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不妊カウンセリングへの思い(その1)

不妊カウンセリングへの思い(その1)

 

臨床経験も30年を超え、多くの患者さんの人生に寄り添う日々を過ごしてきました。

60代半ばになって感じるのは、
家族というつながりのありがたさと、あたたかさです。

結婚や子育ては、いまどきの「タイパ」「コスパ」という価値観で考えれば、
むしろその対極にあるものかもしれません。

とくに、妊娠し子どもを授かるということは、
女性が自分の身体を使い、大きな負担を引き受けた上で起こる出来事です。

私自身の経験から

私はもともと、「子どもを授かる」ということに強い思いを持っていたわけではありません。

20代前半で結婚し、ごく自然な流れで妊娠・出産へとつながり、
そこから家族の輪が広がっていきました。

そのため、「妊娠すること」や「家族をもつこと」について、
深く考える機会はあまりありませんでした。

そんな私が妊活に深く関わるようになったのは、まさにご縁です。

きっかけは、頭痛で通院されていた患者さんが
「これだけ頭痛がよくなったのだから、妊活にも良いはず」と
鍼灸を継続して取り入れてくださったことでした。

当時は、妊娠前後の鍼灸は慎重に扱われることも多く、
私自身も少し戸惑いながらのスタートでした。

しかし、その方の率直な思いと実感が周囲にも広がり、
気がつけば、私の臨床の中で妊活に関わる機会が増えていきました。

(その2へ続きます)

食事制限という言葉ー②

食事制限という言葉ー②

現在の自分自身の食事の状況を知ろう

食事の話が出ると、「あの食べ物がよい」とか、「炭水化物は制限しよう」とか、

一般論のよいもの、よくないものの話しがでて、
そのままご自身の食生活を変えてしまうことが良くあると思います。

私は、その前に、まずご自身の現在の食事状況はどうなっているのかを知るこれが一番大事だと思います。

家計管理で言えば、自分の懐事情を無視した改革

 

現在の生活、食事の状況を踏まえるという視点は、なんらかの食事の変容をする場合には押さえておいた方がよいかと思います。現状をしらずして、なにをしたらいいのかという質問は成り立ちません。

投資やお金のことに例えて考えるとわかりやすいです。

  • ・何かあったときのために、三ヶ月分の生活余剰資金を貯める。
  • ・日々の生活でかかるお金をチェックする。
  • ・どのように日々の生活に使いたいのか考える
  • ・どのように、大きなイベントに対応するのか考える。
  • ・将来の備えを考える。

こんなことを考えるときに、現状の手持ち資金の状態をしらずしては成り立ち得ないと思います。

体力がギリギリ(つまり生活余剰資金がない)のに、胃腸に大きな負荷のかかる食事をしてしまえば、今までの食事でやっとなりたっていた体力が削られ、負担となってしまうかも知れませんし、ご自身の身体の状態に必要な食事、体力の使い方を考えた上で、次の一手をかんがえたいですよね。

そのタンパク質摂取源はあなたの命綱ではないですか?

牛乳や肉などタンパク質の制限を指導されているケースが多いのですが、

そのタンパク質摂取がその方の命綱になっている場合もありますね。

肉や魚が嫌いな方で、牛乳は飲めていた方が、「牛乳はダメだよ」という情報で牛乳や乳製品をやめてしまい、ご本人もなんだか疲れやすくてと困っている方がいらっしゃりました。

「牛乳はダメ」という情報に関して私はコメントするところはありません。

思想信条にかかわったり、ご本人が信じるに足りる情報をもっていらっしゃるのかなと理解します。

その上で、目の前にいらっしゃる、この方の生活食事記録全体をみると、牛乳はこの方の数少ないタンパク質の摂取源となっていたのは明確で、それを代替案なく外してしまったので、疲れやすくて困るということになったのかなと私は思いました。

その後、ご本人に、牛乳についての過否はひとまずおいておいて、今まで飲んでいた牛乳を再度のんでみて、ご自身の体調をチェックしてみませんかと提案し、ご本人が「牛乳を飲んだ方が身体に力が出る感じがする」ということで、飲むことを継続、いままで食べないでいたタンパク質の種類を少しづつ増やしましょうかということからはじまりました。

「制限」から入るメリットもあるかとは思います。しかしながら、制限から入るリスクも考えたいですね。

制限をするならば、ご自身の食事全体を考えること、食事記録をつけてみることを踏まえた上で、代替案を考えることが大切だと思います。

 

体調を整えることって案外大事だよ〜妊活のすすめ

頭痛の講義から

先日、鍼灸業界のzoom講義を聴いていました。

テーマは頭痛。あれこれと頭痛についてのレクチャーを受けながら、私は案外頭痛の手入れ鍼灸が得意だよな・・・、頭痛改善で妊娠ってのも良く聞くよなあと思っていました。

妊活の相談にのっていると、妊活だけにフォーカスしがちですが、案外、体調を整えることでポロリと妊娠が多いです。なぜかというと、妊娠は身体の余力でおこなわれます。この余力upは、体調改善につながり、気持ちよい身体作りですし、結果的に妊娠なんです。

ここがポイント。

 

妊活相談の現場で

 

妊活のご相談にのっていると、年齢が若い、病院でも妊娠してもおかしくないのにねと言われるのに、妊娠しないなどという事が多いです。

 

女性側の年齢が若く、一般不妊検査で大きな問題がなく、男性側も自然妊娠の可能性があっても、妊娠出来ないということはよくあります。

この場合、年齢要因を考えながらも、不妊治療をどの様にすすめていくかをしっかりと計画を考えた上で、ご自身の体調について、もう一度振り返っていただければと思います。

とある症例から:

20代半ばで、妊活は2年。一般不妊検査では大きな問題がないといわれ、ドクターからももう少しタイミングや人工授精をして診てはと言われている。早く妊娠したいのにというお悩みを伺いました。

ここで、考えなくてはならないのは、

・現時点で年齢が若く、医学的にも自然妊娠が可能であるという状況

・ご自身の体調の課題は冷えや頭痛、生理の時の不調などは感じる。

・ステップアップして、体外受精や医療介入を考えたい。

つまり、医療介入で解決出来る課題なのか、ご自身の体調の問題なのかが明瞭でないのです。

妊娠は、病院へ行くと、「妊娠しない」という事実で、ステップアップがなされます。

しかしながら、ご自身の体調のちょっとした課題から、身体の余力が相対的に子宮(女子胞)になく、不妊となっているケースもあり、医療介入をしても、混迷してしまうことがよくあります。

解決への道筋を考えよう。

こういったときには、時系列的に今後どうしていくのかを考えることが大切です。

妊活において「時間」は本当に貴重なのです。

でも、あせって、医療介入を早くすると、帰って遠回りっていうのもよくあるのです。

1)まず、お身体の調子を整える。

2)体調を整えている間に、ステップアップする場合の病院選びなどを検討する。

3)1)の課題をしっかりと把え、実践し、2)になった場合の土台としていく。

20代の方であれば、体調を改善し、半年ほどして自然妊娠できなかったら、時間を無駄にせず、ステップアップしていくという準備が必要であると思います。

この半年を、しっかりと生活、食事、体調改善のやるべきことをするのがポイントです。

はステップアップのための準備と、自然妊娠をするための身体作りという両輪を意識して、前にすすんでいきましょう。

とくに、肝鬱気逆。つまり気のベクトルが上向きに集中しがちなタイプの方(イライラしやすい、メンタルで悩みがち、足の冷えが気になる、生理周期にともなって不調がある)は、この1)である体調を整えるということをしっかりとしていきましょう。

妊娠ということだけにフォーカスするのではなく、全身状態をよくすることが妊娠につながりますし、自然妊娠できなくても、その後のステップアップも医療介入もスムーズにすすめることが出来る可能性が高くなると思います。

妊活、どうしても妊娠に注目しがちですが、全身の気の巡り、身体の余裕をつけると、自然に・・・なんてことが本当に多いんですよ。

体調の良い身体は、気持ちいいですよね。

ご自身の人生を楽しむために、まずご自身の体調を改善してみましょう。

きっと扉が開かれると思います(^^)

冷え対策:冷えは動きをつけろ!

冷えについては、本当に世の中にいろいろな対策が溢れていますね。

私は長年にわたり、患者さんの『冷え』という訴えに対応してきました。

そして、タイプ別に3つあり、このことを踏まえて冷え対策をしていただきたいなと思っています。

 

 

人間には、ざくっとわけて3つのタイプがいらっしゃります。

それぞれにタイプが違います。

冷えにはおおきくわけて、三つの課題があります。 冷え

 

生命力の弱さの冷え

 

動きのにぶさの冷え :めぐり、うごく力が足りない、

温め、養う力があっても、巡らなければ、末端まで届きません。手足が冷たいのは緊張や、血流の動きの面での悪さが原因なのかも。

 

外因:外が寒い、地面が詰めたいなどの影響による冷え

 

冷え対策!

冷え対策その1 生命力の弱さ

生命力の弱さをおぎなうには、サプリや漢方なども有効でしょう。ただし、胃袋の力不足の場合は、経口摂取するモノの追加はで逆に生命力が落ちてしまうこともあります。この場合は、お灸のセルフケアです。

 

 

 


胃袋が弱いタイプには、この胃の六つ灸がききます。                             膈兪(BL17)、肝兪(BL18)、脾兪(BL20)。当院ではこのほかにその方の一番弱りを示している経穴へのセルフケアをお勧めしています。

 

冷え対策その2 動きの悪さ

 

 

 

 

 

動きの悪さです

動きが悪いということは、温める力があったとしても、なかったとしても、末端に届き、全体を巡ることができません。

巡らせるための努力が必要です。

緊張や、運動不足、瘀血、などさまざまな原因がありますが、イメージとしては昔のお風呂です。

交代温冷浴 末梢循環改善のために
1)40-42度ぐらいのお湯に膝下まで1-3分ほどつかります。
2)浴槽を出て、冷水を手や足に10秒ぐらいかけます。
3)1と2を3-4回ほど繰り返します。
4)暖かさを閉じ込めたい場合は、最後に冷水で終わりにします。

☆全身浴を行いながら、冷浴をおこなってもよいです。
☆半身浴、あるいは手足の末端のみをバケツなどのお湯と水につける交代温冷浴にしてもかまいません
☆水とお湯の温度差は30度ぐらいがよいとされていますが、冷水浴はあまり無理せずに徐々に身体をならしていきましょう。

 

冷え対策その3外因

 

生命力の弱さや、気血の巡りの悪さによって、温め養われていない部分となりやすいところである、皮膚表面や、手足などの末端は外側の影響を受けやすいですね。この場合は、その末端を外因から守る必要があります。

いわゆる、手袋をするとか、服を着るということですね。カイロなどの温度がでるものも、外因がキツいときはよいかと思います。ただし、温め養うのは、基本的にご自身の生命力でおこなうものです。あくまでも外因がきついときの防御として考えてください。

 

まとめ

 

冷えと、つめたさばかり考えがちですが、食べたものを滋養とし、全身に頒布することが究極の冷え対策です。

温め、養い気血はめぐります。
血流を意識した健やかな身体作りをしていきましょう(*^_^*)

 

 

待つ、やめる、やらないも大切な選択:妊活、不妊、不育

ネットのアドバイスは、貴方へのアドバイスじゃないのです。

そして読んだアドバイスは、自分の聞きたいものだけ耳に入ります。

だから、血流が大事と聞くと、血流のために運動しちゃう

ストレスが大敵と聞くと、ストレス発散のために活動しちゃう。

血流もストレスも大事な要素です、でも、どの方向にもっていくかは、
人それぞれなんですよ。

でも、どうしても、耳は聞きたい方向で聞いてしまうものだと、つくづく私は思います。
当然、私の耳も、そうです。

だから、少し俯瞰したものの味方、メタ認知的な視点はとても大切です。

壁にぶつかった貴方の妊活を前に進めるために