楽しくご飯を作って、ワクワク食べよう! (食事)

毎日、楽しくご飯を作っています。

これは6月の末のある日の夕食。

ニンジン 煮豚 茄子 厚揚げ

煮豚は昨日の残り、牛肉の甘辛、茄子、厚揚げの煮物、

人参(コウケンテツレシピ)、きんぴら、キャベツ、生姜の甘酢漬け、

シチュー、他にししゃもを焼きました。

デザートはプラムです。ここで出しちゃうと、孫ちゃん大騒ぎなのでまだ隠してます。

この日はもうすぐ2歳の孫、30代の娘、60代の私達夫婦、猫先生とみんなで賑やかにわいわいです。婿殿がいない日で、どうも残りの消化試合的(^^ゞなラインナップでもありますが。

タンパク質のおかず、副菜、汁物などを基本に、まあ、ありものでやっていきます。
今回、甘辛醤油味ばっかりですねえ。わはは
厚揚げはクリエイトで安かったから購入。
生姜は美味しい酢でつけたもの
煮豚は業務スーパーで買ったかたまり肉、
人参は、コウケンテツさんのお勧めでさくさくと。→ 人参 コウケンテツ

なんだーかんだーいいながらもみんなでワイワイ食べて、すっかりなくなりました。
少しは明日に残したいのに。

食事は人生を楽しくしてくれますね。
楽しい食事には幸せが詰まっているなんて思います。
まあ、確かにご飯準備は、買い物、メニューを考えること、作ること、片づけとたーいへんなのは事実。

それでも、ここに手間暇かけることは、=幸せって思うんだな(思い込もうとしてますが(^^ゞ)

また、やはり食べ物は健康にも大きく係わります。

テレビでも雑誌でも、健康のための情報があふれ、おすすめ商品が売られています。そしてそんな情報は、少し時間がたつと ”間違った情報だった”とされ、新たなお勧めが喧伝されます。

まあ、それだけ食事の情報は注目されるし、みんなが求めているものなんでしょうけど、

センセーショナルな情報は、まあいっかと。
自分が手に届く範囲で、楽しくやろう!と思っています。

そのなかで、私が信頼している情報は、日本人のための食事摂取基準と、食事バランスガイド、
それに佐々木敏先生の考え方です。

佐々木先生は、食事の調査の難しさ、そしてそこから教えてくれることを丁寧に語ってくれています。私的に信頼度高いです。

また具体的に、厚生労働省から出されている食事バランスガイド

これやっぱりすごいと思います。このバランスガイドに従って食事を変化させることの
すごさは、私の症例集でいっぱい語っています。もうすごすぎ。

あたりまえが一番力強いんです。

肉類、乳製品、大豆製品、果物、野菜。どれもバランスよく食べることが大切だと痛感。
流行で宣伝される食物や摂取方法は色々ありますが、まずキチンとしたデータ、情報の分析から日本人の食事を考え、5年ごとの改訂も加えられてより最新の情報提供となっているこの食事バランスガイドを活用しないことはもったいなすぎます!

なんでこれを皆さんもっと使わないのかなあなんてブツブツ思うのですが、
まあ、あまりに地味で世の中的な流れにのらないんだろうなあ。
皆さんに、私が気をつけていただきたいなあと思うことを少しあげておきますね

大前提は、ご飯は楽しく幸せが詰まっている!ですよ。

さてさて

☆栄養のバランスを考え美味しく食べるのが一番

ご自身の考え方や勧められた食事療法や情報で、『果物はダメ』とか、『乳製品は取らない』と言う方もいらっしゃるでしょう。

このときに考えて頂きたいのは、食事バランスガイドでは果物は2セービング(手のひら2つ分)とされています。

もし、なにかを『やめる』食事法をとるのならば、この手のひら2つ分の果物から得られる栄養素を果物を摂取しないのならば他の食べ物での摂取を考えなければなりません。たぶんものすごく多くの工夫と努力が必要でしょう。

”肉を食べない” ”果物はダメ” こういった食事スタイル、そのものを選ぶことそのものに異論をはさむつもりはありません。食事は思想信条にも絡む問題です。

何を選択するのかと言うことは基本的に自由です。

でも、除去した食物に変わる何かを考えなければ、それは単なる栄養の不足、偏りを生むことにつながっちゃうことが多いですね。

なるべく数多くの食材を選び、栄養のバランスを考え美味しく頂く。当たり前だけど、非常に力になる食べ方です。

食事の工夫はこのバランスガイドの基準を満たしているかをチェックし、その上でもう一段の工夫をしていくと考えてほしいなと思います。

☆サプリは飲んだ人だけ、ご飯は家族全員

食事は人生を楽しくしてくれますね。楽しい食事には幸せが詰まっているなんて思います。健康にも大きく係わります。

昨今サプリメントなどで栄養を補助する考え方もあります。

ビタミンDや亜鉛など注目サプリもいろいろあって、面白いなあと思います。

昔、『うちのお婆ちゃんは、魚屋さんで牡蠣をかってきて、味噌汁に入れて食べるのよ』と言っていたお嫁さんがいました。お嫁さんと言っても60代、90代になってもおしゃれに気遣うお姑さんは、化粧や身の回りのことを小綺麗にしつつ、栄養も気を配ってますねえ。

牡蠣は、美肌や美髪づくりに欠かせない亜鉛が豊富なんですよね。海のミルクとも呼ばれます。亜鉛が可食部100gあたり14mgと、食品の中でもトップクラスの含有量ですから、私もお婆ちゃんを見習わなくっちゃ。

亜鉛のサプリだと、食べた人だけですが、明示されている栄養素だけを摂取することになります。でも食事で牡蠣を出せば、食事メンバーみんな摂取出来ますし、牡蠣はビタミンB1・B2・B12などのビタミン類や、亜鉛・鉄などのミネラル、アミノ酸、タウリン、グリコーゲンなどなど、あれこれと豊富。亜鉛だけではなく幅広い栄養素を取ることになります。栄養素を取るという観点も、幸せをシェアして食べるという観点でもコスパがいいんじゃないかなって思うのです。

食事はあまりガチに考え込まず、

まず幸せ、次に栄養、かな。

食事と東洋医学 しっかり食べて楽しい日々を(0107)

私は東洋医学的な生命観にもとづき、お身体を拝見し、養生の指導をさせていただいています。食事、生活、セルフケアと色々な方法で、少しでも体調アップして、自信の持てるお身体になれるようにと応援しています。

身体の調子がよいということは、なによりも幸せなことですよね。

ご質問は直接ご来店いただいた方のみお返事をさせていただいております。

養生はやはりご本人との直接やりとりが必須です。

メールやLineなどでのご質問は、ブログを通じて一人でも多くの方のお手伝いになればと言うことで書かせていただいております。

さて、最近食事の質問を多く頂きます。

治療時間中、どうやって食事を作っていくのか、考え方、メニュー、具体的な調理方法などの話題になることも多くあります。食べることは人生の楽しみに通じますし、身体作りではとても大事な課題です。

☆食事の問題は大きな課題です。

毎日のことであるのに、食事の問題は案外難しい課題です。

この難しさには、「ご自身では普通と思っていることは表面に出てこない」ということと、
「よいと考える、答えが人によって千差万別」ということにあるのかなと感じます。

「お菓子は健康に悪い」と思っていらっしゃる方は、その情報が問診や食事生活記録を通じてちゃんと出てきます。

お菓子をつい食べちゃうので、体調が悪いのでしょうか?などとご自身の意識に上っているのですよね。

でも、”お菓子が悪いなんて思いもしない”人からは、その情報があがってこないのです。

また、「普通」も案外違います。

こんなことから、何がその人に強く影響を与えているのか、を知るのはとても
難しいのです。

☆食事の鉄板! 食事バランスガイド

食事バランスガイドというのが厚労省のWEBでも農水省のWEBでもとりあげられています。

食事バランスガイド厚労省

で、ホントに鉄板です。
食事に迷ったら、まずこの食事バランスガイドのお勧めカウント数を守ってみてください。

特に、日々の食事での過不足はないかどうか守ってみる。
1ヶ月それですごしてみるのが大事です。

果物は・・とか、乳製品が・・というかというご意見も多いかと思います。
果物の賛否を私は論じません。

色々な立場の方が色々なことをいっていて、決着はつきません。
ただ、もしあなたが、『果物は食べない』ということを決めているのならば

果物でとれるであろうビタミン、ミネラルなどの栄養を他の物でとるという

代替案を必ずもってください。

代替案なきやめるだけは危険です。

☆体調が悪くなったときに、極端な食事を選んでしまった結果・・

少し具体的な症例から考えましょう

二人目不妊 貧血 マクロビ 体重減少(0107)

本症例の患者さんも、体調が悪くなったときに何かしなければと思い、
厳しい食事制限をなさいました。考え方の中心はマクロビだったとおっしゃります。

なぜマクロビなの?と候うと、漠然と肉などを食べない方が健康的だと思ったということでした。考え方に共感なさったのですよね。

しかしながら、この方の場合は、

かえって健康の足を引っ張ってしまったようです。

食事は個別具体的に考えていく問題であろうと感じています。
一般論的に『これがよい、これはいけない』と決めつけるのは問題が
大きくなる可能性が高いと思います。

その方の耳に入りやすい、ご自身が納得しやすい情報だけが入るからです。

私が、『その食事療法はあっていないんじゃないかな?』とアドバイスさせていただくのは、この症例のように東洋医学に基づいた体表観察をし、時系列に沿って問診させていただくなかでおこなっております。

食事は人間にとって大切な栄養源ですし、精神的な支えでもあります。またご本人の『嗜好』に大きく左右されます。頭で考えた情報とご自分の嗜好で、極端な方向に決めつけるのは危険が大きいと思います。

とくに、肝気が立っている情報に大きく目が行くタイプの方は、ご自身にも厳しい傾向があり、厳しくストイックであることを是としがちです。

そして真面目で頑張り屋さんであるので、ご自分の不調を無視して頑張りがちです。

この方は、身体作りをして、体調が回復し、ほどなくご希望同理の二人目のお子さんを授かり出産なさりました。

二人目不妊 貧血 マクロビ

ご本人様からのメッセージをのせておきますね。

『思えばちょうど1年前、わらにもすがる思いで(笑)ビッグママを訪れました
まさか一年後に我が子をまた胸に抱けることになるとは、思いませんでした

身体の治療だけでなく、精神面や生活面でのアドバイスも参考になりました
本当にお世話になり、ありがとうございました』

色々な迷いがあるときに、

一緒に考えられるといいなあって思っております。

少しでもお役に立てたようでなによりです。

食事は、まず食事バランスガイド。

しっかり食べて健康に。

着床前診断(PGT)への迷い、悩み

イラスト

着床前診断の迷いや悩み

不妊治療のご相談をしていて、難しい課題だと思うのが着床前診断です。

以前は、かなり審査が厳しく、着床前診断そのものにたどり着ける症例の方はごくまれでした。いろいろな制度がかわりここ数年はかなり取り入れる方が多くなりましたね。ただ、今回の保険適応とのかねあいで並用ができない項目になってしまいました。

 

☆着床前診断と出生前診断の違い

 

着床前診断と、ちょっと名前が似ているのですが、出生前診断というのもあります。これは非確定的検査と、確定的検査にわかれます。

詳しくはこちらを→出生前診断についてキチンと知っていますか?

着床前診断について、昔ながらの定義に当てはまるケースであれば、やはり着床前診断をした上での不妊治療については私も着床前診断をしたほうがよいという意見に賛同します。流産のつらさ、それも何度も繰り返す流産や死産は、体験した人にしか分からないところだと思います。その繰り返し・・・。

着床前診断はこういう場合における一つの灯りとなるかと思います。

 

☆体外受精で良好胚を移植したいということと、着床前診断について

体外受精をしていると、『良好胚を移植したい』という課題がでます。
つきつめると、着床前診断をした良好胚を移植したいと言うことにつながるのも、理解出来ます。

保険適応の前には、かなり着床前診断を取りこむ方が多く、ご一緒させていただきました。
ある方は、5個取れて4個良好胚、良好胚移植で妊娠、出産。

また別の方は7個取れたので3つ着床前診断をうけ、2つ良好。ご本人と相談して、着床前診断をしていない4つの胚の中からひとつを選択肢、先に移植し妊娠されました。私がなぜ着床前診断をおこなっていない胚からの移植を勧めたというと
・いままでの不妊治療の経過をみると、卵の問題よりもご自身の血流の問題が主ではないかと思われる。着床前診断の結果も、良好胚の確立が高い。だから診断をしていない胚も良好胚の確立が高く、今回、移植時にしっかりと鍼灸を取り入れ血流を改善するアプローチで妊娠出産につなげることができるのではないかと考えた。
・今回の着床前診断を受けてOKがでている胚を第二子用に残し、着床前診断をしていない卵を先に移植した方が、年齢要因の若い現時点の方が妊娠しなかったときも含めて、対応の幅が広がり、結果への可能性をあげることができる。
・今回、先に着床前診断を受けて妊娠に至っても、着床前診断を受けていない胚をどうするのかという課題が残ってしまう。

そんなことをあれこれ考えました。
なんとなくのカンだったのですが、この方にとっては着床前診断よりも、ご自身の血流をあげることが妊娠のチャンスを広げる課題ではないかと思ったわけです。
結果的に、診断を受けていない胚で無事に妊娠され、ご本人はとても喜んでいらっしゃりました。

☆妊娠と淘汰 そしてドクターからの言葉

妊娠には”淘汰”ということが、とても大切なプロセスとして存在します。

初期の妊娠であれば 日本産科婦人科学会より

”早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。この場合、お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。”

これは事実ですね。

しっかりと基礎体温などをつけていなければ、気がつかないほど早くリセットがおこなわれ、流産とは思えないような状態も多いかと思います。これは自然なことです。

ただし、不妊治療をしていて、この状態を繰り返す人がいます。もう少し週数が進んでの流産ならば、不育症などの懸念と言うことになりますが、初期の段階では余りそういった解釈よりも、上記の日本産科婦人科学会での発表道理の解釈がされ、ドクターからは『卵の問題』『あなたには問題がありません』とされるかと思います。

そういった状態の方のご相談を非常に多く受けます。

そしてやはりあたりまえの”淘汰”のプロセスであることも多いのは事実です。

しかしながら、ではご自身の課題はないのかといえば、その方のお身体の状態によっては、卵を受け止める子宮の力をしっかりと底上げしてあげることは出来ると思います。

その手入れの上で、自然の淘汰であれば淘汰されるかと思いますし、この手入れは次の卵を十分に成長させ、次の受精卵のお迎え環境を作ります。つまり女性自身の卵受け入れ環境を整えるということです。

☆自然の淘汰と、ご自身で出来ることのはざまで

この二つの課題に対する見極めがなかなか難しいなあとは思います。
良好胚を移植しても妊娠出来ないときに、
  →良好胚でも遺伝子異常の卵
  →良好胚で遺伝子異常もない卵

この二つが存在することは事実です。

そして、母体側にしっかりと受け止める力があれば、良好胚で遺伝子異常もない卵ならば、子宮内膜にしっかりと根を下ろし妊娠が継続出来るのかなと感じます。

 

☆『少しだけ妊娠反応がでたのですが、継続しません』という方へ。

このケースが一番悩みが深いなと思います。
着床前診断を受けるという選択肢もありますが、ご自身の妊娠を継続し進めるパワー不足というケースが多々あります。私がお勧めするのは、まずご自身の血流など妊娠に関連するパワーをあげることです。これによって解決すれば遺伝子異常などの問題ではありませんし、ここをフォローしておけば、卵の質なども向上し妊娠へ向けて一歩前に進むことができます。この状態の上に着床前診断を組み合わせるのがよいのかなと思います。

この症例0179では結果的にこの血流の課題を解決することで、妊娠ー出産につながりました。『できる限りのことをしたい』というご本人との思いで取り組んだのがこの症例になります。
判定日hcg14 ガッツでフォロー!妊娠継続。38歳出産


☆保険適応の採卵と着床前診断のかねあい

『前回の胚移植は妊娠反応は出たものの、胎嚢確認ができなかったので、次は着床前診断をした卵を移植したい』

現時点では、保険適応の採卵には着床前診断ができません。
つまり、着床前診断をするということは、採卵の時点から保険適応の高度生殖医療は選べず、採卵から自費になるということです。

もともと、着床前診断は、不育症の診断がつき、ある程度のプロセスを踏んでおこなうということになっていました。保険適応の課題とまだ調整がついていないという感じがしますねえ。

高度生殖医療と着床前診断が保険適応になれば、いっそのこと、全ての胚を着床前診断してから移植したいという考え方もあるのかなとも思います。しかしながら、着床前診断そのもののリスクもあるのかなとも思いますので、このあたりはかなり迷うところですね。

 

☆高齢の不妊治療だからこそ、着床前診断をおこなうべき?

確かに女性側がある程度の年齢以上になってくれば、遺伝子異常の確立はあがります。ですので、だからこその着床前診断ということも理解出来ます。

ただし、着床前診断は胚盤胞に培養し、胚から細胞を取り出し検査するというリスクがあります。ここで、かなり迷う要素もでてきます。

はらメディカルのこの考え方は私は非常に現実的かなと思います。

着床前診断 はらメディカル
https://www.haramedical.or.jp/content/implantation/pgt

着床前診断 PGTをしない方がいい人

  • 胚移植不成功回数は2回以上あるが、1回の採卵で得られる胚盤胞数が3個以下の場合は、胚盤胞が貴重な場合、PGTのメリット<デメリットと考えます。PGTをせずに、胚移植をして結果を得る方が、総合的な出産率は向上すると思われます。
  • 胚盤胞の外側の細胞(栄養外胚葉)のグレードが低い場合
  • 年齢が高い場合は、PGTをすることで、本来であれば妊娠・出産できる胚盤胞を排除してしまう可能性があることを慎重に検討してください。また、年齢的に生検のダメージもうけやすいです。妊娠・出産を目標にする時、PGTではなく、2個胚移植で、移植のペースを上げることで、次の採卵時期を早めることが、総合的な出産率の向上に繋がると考えます。

ーーー

このはらメディカルの、

>妊娠・出産を目標にする時、PGTではなく、2個胚移植で、移植のペースを上げることで、次の採卵時期を早めることが、総合的な出産率の向上に繋がると考えます。

は、かなり現実的な意見だと思います。

そして私の臨床でも、胚盤胞まで培養途中で止まってしまうという方が、初期胚の複数移植で妊娠ー出産したケースは多く経験しています。

これは、もともと、胚盤胞移植を目指して採卵を繰り返すものの、1年以上胚盤胞にならない方が、『そもそも移植しなければ妊娠しないんじゃない?』という私の意見を聞き入れてくれ、初期胚2個移植で妊娠、無事に健康な赤ちゃんをご出産なさったという経験がもとになっています。これ以来、高齢の方で胚盤胞にスムーズにならない方の場合は、とにかく採卵出来た卵は『移植してみよう』という感じでお勧めすることが多く、結果的に出産まで多くの方がたどりついているのです。

はらメディカルのこのご意見を拝見して、納得出来るなと思うのも、この経験の積み重ねからです。

 

☆確率の問題との葛藤

 

以前にとあるドクターが患者さんに、

”社会生活が営めるレベルのご夫婦であれば、遺伝子異常の問題は確率の問題”とご説明なさっていました。

妊娠の中で流産は、ある程度の回数の中での確率の問題と考えるのかなと私も思います。早期の妊娠検査薬を使うことを諫められるのも、こういった初期の妊娠に対しての”淘汰”の側面を考えると理解しやすいですね。

ただし、体外受精になると、『妊娠判定日』はかなり早期であるのも事実で、悩みが増えますね。

いまの、保険適応の採卵では、着床前診断との並用ができません。
保険適応の費用の安さを考えると、顕らかな『不育症』の定義にあてはまっていないケースでは、『移植の回数』をあげる方法を採る方が現実的なのかなと私だったら保険適応の可能性があるのならば保険適応を選択しますねえ。

ただし、いままでの流産歴などで、遺伝子異常の課題が確立している(いわゆる不育症の診断がついている)のならば、当然着床前診断が最優先という選択も頷けます。

☆不育症の中での、血流(血液凝固系の亢進)に関すること。

不育症には、染色体異常のものと、血流によるものが含まれています。
この染色体異常のものでは、着床前診断は非常に有効だと思われます。

ただ、血流によるものは、
1)もともとの血流の悪さ、血液凝固系の亢進の課題と、
2)年齢要因による血流の悪さ

この2点が含まれていると思います。
昨今問題となるのが、2)です。
そして2)の問題を孕む年代は、染色体異常の頻度も高くなるわけです。

なかなか悩ましいですね。

☆不妊治療をしていてのドクターの言葉の受け止め方

不妊治療をしていて、初期の流産の場合は、不育症の血流問題などの懸念と言うことよりも、上記の日本産科婦人科学会での発表道理の解釈がされ、ドクターからは『卵の問題』『あなたには問題がありません』とされるかと思います。

そういった状態の方のご相談を非常に多く受けます。

そしてやはりあたりまえの”淘汰”のプロセスであることも多いのは事実です。

しかしながら、ではご自身の課題はないのかといえば、その方のお身体の状態によっては、卵を受け止める子宮の力をしっかりと底上げしてあげることは出来ると思います。その手入れの上で、自然の淘汰であれば淘汰されるかと思いますし、この手入れは次の卵を十分に成長させ、次の受精卵のお迎え環境を作ります。つまり女性自身の卵受け入れ環境を整えるということです。

今回ださせて頂いた症例の方は、妊娠判定日に

『先生、やっぱりいつものようにhcgが低くて14でした。ドクターからは、『妊娠が継続することはほとんどないと思いますよ。あなたのせいではなくて卵の問題でしょう』と言われました。いつもこんな感じです、なにか出来ることはないのでしょうか?』

こんなご相談の電話を、不妊クリニックからの帰り道を行く患者さんからいただきました。

私は、『次の再判定の日までとりあえず出来ることは全部しようよ!』と提案し、ここからは毎日、再判定日まで鍼灸治療を取り入れ、再判定日にぐっと妊娠の数字(hCG)が伸びていました。それからは週に3回の頻度で鍼灸治療をいれることで、子宮血流をあげ、無事に元気なお子さんをご出産されました。

当院では、凍結胚盤胞移植で判定日hcg3.5という方が一番低い数字で、無事に元気なお子さんを出産されたケースも経験しています。基本的な概念としては日本産科婦人科学会の言うとおりだとは思います。

でも、出来ること、やれる挑戦はあります。応援したいです。

Hcgが3.5というのは、新宿にあるとある有名クリニックでの出来事。
『この数字ならば、奇跡でも起きない限り妊娠は継続しません』とのこと。
でも、なぜだか奇跡がおきちゃいました。これを誰にでもあてはまる、どのケースでもあてはまるとは言うことは出来ません。やはり妊娠判定日にhCGが一桁であれば、奇跡でも起きない限り妊娠は継続出来ないと言うことはあたりまえだとは思います。

ただ、妊娠判定がでたのならば、再判定時までぐらいは粘ってみてもいいのかなとは思います。

そういえば、別の病院ですが、ホルモン補充周期での移植で、非常に薄い妊娠反応。ドクターが『リセットだね』ということで、すべての投薬を終了。しかしながら1週間後、確認のために病院を受診したら妊娠が継続していることが判明。再度ホルモン補充がなされましたが、残念ながら・・・という方がいらっしゃりました。たらればになりますが、あのときに、ホルモン補充をしたまま、再判定日まで様子をみたら・・・と心の中で考えてしまいました。

 

着床前診断、流産、不育、体外受精、迷い、悩み。
それでも、なんとか赤ちゃんとの出会いがありますようにと祈っています。

筋トレ1番 ダイバージング・ラット・プルダウン  

ジムにあるマシンの1番は ダイバージング・ラット・プルダウン です。

1 ダイバージング・ラット・プルダウン 筋トレ 広背筋 大円筋 菱形筋 上腕二頭筋

ダイバージングという言葉は、divergeの現在分詞です。つまり分岐する、 (放射状に)広がるということ。ラットは広背筋を英語にしたときのlatissimus dorsiを略してlat(ラット)、ダウンは下におろすで広背筋を下に下ろすという種目になります! 

  ・ダイバージング:分岐する
  ・ラット:広背筋
  ・プルダウン:引き下ろす

ダイバージングラットプルダウン 1 筋トレ

☆趣味の語源コーナー

ちなみに、latissimus は最も広いと言う意味で、直接広背筋と訳されます。

語言はSuperlative; from latus (“wide”) +‎ -issimus ということで、このlatusはラテン語で運ぶという意味ですねえ。このあたりでやめておかないとどこに行く〜になってしまいますね。dorsiは背部

プルダウンは、プル(pull)が引っ張るで、ダウン(down)が降ろすという意味です。引きおろすね。

つまり、ダイバージング(放射線状に広がる)ラット(広背筋)を、プルダウン引っ張り降ろすということで、使う筋肉は、広背筋、大円、小円、菱形、僧帽、と背中の筋肉をほぼ全て使用する種目ということです。

 

☆広背筋、背中の筋肉だね。つまり腕の筋トレじゃない!!

このラットプルダウンをやってみると、腕で引き下ろすという感じになっちゃいます。でも、腕の筋肉の話しは全く出てこないんですよね。つまりこれは体幹の筋肉の筋トレです。

筋肉と関節の基本のき
・筋肉は関節をまたいでついています。
・関節をまたいで関節運動をするわけです。

つまり、肘の動きを中心とすると、上腕二頭筋や前腕の筋群です。

ちょっとまってよ、違うじゃんって思いません???

☆広背筋を知ろう

鍛えたい筋肉を意識するのが、筋トレの一番のポイントです。
つまり、収縮させるのが広背筋であるならば、広背筋の起止停止をしらねば!

広背筋の起止停止→https://bukiya.net/blog/latissimus-dorsi-muscle-2/
広背筋:第5胸椎(Th5)~第5腰椎(L5)の棘突起、仙骨、腸骨稜、第9~12肋骨を起始とし、下部から上外側方、上部から水平に外側方に向かって走り、上腕骨の上部小結節稜に付着する。

広背筋や背中などの体幹トレーニングにしていくには、広背筋を動かすことが大事です。肘関節を使えば、肘関節を動かす筋肉が鍛えられちゃうわけですよね。だから、肘関節を動かす手を動かす筋肉を使わないこと、また腕を動かして上腕二頭筋の訓練にもしない意識が必要です。

背骨側を固定した場合の広背筋の動き(上腕側を固定したときには違う動きになります)
・上腕を上から下に引き下げる
・上腕を内側にひねる

広背筋 筋トレ 筋肉

引用:Wikipedia「広背筋」

つまり、背骨からついて、上腕骨の小結節稜につくわけです。これは腕をちょっとだけ背骨側に引き寄せている筋肉だと言うことがわかりますね。結構これは大変な(^^ゞ。

広背筋の説明動画面白かったです→https://anatomy-yoga.com/latissimus-dorsi-muscle04/

 

 

☆腕の筋肉を使わない(つまり肘関節を動かさない)ためのポイント

ダイバージングラットプルダウンと、普通のラットプルダウンだと、スタート時の手幅がちがいます。広背筋は最大収縮させ肩甲骨を引き寄せると、腕が開きます。ダイバージングラットプルダウンのほうが、広背筋の動きを滑らかに出せ、最大伸展させることができるですねえ。うーん実に面白い。

以下は、バーを持つタイプのラットプルダウンの説明です。
ダイバージング・ラット・プルダウンの場合は引き寄せて肩幅より広くするという動きを出します。

1)バーは広く持つ
→バーは肩幅よりも広くします。

2)グリップは親指を抜く、小指側で握るような感じ

3)肩甲骨をさげ、胸を張る
→この肩甲骨がポイントです。肩甲骨を意識することが背部筋肉を使うコツです。

4)肘を締め脇につけていくような動作を意識
→肘を動かすと腕の筋肉を使ってしまいます。肘そのものを動かすのではなく、肘を体幹に近づける動作を意識します。

4)バーはお腹までは引っ張らない

 ここまで引っ張ると、腕の筋トレになってしまいます。広背筋のためにはおなかまでは引っ張りません。

☆グリップの握り方

グリップの握り方で、かなり上腕、前腕の使っている筋肉が違います。その結果としてトレーニングしている筋肉が違ってきます。

このサイトのダイバージング機能についてという解説がなかなか参考になりました。

つまり、金属棒を握ってしまうと、手幅が固定されてしまい、筋肉の最大収縮、伸展がかけられないわけですね。筋肉の動きは動作を伴います。その動作にそった動きができるマシンが必要なのです。

サイトより:ダイバージング機能について
→世界王者鈴木雅が解説「背中のトレーニングで大事になるグリップの握り方」

順手:ラットプルダウンでのオーバーグリップは肩甲骨を下げにくく、広背筋上部、大円筋に効かせやすい。

逆手:ラットプルダウンのアンダーグリップは肩甲骨下げやすく、広背筋中部、下部に効かせやすい。

上記鈴木さんのサイトの解説からの引用です。
”初心者でも確実に効果が得られる「ダイバージング機能」とは
PRIME(STRIVE)のラットマシンなどに搭載されている「ダイバージング機能」。肩甲骨を寄せると自然と腕が開くため、その動きに合わせたストロークになっている。適した手幅でハンドルを握ると肩甲骨を動かしやすい。広さはストレッチポジションと収縮ポジションとでは違ってくるため、ストレッチポジションで手幅を狭く設定すると収縮ポジションでは窮屈になり、逆に広すぎると引き切れずに収縮ができない。こうしたストロークのマシンは収縮ポジションで手幅を設定するのがオススメ。これはロウイングのマシンでも同様。なお、PRIME のこのマシンは上下の動きになるため広背筋上部、大円筋を鍛えるのに適している。”

さすがわかりやすい説明、納得ですねえ。

つまり、肩甲骨をぐっと引き寄せて広背筋を収縮させたところでは、自然と腕が開くので、手はばが広い方がいいわけです。で、伸展させて戻すときには狭い方がよいと。

くくく、筋肉って難しい。でもめっちゃ面白いですねえ。

写真はエニタイムフィットネス小田原東町店です。

ヨネ婆ちゃんほぼ毎日通ってます、だって近所だもん。

つぶやき:自分で読み返してみたのですが、これは筋トレしたい人のためのアドバイスってよりも、筋肉って面白いの筋肉オタクが筋トレのモチベーションを上げるための書き物ですねえ(^^ゞ。屁理屈あるとトレーニングがしやすいひと、一緒にゴー

不妊治療が前に進まない、ひどい頭痛、首肩の痛み、44才出産 0177

妊娠というのは、やはり健康な母体が望まれます。
妊娠そのものが、身体に大きな負荷がかかりますし、
妊娠の成立には、血流のよい生命力のある状態が必須です。

それでも、今できることを精一杯おこない、
高度生殖医療などの手を借り、
なんとか赤ちゃんを抱くことが出来るという方もおおくいらっしゃります。

妊娠へ向けての身体作りは、
その方の健康度をupさせるということとつながります。

確かに年齢要因的に『若い方が有利』であることは間違いがないです。
ただ、その方にとって、『妊娠が望めるような体調』を手に入れるには時間が
かかったり、『卵の質をあげる』ことにも時間がかかったりすることもあります。

今、出来ることを精一杯していく。
そのお手伝いが出来れば嬉しいです。

☆ご相談

36才で結婚し、妊娠を希望していました。

不妊一般検査では大きな問題がなく、タイミングを指導して頂いていました。
38才にて大学病院で体外受精をおこない、移植しようとしたらしら子宮筋腫が
8個みつかり手術。その後移植したものの妊娠しませんでした。

有名クリニックへ転院し、体外受精をしたものの、卵そのものがよくなく、
胚盤胞まで到達するのですが拡張期へと進むことができず、不妊治療が前に進みません。

もともと若い頃からひどい頭痛もちであり、目の前と奥で時に目があけていられないほどの頭痛となります。脳外科脳神経外科を受診し、現在は経過観察中です。

体調も悪いのですが、年齢要因で妊娠しにくいと診断されたのが38才。

すでに私は41才になってしまいました。
どうしても子供が欲しいと願っています。
なにをしたらいいのでしょうか?

 

☆ビッグママからのお返事

いろいろと努力をなさりがんばっていらっしゃりますね。

充分、やっていらっしゃるとおもいます。
確かに不妊治療においては年齢要因は大切ですが、
現時点で、採卵ができ、凍結胚もそれなりに出来たこともあるわけですから
不妊治療におけるベースとなることには、大きな問題はないかと思います。

それよりも、ご自身の全身的な体調のほうが、妊娠ということに対しての
課題となっていますね。

若い頃からの頭痛、脳梗塞の疑いを指摘されたり、膠原病の疑いという診断をベースに、東洋医学的な四診や体表観察とあわせ考えると、身体の底力が不足していること、
また冷えの入り込みが首や督脉(骨盤から背骨を通り頭へと通じる経絡)への大きな負担となっていると思います。

冷えの入り込みが継続してしまっていることが、身体への負担となり、不妊、頭痛、また体の不調となっているわけです。

身体の弱りが明確なので、時間がかかるかもしれませんが、しっかりと素体を作り、よい卵が採卵できるようにしていきましょう。
妊娠ー出産し、子育てに対応できる身体作りをしていきましょう。

☆☆東洋医学的な証立てと治療方針

腎虚 風邪の内陥 瘀血 督脉の冷え
疎風散寒、補腎、温通温養督脉

治療方針
風邪の内陥をとりさり、腎気を救い、督脉を温通温養させることによって腎気の底支えをつくる。瘀血にてついては、東洋医学では腎気の底支えと督脉の温養で対応できる範囲としあとは西洋医学にゆだねる。督脉腎気の温養によって女子胞に余力が伝播する様にし妊娠に向けた身体作りとする

☆治療経過

41歳 ビッグママ治療室受診
採卵を繰り返し、胚盤胞にして移植。
残念ながら妊娠にいたらず。

42歳
病院を変える。
多精子受精になっていること、また体重が多すぎると言うことを指摘される。
採卵、移植を繰り返す。
移植ー妊娠反応が出現ー継続出来ず。

 鍼灸治療の頻度を週に2回へ。
2ヶ月後、鍼灸治療の頻度を週に3回へ

43歳 採卵を続け、凍結胚が出来た。
移植 2段階移植をおこなう。 判定日hcg22 低い
鍼灸治療を極力多く入れる(1週間に4,5回)hcg↑、Pもだんだん↑

・鍼灸治療の頻度をあげたら、首、肩こり、頭痛がなくなり、首が痛くなく曲がる
・不妊クリニック妊娠にて卒業
・鍼灸治療は週に3回で継続 首の大きな膨らみが減ってきた、頭痛なども良好

督脉を温養し、頭痛の軽減のため、治療では毎回三角温灸をしていく。

大椎 三角温灸 督脉 頭痛 喘息 リウマチ イラスト

44歳 無事に元気なベビちゃんを出産! おめでとうございます。

 

☆治療を振り返って

本当に、頭の下がるような丁寧な努力をされての日々でした。

根深い頭痛は、ご本人の素体の問題であり、この改善が結局、不妊の問題も解決してくれたように思います。

鍼灸治療の頻度を42才から週に2回、最後の移植時には週に4,5回おこない、判定日に低かったHCGながらも無事に元気な3000㌘越えのお子さんを出産なさりました。

この鍼灸治療の頻度をあげることは、採卵周期、移植周期、そして妊娠判定がでてから12週ぐらいまでの妊娠が安定するまでの時期に取り入れると非常に効果的です。

血流というのは、必要とするところに持っていく必要があります。

その手助けに、鍼灸は役に立つといえます。

☆アンケート

アンケートをご記入いただきました。
長い時間を共に過ごさせていただき、無事に出産までたどりつけたこと、
何よりだと思います。

今できることをしっかりと行う
するべき努力の方向性を見極め、しっかりと行う。
とても大事なことです。

『何をしたらいいかわからない』
というときには、是非不妊カウンセリングを受けてくださいね。

課題を明確にしましょう。