難治性不妊(35歳以上、不妊治療歴2年以上)への取り組み

35歳以上不妊治療歴2年以上であれば、「難治性不妊」と言われる状況になります。当院にいらっしゃる、不妊治療目的での通院の方にアンケートをさせていただいたところ、9割以上の方がこの「難治性不妊」の状況でした。

体外受精の妊娠率、出産率

赤ちゃん体外受精は夢のような治療に思う方が多いと思います。そして実際に挑戦してみてそのあっけなさに驚く方も多いと思います。

40歳で妊娠率は20%、出産率は8%程度と言われています。つまり100人の方が体外受精をして出産に至るのは8人ということです。40歳では流産率が50%を越えます。せっかく妊娠が成立しても残念ながらということも多いのです。その上に非常に高額な治療費がかかります。

体外受精の妊娠率、出産率アップのためには
・西洋医学との連携
・弁証論治での人間理解
・観念、思い込み、自分で気がつけない課題
・食事(栄養の不足か否か)
・治療の刺激量
・不育関連、血流の問題

沢山の課題を考えた上で、ご自身にとって必要なことを上手に選択する必要があるのです。ビッグママ治療室では沢山の経験の積み重ねがあります。ぜひご相談頂ければと思います。

基本を押さえ個別の事情、経済的な要因、夫、家族のことなどの周辺状況、様々なことを踏まえた上で、年齢要因というキーワードをしっかりと見据え、あなたにとってベストな選択を一緒に探しましょう。

当院での実績

具体的な話をしましょう、当院でのデーターをしめしておきます。

201X年Y月30日間に胚移植を行った方の成績と経緯
ビッグママ治療室で体外受精を行いながら治療なさった方が、どのような結果となっていったのかを、ある月1ヶ月間に胚移植をおこなった13人全員の方について、

  • 年齢
  • 不妊治療歴
  • いままでに胚移植をした回数
  • 移植周期の移植胚、結果、経過
  • 3年後の経過

上記の観点をすべてまとめてみまました。

201X年Y月30日間に胚移植を行った方の成績と経緯 クリックで拡大します

年齢は40才以上の方が6人(46パーセント)平均年齢38.77歳。不妊治療歴は85%の方が難治性不妊といわれる年数です。半年から10年の方まで様々です。5回以上の胚移植経験がある方6名、初めての胚移植の方が1名です。

13名のうち、もうすでに5回以上も胚移植をしていて妊娠が出来ていないと言う方が半数近くいらっしゃるのです。

この状況の13人の方に9名の当院での『血流活性化の必須ゾーン』の治療をおこない、8名の方が着床(69%)そして出産まで5名の方がたどり着きました。体外受精の妊娠率20%、そして出産率8%と言われる数字を大きく上回っています。

そしてこれらの方々の3年後までの経過をみていくと9名の方が出産まで至っています。

1回の体外受精では妊娠にいたらなくても、身体作りを継続し、体外受精を取り入れることで赤ちゃんと出会えた方がこれだけいらっしゃるということです。出産に致らなかった方のうち3人の方は経済的な理由を含んでの不妊治療終了でした。

結果が必ず出るとは言えない治療が不妊治療です。どんなに努力しても・・・ということもあります。

それでも、『できる限りのことはしたいんです』という沢山のお声をいただき、どうすれば妊娠、そして出産につながるのか。考え、臨床経験を積み、一緒に伴走させていただかせていただいた積み重ねがここにあります。

>> 次のページ 卵の質をあげるには