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41才 鍼灸を取り入れてのスムーズな妊娠出産、ワガママ自分勝手が妊娠のコツ。0217

41才 鍼灸を取り入れてのスムーズな妊娠、妊婦生活、出産。

人生の適齢期は人それぞれです。

確かに妊娠に関してだけ言えば、年齢が若いことは有利でしょう。

 

年齢が40代であり、妊娠としては高齢妊娠、高齢初産というハイリスクなグループではありますが、そのなかで、鍼灸を上手に取り入れ、妊活をスムーズに進め、妊娠中のトラブルも上手に対応し出産につなげることができればと私は思っています。

応援してますよ!

イラスト ツボ セルフケア

症例はこちら→41歳、1度の体外受精でスムーズに妊娠 鍼灸による出産までの体調管理

☆ご相談 40才、1年前から妊活しています。妊娠に向けてなにかできることはありますか?

タイトル

 

40歳です。1年ほど前から妊活しています。

人工授精やタイミングを行っていますが、なかなか妊娠しません。

不妊治療の一般検査では夫も私も大きな問題はありませんでしたが、

1)最近生理周期が短め(24-25日)
2)卵管の通過は左右ともOKであったが、少し左の通過が悪い
3)プロラクチンが高め
4)フーナー検査不良
5)AMAは年齢にしては良好

病院ではそろそろ、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療へのステップアップを勧められています。

身体全体の体調としては
1)疲れやすいこと
2)腰のだるさ
3)精神的なストレスに弱い

上記のことが気になります。

なにか自分にできることがあったら取り入れて、妊娠そして出産に取り組んで行きたいです。

 

☆ワガママ、自分勝手になって、ご自身の生命力をupさせて妊娠、出産につなげましょう。

 

早く妊娠出産したいとのご希望ですね。

いままで、人工授精、タイミングなどをなさってきたこと。もうすぐ41歳という年齢要因を考えても、なるべく早くステップアップをなさるのはとてもよいかなと思います。このまま時間を置かずにすすんでいきましょう。

お身体を拝見すると、大きな問題はありませんが、手足が大きく体格がよいわりに、体幹のパワーがないために、動きや動作によって体力の消耗が大きいタイプだと思います。(手足の大きい気血両虚タイプ)。

このタイプの方は、周りに気を使ったり、こまめに動くことで身体の中心となる臓腑や子宮(女子胞)のを予想外に使ってしまいます。

妊娠はこの臍下丹田にある女子胞(子宮)の力がとても大切です。しかしながら、手足の大きな気血両虚タイプの方は、ご自身の生命力が女子胞(子宮)に集まりにくく、手足末端に引っ張られがちです。

妊娠をめざす今は、少しわがままになり、自分中心でいきましょう

頼まれごとや、仕事の気遣いもほどほどに。自分大事、家族大事で過ごしていくことが、自分というこれから子宮という身体の中心で卵ちゃんを迎え、孵卵器となって育てて行くコツです。

また継続的な冷えの入り込みが身体にうかがえます。これは身体の負担となりますので、取り去っていきたいと思います。またセルフケアも効きますからとりいれていきましょう。

少しまとめておきますね。
1)気血を養い、全身の生命力をあげるという観点を中心に。
2)身体の中心にある女子胞(子宮)の力を育てましょう。
3)AMHがよいので、細かい婦人科的な課題は気にしない
4)自分中心にして、わがままにすごしましょう。
5)冷えの入り込みに対応していきましょう。

 

☆☆東洋医学的な観察ポイント

 

食欲あり、食べるのは遅い。食事は美味しい。口が渇く。二便に大きな問題なし。睡眠は寝つきが時々悪く夢をよくみる。寝起きが悪い。
生理周期が最近短め。塊などはない、排卵時に軽く下腹部が痛む、イライラ、眠気。

舌、色褪、瘀斑あり。舌裏怒張無し。列缺(LU7)のかげりあり。右の内関(PC6)陥凹。右の肺兪(BL13)、厥陰兪(BL14)発汗、動きが悪い。右の肝兪(BL18)、左胃兪(BL21)、両腎兪(BL23)陥凹(右の腎兪(BL23)トップ)。左右とも脾募あり。左の股関節から大腿部に若干冷え動きの悪さあり。

・弁証 腎虚肝鬱 衝任脈を中心とした気血両虚
・論治 益気補腎 衝任脈を補う
・治療方針

 女子胞(子宮)を養うために、衝任脈を中心に益気補腎をおこなう。

 必要に応じて、肝鬱などの処置もするが、基本的に女子胞(子宮)の安定に勤めていくことを中心とし、ほかのことには養生の範囲で対応していく。

☆治療経過

☆初診〜セルフケア指導

 1)右内関(PC6)、右陽池(TE4)外関(TE5)、足三里(ST36)、陰陵泉(SP9)、三陰交(SP6) 関元
2)右肺兪(BL13)(抜けをしっかり)
3)腎兪(BL23)、右胃兪(BL21) 左脾兪(BL20) 次髎(BL32)

セルフケア 関元(CV4) 右外関(TE5)陽池(TE4)、陰陵泉、三陰交(SP6) 脾兪(BL20)、腎兪(BL23)、次髎(BL32)

 ☆棒灸指導 臍、中注(KI15)、関元(CV4)

☆1ヶ月後 採卵から移植 鍼灸の頻度をぐっと増やして

 採卵ー移植ー妊娠判定陽性 ここから週に2−3日から5日の鍼灸治療、毎日のセルフケア。

☆妊娠初期の不安定さ:

 動くと出血しやすい→とにかく安静に。
鍼灸継続、セルフケア継続
切迫流産などの診断もあり、診断書をもらい仕事を休む。

☆妊娠15週〜35週まで
 子宮筋腫が目立つが、棒灸をいれて対応
鍼灸治療も継続。

☆35週:恥骨付近が痛い→トコちゃんベルト、置き鍼で対応。
遠方からの通院のため、一人での来院はここまでで終了。
出産近くになりご主人の送迎などがあれば可能であれば来院はOKと指導。

41週、3000㌘越えの男児を出産、おめでとうございます。

イラスト ツボ セルフケア

 

☆まとめ:ワガママ、自分勝手が必要な妊活、マタニティライフ

 

『なかなか妊娠しないぞ』と思ったときには、ご自身の課題を知る必要があります。

それは、妊娠にまつわる一般的な病院でのチェック(ホルモン、卵管の検査など)。
手足のおおきな気虚タイプの方は、自分の中心を守るという課題をしっかりと意識していただくことがとても大事です。臓腑、子宮のある体幹にくらべて手足が大きいと、気血や身体の力が動いているおおきな手足にひっぱられ、相対的に臓腑や子宮(女子胞)の力が薄くなります。気遣いをよくする人や優しい人に多く、少しワガママで自分勝手にしてねというアドバイスが結果的に妊娠に貢献してくれます。

妊娠し、子宮(女子胞)で赤ちゃんを育み、出産するのはご自身です。自分を守ることを最優先にした時間が、妊娠そして出産をスムーズに導いてくれたんだなと思います。

 

☆アンケートにお答えして

『私が妊娠ー出産出来た理由』その他のアンケートなどはこちら→

アンケートのご記入ありがとうございます。

初めて伺った時、「手足が大きいから、使い過さないようにして、とアドバイスを頂さ、目からウロコだったと同時に、手足を動かしまくっていた生活スタイルをどう変えよう?と戸惑いもありました。結果すぐに妊娠。

初診の時の私からの言葉が印象的だったのですね。少しあの時を思い出しました。

Mさんのように、体幹に比べ手足が大きい人タイプのかたは、中心(臓腑、体幹)に生命力が集めにくく、動いている手足にひっぱられやすいのです。

またこのタイプの方が、幸福の王子のように、他の人のために気を使い、手足をつかい、奉仕すると、自分はどんどん生命力をもっていかれてしまうのです。だから妊娠しにくい。

妊娠、出産は究極の自分と自分の子供だけに集中する必要があります。引っ張られやすい周りや末端に対して必要最低限なケアにして、中心を養う。そんなことを伝えたかったのです。

私の拙い言葉をしっかりと受け取っていただき、スムーズに妊娠され、その後もケアを早め、早めに行動してくださり、妊娠中の長い時間をすごされたこと、とてもよかったかなと思っております。

これからの子育て、楽しんでくださいね(^^)

ストレスで肩こり、頭痛、不眠、筋腫、妊娠したい 0200

ストレスでの体調不良、よくありますねえ。

肩こりや頭痛の原因が自分ではストレスじゃないのかなあ??なんて思うとき、

そのストレスと考えているのは、身体にとってどういうことなのかを、

少し距離をおいて考えてみると、ご自身との身体の向き合い方もわかるのかなと思います。

症例で一緒に考えていきましょう!

☆ご相談:32歳。早く妊娠をしたいのに、ストレスでの体調不良が気になります。

32歳です。

30歳で結婚後、早く妊娠したいと思っていますがなかなか妊娠しません。
基本的な不妊治療の検査も受けましたが特段の問題も指摘されていません。
ただ、子宮筋腫が指摘され、早く妊娠出産した方がよいと言われています。

もともと、肩こりや頭痛がひどく自分としてはストレスなのかなと思っています。
最近は基礎体温を測り始めたことで、そのことがきになり、夜中に目が覚めることが多くて困っています。

肩こりは生理とも連動していて、生理が始まる時には朝から肩がとてもつらく、生理3,4日目に子残りから頭痛まで起こしている感じがします。生理が終わる頃にはまた普通に戻ります。

子宮筋腫のこともあり、妊娠をどうしてもあせってしまいます。
どうしたらいいでしょうか?

☆ご相談にお答えして

早く妊娠したいというご希望、そして肩こり頭痛などストレスによって強くなる症状が辛いと言うことですね。

不眠も、基礎体温を測ると言うことがストレスになり、何度もおきてしまっているということで、色々な事に目を配り、気を配り、そのことがとても負担になるタイプなのかと思います。

ストレスタイプであることで全身の気血の巡りが悪くなり、停滞しがちな部位で滞ってしまいます。仕事は肩や頭をよくつかいますね。また生理の時期には子宮周りに気血が集まります。この集まることで、私達は必要な活動をしていくわけですが、過度の集まりが辛い症状となり、筋腫やポリープを作ってしまいます。

鍼灸はこういった、集まりすぎて停滞して辛い症状にはとても効果的です。体調を改善させ、色々な課題を前に進めていきましょう。

☆☆お身体を拝見してのアドバイス

お体を拝見すると、それなりに身体の力はありながらも、ストレスが強く気血の巡りが悪くなってしまっています。また、冷えの入り込みもあるためより凝り固まりを強くしていると重み増す。

ストレスそのものは誰もがあるかとは思いますが、身体に強い影響を与えてしまうタイプだと思います。色々な事に充分な努力をされていると思います。少し肩の荷を降ろして、ご自身に必要なするべき事だけをしていくようにすると、ご自身が楽になるのかなと思います。

 

イラスト ツボ セルフケア

☆☆不妊治療に関してのアドバイス

1)ストレスによる阻滞をとりのぞき、全身の体調をもう20%程度よくなることを先ず第一にしていく。

2)婦人科疾患の既往があるので、妊娠を先延ばしせずに、必要な治療は進んで受け、一歩前に進める。

3)身体の土台作りを心がけ、子宮を中心とした臍下丹田の力をつけていく。

☆治療経過

初診から週に1度程度で鍼灸治療。
8ヶ月後、妊娠〜無事に出産。

 

☆真面目な人は、わがまま自分勝手をここrで妊娠、出産を!

色々と真面目に考えられる方なので、お仕事によるストレスがとても強かったと思います。素直にカラダ作りをされ、スムーズに妊娠、出産へとつながりました。

婦人科疾患の既往がある方は、妊娠を早くしようという思いがあり、早めの挑戦となるために、案外妊娠ー出産がスムーズに行くことも多いなと感じます。

ご自身にとって必要な情報を集め、人生を前に進めていくことが大事だと思います。

無事なご出産、おめでとうございます。

.

☆☆第二子への妊娠、出産

また、その後スムーズに第二子も妊娠莫され、その出産ももうすぐとのこと。

女性にとっての妊娠ー出産は小さなきっかけがあれば、するすると進むものです。

当院がそのきっかけになれたのであれば嬉しいです。

大豆は美味しい、だから取り過ぎ注意。食事バランスガイドのススメ

大豆の料理、あれこれありますねえ。
私は納豆が大好きで、毎日食べてます!おいしいんだもん。

さてさて、
大豆蛋白、豆乳雑談
もう、何度か書いている気もするのですが、この大豆蛋白についてはしょっちゅう(^^ゞ
話題に上ります。

まあ、それぐらい日本人にとっては大好きアイテムだし、
健康によい!っていうこともくわわり過剰摂取となりやすいですね。
比較検討する論文なども、欧米人だったりすると、もともとの摂取量の違いもありそうです。
(ただし、論文にはそれをもとに、日本人を対象におこなったものなどもありますよ)
みそ、醤油など大豆製品を使うことがあたりまえになっている民族とそうではない民族だと
摂取量に対する反応も違いそうですね。このあたりの根底にあるものを考えないとと思います。
海藻類についても同じ事がいえるようですね。
栄養学については、私は門外漢なので、専門的なことは専門家へ〜ということを大前提には
したいと思います。

まあ、なんにせよ食に関してはほどほどにですね。
『好み』がくわわると暴走しがちなのは、お酒を例に取るとわかりやすいかもしれません。
私はアルコールがさほど好きではないので、100年禁酒といわれても、はいはいってOKですが、
アルコール好きにとっては、『やめることが困難』ってなほどに大好きで、ですから病気にまで
発展してしまいます。『好きー好みにあうー大好きー習慣的にとる』はなかなかあぶないですし、やめることが難しいですね。

さてさて話しは戻って。
子宮筋腫や子宮内膜症のお悩み相談をお伺いすることがあります。

基本的には病院でしっかりと診断を受けて前にすすみましょう。
妊娠の希望などで、治療方針も変わるかと思います。

そんななかで出てくる食事の話題。
食事を気に掛けていると、『野菜は万能!』となってしまう方が多いような印象があります。
確かに野菜は必要です。

ただし、食事バランスガイドを見ていただければわかるように、
タンパク質、ビタミン、ミネラル、糖質なにをとってもバランスよくとるのが
王道かなと感じます。

まず、この食事バランスガイドに従って、いまなさっている食事をカウントし、
過不足を調整し、足りないものを補う。ここまでしてから次の一歩だと思います。

食事はさまざまな情報がありますが、私はこの食事バランスガイドが鉄板と感じます。
次の一歩は、このバランスガイドの最低ラインを充たした上での話かなと思うのです。

食事バランスガイド(e-health net)

→厚労省のバランスガイド

そして、ここまでやるとほとんどの方が次の一歩はいらないんですよね。
ここまでで本当に十分です。
食事バランスガイドに従うコツは、ざっくりとカウントをすることです。
バランスガイドには主菜(タンパク質の料理)であったら、手のひら3−5という感じでカウントします。

そして、主食以外のカウントをまずいっぱいにすることが大切です。
主食以外の主菜や副菜、乳製品、果物のカウントをOKにしてみてください。
人によって、『果物は・・・』というお考えの方もあるかと思います。それはそれでOK。
ただ、果物をさけるのであれば、果物でとれるビタミンや栄養素を他の食べ物で補う努力が
必要です。『避けるときには代替案を!』というのがコツであり鉄則です。
たいていの人が、『じゃあミカンでも食べます』って事になります(^^ゞ。
食事バランスガイド

さてさて。
以前にとある講演会で、子宮筋腫についての聖路加病院の佐藤孝道先生のお話が印象的でした。食事の話で、いろいろな方が肉食を避けて大豆タンパクの摂取をすすめているが、佐藤先生のお話では、大豆のイソフラボンを多くとると、筋腫が増加するという疫学調査があるということでした。

実はネットをぐぐっても、わかりにくいですね。
大豆soy

このような調査もあり、子宮内膜増殖症を悪化させる可能性を示唆しています。
子宮内膜症アレルギー説について

子宮内膜症アレルギー説に関する論文

単に子宮内膜が子宮以外に飛び散るという説明だけでは理解し得ない部分を考えるヒントになればいいですねえ。

実はこのヒントから、子宮内膜症などで、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療受精が前に進まない方に、一切の大豆製品をやめてみるという挑戦を生理周期1回だけでいいからやっていただくということをすると、複数の方から症状の改善や採卵が上手く行ったと言うお話を伺いました。諸説あるので、原因の追及とまでにはなりませんが、内膜症などでお悩みの方は1度挑戦してみてもよいのかもしれません。人によっては問題のない物質が、大きな原因になっている方もいらっしゃるのかもしれませんね。

大豆蛋白は、『健康にとってもいい!』と信じるようにすがっている方を案外お見かけします。え?と思うぐらいの量の豆乳の摂取をなさっていたりして驚かされます。また、あるドクターから、ひどい内膜症の入院患者さんが、なんでもきな粉をかける食生活をなさっていて驚いたという話を候っています。

大豆タンパクの件は、私にとって謎は深まると言った感じです。

まあ、通常にとる範囲を超えて、「身体にいいから」という思いに加えて『好き』の要素が入ると、驚くぐらいの過剰摂取になっている場合もあります。注意注意ですね。

そういえば、知り合いが、味噌ピーナッツが異常(^_^メ)に好きになって

食べ続けたら、不正出血が止まらなくなったという出来事がありました。くわばらくわばら。

食べ物に関しては、案外難しいので、一概にはいえないのですが、参考になればと思います。

食事

食事の大切さ

豆腐、納豆、豆、豆、豆。やっぱり食事バランスガイド

私は、豆腐、納豆、大好きです。
いまは枝豆の時期、美味しいですよねえ。

食事バランスガイドの中でも、大豆製品は主菜の一つ。
豆腐や納豆も主菜としてなりたく頼もしい食品です。

また大豆製品に関しては、ちょっとググると、
健康によいという記述が多く出てきます。
確かに、確かにと思います。

そして、私が皆さんとお食事の話しをしていて、いつも悩むのはここです。

大豆や葉っぱものに関して、確かに健康によいという文脈は納得出来るところですが、
これをスンナリ取り入れるのはもともと「大豆葉っぱ派」の人々。
つまりもともと大豆製品の摂取は充分な方が、肉や魚を押しのけて、
大豆製品をよりたくさん過剰に摂取するという流れです。

うーんそれでいいのかなと思うことが多くあります。??

食事バランスガイド、食事摂取記録から

食事バランスガイドという農林水産省や厚生労働省などの機関が食の専門家や厖大な統計から数年おきの改定を踏まえて出しているデーターには、主菜であるタンパク質の摂取について、「肉、魚、卵、大豆製品から」としています。

食事バランスガイド

主菜としての肉、魚、卵、に続く重要な位置をしめるものであることは間違いありませんね(^^)。

食事摂取記録を拝見していて思うこと。

食事記録を拝見させていただくと、食事は文化だなとつくづく思います。

その方の育ち方、考え方、好み、習慣。そのうえで、「なんらかのこだわり」に基づいて食べ物は選ばれ、日々が過ごされているのだなと思います。

そして時に、「肉」を強く避け、「大豆製品」に強く傾いている方がいらっしゃります。

その方が健康に問題なく、全体のバランスが取れていればそれでよいのかなと思います。
しかしながら、もし子宮内膜症やチョコレート嚢胞、その他のエストロゲン依存性疾患であったのならば、

エストロゲン依存性疾患に悩む方は「とにかく1ヶ月やめてみて!」

ということを提案しています。
エストロゲン依存性疾患に悩む方、そんな方に

「とにかく1ヶ月大豆製品をできるだけ避けてみて」

とお試し頂くと、症状がぐーっと軽減する方がいらっしゃります。

一番はっきりするのが子宮内膜症。辛いという方の症状が顕らかに軽減する方が、案外多くいらっしゃります。ここまではっきりしていると、ご本人で大豆の摂取を減らしてくださるので、もう私からはなにもいうことはないですねえ。

この方法は、誰でも、万人に効くということではありません。ただある一定の方にとっては大豆蛋白がエストロゲン依存性疾患である子宮内膜症に大きく影響を与える場合があるということは言えるのかなと思います。また、元々日本人は大豆製品の摂取が多いので、過剰な摂取になっている場合もあるのかなと理解しています。

大豆製品に関しては色々な考え方があり、うーーーんと唸ることばかりです。

大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的 な考え方(第 32 回会合修正案) 

なんていうデーターもありますが、読めば読むほどわからなくなります。もう一般的なデータではなく、「自分にとっての影響力」を考えるべきでしょうねえ。

また、こちらのデーターも参考になるかと思います。

厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』で大豆に関するもの

不妊カウンセラーの講習会にての話題

不妊カウンセラーの講習会にて、子宮筋腫、内膜症に対するお話も沢山出てきます。

そのお話の中で、大豆タンパクの話題が出ました。

ひとつは、子宮筋腫についての聖路加病院の佐藤孝道先生のお話でした。先生の話の中には、豆腐のイソフラボンを多くとると、筋腫が増加するという疫学調査があるということでした。

そのソースがどこにあるのかということまではセミナーでしたのでうかがえませんでしたが、不妊治療に携わっているとこういうお話はポロポロ出てきます。

あるときに、味噌ピーナッツが異常に好きになって食べ続けたら、不正出血が止まらなくなったという体験をなさった方がいらっしゃりました。やはり内膜組織に強い影響をあたえるのでしょうかねえ。

食べ物については、その個人にどうかという評価は難しい

大豆製品、基本的には植物性タンパク質が摂取出来る大事な食品だという認識ではOKです。その上で、過剰摂取、他のタンパク質源とのバランス、ご自身の食事全体のバランスについて考えることは大事だなと思います。

私達は、一つのものを取り出して「これはいい」と感じ、自分の感覚ともマッチするとそればかりを「よいもの」と認識し、一辺倒になってしまうことがあります。

食べ物に関しては、案外、経済性や利便性、嗜好、趣味、考え方、文化など複合的な要因難しいので、一概にはいえないのですが、参考になればと思います。

また、『ご自身で試してみる』というのは、かなり確実な方法だと思います。
色々な情報は、さておき、ご自身にとってあうのか、あわないのか。
結局はそれが一番大切ですからね。

0181)43才妊娠出産 子宮筋腫 甲状腺 粉ものレシピ 卵の質を乗り越えて。

初診から3年あまり経過して、43歳で無事にご出産になりました。

少し時間がかかってしまいましたが、途中で問診や体表観察だけではあぶり出せなかった食事の問題に気がつくことができ本当によかったと思います。

鍼灸治療をはじめるうちに、弱いタイプでのお灸でも火傷が出来ることが判明しました。この『非常に火傷ができやすい』という状況は、『卵の質が悪い』という状況につながります。食事には気をつけているとのことでしたので、さほど問題が出ないのではないかと思いましたが、実際に食事記録を提出していただき、二人三脚しながら身体作りをしていきました。
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食事は、やはり粉モノや節約レシピが身体作りに影響を与えていたようです。
タンパク質をしっかり、そして乳製品、果物を手のひら2つ分ずつの摂取をめざしていただきました。

食事の改善で、まずご主人の健康状態が改善しましたね。ご本人の『夫は今まで風邪を引いてばかりで、よわっぴーなあと思っていたんですが、自分が作る食事の性だったんですね!!』とおっしゃっていたのが印象的でした。節約レシピでも文句をいわず食べてくれるご主人。そして健康メニューになれば素直に体調がよくなるご主人。奥様の本当によいパートナーなんだなあと思いました。

食事を改善して半年後、ホルモン値が非常によくなり胚盤胞を凍結。ここで今までよりも妊娠反応は良かったのですが、やはり妊娠継続できず。その後、身体作りを継続しつつ子宮筋腫、甲状腺とチェックをし、もう一回採卵。この採卵が今までで一番グレイードのよい卵が採れることとなりました。年齢要因的に考えれば30代で採卵した卵の方が良いと考えられますが、実際には身体作りした後の卵がよくなるということは、ご本人にとっては、年齢要因以上に体調の問題があったのかと思われます。

その後、無事に出産。おめでとうございます。

食事の変更、節約レシピ、不育症、甲状腺機能低下
軽自動車のボディーから2000ccへ
43才妊娠出産 40才から2年かかって身体作り