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13-1 腎の3つの役割から ①蔵精、発育、生殖

腎というと西洋医学では腎臓をさし、身体のいらないものを濾過し尿として排出させるという重要な役割が
あります。東洋医学でも同じように水に関連して考えますが、もう少し幅広く人の一生を下支えする生命のストックのような役割も担うと考えています。また、気が納まる、呼吸をして下向きに気が向かうこと、また睡眠時に気のベクトルが中心に向かい気が納まり眠れるというような納まりの中心としても考えられています。

さて、東洋医学的な腎、一緒に考えていきましょう。

腎にはおおきく3つの役割があります。

1)蔵精、発育と生殖を主る 2)水を主る 3)納気を主る
という3点。これは私たちの生老病死する一生を腎が下支えしていくということにつながります。
下支えする存在であるので、成長を支え、そして次の世代へとつなぐ生殖をも主ります

耳と二陰に開竅
耳は骨を主る

1)蔵精、発育、生殖

腎精、腎気の盛衰が発育、生殖を支えます。
天癸を発する:男性であれば精子を作り始め女性であれば卵子を作り始め月経がおこります。
腎の蔵精機能が成長を支え、発育生殖能力を支える

腎気は、腎陰が腎陽によって化生されることによって生じます。つまり腎気というのは腎そのもののありようと理解した方がイメージしやすいですね。

生命力が失われていくとき陰に傾き、陽に傾きながら器が小さくなっていきます。暖める力(温煦作用)が弱くなることで冷えが生じ、モノ不足によって熱の過剰(陰虚熱)が生じることとなります。

12−2 肝は蔵血を主る

肝は蔵血を主る

この肝は蔵血を主るというのは、東洋医学の特徴的なことかと思います。
つまり、血を作るのは脾ですが、その血量の調整は肝がしているのです。

血流の調整は疏泄と造血のバランスによってなりたちます。

肝の五行属性もここで触れておきますね。

怒、涙、目、爪、筋

肝がかかわってきます。

12−1 肝は疏泄を主る

肝です。

東洋医学では肝木の生命観という観点から、生きる意思の中心ともなる臓腑です。

大きな役割は2つ。疏泄(そせつ)と蔵血(ぞうけつ)

この疏泄という全身における気の升降出入のよりどころと、蔵血という血量の調整が肝の役割です。これによって生命の濃淡をつけていると考えられます。

どこかに一点集中するような場面では肝が強く出動してきます。火事場の馬鹿力をイメージしていただければよいかと思います。ただ、これは緊急出動的な感じになります。現代人のように日常的にこの状況にあると、非常に大きな負担となります。
普段は穏やかに疏泄と蔵血をになう臓腑であってほしいものです。

肝は疏泄を主る

1:気機の調整

 気の升降出入のよりどころとなります

2:脾胃の運化機能を促進

 脾胃の昇降機能が失調してしまいます。のぼらないし、降りない!
 

3:情志の調節

 怒が悪影響を及ぼします。

気機の昇を主るのが肝です。若木がのびのびとしているさまです。


 

11−3 食べ物の流れーしっかりと実にするぞ!

11−3 食べ物の流れ

食べ物は、胃が受け止め納め、脾が水穀の清微として全身に頒布します。そして胃の作用としては受け取ったあとはいらないものを下へ下へと降ろしていき、最後は糞便となって体の外へというルートです。

小腸での濁なるものは大腸へのルートと、膀胱へ行き尿となるルートがあります。

11−2 胃は通降を持って和とする

11−2 胃は通降を持って和とする

食べ物は胃が受納します。つまり受け止めてくれて納めてくれるわけです。
なんとなく納まりが悪いとか、胃にいつまでもものがある感じがするという方がいらっしゃいますが、この胃の受納し通降する力の不足ということなのでしょう。