処方がこの補中益気湯です。

医王湯という医の王様という別名をもつような素晴らしい処方です。
漢方医に処方された方も多いのではないかと思います。

中心は人参と黄耆。人参で元気を生じ、黄耆で囲んで漏れ出ないようにする。
そして胃腸の機能をアップさせるような百術、陳皮、甘草、生姜、大棗といった同じにさんがならびます。

面白いのは柴胡と升麻。この二つはからだの柱(4つ柱ってイメージかな)をくつろがせて上に登らせます。
命って立ち上がるもの。命を梳かし支えているのですねえ。

中、すなわち、おなか。身体を上中下とわけたときの真ん中で胃腸の力をさします。
胃腸の力をおぎなって、元気をましていく処方です。あげあげですね(^^)