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体力作り、お金の発想でやってみよう!

体力作りは、種銭から

妊活をよく応援させていただく治療をしています。

妊娠する力ってのは、生命の余力を積み上げることが大事です。

妊娠って日々を生活する上では、あまり考慮しなくてよい要素です。

つまり、妊娠しても、しなくても、私達は毎日を生活しています。

お金で、『江戸っ子だ!宵越しの銭はもたえねえ〜』という

名台詞があります。

つまり日々をいきていければ、貯金なんていいらねえよ〜

自転車操業的な毎日でOKってことです。

でも、何かあったときに之では困ります。

風邪を引いても、身体の余力がないと、風邪を早い段階で追い出すことができず、

深く入ってしまい、万病の元になります。

風邪は万病の元にしない身体作りが、余裕のある身体、体力のある身体です。

☆有事に備えるための、余裕のある身体作り

まあ、つまり女子胞(子宮)への余裕をつけるというのは、

東洋医学で言うところの腎気をあげることです。

そしてこれは妊活だけではなく、

ご自身の人生を余裕を持って乗り越えるコツでもあります。

☆体力作り、『運動すればいいですか?』の質問にお答えして

余裕のある身体作り、

腎気の積み増し。

この説明は、案外難しくて、

まあ、東洋医学の基本を学んだはずな鍼灸師の方々への説明でも、

説明を理解していただくのが難しいです。

生命の余力をつけよう、体力をつけようというと、

すぐにお返事があるのが、『運動すればいいんですか?』と。

ちがうんだってばああーー。

今のあなたの状況で運動すればそれは過重労働ですよ、

体力を削って、運動していますよと言う話しになって、

話しが噛み合わないです。

☆お金にたとえると、体力作りわかりやすい。

わかりやすい余力、体力作りの説明で、最近私はお金にたとえます。

つまり、体力貯金(腎気)を貯めようという話しでいきます。

10万円毎月稼ぐとします。

この10万円をすべて1ヶ月で使い切るのが、自転車操業的な生活。

つまり、この10万円を毎月使い切っちゃダメだってことです。

2割でもいいから、毎月貯める、

昨今の投資系ユーチューバーがよく言っている

収入の二割を貯蓄にって話しです。

☆☆収入の二割を貯蓄へ

毎月10万円稼ぐ人が、2割の2万円を毎月貯めます。

すると、10ヶ月で20万円。

これが体力貯金の第一歩、種銭となります。

☆☆種銭が出来たら、まず生活防衛資金。

種銭が出来たら、まずそれは生活防衛資金として、現預金にします。

そしてもう10ヶ月、次の種銭を作ります。

☆☆生活防衛資金が出来たら投資の種銭作って複利運用、!新NISAだ。

生活防衛資金をとっておき、

次なる10ヶ月で種銭が出来たら、投資に回します。

これはいまどきの新NISAでいきましょう。

インデックスファンドなどにいれて複利運用すると、種銭自体が

膨らんできて、あなたの身体をより安定的に支えてくれます。

☆まず種銭を作るところまで、がんばりましょう

種銭といえるぐらいの貯金になるまで、ちゃんと体力積み増しましょう。

そして、種銭が出来てきたら、全体に余裕ができ選択肢が増えます。

やりたいこともスムーズにできるし、妊活もスムーズにいくのです。

☆自転車操業タイプのやっちゃいがちなこと

昨今の私は、とにかく体力貯金の種銭をためましょうと指導する婆ちゃんです。

ただし、自転車操業タイプは、鍼灸や漢方でちょっと余力ができると、貯金にまわさずにすぐに使いたがちゃいます。

こんなヤンチャさんには、

3000円余力を稼ぐでしょ、それをすぐに握りしめてパチンコいっちゃって

楽しんですったらあかんのよ。

3000円は貯金するの。

種銭ができるまでは、がまんがまん(崎陽軒のシュウマイの歌風♪)

肝気が立って、今を楽しみたいタイプは自転車操業タイプが多いです。

とにかく、種銭を貯めさせて、妊活が上手く前に進むように

婆さんは応援するのです。

☆種銭、投資が出来ると人生の幅が広がります。

生活の安定に、種銭を使って複利運用。

人生の安定のために、種銭腎気貯金を使って複利運用。

これができると人生の幅がひろがります。

種銭は妊活にも非常に役立ちますし、

なにか新しいことに挑戦しようと言うときにも、力強い支えとなります。

楽しく人生を歩んでいきましょう!

サプリじゃなくて

「なにをたべたらいいのでしょうか?」

 

食事の質問は、よくいただきます。

基本的には食事バランスガイドを中心にして、

食事生活記録を書いていただくというのが

スタート。

そしてご自身の現状を知り、出来る範囲での改善をしていきましょう。

☆どのサプリがいいでしょうか?

というご質問をいただきます。
いやいやこのところ頻発の質問

私は、妊活のかたならば、こちらのクリニックの受診をお勧めしています。

ローズクリニック

こちらは、まだサプリなんて注目される前から実践的な観点でつかっていらっしゃいました。その後も、納得できる感じです。

☆サプリじゃなくて!

さて、そういいながらの、サプリじゃなくての話し。

私はサプリで迷っていらっしゃるのならば、

まず、卵を!とお勧めします。

「えー最近値段が高いし」とおっしゃいますが、サプリと比べれば

一個50円の卵だって安いですよね(^^ゞ

そして、大きな違いは卵を料理に使えば、家族全員の健康度があがることです。

サプリは飲んだ人だけ

卵は、料理にすればシェアした全員

ここは大きな違いです。

そして卵はプロテインスコアが100近い

いろーーーんなものが微妙に入っている素晴らしい食品です。

卵の栄養 

迷っているのならば、まず卵。それもお高い卵でいっちゃいましょう。

サプリと思って買えば、高い訳ありません。

そしてあなたの健康度、ご家族の健康度をあげてくださいね。

2)不妊と不育症:解決へのアプローチが同じ場合が多い!

今日はいいお天気です。
みなさん、元気にやっていますか(^^)。
さて、今日は、不育、不妊のお話の続きをさせていただこうと思います。

☆初診でいらしたSさんの物語

初診でいらしたSさん、41歳。主訴は不妊
長らくの不妊治療をされていました。
体外受精も10回以上の胚移植をなさっています。

 

☆妊娠反応がでるも、若いときには胎嚢確認、いまは化学流産を繰り返しています。

1,2度は妊娠反応が出たこともあるとのことですが、残念ながら化学流産。
治療前の年齢が若いときには、胎嚢確認まではできたのに流産になってしまっていますとのことでした。

その後、妊娠せず、不妊治療を開始、高度生殖医療を取り入れるものの不妊治療が前に
進まないというお悩みでした。

お身体を拝見して、不育症では?と思いました。
流産歴もあり不育症の検査は?とお伺いすると、

『不育症の検査は念のためということでしましたけど、不育症ではないと診断されました』
とのお返事。

 

☆不育症の検査といっても、範囲が違うという現実

うーん、
ここで考えたのは、彼女の不育症とおっしゃっているものと、私が不育のカテゴリーではと考えている中身が違うと言うこと。

そこで、『その検査は保険の範囲内ですか?』と伺いますとYESとのこと。
是非、もう少し踏み込んだ不育症の検査を受けて下さいとお勧めしたところ、自費の検査を受けられ、不育症と診断されました。そしてその後は鍼灸治療とヘパリンを使い、無事に赤ちゃんを抱くことができました。

 

☆不育症の定義を満たしてからの検査では遅いのでは?

 

不育症は、定義があります。しかしながら、現状では不育症の定義をまって不育症の検査をするのでは遅いのではないかと思うことが多々あります。

そしてこの定義で語られる不育症と、不妊にもつながり初期の着床障害や心拍確認前の流産を繰り返す不育症では少し違うように私は感じます。

 

☆不妊でひっかかり、やっと妊娠したのに、不育でもひっかかる。前に進まない

 

また不育と不妊の要素が重なっている方の場合は、不妊が解決し、妊娠反応陽性がでても、不育要因でひっかかり、出産までたどりつけないわけです。

不育の定義は、あたりまえと言えばあたりまえのことが前提です。
20代であれば、妊娠はさほど問題なく成立し、その上で流産を繰り返し、不育症の定義をみたします。

でも、不妊がある方にとっては、不妊の壁を越えてやっと成立した妊娠が、不育要因で前に進まなくなってしまえば、また不妊の壁からの挑戦となりあす。

 

☆40歳での高度生殖医療での妊娠、流産後の治療の進み方

たとえば40歳で体外受精に挑戦しながら不妊治療をしている方。

2回流産してから不育症の検査をして・・・と言っていると、不妊治療そのもののタイムリミットを越えてしまいます。

流産がからむと採卵が数ヶ月から半年先になってしまうことも多く、治療が中断するからです。

ですので、検査は自費でハードルは高いのですが、私はお身体を拝見させていただいて『おかしいな』と思われた方には、不育症の定義は充たしていなくても、不育症の検査をお勧めすることがあります。そして残念ながらなのか、早めに発見できてよかったのか、検査が陽性になり『行ってよかったです』と言う結果が多くあります。

 

☆年齢要因によっては、不妊の課題が解決し得ない状況も・・・

 

そしてときに、行って不育症の診断はもらったものの、それまでの治療歴が長く、年齢要因的な因子が強く関与し、時すでに遅し・・・となることもあります。もっと早くご相談させていただいていれば・・・となることが1度や2度ではありません。

 

☆厚生労働省のサイトよりの情報

厚生労働省の研究班によってこんなサイトがつくられています。
不育症の定義は以下の通りです。

【不育症の定義】(厚労研究班の研究成果を基にした不育症管理に関する提言
(患者様用)から)

2 回以上の流産、死産、あるいは、早期新生児死亡(生後1週間以内の赤ちゃんの死亡)
がある場合を不育症と定義します。すでに子供がいる場合でも、流産・死産、早期新生児
死亡をくり返す場合は、不育症に準じて原因精査を行っても良いとされていますので不育
症外来を受診して下さい。現在のところ、妊娠反応のみ陽性で赤ちゃんの袋が子宮内に確
認されないまま、その後に月経になってしまう化学妊娠については流産回数には含めませ
ん。ただしくり返す化学妊娠については不育症に含めるか否かにつき今後検討していく必
要があると提言されています。

この定義の中で、やはり化学妊娠についても今後の課題ということで取り扱われているのは進歩だなと思います。着床障害もこのカテゴリーに入っていくのではないかという気がします。

現在(2023/08/21)、化学流産に関してはこのように提示されています。
化学流産について

”生化学的妊娠をされたからといって検査や治療を受ける必要は現時点ではありません。あまり神経質にならず、次回の妊娠に臨まれることをお勧めします。
ただし、欧州生殖医学会では2017年に生化学的妊娠を流産回数に含めるとしました。今のところ、日本、アメリカでは生化学妊娠は流産としていません。今後、繰り返す生化学的妊娠をどのように取り扱うかについて検討していく必要があります。”

化学流産、着床障害は、不育症と一般的に言い切るまでにはやはりなっていないと思われますね。
まあ化学流産の段階は、ある程度の”生殖の淘汰”の中でおきることでもあります。

 

☆鍼灸治療で血流をあげ、不妊や不育にお力になれます。

 

当院の鍼灸治療では不育症と非常に関連の強い、血流を改善して、この時期を乗り越え、無事に妊娠を継続出産に至った方を数多くいらっしゃります。

東洋医学的な体表観察や、冷え、血流といった観点からの鍼灸、セルフケアアプローチが効果的である症例も多いです。

当院の鍼灸治療では、着床の時期から、妊娠初期の12週までを特に『血流活性化の必須ゾーン』として、特に力をいれて治療をしています。是非、ご相談下さい。そしてなんとか、妊娠12週をこえ、赤ちゃんが抱けるところまで一緒にがんばりましょう。

繋留流産、自力リセットを願う方へ

流産は、本当に辛いですね。

妊娠したのかなと思い、喜んだのはつかのま、

病院でしっかりと胎嚢が確認できたのに、そのまま心拍が見えず。

妊娠の初期は、”自然の淘汰”の時期であるのは事実です。

卵ちゃん側の理由で、残念ながらということがあるのもいたしかたないところですね。

流産は、通常の場合ならば、出血があり、自然の流れでリセットになることが多いです。
ただ、残念ながら、流産は確定しているのに、出血がおこらず、手術などの医療介入が
必要な場合もあります。

今回は繋留流産について考えてみましょう。

☆繋留流産と言われたときに

 

流産と言われたときに、ドクターから色々な説明があると思います。
こんな資料もありますので、お読みいただければと思います。
どうしても、気持ちの落ち込みなどで、ドクターの言葉が入ってこないこと
多くありますよね。

繋留流産、流産について

そして、この記事をお読みの方は、次の妊娠を考えている方が多いと思います。

そのときに大事なのは、子宮内膜に対する手術の影響です。
これは、非常に気になさるドクターと、問題視しないドクターがいらっしゃるようです。

そのように、さまざまな意見があるということを踏まえて、

流産と子宮内膜

子宮内膜の厚さと D&C の既往率をみると明らかに反比例していること,6mm 未満の 症例は全例 D&C をしていたこと,D&C をしたことがある症例は有意に内膜が薄いこと, D&C をするたびに薄くなるこ

2)薄い子宮内膜の原因と対策日産婦誌60巻9号研修コーナー より

 

薄い子宮内膜は、着床、妊娠の継続に大きな影響を与えます。
これらを配慮して、手術の術式も考えられる場合もあるようですね。

 

☆鍼灸治療での繋留流産への取り組み

繋留流産への西洋医学的なお話は上記の様に、自然なリセットをまつから、手術のリセットまでさまざまな方法があることは理解していただけたかなと思います。

そのうえで、自然なリセットを待つときに、鍼灸治療でリセットを促すお手伝いが出来ると私は思っておりますので、そのお話をしていきますね。

☆☆繋留流産リセットは、便通と同じ考え方

繋留流産は、本来であれば自然にリセットされる子宮内が、血流などの滞りでリセットされないためにおこります。
これを便通と同様に考えるのは、身体の中の蓄ったものを、外に出すというベクトルが働くからです。

便秘でなかなか便がでないときには、お腹に力を充たさせるという下向きのベクトルと、排出させるという外向きのベクトルを使っていきます。同じ考えをしていくわけです。

 

☆☆繋留流産リセットへ鍼灸治療の実際

1)肺兪(BL13)をつかって、全体の肺気をアップさせます。
2)身体の軸をしっかりさせるべく、百会を使いながら、腎ー大腸の子午表裏体感経穴で
身体の力を補います(ベクトルがでやすくするため)
3)お腹のパワーがでるように、気海関元にしっかりと補いのお灸
4)合谷で肺気並びに理気を出汁、三陰交の瀉で下へ引きます。

鍼灸を学んだ人ならば、合谷の補、三陰交の瀉という言葉を聞いたことはあるかと思います。
ただ、その合谷の補、三陰交の瀉をしっかりと効かせるために、お膳立てが必要ということです。

☆気血の傾きをおおきく減じている、流産後の身体へのケア

 

流産も、出産も、そして実は便通も同じです。
外向きのベクトルをしっかりと使い、身体のなかの滞りを外に出します。
このときに、

身体自体の生命力も損傷してしまうことがあり、そこから、体調が悪いとか、なかなか妊娠が継続出来ないという状態になることがあります。流産後の身体のケア、本当に大切です。

 

☆☆流産後の身体のケア 鍼灸

写真の黄色い線、脾のラインと、青の腎のラインがポイントです。
温灸などでしっかりとケアしましょう。
また、棒灸で、気海や臍をしっかりとケアすることもポイントです。

また全身の体力アップには背中の経穴がかかせません。

 

☆☆流産から次の妊娠へ向けて身体の力をupさせる!

流産後に次の妊娠を考えるときには、足の胃経と脾経のケアがポイントです。

端的にいうと、足三里(ST36)と三陰交ラインです。
養生の基本の足三里(ST36)と、女性にとっての血の道養生の三陰交ライン。
是非、使って診て下さいね(^^)。

妊活禁忌のツボが、妊活に効くとき 合谷、三陰交

鍼灸ではツボ(経穴)を使ってアプローチします。

ツボには色々な作用があります。

たとえば合谷 昇清降濁、理気、疏風、解表・・・・・などなど。

結局、そのツボの特性は、

1) 使おうとしている身体の状態
2) 使おうとしている道具
3) 使おうとしている経穴の組み合わせ

などなどによって、大きく変わってくるのです。

☆安産で使っているツボで早産になってしまうこともある

妊活で、早く妊娠したいと思っている人が、
一つの特性を 信じて使うと、他の特性がでてしまい、
効き方が真逆となってしまうことも あります。

実は第二子妊娠中に逆子で来院されたとある患者さん。
経過を伺うと、第一子は少し早産をされていました。

その方は、第一子の時に安産のためにと鍼灸を受け、治療後に
陣痛がきてしまい、出産になってしまったとのことでした。

私はその患者さんがどのような治療を受けたのかを伺いました。
この方のお腹をぱっとみると、明らかに重心が下。
そして、ご自身を引き上げる力、子宮を持ち上げる力が弱いタイプの方でした。
(中気下陥、全体も下陥タイプ)

あれこれ伺っていると、安産と信じて使った経穴がどうも真逆の作用を
だしてしまったので、安産という上向きベクトルを出したいところが、
逆の下向きベクトルになってしまい(ご本人が下陥タイプだから)早産に
つながったのかなと思われました。

まあ、真実は、他の要因もたくさん入っているので、それだけがとはいえませんし
なんら関係無いことかも知れません。

 

☆効きが良い経穴は、よくも、わるくも、効いてしまう。

ただ、やはり、効き方が問題だったのではないかと思いました。

包丁だって、上手に使えば美味しい料理を作ることが出来ます。
でも、ミスをして指を切ってしまうこともあります。

その人の身体をしっかり診て使う。 本当に大事です。