そんなに痩せる必要ある? 数字をみようよ!
いま、妊娠を考える女性、そして妊婦の人の体重ガイドラインが昔とはだいぶ変化していることをご存じですか?
このガイドライン表は、「もともとやせているか標準体形の妊婦は、これまでより体重を増やしても構わない」
という前提で作られています。
もっと体重を増やしても構わないのです。
BMIを確認しよう!
私は、初診でお話を伺うときに、必ずBMIを患者さんと一緒に確認します。
そして、BMIの19.5を切っているのに、「もっと体重を減らそう」としている方が多いなあと実感します。
健康へ向かうカラダ作りの話しなどを見聞していても、「痩せた=成功」という文脈を見ることが多いです。痩せると美しいとか、痩せると健康とか。
確かに、
こんな記事もあります。BMI25以上が肥満
世界保健機関(WHO)は、国際的な基準として、BMI(体格指数)25以上を「過体重」、30以上を「肥満」と定めている。
日本人ではBMIが25を超えると2型糖尿病や循環器疾患のリスクが高くなり、内臓脂肪が増えていく傾向がみられるので、日本肥満学会は日本人の肥満を「BMI 25以上」と決めている。
でも、よく読んでもらいたいのは、肥満はBMIが25以上です。
たとえば、身長158センチの女性で体重が62キロならば、BMIは24.8です。
普通体重範囲は…46.2Kg以上、62.4Kg未満で、普通に入ります。
でも、イメージとしてこのぐらいの体重は「太りすぎ」と思っている方が多いのではないでしょうか?
また、同じく158センチで46キロ。この体重だと、BMIは18.4で低体重の範囲に入ります。
低体重なんですよ!!
このBMIは案外大きな指標となると感じます。
BMI19.5を越えると自然妊娠していく
低体重の範囲の方が、体重を増やしていくなかで、BMIが19.5を越えた当たりで自然妊娠される方を何人もみてきました。
つまり、
ちゃんと食べる→食べたものが実になり、体力になる身体→標準体重、体力が作られる→妊娠出来る可能性の高い身体
という流れです。
とにかく、ちゃんと数字を把握しながら、ご自身の状況をちょっと冷静にみてください。太っているというイメージが本当に太っている、肥満なのか。しっかりと把握しておくことは大事だと思います。
この記事も参考になると思います。