着床障害・不育症について

『血流活性化の必須ゾーン』を乗り越えよう

不育症着床障害や不育症で悩まれる方は多いと思います。ビッグママ治療室では今まで数多くの患者様方の着床障害、不育症と一緒に立ち向かってきました。

不育症は妊娠はするものの、流産を繰り返すという状態です。妊娠をし『赤ちゃんが授かったかも』と喜んだものつかの間・・・本当につらい状況だと思います。『検診の度に涙が出るような思いでした』と経験者の方がおっしゃるのも納得の出来るところです。

不育症、着床障害についてはじっくりと考えていく必要があります。詳しくは「不育症~東洋医学から考えてみよう!」をご覧ください。着床障害、黄体機能不全、免疫療法、糖尿病、甲状腺、高プロラクチン血症、染色体異常など不育症、着床障害と関連する項目について専門的なことも多くなりますがまとめてあります。

不育症の厚生労働省の研究班によってFuiku-Labo(フイクラボ)というサイトがつくられています。

不育症の定義は以下の通りです。

着床障害について
・体外受精をしてよい卵を移植しても、着床しない。
・妊娠判定時に着床はするものの継続できない

着床の時期というのは、とても大切です。このときに、身体全体にストレスがなく、全身の血流が気持ちよくめぐっていることがポイントです。当院では、この着床の時期を見越して、着床のための鍼灸治療をおこなっています。

ただし、着床障害のある方は着床の問題だけではなく、不育症(流産)につながるお身体の状態であることを多く経験しています。つまり着床だけを考えていてはいけないのです。現時点で着床障害があるとそれだけを乗り越えればと考えがちです。

しかしながら、着床障害の方々のお身体を拝見していると不育症の状態と同じということが多くあります。つまり血流の問題があるがゆえに着床障害をおこしているし、着床障害を乗り越えても流産の可能性が高いということです。

卵の着床ということに、子宮内の血流の問題が多く係わっています。良好胚を移植しても妊娠しない、妊娠が継続しないと言う場合は、ただ移植を繰り返すのではなく、どうぞ早めにご相談下さい。

体外受精の治療は費用が嵩みます。着床障害や不育症の場合は、『手当てすべきポイント』が少しずれるのです。移植周期に入る前に是非ご相談下さい。時間と費用を大事に使うことが不妊治療のポイントなのです。

不育症、習慣性流産、9週の壁

『心拍確認は出来たのですが・・・・』

初診の問診をしていて、こんなお声を残念ながらよく聞くことがあります。
残念でしたねえと私もため息。なんとか、この9周の壁を越えたいです。

・着床してから、妊娠のごく初期の動脉シグナル →卵黄嚢に。
・妊娠8-10週になると、この卵黄嚢腫循環が消失し、臍帯胎盤循環がはじまる。

すなわち、この8-10週の時期に胎芽への血流が変わるわけです。ここが転換点、しっかりと母体との血流を絨毛間腔を通してもっていくことが出来るか否かが妊娠の継続に係わってきます。

そしてこのポイントも母体側の血流です。血流という言葉を使うとイメージが少しぶれますが、血液凝固系の問題を持っている方の場合はここが問題となるわけです。

着床の時期から、妊娠初期の12週までを特に『血流活性化の必須ゾーン』と当院では名付けています。この時期にしっかりと治療の手を入れていきましょう。

着床障害、不育症、習慣性流産。病院での定義には当てはまらなくても是非ご相談下さい。

・いつも着床の時は『出産出来る可能性が高いです』と言われるのに、そのあとが続かない。
・良好胚を移植しても一度も妊娠反応が出ない
・心拍確認は出来るのに妊娠が継続しない

お力になれることがきっとあります。

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