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風疹から考える、社会を感染症から守るコツ。

コロナの日々が続いていますねえ。

私はマスクがあまり好きではありません。
でも、もうしょうがないと諦めモードでマスク生活してます(^_^;)

夏だし、外ではもういいんじゃね?と思っていると、
政府からも屋外でのマスク指針がかわりましたね。

厚生労働省 マスクについて

こまかくお話が出ていますが、
他者と身体的距離(2m以上を目安)が確保できない中で会話を行う場合のみとはっきり書かれているので、従いたいと思います。

さて、世の中いろんなデーターを参考にして、色々な意見がでています。私はこの忽那賢志先生の発信を信頼してみています。

コロナのずっと前からいろいろな発信をされています。
つまり、感染症としてのあたりまえの考え方を教えてくださっているなと感じます。

この風疹の話しは本当に説得力がありますよね。
私は妊娠希望の方の風疹抗体価を拝見することが多いのですが、
案外皆さん低いのですよね。

みなさん若い頃にはワクチンを打っていますが、30代後半ともなると、抗体価が低くなっており、『まず風疹のワクチンを打ってから不妊治療』となるケースも多いかと思います。

このときに、当事者(子供と妊婦さん)が問題ではなく、当事者以外で流行をさせてしまう集団があると、結果的に当事者(妊婦さん)が感染し、子供に重い障害が出てしまうと言うことにつながるということです。

当事者である、大人男性や妊娠に関係のない人たちにとって『風疹?子供の病気でしょ。自分たちは関係無い』となりがちですが、社会で防げる物は防ぐのが感染症なのかなと感じます。

忽那賢志先生の

マスクを着けている人が多い日本の新型コロナ感染者数が、世界最多なのはなぜ? です。データーを読むのは難しいですね。でも、非常に納得出来るところです。

かなり身近になっているコロナです。仕方がないと思う反面、出来ることはしなくっちゃとも思います。

我が家の近所のお寺さんの一角に、痘瘡堂というお堂があります。

これは昔の天然痘が流行ったときに建てられた物だときいています。いまサル痘のことで、天然痘のワクチンで防げるといまのところいわれています。日本では天然痘ワクチンは天然痘の撲滅宣言もあり中止されており、昭和49年生まれの人までですね。それがいま再び注目されるとは・・・・。歴史は繰り返されるということでしょうか?

人間の生活、社会活動や家族との喜びこそが私達の生きる支えです。この支えを大事にしながら、日々を生きていきたいですね。

庭にブルーベリーの実がなり、食べ頃です。
これって、鳥さん的にはまずいのか、あまり狙われず私がラジオ体操をしながら
毎朝少しづつたべています。健康ゲットだぜ〜(ホント(^_^;)???)

ブルーベリー

不妊相談:よい卵を移植しているのに妊娠出来ません、どうしたらいいでしょうか?0316

不妊治療は、人によって課題となるテーマが大きく違います。

経済的要因だったり、
病院選び、
なにをしていけばいいのかといったことなど、
なかなか的が絞りきれませんね。

今回は、タイミング、人工授精とステップアップし、その後体外受精にすすみ、
良好胚を何度も移植しているのに妊娠しないというご相談です。

こういったケースでは、妊娠歴があり、受精障害がなければ、体外受精そのものがストレスになっている場合も多いので、ステップダウン(高度生殖医療などをやめて、医療介入の程度を低くする)も考えられます。

しかしながら、過去に一度も妊娠したことがなく、受精障害など体外受精で大きく救われる要因があるカップルの場合は、やはり体外受精、顕微授精という高度生殖医療という選択は、間違っていないと思います。

今回は、受精卵がそれなりにでき、胚盤胞もでき、移植をなんどかしているのに、なかなか妊娠しないというカップルのご相談です。

悩むときには、まずこのように、ご自身にとって何が必要か考える必要がありますね。

良好胚移植でも着床のみ。体調アップで妊娠、

☆ご相談:よい卵を移植しているのに妊娠出来ません、どうしたらいいでしょうか?

36歳から妊娠を希望しています。

大きな問題はなかったので、タイミングで1年間、人工授精を半年ほど試したものの妊娠しませんでした。

体外受精にステップアップして、採卵を2回し、いくつもの非常にグレードのよい卵はできているのですが、ちょっと妊娠反応が出る程度で終わってしまっています。

年齢も38歳になってしまい、精神的にもいろいろと考えてしまいます。
どうしたら良いでしょうか?

今までの不妊治療歴
30歳 子宮内膜症がみつかる
35歳 病院でのタイミングを始める1年、男女とも大きな問題はないといわれる
36歳 人工授精を3回おこなう。クロミッド、デュファストン、プラノバール、ゴナールなどを使う
36歳 体外受精を行う、3つ採卵出来た。新鮮胚にて移植→妊娠出来ず。残りの二つは胚盤胞まで培養したが途中で止まってしまった。
37歳 採卵、胚盤胞にて非常によいグレードの卵が2個できた。移植→ほんの少しだけ着床反応があったものの妊娠は継続出来ず。

 

☆ご相談にお答えして:不妊カウンセリング

妊娠をご希望になり、体外受精までステップアップなさっていること。
良好胚ができ、移植もスムースで、着床の反応はでるものの、妊娠が継続出来ないということですね。

年齢要因もあがってきて、早く治療を前に進めたい、出産したいというご希望ですね。
治療を続けられてもう2年、年齢要因もあがってきてしまっていますし、精神的な不安が出てくるのもあたりまえだと思います。
一緒に考えていきましょう。

☆☆胚盤胞まで出来ていると言うことは、自信をもって進もうということです。

胚盤胞まで到達出来る採卵が出来ているのですから、自信をもってすすみましょう。

 現時点で、ちゃんと胚盤胞まで到達出来る卵が出来ていますね。これは非常にありがたいことです。まず、ご自身で確認納得して頂き、不必要な不安を持たないようにされた方がよいかと思います。自信を持って前にすすみましょう。

☆☆ストレスタイプ、リラックスして気の巡りをよくしましょう

 お身体を拝見すると、身体のボディーの部分(体幹)は、それなりに暖かく良い感じです。それに比較して手足は冷えています。そして手のストレス反応のツボががっつり出ています。

 これは、身体の緊張状態があり、気血の巡りが悪くなっているということが考えられます。緊張をゆるめ、全身の気血の巡りをあげていきましょう。このためには鍼灸やお灸でのセルフケアが効果的です。

また、一日のお仕事がかなりハードですね。疲労は身体のストレス状態をアップさせます。疲労を取る、疲労を溜めないというのは大きなポイントですね。

☆☆血流の課題、血の巡りをよくしていきましょう

お身体を拝見していると、この血流の問題は、血液凝固系の亢進の課題をもっているのではないかと思われます。いまのところ病院では検査をすすめられていないようですが、私は、不育症、着床障害などの検査をしてみてもいいのではないかと思います。

☆☆ステップダウンも心の中でアリかもしれませんね。

基本的に、いままで一度も妊娠したことがない。採卵して顕微授精の適応となる場合がおおいということで、体外受精を含む高度生殖医療が最適解ではあると思います。この提案を前提としながらも、体外受精の治療を意識しながらも、自然妊娠を意識した日々をおくることを提案します

今の状況のまま、体外受精を中心にした日々をおくるのはかなり負担が大きいと思います。少し気持ちを切り替え、まず体調をよくすることに意識を集中してみてはいかがでしょうか?。体調が整い、自然妊娠がかなえば自然妊娠、そうでなくても体外受精での治療に大きく貢献出来る時間が過ごせると思います。

治療を休みなく続けて採卵なさっていますね。体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精までステップアップなさっていると、自然妊娠なんて無理と思いがちです。ただ、現状は振りかけ受精でも良好胚ができています。大きな不妊の要因もないとすると、身体の緊張が主因かもしれません。

この場合、採卵をどんどん継続するよりも、一休みしてちょっと心身共にリラックスをお勧めします。

今のご年齢、状況であれば、気持ちがあせるようならば3ヶ月、まあいいやあと思うのならば6ヶ月。この期間は自然妊娠への挑戦であり、体調を整え、体外受精再開時に向けての身体作りでもあります。当院ではこの期間に、それまでの妊娠歴や不妊治療歴がどうであれ、無事に妊娠、出産なさる方がおおぜいいらっしゃります。それほど、緊張や疲労は大きな課題ということです。

また2ヶ月前には、採卵のために卵巣を8つ刺していますよね。これは、ずーっと昔は卵巣のドリリングといって、排卵障害などで自然妊娠しにくい方への一つの治療法になっていました。この効果が期待できるのが約半年間。『この半年間はちょっと病院通いを休憩しながら、体調を整えることも、決して妊娠をあきらめたわけじゃないんだ。』こう考えてみるのもよいのかなと思います。実際に、これで妊娠なさる方もすごく多いんですよ。

年齢要因がだんだん迫ってくる年齢になると、いろいろあせりますよね。

休憩をするのも大事。そしてその休憩を効率よくするのが不妊治療を成功させる鍵です。この体調を整える時間が、結果的に、良好な卵を作ることに貢献し、自然妊娠をする場合もありますし、また自然妊娠をしなくても、体外受精をしてみると、今まで以上にグレードのよい卵がとれ、妊娠につながるという事も多いです。

一緒に前へすすみましょう。

☆治療経過

週に1,2回のペースで鍼灸治療スタート。
2ヶ月後、3ヶ月後、採卵→あまりよい卵ができず。
7ヶ月後、採卵→凍結 よいグレードの卵が出来た
10ヶ月後移植、妊娠→無事の出産

初診時の鍼灸治療
右の外関(TE5)、陽池(TE4)、左大都(SP2)左公孫、両三陰交 右足三里(ST36)
中脘(CV12)、気海、関元(CV4)
肺兪(BL13)、左脾兪、胃兪、腎兪(BL23)、次髎(BL32)
+毎回の治療後にセルフケアポイントを指示

☆着床したら安静を!

妊娠反応が出たときに、とにかくこの1ヶ月安静を!とお願いしました。
病院では、『普通にしていてよい』という指示が誰にでもなされますが、
人によって安静が必要な方がいらっしゃります。
いままで着床するけれど継続出来ないという要因があります。
とにかく1ヶ月安静にしてみてください<(_ _)>

安静としっかりと鍼灸治療にくわえ、セルフケアのお灸、温灸をおこない、無事に妊娠初期を超え、ご出産なさりました。

あとがき

無事にご出産、赤ちゃんを迎えることが出来て本当によかったなと思います。

不妊治療をすすめていると、妊娠しないからという理由でステップアップされ、体外受精へ。胚移植しても妊娠しないから繰り返す。グレードが悪いから誘発方法を変えてみるなど、無限ループに陥ってしまうことがありますね。

こんなときに、『不妊の原因は?』『病院を変えたら?』『もっと検査してみては』『薬があわないのでは?』ということも当然考える要因にはなります。しかしながら、その部分を追求しすぎて悪循環に陥ってしまうことも多々あります。

 妊娠にはあたりまえの淘汰のプロセスもありますし、またシンプルに健康状態がよいと妊娠しやすいということもあるかと思います。

考え込まずに、一歩引いて、『妊娠』とか、『不妊治療』にだけ注目するのではなく、体調全般をあげていくということが、結果的に、不妊治療を前に進め、結果につながる治療となることができるのかなと思います。逆に言えば、体調が悪ければ、前に進まないのも不妊治療なのです。

また、ご自身について、『何が一番の課題なのか』をいったん医療的な不妊治療だけからの視点から引いてみることも大事だと思います。案外、気がつかないポイントに道が開けるヒントがあります。

アンケートにお答えして

妊娠12週のアンケートにお答えして。
アンケートへのご記入、ありがとうございました。

採卵をしていて、いままでのよりも、数が増え、グレードがあがっていけたこと、よかったなあと思います。血流をあげ、セルフケアのお灸も取り入れて継続、努力なさった結果だと思います。

また、食事を改善出来たことも大きな要因だと思います。どうしても、日常はいままでの習慣の延長になってしまいますが、カウントしてみることでご自身の過不足が可視化され、3食取ること、果物を取ることもできたことが、体調をupさせることにつながったのかなと思います。

不妊治療は案外、スケジュール的なこと。どういう優先順位をもってすすむのがよりベターなのかを考えることも、ワンチャンスを活かす事になると思います。

私のアドバイスを素直に取り入れてくださり、一緒に治療を進められたこと、そして結果につながったこと。私もとっても嬉しいです。よかったですねえ。

外邪から身を守るには、肌肉の厚い充実した肺の力を!肺気の充実を

Zoomをつかった、鍼灸師さん向けセミナーをしています。

今回は、東洋医学を考えるときの基本のキ。
気の昇降出入をとりあげました。
この気の昇降出入は生きている人間を東洋医学的に把えるときに
本当に大切な概念です。

ここをしっかりと押さえずに、沢山の知識だけをバラバラと詰め込むと
ただただ使えない知識の山ができちゃいます(^_^;)。
統合する力こそ、診る、診立てる力だと思います。

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人間の身体はゴム風船(肺気)で括られ、その中に身体は濃淡を持って存在しています。

ゴム風船で括られたその内側には濃淡があり、濃いところは、筋、骨、臓腑など目で見て感じられるところ、薄いところは血液体液や動きなどと把えています。

その濃淡全てが、ゴム風船に括られ、ゴム風船のゴムの厚さが肺気の柔軟な力と重なります。そして人間の生きる意思は肝気が主っています。

☆肺気と肝気

・肺気について

肺気は外界との交流も持っていますが、一括りの人間そのものをみるときには、肌肉としての厚みをもち下向きベクトルを持つ存在ととらえています。

・お高い肺気と安物肺気

ヂィズニーランドで買う風船はゴム部分が厚みがあって弾力があってお高い感じ。選挙の時にもらう風船はペラッペラで薄いお安い感じ。肌肉としての肺気の状態はそんなイメージでみるとわかりやすいと感じます。

・生命力のある生き物とは

たとえばリンゴ。肌肉がしっかりと厚く充実感があるリンゴ(肺気の充実)。そして内側から肌肉へ衝き上げてくる生命力を感じるリンゴ(肝気の充実)。この感じが生きてる度が高い生命のイメージです。

・肝気について

肝気は生きる意思(肝)を持つ存在です。気の昇降出入の中心的存在でもあります。そして、特に上向きベクトルを強くもっています。

・相互の関係

肺気と肝気は、ベクトル(強さと方向性)で、下向きと上向きの関係性を強くもち、命の中で大きな存在感となります。肺気の下向きベクトル粛降と肝気の上向きベクトル昇発は大きなベクトルの組み合わせです。

気の昇降出入 肝心脾肺腎 肝気 肺気 イラスト

☆実際に東洋医学臨床で使う、肺気と肝気

治療において、この肝気と肺気のベクトルは、強さと大きさを意識したときに非常に効きやすいものであり、使い方に注意が必要です。

健康な状態、病態などあわせ、どのベクトルがいまのこの身体に生じ、どのベクトル出しをすることがこの身体に必要なのかを考えることで、一つの治療の中での順番やドーゼを考えやすくなります。肺気は全体を括るゴム風船ですから、下向きベクトルを出しつつ、上向きベクトルを柔軟に受けとめ、内側に返します。また過剰な上向きベクトルを上手にヤカンの穴から水蒸気が噴き出すようにガス抜きが出来れば、健康な状態を保ちやすくなります。

肺気が十分に厚みをもって力強くあると言うことは、身体の防衛ラインが充実しているということです。

病的な状態

上向きベクトルがあまりに強すぎたときに、肺気が傷られてしまう状態ともなります。また、常に上向きベクトルの負担がかかり続ければ肺気のゴム風船は薄くなってしまいます。また肺気の薄さを肝気がカバーしている場合もあります。(生命力の不足をやる気でカバー。気が抜けるとガクッとなる)一時的なカバーにはなりますが、長期的には消耗となってしまいます。

肺気と肝気、相互に仲良くなっていって欲しいです。

そして臨床では非常に使い勝手の良い、効く、効いてしまうベクトルです。

上手につかっていきましょう。

☆昨今の流行性の風邪について。

肺気が充実していると言うことは肌肉があつく、外敵との防衛ラインがしっかりとしていることにつながります。

これは、外邪である風邪にやられにくいということにもつながります。

しかしながら、この肺気を充実させるということは、脾肺の虚が全身の気虚を示すように、充実させるには、裏ステップがいくつもあり、その最後のあらわれとしての肌肉の充実となるわけで、単に肺を補って即充実とはいきません。

お高い肌肉の充実した風船になる道は遠いけど健康のめざすところであるといえますね。

肺気に負担をかけやすい、肝気の調整(つまり心の調整、気持ちを整えること)が、健康法とつながるのも肝気が肺気をいじめ、脾胃をいじめ、自分自身の生きる意思(肝)である美しい姿をもちながらも、自分自身を傷める刃にもなるからです。

昨今のマインドフルネスブームは、この生きる美しい意思であり、気の昇降出入の主役である肝気を上手にコントロールしようという方法です。肝気のコントロールができることは、健康への近道でしょう。

マインドフルネス、やってみましょうよ(^^)

質問にお答えして:冷え、冷え性への対策。どうしたらいいでしょうか?

冷えということで、このところつらつらと書き物をしています。

ご質問をいただいたので、ちょっとまとめてみました。

鍼灸師さんのセミナー用なので、ちょっと一般の方には用語がわかりにくい
かもしれませんが、冷えに対しての対策として、とても重要で、ポイント満載だと思います。
質問があれば、どうぞ!

では、ご質問

「冷え部分と全体の対応の仕方」ですが、この「全体」って何を指してますか?
(内臓?子宮?身体全体のこと?)

 

不妊鍼灸

不妊鍼灸 セミナー

(不妊鍼灸講義ノートより)

☆冷えの部分という言葉はなにをさすのでしょうか?

冷えの部分って言うのは、足先だったり、子宮(女子胞)だったりという、パーツをイメージしています。全体ってのは、身体を温め養う力、東洋医学で言うところの脾腎の力(胃腸の力)をイメージしています。

1)カイロはそのばしのぎ。でも、そのばしのぎが大切な時もある。

足先が冷えているので足先という部分の冷えだけに対応しようとしてカイロなどをあてても、血流という動きがなければその場を暖めているだけです。 冷えを解決するには、暖かく養う血をその場処にもっていく、『血流』という動きを出すことが大事です。

とても寒い野外にいるとか、どうしても足先が冷たいと辛くて眠れないなどというときの、対処療法としては、その場を暖めるカイロなどを使うことはアリです。外邪(外からの敵)である、外からの冷気から身体を守るためにはアリです。

しかしながら、冷えを根本的に対応する血流は作れないので、これはジリ貧の対応。

 

2)どこかに集まれば、他は手薄になるのが、血流の常。解決策は?

足先という部分に冷えの対応をしようとして運動や足を動かすということを積極的にすれば、足先という部分には血流が届き冷えの解消がなされます。

しかしながら、逆に体幹部にある子宮(女子胞)などの部分は手薄になります。手足末端にいってしまって、不足しちゃうわけです。

つまり、どこかに集まれば、他が手薄になるということ。
子宮(女子胞)という部分で見ても、
全身という観点からみても同じです。
いわゆる気血両虚タイプで弱っちい人の場合、どこかにエネルギーが集まれば他が手薄になるということをよく踏まえるのがポイントです。

  どこの血流を改善したいのか焦点をあてるのが大切!。

 

3)血流がどこかに集まれば他は手薄。ご飯を食べると眠くなるわけ

冷えという言葉から離れますが、血流が集まると言う意味では
・食事をすると胃袋という部分に血流があつまる。
・頭を使うと頭という部分に血流が集まる。

安静ということが、一時的であれ効果的なのは、弱った部分にあつまりそこを修復することに集中でき、他の動作や労働にエネルギーをもっていかれないということです。

4)足の交代温冷浴のよさについて

足の交代温冷浴は、血流という動きを、足先を刺激することで、足腰という足というパーツ、腰(下腹部、子宮(女子胞)あたり)の血流をよくするという効果がみられます。

足を運動で使うと、運動という作業にエネルギーがとられますが、温冷浴はその心配もありません。活用して下さいね(^^)。血圧の課題がある人にも効果的ですよ、

 

5)体幹と四肢、中心と末端 東洋医学の考え方の中で。

子宮(女子胞)を部分という言葉で使うときと、体幹という臓腑の力が存在するところという感じで使っているので、わかりにくさがでますね。

これは、体幹と四肢ということを、中心と末端という感じでとらえているからです。体幹というのは、肝心脾肺腎の臓腑の力があるところで、底力みたいなイメージ。そして手足というのは働き動くところというイメージで使ってあります。

 

☆不妊治療での冷え対策ポイント

子宮(女子胞)という部分の特殊性は、五臓の中にはないけど、体幹にあり、次世代を養うときには非常に重要であるけれど、普段の「生きていく」ときには、優先順位をさげられてしまうという位置にあるということです。

つまり、体重が激減するほど本人に生命の危機があるとき(急激なダイエットなど)、機能を停止(生理を止めて)して他の臓腑を優先するようなスイッチが入ります。

これが不妊治療をするときにはとても障害となります。

その人の生命力の振り分けではあるのですが、妊娠したいときには問題となります。
妊娠スイッチが入りにくい、優先度があがりにくい子宮(女子胞)にいかに血流を持っていくかがポイントになるわけです。

4番目にあげてある、「ETするなら、季節や状況を考慮」というのは、
胚移植の状況を選んだ方がいい人がいるということです。

大多数の人には関係無くても、難治性不妊になってしまっているような方には
身体に負担のない季節の方が妊娠しやすい人がいるのは事実ですね。

これを見極めることが、前に進まない困難事例を一歩前に進めることになります。

不妊:相談 体外受精が答えではなかった、39才自然妊娠での出産0198

『妊娠できない』というときに、病院へ行けばステップアップで治療は進んでいきますね。そして高度生殖医療の体外受精、良好胚での凍結胚盤胞移植を何度もくりかえすものの妊娠できないと言うときに、『同じ事を繰り返してもダメだ』と思う方も多いと思います。

今回は、そんなケース。『このままでは何度やっても同じ結果になりそうだ』という思いからビッグママ治療室を受診され、思わぬ自然妊娠、無事の出山にたどり着いた方の体験です。

ご相談:
38歳です。36歳で結婚しすでに人工授精を七回、体外受精も採卵を三回行い良好胚での胚移植を5回もしていますが妊娠していません。

採卵すれば卵はとれ、よい受精卵もできるのですが、妊娠しません。
自分なりに食生活や運動にも気をつけたうえで不妊治療をしていますがまったく結果が出ていません。

いま、体外受精で採卵してあった凍結胚を全部使い果たしてしまいました。
このままでは、何度やっても同じ結果になりそうだと思います。
私は手足がとても冷えるタイプなのもとても気になります。
どうしたらいいでしょうか?

 

ビッグママからのお返事:
いままで多くのことに挑戦し、食生活や運動も取り入れがんばってこられましたね。また体外受精でも良好胚が出来ているのに妊娠そのものが成立しないということは、息詰まった感がありますよね。少し不妊を考える観点を整理してみたいと思います。

お食事、睡眠について:
食事生活記録を拝見しました。お食事、睡眠共に大きな問題はないと思います。今の状態で充分です。サプリや漢方、健康的な食品など足し算をしたくなるところだと思いますが、現状の食生活をみると不必要だと思います。もし、栄養的な観点で不足するモノがあるとすれば、モノが足りていないのではなく、取り込み能力の不足からの観点を考えるべきかと思います。

お身体を拝見して:
東洋医学的な観点からお身体を拝見しました。

気の滞りがつよく、それにともない血の滞りもおこしやすくなっているということがわかります。これはお腹の右側にある肝の相火のつっぱり、足の臨泣(経穴)の詰まり、舌でみられる舌裏の怒張、身体各所にみられる細絡といった所見から考えられます。

また、身体の底力の不足も感じます。これは体幹の経穴からみていきます。左の胆兪から胃兪の陥凹、右の三焦兪の陥凹と、胃腸の経穴を中心に弱さがみられます。

食生活睡眠という基本的な生活に問題がなく、二便睡眠に問題がなく、翌日に疲れが残らないという状況は、それなりに現時点で大きな不都合はないと言うことだと思います。つまり、日常がそれなりにちゃんと保たれているということです。

妊娠は、身体の余力から生まれということ

日常生活を送るという観点からは十分な身体作りはされていると思います。
しかしながら、妊娠というのは、『身体の余力』から生まれます。今の状況は、今の生活を維持するには充分なのだと思いますが、妊娠を考えたときには『もう一段の身体の力の底上げ』が必要かと思います。

この観点から考えていくと、冷えの状況が深いですね。もともとしもやけができやすい素体は足という身体の末端にあり外部からの影響を受けやすい場処です。そういった場処でしもやけという血の流れが滞りト多ぶるをおこす状態というお身体は、身体を温めて養う力の不足が感じられます。

妊娠のためには、この身体を温め養う力をつけるため生命の土台の力(腎気)を底上げし、胃腸の力をバックアップしていきます。このことにより気の滞りをとりさり、血の阻滞を作りやすい状況を改善していきます。つまり、子宮を中心とする女子胞の力をupさせてを生命力を賦活化させることが妊娠のために必要かと思われます。

良好胚が出来ているということは、それなりに妊娠への身体作りは整っているということです。あと一歩、一緒にがんばっていきましょう

東洋医学的な見たて:
弁証:腎虚 気滞血瘀
論治:益気補腎、活血化瘀
治療方針 腎気のそこあげによって脾気をバックアップし、全身の気滞をとりさり活血化瘀をしていく。

治療の経過
ビッグママ治療室初診
初診時:左外関、右臨泣、三陰交、大巨(温灸)左脾兪、左腎兪、右三焦兪、次髎
施灸指示 大巨、関元、左外関陽池、曲泉、陰陵泉
以降、週に1、2回の鍼灸治療、自宅施灸

2ヶ月後:無事に6個採卵出来、2つ三日目胚で凍結、1つ拡張期にて凍結
4ヶ月後:年齢要因も気になるので再度採卵→凍結胚を作ろうとするもインフルエンザで中断
6ヶ月後:自然妊娠成立、鍼灸治療を週に3~4回にする(12週まで)その後週に2回程度で出産まで継続

無事に39才にて出産 おめでとうございます。
残った凍結胚で、少し落ち着いたら第二子に挑戦したい。

 

出産を終えての患者さんからのメール
「・・・・中略・・・・この出産まで、本当にいろいろありがとうございました。この1年、私たち夫婦にとって、子供を授かるに当たり、思い出深い一年となりました。またよろしくお願いします」

患者さんからのアンケート

あとがき
初診の時には、何度も良好胚を戻しているのに着床がまったくしないこと、年齢的にも高齢になってきてということでとてもあせっていらっしゃりました。

確かに、『ここまでやっているのに、どうしたらいいんだろう』という思いはよくわかります。

妊娠しないという状況は、何をしたら良いのか全く分からないと言う状況に見えてしまいますよね。そしてその方にとって、『不妊の原因』がどこにあるのかということは、案外難しい課題です。

妊娠しないという結果から、体外受精という手段しかないのだと考えてしまい、同じ状況で繰り返してしまい困難事例になってしまうことがよくあります。『自分では自分が見えない』ということから、他者の視点をいれられると、新しい道が開けることもあるのかなと私は思っています。

また不妊治療では、足し算治療になってしまいがちです。そのお気持ちはよくわかります。不足しているから結果が出ないと思いますよね。ただその
   『足し算』でがんじがらめになって、疲れ果てちゃう
                          こともあるのかなと思います。

ご自身の身体を温め養う力をつけていきながら、高度生殖医療を進める中で、自然妊娠をなさり39才での出産となることができたのは、本当によかったなと思います。そしてご自身の『妊娠』には、多くの医療介入ではない答えがあったのだなと言うことも、妊娠してわかることですね。

なかなか答えにたどり着かない不妊治療。少しでも解決できる道に寄り添えたこととても嬉しく思います。本当によかったね(^^)。

この症例の弁証論治、経過→強い冷え、体外受精でも妊娠しない。自然妊娠