小さい赤ちゃん(低出生体重児)が増えている
健やかな赤ちゃんを産みたいというのは、ご両親に取ってとても自然な希望でしょう。昨今、日本人の新生児の出生体重が減少しているということがとても問題になっています。
ご自身は何グラムでお生まれになりましたか?。それを振り返ると身近にいる赤ちゃんの小ささがわかると思います。
小さい赤ちゃんが増えているということは、新聞やニュースなどで目にすることも多いかと思います。日本で生まれる赤ちゃんの中で小さい赤ちゃん(低出生体重児)の割合は、約30年前の昭和55年の5.2%から平成21年は9.6%とほぼ倍に増えているそうです。
この原因として、高齢出産や、痩せた女性の増加、妊娠中の体重増加量が少ないことなどがあげられています。
また最近、低出生体重児のリスクとして、代謝異常におり肥満になりやすいことや成人後には心血管障害の発症リスクが高くなる可能性などが指摘されています。
小さく産んで大きく育てるといわれていましたが、その小さくの範囲は、3000グラム程度をさすのであって決して『低出生体重児』を生もうということではないとは皆さん理解できると思います。子宮でしっかりと育み、健やかな赤ちゃんを出産しましょう。
3000グラム50㎝の出生を目指してのビッグママ治療室での取り組み
充分な大きさの健やかな赤ちゃんを産むには、どうしたらいいのでしょうか? 厚生労働省のホームページには、妊婦さんの体重増加についての記載があります。9キロから12キロ。しっかりと体重を増やすことが必要です。
でも、お母さんの体重増減にだけ赤ちゃんの体重がリンクするわけではなりません。一番のポイントは胎盤の大きさです。胎盤が小さいと、赤ちゃんに充分な血流が届かないばかりか、流産をしやすいという可能性もあります。
充分な大きさの胎盤を作り、赤ちゃんがしっかり大きくなるようにと願っています。3000グラム50㎝は生まれてくる赤ちゃんへの大きなプレゼントとなります。
そして、しっかりとした大きさの赤ちゃんが力強くおっぱいを吸ってくれることで母乳も出やすくなり、子宮の戻りもよくなります。よい循環が産まれるわけです。
当院では健やかな赤ちゃんを育むためにという小雑誌を発行しております。ご希望の方は受け付けにお申し出ください。