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不妊!大作戦
東洋医学と西洋医学「攻め」と「底上げ」の二重作戦伴尚志/監修 米山章子/著 たにぐち書店/刊 1800円(税別)
内容紹介<2>(本文から)
第2節 現代女性の罵『避妊に成功している』のか、『不妊』なのかわからない
女性にとって、生理が定期的にきているということで、「いつでも妊娠できる」と思い込んでいる方がいらっしゃいます。
しかしながら、『生理が定期的に来ている事=妊娠できること』ではないのです。
生理が来ているということは、一つの条件にすぎません。
妊娠は、妊娠できるか出来ないか試してみるわけには行きません。
でも、本当に妊娠できるかどうかは、試してみないとわからない
のです。
『生理が来ている J『避妊している』状態の方は、妊娠しないことを避妊の成功と思いがちです。けれどもこの状態は、『避妊が成功している』のか、『不妊』なのかわかりません。
そして『避妊が成功している』と思い込んでしまっているので、いざ妊娠にチャレンジして妊娠が成立しないと、非常にあせるのです。妊娠の適齢期を逃してしまわないようにしていただきたいと思います。
もし、妊娠のご希望があるのならば、『避妊に成功してるつもり』という状態を長く続けてはいけないのです。 妊娠適齢期はあっという間にすぎていきます。
第3節 最善な選択服を一緒に探していきましょう
不妊は病気ではありません。
赤ちゃんができないという状態です。
赤ちゃんができないということを除けば、まったくの健康状態であることもよくあります。
赤ちゃんが授かるために
こうしなければならないという決まりはありません。
こうすれば必ずという方法も西洋医学も含め残念ながらありません。
思想信条も絡む問題です。体外受精などの高度生殖医療に対して精神的な抵抗感がある場合もあるでしょう。
またドクタでも、ドクター各々のそれぞれの妊娠観があります。
ある患者さんが
『A病院の女医先生は主人にとっても厳しいことをおっしゃっていました。
でも、B病院の先生は女性である私のことばっかりいいます。病院の先生でも考え方が遣うんですね』と、おっしゃっていました。
これは私も感じるところです。
漢方薬を中心になさる先生は、あくまで身体を整えれば自然に妊娠するという立場を主張なさる場合もありますし、体外受精を中心にするクリニックではとにかく体外をと薦められる場合もあります。
あくまでも自然にということに拘わる立場もあれば、強引にでも妊娠にもっていこうとする立場もあリます。この考え方の遣いでも治療法の差ともなります。
いろいろな立場があり、考え方があり、選択肢がある。それが不妊に対する現状です。
ひとつだけ決められた正解があるわけでもないのです。
迷う方にとっては、どう考えたらいいんだろうかと考え込んでしまうところですね。
あなたにとって、最善な選択肢はなんなのでしょうか?
ゆっくりと整理して考えて見ましょう。
あせらず、でも遅くなりすぎず、しっかりと作戦を練って赤ちゃんと出会うための旅に出ましょう。